山旅々では山あそび好きのコントリビューターの方々に、多くの愛用の装備を紹介頂いております。登山、トレイルランニング、渓流釣り、キャンプ、カヌー、クライミング、バックカントリースキー…山あそびは様々であり、アクティビティ×季節でそれぞれの装備の機能性があり新たな発見を見出せます。パタゴニアのウェア、ギアは多くの方々が愛用しており、パタゴニアについてより深く知ることで、その理由の一端を知ることができることでしょう。パタゴニアの誕生や歴史、そして今まで紹介してきたコントリビューターの方々のパタゴニアのウェア、ギアを紹介します。

パタゴニアとは

パタゴニアとは

1970年、創設者イヴォン・シュイナードがシュイナード・イクイップメントの直営店「グレートパシフィック・アイアンワークス」をベンチュラにオープンしたことが、パタゴニアの沿革におけるスタートです。それ以前のイヴォン・シュイナードはヨセミテをはじめとした岩場でクライミングを楽しみ、クライミングで必要なピトンを製造し生計を経てていたようです。この時期のピトンは軟鉄製で、一度岩に打ち込んだら引き抜くことができないので、岩に放置せざるをえなく、そうするとヨセミテでのマルチピッチの登攀には何百というピトンが必要でした。イヴォン・シュイナードは「繰り返し使用できるギア」としてのピトンをクロムモリブデン鋼(硬鉄製)で作り販売したところ、仲間から注文が殺到し、ピトン製造がいつの間にかビジネスになっていました。

ピトンに留まらず、クライミング・ギアをシンプル性、軽量性、耐久性、機能性のあらゆる面で改良に改良を重ねて、製造販売していました。そのうちにシュイナードのギアの需要は急速に増して、手作りでは製造が追いつかなくなりました。1970年までにはシュイナード・イクイップメントは米国最大のクライミング・ギアのサプライヤーとなっており、同時に岩に傷つける、自然に害を与える張本人ともなっていました。

クライミングで人気のルートにおける岩の破損は深刻なもので、これを目にしたシュイナードは段階的にピトンの製造から手を引くことに決めたといいます。これは現在のパタゴニアが着手する環境保護のさまざまな取り組みの最初のステップとなったのでしょう。

 

パタゴニアの名前の由来

パタゴニアの名前の由来

1960年代後半におけるスポーツウェアは、オーソドックスなカラーのスウェットシャツやチノパンや白いシャツというもので、どれも古着屋で購入するというのが一般的でした。この頃イヴォン・シュイナードがスコットランドにクライミング旅行に出かけた際に、公式ラグビーシャツをクライミング用に購入しアメリカに持ち帰ると、クライミング仲間が皆欲しがったということです。ラグビーシャツをイギリスやニュージーランドから取り寄せるとあっという間に売り切れ、ビジネスを支える手段としてウェアの販売を続ける決断をしました。

 

パタゴニアの名前の由来

登山用具会社としてのシュイナード・イクイップメントのイメージを弱めることなく、またウェアを登山用に限定せずに販売する上で新たなブランド名が必要になり「パタゴニア」が生まれたのです。パタゴニアという言葉は『地図には載ってないような遠隔地』というイメージ『フィヨルドに流れ込む氷河、風にさらされた鋭い頂き、ガウチョ、コンドルが飛び交う空想的な風景』というイメージ、さらに「パタゴニア」という名前は、どの国の言葉でも簡単に発音できるという良さがありました。

 

パタゴニアのミッションステートメント

パタゴニアのミッションステートメント

パタゴニア社は1993年に、消費者から回収・リサイクルされたペットボトルから再生したフリースを使った製品をつくり始めました。また綿素材を原料にした製品について、工業的に栽培されたコットンからオーガニックコットンに切り替えるなど、「最高の製品をつくり、環境に与える不必要な悪影響を最小限に抑える。そして、ビジネスを手段として環境危機に警鐘を鳴らし、解決に向けて実行する」というミッションステートメントを持ち続けています。

 

パタゴニアの本社

パタゴニアのベンチュラ本社

パタゴニアのベンチュラ本社

パタゴニアのベンチュラ本社の隣にはベンチュラ第一号店としてのパタゴニア直営店があります。この直営店は1970年代にかつての食肉加工場を改装しており、新たに店舗を建てずに既存の建物を改良して利用しています。このことは先に挙げた『パタゴニアのミッションステートメント』に従っており、ビジネスのあらゆる面で包括的なアプローチで実践しており、それには建物や施設で資源をどう利用するかも含まれていることが解ります。

 

パタゴニア 小屋

パタゴニア 小屋

この直営店の横には、パタゴニアの前身であるシュイナード・エイクイップメント社当時の小屋がいまでも残されています。パタゴニアの歴史を知って、この建物を見ていると今でも、その昔あったであろうハンマーを打つ『カーンカーン』という音が聞こえてくるようです。

 

パタゴニアの本社内の様子

パタゴニア本社内

パタゴニア本社内

パタゴニア本社内のワークスペースにはパタゴニアがどのように進化をしてきたのかが伺えるシェルジャケットの今~昔が展示されています。ライフワークバランスも充実しているそうで、金曜日は早くから退社し、サーフィンや山に出かけるスタッフも多いそうです。パタゴニアの本社がある、ここベンチュラは海と山に囲まれた静かな場所です。

 

愛用の装備-パタゴニア編

登山やトレイルランニング、スキーと、あらゆるアウトドアアクティビティで機能してくれるパタゴニアのウェアやギアですが、1つパタゴニアのウェアをとってみても、その使い方、使い心地は人それぞれで、使うアクティビティの違いや季節の違いによって、装備内容を選んでいることがわかります。以下からは今まで紹介してきた、パタゴニアのウェア、ギアをカテゴリ毎で紹介していきます。

パタゴニアのウィンドブレーカー

パタゴニア フーディニ
パタゴニア フーディニ
パタゴニアスタッフ石橋さんのパタゴニア フーディニの活用方法です。
登山の歩き出しの体がまだ暖まっていない時に着て、歩き出して体が熱くなってきたら脱ぐというように活用されているようです。秋や冬の寒い時期にはパタゴニアのキャプリーンサーマルウェイトをベースレイヤーにして、その上にパタゴニアのフーディーニというようなレイヤリングでアクティビティを快適に過ごしているようです。

パタゴニア フーディニ
パタゴニア フーディニ
Liene Laseさんのパタゴニア フーディニの活用方法です。
トレラン、登山、SUPと、山でも海でもアクティビティの時には必ず持ち歩くというパタゴニア フーディニ。普段からも季節問わずに持ち歩く理由は、クーラーの効いた部屋や室内で辛くなったときの為といいます。パタゴニアのフーディニはとにかくコンパクトになるので、持ち歩いても苦にならない良さがあるようです。

パタゴニア フーディニ
パタゴニア フーディニ
高橋さんのパタゴニア フーディニの活用方法です。
ファストパッキングで活用しているというパタゴニア フーディニ。必要最低限のフードと必要最低限のつくりだから、とにかくコンパクトに秀でておりスピードを重視した登山に相性がいいようです。余計なものが付いてないから壊れづらいという考え方はファストパッキングならではで、アドベンチャーライクにも使えるパタゴアニアウェアです。

パタゴニア ダートクラフトジャケット
パタゴニア ダートクラフトジャケット
スタッフのパタゴニア ダートクラフトジャケットの活用方法です。
アウトドアウェアにおけるシェルジャケットにフード付きが多い中、パタゴニア ダートクラフトジャケットはジャケットタイプなので、アウターにはもちろんミドルレイヤーにも上に羽織るウェアと干渉しない良さがあるようです。バイクパッキングからトレイルランまで幅広く使える良さがあるそうです。

パタゴニアのレインウェア

パタゴニア M10ジャケット
パタゴニア M10ジャケット
牟田口さんのパタゴニア M10ジャケットの活用方法です。
3レイヤーのゴアテックスにも関わらず柔らかく、そして軽量化の為にベンチレーションもポケットも省き、パタゴニアのフーディニと同じく胸ポケットぐらいしかついていないミニマムな作りでしっかりと雨を凌いでくれるそうです。釣りに登山にとレインウェアとして持ち歩くようです。

パタゴニアのフリース

パタゴニア R2ジャケット
パタゴニア R2ジャケット
川田さんのパタゴニア R2ジャケットの活用方法です。
2000年に海外で購入したというフリースジャケットは、色も風合いもクラッシックなパタゴニアの良さが色濃く残っており、アクティビティ中~後と色々なシーンで活躍してくれ、長年着続けているそうです。

パタゴニアのダウン

パタゴニア ダウンフーディ
パタゴニア ウルトラライトダウンフーディ
パタゴニアスタッフ石橋さんのパタゴニア ウルトラライトダウンフーディの活用方法です。
水に強い化繊に対してダウンは暖かさが魅力ということで、寒がりな女性には嬉しいアウターということです。ウルトラライトダウンという名前からも非常にコンパクトで軽いにも関わらずしっかりとした暖かさを与えてくれるようです。

パタゴニア ウルトラライトダウンフーディ
パタゴニア ウルトラライトダウンフーディ
パタゴニアスタッフ永山さんのパタゴニア ウルトラライトダウンフーディの活用方法です。
軽さと保温力のバランスが非常に長けているのでトレイルランなどでコンパクトに保温着を持ち運びたいときには重宝しそうです。女性は寒がりな方が多いそうで、ダウンの出番が多いということです。

永山さんのパタゴニア ウルトラライトダウンフーディ

パタゴニアの化繊

パタゴニア ナノパフ
パタゴニア ナノパフ
中込さんのパタゴニア ナノパフの活用方法です。
登山に行った際、テント泊や山小屋といった場所で行動が止まったら身体を冷やさない為に着ているアウターということです。山で雨に見舞われる可能性があるのか、化繊は水を含んでもロフトが落ちづらい良さがあり、安心感を与えてくれるそうです。

パタゴニア ダスパーカ
パタゴニア ダスパーカ
服部さんのパタゴニア ダスパーカの活用方法です。
バックカントリーで冬場テントで過ごす時にパタゴニアのダスパーカーは着心地がよく柔らかくて大好きということです。中綿には化繊のプリマロフトを採用しているので、湿気が多い時でもロフトが落ちないという安心感は重要ということです。

パタゴニアのベースレイヤー

パタゴニア キャプリーン2
パタゴニア キャプリーン2
スタッフのパタゴニア キャプリーン2の活用方法です。
敏感肌なスタッフにとって、パタゴニアのキャプリーンで採用されている生地は、肌に優しく激しい運動や、反復運動にもベースレイヤーとして大変重宝しているそうです。トレイルランニングにも登山にもアクティビティを選ばないデザイン性もいいところです。

パタゴニア ナイントレイルズ
パタゴニア ナイントレイルズ
パタゴニアスタッフ永山さんのパタゴニア ナイントレイルズの活用方法です。
触った感じ、見た目とコットンのような風合いなのに、素材が化繊なのでテクニカルなイメージが少なく、街でも山でもランでも応用幅の広さがあるので様々なシーンとニーズに応えてくれそうです。

パタゴニア ベースレイヤー
パタゴニア キャプリーンサーマルウェイト
スタッフのパタゴニア キャプリーンサーマルウェイトの活用方法です。
寒い時期に家から近場の山にトレランをしにいく時に活用しているベースレイヤーということです。ポーラテック・パワー・グリッドによる凹凸は通気性と汗の吸収と速乾を兼ね備えており、汗による冷えの心配も軽減されるようで、安心感があるようです。

パタゴニア サーマルウェイト
パタゴニア キャプリーンサーマルウェイト
中込さんのパタゴニア キャプリーンサーマルウェイトの活用方法です。
アクティビティを選ばずどんな場面でも活躍してくれるウェアとしてパタゴニアのキャプリーンサーマルウェイトがあり、使用頻度が高いそうです。ベースレイヤーにもなり、アウターにもなる。レイヤリングを考えて上手に活用しているそうです。

パタゴニア サーマルウェイト
パタゴニア キャプリーンサーマルウェイト
土屋さんのパタゴニア キャプリーンサーマルウェイトの活用方法です。
トレイルランニングの走り出しはパタゴニア キャプリーンサーマルウェイト1枚で、寒くなったらパタゴニアのフーディニを着たり、雨が降ればレインウェアを着るというように活用しているそうです。プロトタイプから使い続けている、変わらない良さを秘めています。

パタゴニア ベースレイヤー
パタゴニア キャプリーンサーマルウェイト
パタゴニアスタッフ石橋さんのパタゴニア キャプリーンサーマルウェイトの活用方法です。
山の標高や季節など、シーンを考えてレイヤリングを考える時に、パタゴニアのウェア類のみで考えやすそうです。登山で主に活用するそうで、樹林帯と稜線による寒さの違いにも適応してくれる使い心地の良さは、流石パタゴニアだと感じさせられます。

パタゴニア キャプリーン
パタゴニア キャプリーンサーマルウェイト
パタゴニアスタッフ永山さんのパタゴニア キャプリーンサーマルウェイトの活用方法です。
寒いんだけど走ると暑くなるような時期に、機能を発揮してくれるのは、その生地の作りに秘密があるようです。山の中では汗冷えは大敵。そんな状況においても安心感を与えてくれるのは肌に近いところで着用するベースレイヤーに強く求めたく、また応えてくれるようです。

パタゴニアのパンツ

パタゴニア フーディニパンツ
パタゴニア フーディニパンツ
パタゴニアスタッフ永山さんのパタゴニア フーディニパンツの活用方法です。
寒い時期にトレイルランニングを楽しみに出かけるとき、電車の中で短いショーツは、ちょっと恥ずかしい。そんな時に暖かい上に嵩張らないパタゴニアのフーディニパンツは非常に重宝するそうで、寒さによっては走る時も着用するそうです。

パタゴニア フーディニパンツ
パタゴニア フーディニパンツ
スタッフのパタゴニア フーディニパンツの活用方法です。
わずか96グラムという重量で、とにかくコンパクトになるから持ち運ぶのに句にならない。暖かく脱ぎ履きも非常に楽な機能美はよく考えられており、パタゴニアウェアの良さを感じます。

パタゴニアのショーツ

パタゴニア ギⅡパンツ
パタゴニア ギⅡパンツ
吉野さんのパタゴニア ギⅡパンツの活用方法です。
1着でショーツにもなり、長ズボンにもなるので、状況に応じて使い分けをすれば結果コンパクトに行動できるようです。パタゴニア ギⅡのショート丈が自分に合っているという事で、長年履き続けているそうです。

パタゴニア バギーズ
パタゴニア バギーズショーツ
植田さんのパタゴニア バギーズショーツの活用方法です。
釣りに登山にファストパッキングに、旅行にと、どこにも引き連れいていくというパタゴニアのバギーズショーツ。自分好みにカスタマイズをして、より使いやすく自分色に染め上げる様は、非常に個性的です。

パタゴニア ショーツ
パタゴニア バギーズショーツ
石塚さんのパタゴニア バギーズショーツの活用方法です。
股下が6cmで足上げがラクチンで、とにかく走りやすいし、ストレスが全くないということで、ランニングにはもちろん、寝るときも普段着としても、夏には水着としても活用するそうで、汎用性の高さが魅力的です。

パタゴニア バギーズショーツ
パタゴニア バギーズショーツ
佐藤さんのパタゴニア バギーズショーツの活用方法です。
トレイルラン、SUP、海に潜ったり、沢のぼり、ボルダリングと夏場は毎日パタゴニアのバギーズショーツで過ごすそうです。旅行には履いているもの以外にもう1枚持っていけば、それで事足りるというミニマムさ。道具に縛られないスタイルが素敵です。

パタゴニアのザック

パタゴニア トラベルトートパック
パタゴニア ライトウェイト・トラベルトートパック22
スタッフのパタゴニア ライトウェイト・トラベルトートパック22の活用方法です。
背負い心地の良さをしっかり維持しながら、軽量でコンパクトにもなる優秀なザックはトートバックにもなり、様々なシーンで活躍してくれそうです。ちょっとした雨にも対応してくれるから、普段から使いたくなります。

パタゴニア ストームフロントパック
パタゴニア ストームフロントパック
牟田口さんのパタゴニア ストームフロントパックの活用方法です。
山深い渓流で釣りを楽しむ際、完全防水のザックだと、カメラなど水に弱いギア類を持ち運べる良さがあるようです。水の上に浮いてくれるので、泳ぐようなシーンにも有効活用できそうです。

パタゴニア アセンジョニスト
パタゴニア アセンジョニスト45
佐藤さんのパタゴニア アセンジョニスト45の活用方法です。
クライミングに出かける際は、色々なギア類の出し入れを頻繁に行うそうです。そんな時に重視したいのが雨蓋部分の開閉ということで、これより素晴らしいものに出会ったことがないほどに使い勝手が良いということです。

パタゴニア ハイブリットパックベスト
パタゴニア ハイブリットパックベスト
牟田口さんのパタゴニア ハイブリットパックベストの活用方法です。
まるでトレイルランニングのザックのような見た目に、前面には釣り道具がしっかりと入る作りだから、釣竿をザックに刺した状態で走ることだってできるそうです。アクティビティの幅が広がるようなザックの作りは魅力的です。

パタゴニア チェストバッグ
パタゴニア チェストバッグ
土屋さんのパタゴニア チェストバッグの活用方法です。
フライフィッシング用のチェストバッグなんだけど、バードウォッチングに使う双眼鏡がちょうど入る大きさで便利なんだそうです。程よい大きさだから旅行にでかける時も非常に重宝するそうです。

パタゴニア アセンジョニスト
パタゴニア アセンジョニスト
石橋さんのパタゴニア アセンジョニストの活用方法です。
日帰り登山などで主に活用しているザックということなのですが、ミニマムな作りなので、オリジナルから追加でポケットを付けたりと工夫をして使いやすさを向上させているそうです。

パタゴニア ライトウェイトミニヒップパック
パタゴニア ライトウェイトミニヒップパック
石橋さんのパタゴニア ライトウェイトミニヒップパックの活用方法です。
コンパクトにもなるヒップパックは登山をする時のサコッシュ代わりに使う事が多いそうです。地図やスマホ、飴などの行動食を入れておけば行動中でも非常に取り出しやすく便利ということです。

パタゴニアのグローブ

パタゴニア ウィンドシールドグローブ
パタゴニア ウィンドシールドグローブ
石橋さんのパタゴニア ウィンドシールドグローブの活用方法です。
トレイルランニング用に売り出されたグローブなのですが、登山でも非常に使いやすいということです。スマホをグローブをしたまま操作できるのは写真撮影の際は非常にありがたい機能性です。