モントレイルのコンチネンタルディバイドは2008年頃に発売されました。トレイルランニングというのが、まだ日本に浸透していない時代に出てきた、その当時モントレイル社の最高傑作シューズというイメージでした。履いた瞬間、とにかく衝撃的なフィット感と履き心地を提供してくれ、驚いたことを覚えています。僕の足は甲高、幅広で、そんな僕の足型にフィットしてくれています。
グリップ感も素晴らしく、アッパーのホールド感も逸品でブレがなく非常に履き心地が良いんです。それから時代が経過して廃盤になるという話を聞いて、買い溜めしたんです。劣化しないようにジップロックに入れてとっておいたんですが、それも履きつぶして、結果最後の一足となり、捨てられずに大事にとっておいてあります。
今現在愛用しているシューズはスポルティバのアカシヤを履いていて物凄く調子がいいです。僕は東京の神田神保町にあるさかいやスポーツの斉藤さんに凄くお世話になっていて、彼に相談すると必ず僕の好みに合わせたシューズを紹介してくれるので、非常に助かっています。
僕は結構ソールが固い方が好きで、更に甲高、幅広という僕の足の形状も理解して、幾つかのシューズを紹介してくれました。斉藤さんはシューズの事ならなんでも知っているという頼りになる方で、このスポルティバのシューズも彼のお勧めで購入したものです。
最近厚底のソールが出回っていて、どうなんだろう?と疑心暗鬼だったんですが、履いてみるとロードでもトレイルでも足への負担軽減は結構大きいインパクトがあって、アドベンチャーレースに出場すると20キロ以上の重量を背負って歩き続けるので、シューズにはクッション性を重視するようになりました。
それでも重心位置が高くなってしまって、全体的にぶれる可能性があるんじゃないかと心配していましたが、良くできた作りでブレについて心配ご無用でした。ソールが固いことで、重い荷物を背負ってガレ場などをあるいても、足への負担が軽減されて、靴にサポートされている側面を多く感じることができます。
アドベンチャーレースに出場すると、シューズは全部で3足持って行きます。トレッキングゾーンにおいては地図をみて、かなりの急勾配が予測されるときは、トレイルランニングシューズではなくトレッキングシューズを選択しています。
パックラフトのゾーンに差し掛かるような時、場所によっては川に出るまでに数十キロの距離を上り下りして8時間ぐらい歩かなくちゃいけないこともあるんです。そこでは登山道なんていう代物はなくて、10~20メートルほどの巨石をクライミングみたいなことをしたり、岩の間を抜けたり、途中から尾根を直登したり、山を越えて向こう側のトレイルに出て・・というような場所もあって、そういう時はトレイルランニング用のシューズを選んでいます。