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クッカー
2021.06.22
クッカーの金属素材の性質-山ごはんを楽しむ人必見

クッカーの金属素材の性質-山ごはんを楽しむ人必見

山ごはんを楽しむ際に必ず必要なのがクッカーです。 クッカーの金属素材には大きく3つの素材が存在します。この素材の特徴を知り、違いを見極めることで失敗しないクッカー選びが可能になります。今回はクッカーの金属の性質を徹底比較し、山ごはんの調理を上手に対応する事ができるようになる知識を紹介します。

山ごはんを楽しむ為に

クッカーの金属素材の性質

山ごはんを既に楽しんでいる方はクッカーの金属素材としての軽量性や熱伝導率などの特徴を実感されている方も多いと思います。どのような山ご飯を楽しむかによって適したクッカー選びは重要です。

金属素材はどれを選べば良いのか

登山用品店に行くと様々なクッカーを目にすることができます。手に取ると軽いものから重いもの、形状と様々なので何を買えば良いのか解らなくなります。

アルミクッカーとチタンクッカーの比較

まず手始めとして金属素材の特徴を知ることでどの素材のクッカーにするかという絞り込みが行えるので知っておきましょう。

※横スクロールで表がスクロールできます。
金属素材アルミチタンステンレス
重量◯(比重:約2.7)◎(比重:約4.5)✕(比重:約7.8)
熱伝導率◎(236)✕(4.5)✕(20)
保温性
耐食性
価格
融点約660.3°C約1668℃約1400~1500℃(​合金なので配合によって変わる)

クッカーの金属性質の比較表をチェックすると重量の点からステンレス製のクッカーは登山には向いていないことが分かります。ステンレスは耐食性に優れているため、長く使用することができるメリットがあるため、アルミやチタンと組み合わせて使用されているクッカーもあります

登山向きの金属素材チタンとアルミ

比較表を見るとわかるとおり軽量性に優れたチタンと熱伝導率に優れたアルミというように、特徴を整理することができます。

アルミクッカーとチタンクッカーの比較

またアルミと比較するとチタンは丈夫で、チタンはアルミの3倍強度があると言われています。チタンが溶ける温度は約1660°でアルミが約660°である事実を比べると加工がしづらくそのため値段が高くなります。

チタン製クッカー

山ごはんではチタン製のクッカーは熱が逃げにくく保温性が高いためお湯を沸かすためのクッカーとしておすすめの金属素材です。

アルミ製クッカー

調理を楽しむ場合は熱伝導率に優れたアルミがおすすめです。価格もチタンに比較すると安く炊飯や炒め物など様々な調理に適した素材です。

アルミは熱伝導率に優れているので、取っ手や縁が熱くなっていることが多く、手に取るときやクッカーに直接口をつけてスープを飲むときは火傷に注意しましょう。

金属素材の特徴を知って山ごはんを考える

このようにチタンはお湯を沸かして作る山ごはん向き、料理らしい物をするならアルミということがわかります。

おすすめのクッカー形状について

まず初めて山ごはんを楽しむ方には深型のクッカーがお勧めです。ガスカートリッジやバーナーなどを収納することができ、蓋がフライパンになるモデルであれば様々な料理を楽しむことができます。

クッカー形状

アルミ製のおすすめ深型クッカー

熱伝統率に優れた、初心者の方々にも扱いやすいアルミ製の深型クッカーのおすすめを紹介します。

mont-bell(モンベル) アルパインクッカー

非常に軽量で、調理が素早く行えるアルミ製クッカーです。鍋や食器としても使用できるふたを備えた深底タイプです。収納性が高く、250サイズのガスカートリッジと小型ストーブなどを収納できます。熱くなりにくいハンドルなど使いやすさにこだわった機能を搭載しています。

mont-bell(モンベル) アルパインクッカー

【素材】本体:アルミニウム合金 ハンドルカバー:シリコーン
【重量】219g(247g) ※( )内はスタッフバッグを含む総重量です。
【カラー】-
【サイズ】本体:∅12.7×10.0cm、 ふた:∅12.0×6.0cm
【容量】本体:0.75L、ふた:0.43L
スタッフバック付き

軽くて、中にバーナーを入れて持ち運ぶのにもちょうどいいサイズです。安価なため、持ち運びに気を使わなくてもいい位の気持ちで購入しましたが、なかなかしっかりとした作りでした。

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プリムス クッカー イージークックNS

P-250サイズのガスカートリッジとP-153等の小型バーナーを一緒に収納することが可能です。また、イージークックシリーズのミニキット、ソロセットSをスタッキングすることも可能です。ハードアノダイズド加工済みアルミを使用し、内側にはノンスティック加工を、底面には滑り止め加工を施したクッカーです。

プリムス クッカー イージークックNS

【セット内容】ポット(900㎖、内径Φ11.2×9.9㎝)、ミニポット(400㎖、内径Φ11.2×4.8㎝)
【重量】250g
【収納サイズ】Φ12.5×14.5㎝
メッシュ収納袋付属

ソロキャンプの時に使うケトルが欲しくていろいろ検討していましたがこの商品を買うことにしました。まずケトルとして注ぎ口のようになって上手に注げるようになっています。容量も800ml以上入れられるし、わかりやすいように目盛りも彫られています。それと本体外部の底の部分は渦巻き状に溝が入っており、バーナー等の上に乗せたときに滑りづらくなるよう加工されています。これは実際に使ってみるとわかることなのですがかなり効果があります。

蓋、フライパン、カップのように使える上蓋もケトル同様焦げ付かないように加工されており、取っ手もシリコンで覆われていて蓋をするのに邪魔にならずきちっと閉まります。ケトル側(ふた側も)の底の厚みが1.2mmあるのでアルミの熱伝導もよく米1合もじょうずに炊飯することができました。クッカーとして、ケトルとして、フライパン(かなり小さいけど)として有用に使えるので一番最初に購入するキャンプ道具としてもおすすめできます。

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チタン製のおすすめ深型クッカー

EPI ATSチタンクッカーTYPE-3M

橋桁や船底のコーティングに使われる技術を、アウトドアクッカーに取り入れたのが、このATSチタンクッカーです。鍋底にアルミを吹き付けることで、チタンの弱点である熱伝導効率の低さを克服しました。鍋底の細かな凹凸は、鍋全体に熱を広げるともに、ゴトクの上で滑りにくい効果ももたらします。

EPI ATSチタンクッカーTYPE-3M

【サイズ】本体/H104×Φ112mm 900ml
フタ/H35×Φ112mm 280ml
【重量】本体/123g フタ/52g
ナイロンケース付属

これでしょっちゅう鍋やらラーメン、スープパスタを作ってます。ほぼ密閉できる蓋は蒸しやすく、蓋の淵が下の鍋に収まる為吹きこぼれしにくく、底裏も滑りにくい。軽くて丈夫で、熱した直後でもハンドルは持てる。かなり使いやすいです。内容物が重くなると、素手で持った時にハンドルが細い為、手に食い込んで痛くなります。ご愛敬。軍手や布を挟んで持つことを推奨します。

SOTOシングルバーナー(ST-301)を分解してスタッキングしています。加えてSOTOガストーチ、マッチ、MSR折り畳みスプーン&フォーク、MSRアルパイン ソルト&ペッパーシェイカーも入れてます。epiガスの製品は完成度非常に高く信頼しています。

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スノーピーク ソロセット極チタン SCS-004T

深型クッカーの定番「極・焚」のフルモデルチェンジ。下ポットをガスカートリッジが一つが入るサイズに変更。メインポットもインスタントラーメンが入るサイズに変更しました。更に使い辛かったツマミをヤエンクッカーのツマミと換装しました。

スノーピーク ソロセット極チタン SCS-004T

【収納サイズ】Φ110×131mm
【重量】195g
ナイロンケース付属

モデルチェンジして、カップの背丈が高くなりました。これによって、カップに110缶を入れてフタができるようになったので長いポットの方を持ってかなくて良い場合、荷物のかさを減らすことができます。取っ手もこの形状になったおかげで、熱くて持てないというケースが減りました。

ポットの方には110缶を2つ重ねて入れることができます。また、110缶1個入れてその上にバーナー本体や折り畳みスプーンなどを入れてもOKです。目盛りはカップ側のみ細かく刻まれています。

1点気になるとすれば、フタのつまみがシリコンになりましたがフタ中央に穴が開いていて、そこにはめ込むようにシリコンのつまみが付いています。洗ったりした後にこの隙間に水が入り込んでしまうので、なんとなく気になりますが外して洗えるので問題はありません。

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深型クッカー以外のおすすめクッカー

ヒートエクスチェンジャーを備えた高能率クッカー

ヒートエクスチェンジャーは熱を効率的にクッカーに伝えることで料理がすぐにできて、燃料も節約できるメリットがあります。熱効率が良いことで余分な燃料を持ち歩く必要がなくなり、また料理中の待ち時間が少ないことで寒さなどから身を守ることができます。

炊飯に適したメスティン

山でお米を炊きたい、炊き込みご飯を楽しみたいと思っている方は今大人気のメスティンがおすすめです。アルミ製で浅型なので全体的に熱が通りやすく、3ステップで圧倒的に美味しいお米を炊くことができます

袋ラーメンを楽しむクッカー

袋入りインスタントラーメンは様々な種類があり麺を割らずに調理することができて登山で徹底的においしいラーメンを食べたいと思う方にはお勧めです。

袋ラーメンを楽しむクッカー

角形なのでお湯を沸かしてコーヒーを作るなど液体を注ぎやすいのもメリットです。ラーメンにキャベツやソーセージを追加するなどアレンジすることもできて山ごはんが一層楽しくなるクッカーです。

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