1泊2日程度で山遊びに出かけるときに、泊まるという行為を手段ではなく楽しみに変えてくれるギアの1つにインテグラルデザインのシルタープがあります。
シルタープはその名の通りタープなのですが、タープの下で寝る事ができる事を前提に作られています。
シルタープの下に寝る事のできる機能美
まず1つはその素材です。素材はシルナイロンを使っています。このシルナイロンはナイロンにシリコンをコーティングし且つ染みこませています。この素材は非常に軽量なのに、強度があり、表面が滑らかで防水性も備えています。
30デニールというナイロン糸を採用していて、軽量性と耐久性のちょうど良いバランスの生地質となっています。重量はシルタープ2で380グラム弱と、テントやシェルター、ツエルトなどと比べても非常に軽量です。
もう1つはタイダウンループが角以外にも豊富についていて、多種多様な設営を楽しめるところです。風を受けやすい谷側を低くして、風のない山側を入り口にしてというように、雨風から身を守り、快適な空間をつくることができます。
泊まるという行為が楽しくなるシルタープ
僕はドキドキするということと、楽しいということは紙一重だと感じています。テントやツエルトのように360度、壁、天井、床と囲まれた空間は、非常に安心感を与えてくれます。しかしながらシルタープで作る寝床は天井だけで、壁もなければ、床もありません。泊まる場所が渓底であれば、あたりは真っ暗で獣に脅かされます。
僕が大好きな服部文祥氏が山の中で一人で、タープで泊まっているところを映像で見たときには、関心しかありませんでした。今でも仲間といく以外、一人で野営をするようなシーンでは躊躇します。
貼り方のバリエーションは幾つかあるのですが、僕がよく行うのは、後方は地面にベタ張りして、前方の中央にトレッキングポールで立ち上げる設営方法です。中の空間は広くしたいので、タープの中央を持ち上げるように引っ張ります。
これ以外にも、長辺と短辺を上手に使って、細長い空間の中に身体をすっぽり収めるような寝床を作れば、比較的守られているような空間をつくることもできます。
またシルタープ2という名の通り、2人用の寝床を作れる大きさなので、ピクニックの屋根変わりに使う事もできます。またファミリーキャンプをするときのタープ変わりとして、サブタープとしても使うことができるので汎用性も高いです。