上宮津杉山エコガイドの会は、宮津市上宮津地区にある天然杉とかんらん岩・蛇紋岩の山である杉山とその周辺の歴史ある2つの古道ー千年の古道元普甲道と江戸時代に参勤交代で使われた宮津街道ーを多くの皆さんに知っていただき、かつ楽しんでいただくことを目的にツアーを実施しています。
杉山は大江山連峰の北端に位置し、かんらん岩・蛇紋岩からなる特徴のあるなだらかな山容をしています。中腹から上には天然杉の巨木が群生し、多くは江戸時代に伐りだされたことでモンスターのような姿をしています。平成 6年に開通した杉山林道では早春は様々な花で彩られ、宮津湾や天橋立の展望を楽しむことができます。
このたび、ダンコウバイ、ヒュウガミズキ、クロモジ、キブシ、マルバマンサク、タムシバなどの花でいっぱいの杉山林道を歩き、また展望を楽しむツアーを開催します。なだらかな林道を歩きながら、春の花を楽しみ、宮津湾と天橋立、天然杉の展望をゆっくりと楽しむことができます。
花いっぱい!早春の杉山を歩こう 概要
【日時】 平成31年4月6日(土)10 時~15時 (少雨決行)
【料金】 800円(ガイド料、資料代、保険代) 当日払
【コースと集合時間・場所】
・旧大江山スキー場 10時集合・15時解散
・旧大江山スキー場-杉山林道(茶屋ケ成経由)
・-旧大江山スキー場
計 7km
【申込・問い合わせ】
上宮津・杉山エコツアーガイドの会
(TEL0772-22-2415(上宮津地区公民館内))まで
電話申込み9時~16時 (土日・祝日休)
HP http://www.uminokyoto.jp/event/
Facebook 上宮津杉山エコガイドの会で検索!
【応募締切】4月3日(水)まで
ツアーで見られる花々について
ヒュウガミズキ (マンサク科
石川県~兵庫県の日本海側のやせた岩地に分布しています。主にかんらん岩・蛇紋岩の地質である杉山を代表する植物で、3 月末~4 月初めに黄色い小さな花が穂状に垂れ下がって咲きます。最初の発見地は上宮津であり、杉山林道沿いではたくさんの株がみられます。名前の由来については丹波地方を治めていた「明智日向守光秀」に由来するという説もありますが、よくわかっていません。
タムシバ(モクレン科)
4 月の初め頃、芳香のある白い花が咲きます。コブシと似ていますが、コブシは花の下に葉が 1 枚つくので違いがわかります。杉山にはたくさんのタムシバが群生し、天然杉の濃い緑と純白のタムシバの混生は杉山の春の風物詩でもあります。葉や枝を噛むと清涼感があるので「噛む柴」といわれ、それがタムシバになったと言われています。
ダンコウバイ(クスノキ科)
3 月末から 4 月初めに黄色い花が枝にくっついてたくさん咲きます。花が咲いた後に葉が現われますが、先端が 3 裂したものとしないものと 2 種類あるのが特徴です。
幹や枝には芳香があり、名前の由来にもなっています。檀香はよい香りで有名な白檀の別名であり、枝に花がつく様子が梅を思い起こさせることからと檀香梅と言われています。
マルバマンサク (マンサク科)
3 月~4 月の春の早い時期から咲きだします。2 月の雪の中で花を咲かせることもあり、「まず咲く」からマンサクになったといわれています。または紐のような変わった花を枝いっぱいにつけるので「満作」となったともいわれています。やせ地でも生育できることから杉山ではあちこちで見ることができ、杉山の代表的な植物のひとつです。