今回は今年発売されたばかりのサロモン X ULTRA 4 GORE-TEXを早速インプレッション!その魅力を紹介していきたいと思います。
おすすめポイント
- ADV-Cシャーシによって可動域を制限せず歩行時の安定性を高める働きがあり捻挫予防にも働きがある
- 硬すぎず歩きやすいアウトソールにもかかわらず不安定な地面で安定力を発揮する
- アウトソールには粘着性の高いContagripMAを採用しているので濡れた、乾いた、硬いなどの様々なトレイルでグリップ力を発揮
- X ULTRA 4 GORE-TEXはゴアテックスが使用されているため、雨の心配があるハイキングや登山で安心
商品概要
ブランド | サロモン |
商品名 | X ULTRA 4 GORE-TEX |
商品説明 | トレイルランニングシューズの開発で培った高い機動性。新しいADV/Cシャーシ で外側への捻挫を防ぎつつ、 可動域を制限することなく安定性を最適化。Contagrip MAアウトソールは、湿った路面も的確にグリップ。 |
価格 | ¥18,700+税 |
重量 | 390g(片足/メンズ27センチ) |
ドロップ | 11mm |
スタックハイト | 24mm |
管理人の評価レビュー
総合評価 | ★★★★☆ |
快適性 | ★★★★★ |
軽量性 | ★★★★☆ |
安定性 | ★★★★★ |
クッション性 | ★★★★☆ |
価格 | ★★★★★ |
オリジナルテクノロジーで安定性が抜群
X ULTRA 4 GORE-TEXは、サロモンの様々なテクノロジーが内包された今までにない安定性が高いローカットシューズに仕上がっています。
その一つに足首の関節を保護した ADV-Cシャーシがあげられます。ハイキングや登山において最も多い怪我として挙げられるのが足首の捻挫です。中でも多いのが下りの際に発生する外側に向けた足首の捻挫なのですが、ここに焦点を当てて技術的な解決策が X ULTRA 4 GORE-TEXになされています。
捻挫予防にもなるADV-Cシャーシはシューズの外側の中足部から土踏まず部分を囲うように内蔵されており、可動域を制限せず歩行時の安定性を高める働きがあります。
特に不安定なガレ場や滑りやすい土の上や草地を歩いていると、地面に足を接着するタイミングで、足の関節がぶれずにしっかりと着地し、その行動が繰り返されることで疲れが生じにくい実感があります。
またガレ場や段差などで足首が外側に曲がりづらいので、硬すぎず歩きやすいアウトソールにもかかわらず不安定な地面で、安定力を発揮するシューズに仕上がっています。
様々な登山道に最適なアウトソール
アウトソールには粘着性の高いContagripMAを採用しているので濡れた、乾いた、硬いなどの様々なトレイルでグリップ力を発揮します。
ラグデザインはシェブロンラグといって多方向でグリップを備えているので、泥などの柔らかい地面でしっかりと足を安定させ、前と推し進めてくれる力のあるアウトソールに仕上がっています。
雨に強いゴアテックス
X ULTRA 4 GORE-TEXはゴアテックスが使用されているため、雨の心配があるハイキングや登山で安心をもたらしてくれます。合成アッパー素材には雨の際に生地が保水しないよう撥水処理が施されているため雨に濡れても重くならないようになっています。
ゴアテックスメンブレンと相まって足をドライに保ちハードな動きでも足が蒸れないよう通気性にも優れています。一泊以上の山行となると雨の心配が出てくるため防水性能が施された登山靴を選ぶようにしています。
岩場などを歩くことを想定された、つま先部分の保護キャップや、ミッドソールからシューレーシングシステムまで足を支え、足全体に素晴らしいフィット感をもたらしてくれるSensiFitテクノロジーによって、ファストパッキングなどの素早い行動にも適したシューズに仕上がっています。水たまりなどもガンガン気にせず歩いて行けます。
サロモンの登山靴ならではの軽快さ
サロモンのシューズの好きなところであり、おすすめポイントがシューレースポケットです。
登山をしているとシューレースが解けるなどのアクシデントに見舞われることがしばしばあったのですが、サロモンのシューズを愛用するようになってからは、このストレスから解放されています。これがクイックレーステクノロジーです。
シューレースは一発で足の先から足首全体までを均一にフィットさせることができ、余ったシューレースはタンの上部にあるポケットに収納することができます。
登山靴を脱ぐときや履くときに誰よりも早くシューズをフィットさせ行動に移すことができるのは気持ちが良いの一言です。
登山道を歩いているとシューレースが緩んだりすることも少なく、また逆にシューレースを強く結びすぎてしまった時にも簡単に調整ができるので登山靴周りのストレスから解放されます。
フィット感の素晴らしさはシューレーシングシステム以外にも特徴があり、例えばステッチがないアッパー構造は滑らかに足に吸い付くような感触を得ることができます。
X ULTRA 4 GORE-TEXにはローカットタイプとミッドカットタイプがあり、今回紹介しているのはローカットタイプです。足の中に小石や砂などの侵入を防ぎつつ、パック重量が重い、足首に不安のある方は、くるぶしの保護にもなるミッドカットタイプがおすすめです。僕はローカットタイプでよりスピーディな行動を楽しんでいます。
またX ULTRA 4 GORE-TEXのウィメンズモデルは単純なメンズモデルのスケールダウンではなく、女性特有の骨格形状、筋量や腱を補うようADV/Cシャーシの形状、足首周りのデザイン・素材も変更した完全な女性専用設計となっています。
まとめ
X ULTRA 4 GORE-TEXはX ULTRA 3からのアップデートではありますが、ファンの多いX ULTRA 3はそのまま継続販売されていますので、ご安心を。前モデルも履いている僕としてはX ULTRA 4 GORE-TEXはX ULTRA 3とはテーマは同じものの、サロモンのロード/トレイルシューズ同様に怪我を抑制するという部分でX ULTRA 3とは違ったカテゴリーになるのではないかと感じました。怪我をしてしまったら楽しめなくなるだけでなく、山の場合、下山もあり得るので。。
X ULTRA 4 GORE-TEXを色々試した結果、余程のパック重量にならない限り、もはやミッドカットは必要ないのではないかと思うほどの安定性、そしてX ULTRA 3譲りのずっと履き続けられるフィット感と踏破能力。しかも軽量に仕上がっているので、僕のスタイルであるファストパッキングには最適な1足となりました。