誰にも管理されていない雪山を自由気ままに滑って楽しむバックカントリー。最近では多くの人が楽しみ、溢れんばかりの情報と毎年新しいギアが登場するほど、ウィンタースポーツとして認知されるようになりましたが、ほんの15年前までは知る人ぞ知るマイナーな雪遊びでした。
滑り手の為のバックパック
当時は、今のように機能的な道具も少なく、市場にあるものをカスタマイズしながら使っていたのですが、今回は、その頃から溜めていたアイデアを採用してもらい、開発に携わることのできたバックカントリースノーボーダーのためのバックパックPLUS ONE WORKSの 『Shumari 35』を紹介したいと思います。
バックカントリーが多くのスキーヤーやスノーボーダーに親しまれるようになって久しいですが、その人気に伴って道具の進歩は日進月歩のごとく目覚ましいものがあります。特にスキーは軽量化が進み、ツーリング用のビンディングとスキーブーツ、シールといったギアが主流となり、また、スノーボードもスプリットボードの普及によって、最近では板を背負って行動するというスタイルが少数派となってきました。必然的に板を装着することのできるバックパックも選択肢が限られ、その結果登場したのがこのPLUS ONE WORKS『SHUMARI 35』であります。
PLUS ONE WORKS『SHUMARI 35』の特徴
このバックパックの特徴はなんといっても、大きく口が開くロールトップのギアラックです。このロールトップ機能によって、いかなる時も板を装着したままストレスなくスノーセーフティギア(ショベル、スノーソー、プローブなど)を取り出すことができ、また長めのトップは、ハイク時に必要のないシェルジャケットやヘルメットなどを包み込んで収納できるようになっています。
SHUMARI 35の機能美
他にも、メイン荷室への容易なバックアクセスをはじめ、板とパック全体をワンアクションで行えるコンプレッション機能、ゴーグルが2つも入る大きさのゴーグルポケット、日本人の体形に合わせて設計されたショルダーハーネスや荷物を包み込むようなバッグフレームは、滑走の動きを妨げずに荷物の横揺れなども防いでくれます。
長年のガイド活動での経験や多くのゲストたちからフィードバックされた意見を集約して生み出されたこの珠玉のアイテムは、北海道の雪世界を自由に駆け回るキタキツネをイメージして 『シュマリ』(アイヌ語)と名付けました。なによりもシンプルなデザインがカッコいいでしょ?スノーシューを履いて雪山を駆けまわるスノーボーダーにピッタリのバックパックです!