現在メインで使っているバックパックは、35l、55l、58l、75lの4つで、日帰りで使っているのは35lの「パタゴニア アセンジョニスト」というバックパックです。このバックパックはクライミング用なんですけど、シンプルで必要最低限の機能のみに絞られているシンプルな作りなところが気に入ってます。大きなバックパックは55l、75lはオスプレー、58lはグレゴリーというラインナップになってます。
幾つかのバックパックで登山を楽しむ
55lのオスプレーのバックパックが古くなって、65lが欲しいなと思って買ったんですが、間違って58lを買ってしまったんです。それでもグレゴリーの58lは2泊~3泊ぐらいまでの山旅では使っていて、この容量に収まるように気をつけて荷物を選定しています。75lを使うのはテント、寝袋、食材を1人で持ち歩くような登山の時に出番が回ってきて、友人と一緒に行く登山で、例えばテントを皆で分けて持っていったりする時は58lで収めます。これで平均18キロぐらいですね。
日帰りで35lの容量は大きいんですけど、私の場合、仲間にご飯をもてなすことが多いので、食材を入れてちょうどいい大きさなんです。こういう食事メインの登山を楽しんでいたら、ちょっとした噂みたいになって、ほかの仲間から「今度作ってよ」というような流れで、一緒に山にいく仲間が増えてます。
アセンジョニストに手を加えて
水を飲む手段としてハイドレーションを活用しているんですが、このバックパックにはハイドレーションパックがついてないんです。これを購入した時に、吉祥寺のパタゴニアストアで働いていたんですが、その時からお世話になっているクライマーの方が、「ハイドレーション入れるところ無いんだったら作ってあげるよ」って言って頂いて作ってくれたんです。
何かのスタッフサックを切ってミシンをかけて、マジックテープでつなぎ合わせているっぽいんですが、手作り感満載でとっても気に入ってます。シンプルな作りのバックパックなのでポケットが何も付いていない中、ハイドレーションを入れる以外にも、追加で作ってもらったポケットがなかなか便利でファーストエイドなんかを入れて活用しています。こういう工夫ができる頭、機転が利いて凄いなあと尊敬してます。
アセンジョニストの2つのギミック
極力シンプルな作りの中に、面白いギミックが盛り込まれています。1つにバックパックの上部が雨蓋変わりになるような作りになっているので、水の浸入を防げます。この雨蓋部分をバックパック本体につなぎとめれば、荷物やヘルメットを収めることができる上に、ベルトの長さ変更とベルトを取り付ける位置を変える事で、バックパックの大きさを変えることができるようになっています。
パタゴニアのバックパックらしさ
とにかくシンプルなので、余計なポケットがなく軽い作りになっているんですが、その上でピッケルが入るようになっていたり、Aフレームでスキーが付くように設計されていたり、ウエストベルトにカラビナが取り付けられたりと、非常に考えられた作りが施されています。
中にはフレームがしっかり入っているので、重い荷物を背負ったときでも背負い心地を維持してくれて、その上ウエストのハーネスもパッドがついているので、加重分散ができるようになっています。「アセンジョニスト」にはこの下の25lの容量のバックパックも出ているんですが、こちらはより軽いものを背負う前提に作られたバックパックなので、フレームやパッドがない、よりシンプルなものになっています。
中のフレームを抜いてアタックザック代わりに使ったり、コンパクト性を活かして、ライトハイクの利用にも使えると思います。これ以外にも自分のアイデア次第でいろいろ考えて使えるのがいいところだと思います。
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