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利賀国際キャンプ場 自然と出会いを満喫できる空間

利賀国際キャンプ場 自然と出会いを満喫できる空間

個々個人で好きなキャンプ場というのがあると思う。僕がキャンプ場に求めるのは、できるだけ自然に近い状態でキャンプを楽しめる環境であるかということ、キャンプ場の周りでアクティビティが楽しめるかということ、価格が安く予約がとり易いかという点を重視している。

そんな僕を満足させてくれるキャンプ場の中でも、今年から大幅にリニューアルされ面白い企画が盛りだくさんのキャンプ場を紹介したいと思う。そのキャンプ場は、富山県の利賀村の利賀国際キャンプ場。東京からも大阪からも距離は約370キロと少し遠いが、自然豊かで多くのアウトドアアクティビティが満喫できる。

利賀国際キャンプ場のサービス

到着したら駐車場に車を停めて、管理棟にお邪魔する。2017年に近隣で地すべりが起こってしまい、2年間は営業をストップしていたようだ。2019年より管理人が変わり、作りやサービスも変えて一新したという。話してくれたのは利賀国際キャンプ場のプロデュースを務める木原さん。

「管理棟の中では、夜カクテルなどのアルコールを作って販売しようと思っています。ちょっとしたバーのようなスタイルです。また楽しくキャンプをしてもらうために、厳選したアウトドアグッズとキャンプの必需品となる道具類も販売しています。施設も老朽化しており、場内も整備されておらず、決して恵まれた状況からのスタートではなくて、自分のイメージからはまだ20%しかできていない。つまりこれからどんどん良くなっていくということです(笑)。山奥の秘境でしか感じられない魅力をどんどん伝えていきたいですね。」

ギア類はアウトドアショップ顔負けの品ぞろいで、しかもアクティビティ好きが欲しくなるようなギアが陳列されている。

ちょっとしたおもちゃから、使うと便利だと気付かされるようなアイテムまで。更には薪や木炭も良心的な値段で手に入れることが出来る。

『夜になると、ここから見る星が凄く綺麗なんです。キャンプにきたからこそ自然をもっと楽しんでもらえるように、天体望遠鏡も揃えました。』

夜の時間に管理棟に訪れて、同じ日にキャンプ場にきた見ず知らずのお客さんと、その日その場限りの出会いを楽しめるのは、こういうサービスがあるからだろう。

手作りのしょうがシロップで作った暖かな飲み物をサービスがあり、試行錯誤で考えたという超いかした受付のテーブルなど、センスが輝く。

利賀国際キャンプ場の宿泊スタイル

キャンプ

キャンプ場は完全予約制で、全てフリーサイトとなっている。車を横付けできるオートキャンプと駐車場から荷物を搬入するというテントキャンプと2種類あり、テントをたてる場所はどちらも同じ。オートキャンプで1泊4,500円(5名までで、2泊目以降~ 3,500円)、テントキャンプで1泊2,500円(5名まで)なので、安価に楽しめる。

区画はないので、自分たちでキャンプスタイルをデザインできるのは楽しい。木々の間にハンモックを作り、広々とした平らな芝生の上にテントをたてて、夜は満点の星空の下でバーベキューを楽しめる。

スノーピークの住箱

キャンプではなく、スノーピークの住箱、ケビン、コテージというスタイルでも宿泊が可能。キャンプ初心者には嬉しいスタイルだ。

住箱はスノーピークのモバイルハウスだ。隈研吾という建築家がデザインした「旅をする建築」「住むを自由にする箱」というコンセプトで非日常な体験ができる。1泊が12,200円で温泉入浴券が2枚つく。更にはテント1張り設置が可能。

中ではダブルベットが1つと、ダイニング空間がある。窓はまるで額縁のように自然をかたどって景色を楽しめる。

ケビン

2階にリビング6畳(シングルベッド2ヶ付)、エアコン、机、椅子、ミニキッチン(IHコンロ、冷蔵庫、流し台)やかん、カップと準備があり、高規格な施設で宿泊が可能。1泊が13,200円で温泉入浴券が2枚つく。更にはテント1張り設置が可能。

ケビン通しは程よく距離があり、家族や仲間だけの空間で時間を満喫できる。これ以外にコテージがあり、大人数で楽しむようなシーンでも対応する。

利賀国際キャンプ場で楽しめるアクティビティ

楽しめるアクティビティは登山、トレイルラン、スキー、渓流釣りなど多くのアクティビティを自分なりに模索できる環境にある。キャンプ場の目の前には百瀬川という水量が豊富な川があり、ここで渓流釣りも楽しめるようだ。上流へアクセスすれば幾つかの支流を携えているので、自己責任の上で探索の価値はありそうだ。

上流へ目を向けると金剛堂山という標高1,650メートルの名山を見渡せる。ここの頂上は広くゆったりとした草原他になっており、北アルプスをはじめ越中、飛騨、加賀方面の優雅な山の景色が楽しめるという。冬になればバックカントリースキーも楽しめ、1年中がアクティビティ三昧というわけだ。

登山口へは利賀国際キャンプ場から徒歩での移動も可能。スノーバレー利賀(利賀スキー場)のリフト最上部からのコースなどがあり、歩きやすく2~2.5時間ほどで頂上へ到達できるというレベルの登山を楽しめる。

5月にはTOGA天空トレイルランというイベントが開催され、利賀国際キャンプ場がスタート・ゴール場所となっている。このレースはトライアル・ショート・ミドル・ロングと4種類のレベル別でコースが設定され下は小学生以上から楽しめるという、ユニークなイベントだ。観光では金沢の兼六園、21世紀美術館、世界遺産の白川郷などもおすすめ。有意義な時間を楽しめること間違いなし。

利賀国際キャンプ場の概要

「おにい」が愛称の管理人さんが優しく出迎えてくれる。運がよければおにい手作りのショウガシロップでピリリと身体も心も温まるドリンクをサービスしてくれるだろう。そして気兼ねなく色々なことを聞きやすい人柄も素敵だ。

知っておくと便利な情報

  • 近隣にスーパーはなく、車で約1時間かけて富山県方面に移動する必要がある。
  • レンタル品は多く取り揃えられているので、軽い荷物ででかけてレンタルをしてキャンプを楽しむこともできる。
  • 都内に比べると非常に寒い場所なので、寒ければ毛布を借りて、地面からの冷え込みを軽減するのがおすすめ。
  • 車で数分の場所に広くて綺麗な温泉施設「天竺温泉の郷」がある。ここで食べる蕎麦はとってもうまい。

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