テント泊登山を始めるのに必須となる装備と選び方、あると便利な持ち物に分けて紹介します。心配し過ぎて多くの装備を持ち歩くと重量が嵩み重い荷物を背負うことによる体力低下のリスクにつながります。正しいテント泊装備の選び方を学んで快適な登山を楽しみましょう。
テント泊登山の必須装備と選び方
テント泊の必須装備はテント本体、テントマット、寝袋です。これ以外のアイテムはあると便利な持ち物として紹介します。まずは必須装備について選び方を紹介します。
必須装備①:様々な視点で選択が可能なテント本体
登山用テントには実に様々な特徴があり、初心者の方々には最適なテントを選ぶのが困難です。しかし順序立てて、テントを選ぶ際のポイントをつかんでいけば自ずと自分の登山スタイルに適した登山テント選ぶことができます。
収容人数→使用したい季節→テントのタイプ→重量の順で選んでいき、各ポイントにおけるメリットとデメリットを整理することで自分にとって快適な登山テントを手に入れることができます。
初心者の方が登山テントを選ぶ際の押さえておくべきポイントは
- 3シーズン用テント
- ダブルウォール
- 自立式
の3点を抑えつつ、重量は1キロ前後のテントを選ぶことをおすすめします。
必須装備②: 軽量コンパクト性と寝心地の良さ選ぶテントマット
テントマットには空気を注入するエアーマットレスと、空気を入れる必要のないクローズドセルマットレスと、自動膨張式マットレスの3種類に分けることができます。
軽量性とコンパクト性に重点を置くならばエアーマットレスがおすすめです。最近のテントマットは空気を入れるのにも付属のポンプサックを利用することで安易に行え、200g前後の非常に軽量なテントマットを手に入れることができます。
岩場などが多くテントマットに傷がついてしまうリスクを軽減したい場合は自動膨張式マットレスやクローズドセルマットレスがおすすめです。しかしながらこれらのモデルはエアーマットレスと比較すると重量が嵩み、特にクローズドセルマットレスはコンパクト性能が劣ります。
エアーマット特有のふわふわ感が苦手でなければ、軽量コンパクトなエアマット式テントマットをおすすめします。
必須装備③:保温性と軽量性で選ぶ寝袋
寝袋を選ぶ際にまず突き当たるのがダウンか化繊の選択肢です。大きな違いは濡れによるリスクの差です。ダウンは濡れると保温力の低下が著しく結露などによる濡れに気を使う必要があります。しかし化繊と比べると軽量かつコンパクトなモデルが多く、保温性能も確かな為、濡れ対策を万全にしてダウン性寝袋を選択することをおすすめします。
ダウンシュラフを選ぶ際には重量と使用可能温度域を照らし合わせながら、行くタイミング時におけるテント場の最低気温をチェックして寒さのリスクが少ない寝袋を選ぶことが重要です。
この時に一緒に考えるべきポイントは保温着の活用です。多くのシュラフに記載のヨーロピアンノームによる温度表記は、その検査方法までを確認すると、長袖と足首までのアンダーウェアを着用させたマネキンに対して行なっています。持ち歩いている保温着やシェルを着込むことでシュラフの軽量化を行うことができるでしょう。
必須装備④:その他テント泊の必須装備
上記以外に張り綱やペグ、枕などがあります。張り綱やペグはテントを購入するとついてくることが多いのでまずはそれらを使い、軽量化に励む場合はチタン製のペグに変更するなどでステップアップするとよいでしょう。
枕は枕以外にも機能するスタッフバッグの活用や、着替えとして持ち歩いている衣類などを枕代わりに使用することで軽量化を行うことができます。より快適な睡眠を行いたい場合は専用の枕を購入することをおすすめします。
あると便利なテント泊用持ち物
テント泊を行う際に必ず必要とまでは言いませんがあると便利な持ち物を紹介します。
あると便利な持ち物①: テント内部を明るく照らすランタン
ヘッドライトではテント内部をスポットで明るく照らすことはできますが、空間全体を明るくすることが困難です。その場合コンパクトなLEDランタンがあることで、暗くなった際にテント内でものを探したり、食事が快適に行えます。
あると便利な持ち物②:結露と夜露を拭き取るための吸収クロス
テントを撤収する際、結露と夜露を拭い取ることである程度の軽量化を行うことができます。テントの水を叩くとどうしても衣類に水が飛び跳ねてしまうため、キッチンなどで使用する吸収クロスが1つあると大変便利です。
シングルウォールのテントを使用する際には枕元に吸収クロスを起き、結露が気になった時に拭き取るなど対策方法として覚えておくと便利です。
あると便利な持ち物③:居住性を高めるテント内シート
テント内に薄手の銀マットを敷き詰めることで、居住性が高まります。地面からの冷却を防ぐこと以外にも、誤って水をこぼしてしまった際に保水せずに拭き取ることができるのもポイントが高いです。テント内で過ごす際にもある程度なクッション性があるだけで、テントマット上以外の広いスペースを使って過ごすことが可能です。
あると便利な持ち物④:テントを傷つけず地面からの冷気を防ぐグランドシート
グランドシートがあることでテントの底が傷つきづらく、また地面からの冷気を防ぐことができます。純正のグランドシートは重く価格も高いため、タイベックスを活用されている方も多いです。