登山用のクッカーは多種多様だ。1人用に設計されたタイプのクッカー、複数人で楽しめる大型のクッカーと大きさは様々だ。更には丈夫で軽量性を重視したチタン、軽量且つ熱伝統率を重視したアルミ、丈夫で耐久性に秀でたステンレスと素材も様々だ。
シートゥサミットでは、そんなクッカー業界の中で秀でた特徴を出そうと、アイデアを創出し特徴的なクッカーを世に送り出している。その1つにアルファポットがある。今まではアルミ製のものが販売されていたが、今年の春にはステンレス製が販売される。
商品名だが、アルミ製がアルファポット、ステンレス製はシグマポットということだ。
シートゥサミット アルファポットのハンドル
そもそもアルファポットってどんな特徴があるのか?ロストアローでシートゥサミットを担当している萩原さんに聞いてみた。
「アルファポットには、幾つかの特徴があります。その1つにセーフティロック機構を備えたピボットハンドルです。ハンドルを使ってフタが外れないようになるのですが、多くのクッカーは縦に曲がって上からフタを押さえつけるような作りだと思うんです。
アルファポットではハンドルが横にスライドして、シリコングリップの部分で、フタの取っ手部分をがっちり固定しフタをロックします。これによって収納がしやすく、行動中もクッカーの中のものが外に飛び出てしまう心配もありません。ハンドル使用時のカタつきも抑えられています。」
ハンドルをスライドさせるクッカーはあまりみたことがなかった。ハンドルを使って料理をするときもハンドルを固定する機構が備わっているので、安心して調理を行える。
あるようでなかった便利なクッカー
テント場で調理を行うときに、あるあるネタをしたためよう。鍋に多くの具材をいれてフタをする。鍋が出来たらフタをとるが、そのまま地面においてしまうとフタの内側に砂が付いてしまう。だから裏返して置きたいけど、あやまると火傷する。
実際はちょっとぐらい砂が付いても構わないと思って、そのまま蓋を地面においてしまうことが多い僕だけど、アルファポットというクッカーはそんなことはさせないのだ。
とってもシンプルなんだけど、おお~と唸るそれは、フタの取っ手が鍋にかけておけるというもの。みんなで鍋をつつくようなシーンでは、とっても重宝すること間違いなしだ。
アルファポットの底に特徴あり
最後にアルファポットの底の作りだ。側面と底の角の部分が丸まっているのがわかるだろうか?なんでこうなっているか?次の文を読む前にじっくり考えてみてもらいたい。もし答えられたあなたはアウトドア力に長けた人物だろう。僕は全然わからなかった。
萩原さんは言う「クッカーの底についたお米、平らな部分は落としやすいけど、角に付いた部分で尖ったものを使わないととり辛いんです。だけど、アルファポットは丸まっているので、スプーンでスルッととり易いんですね。
自宅であれば、スポンジで洗ったり、水につけておけば綺麗にとれますが、アウトドアではそうもいきません。こういうちょっとした作りの積み重ねが、使いやすく愛情が沸いてくるギアに成長すると思うんです。」
スプーンはシートゥサミットのものが径もばっちり合う、ということのようだ。
こんな特徴を備えたシートゥサミットのアルファポット。ステンレス製の新商品「シグマポット」は、この特徴に追加して更に面白い点を備えているという。これはキャンプなんかで実際に使ってみると、とっても助かる機能が多いという印象だ。