僕にとって、山のシンボルというか、お守りのような存在としてあるのがピッケルです。
様々な山の道具の中でも、一番使っていて、一番共に行動しているのが、このピッケルなので、愛着が沸いています。ボロボロになったピッケルを眺めていると、「沢山登ってきたなあ~」と実感が出来ます。
雪山の登山をする時には必ず持って行くのですが、雪面を歩く時に杖のような使い方をしたり、傾斜が出てきたら、ピッケルを打ち込みながら登っていくような使い方をします。
いづれもヤスリで尖らしておくことで、余計な力を加えなくとも氷に刺さるので、安全を保つための道具としてはメンテナンスも大事だと思っています。ピッケルは体の一部のような使い方をするので、身体の消耗を防ぐ為という考えが強いです。
学生時代に山岳部に所属していたときは、アイゼンやピッケルなど、尖っているか先輩がチェックされました。合宿に臨むときなどは、「準備がちゃんと出来ているか?」という1つのバロメーターになっていて、入念な手入れをしていたことを思い出します。