日本気象は2021年9月2日に「2021年第1回紅葉・黄葉見頃予想」を発表しました。北海道から鹿児島までの各都市と全国約700か所の紅葉スポットについて、今年の紅葉(モミジ)と黄葉(イチョウ)の見頃予想を行います。今年の秋は北海道以外の地域では、平年よりやや高めの気温が予想されます。紅葉見頃時期は平年並みか平年より遅くなる見込みです。この情報は平地なので、標高の高い山においてはより紅葉の見頃は早いでしょう。紅葉登山を楽しむためには、以下で紹介する紅葉予想日よりも早く計画をたてて行動計画をたてましょう。
全国の紅葉・黄葉時期
以下の表は平地における紅葉の見頃となっています。標高によって紅葉の見頃は変わりますが、おおよそ1ヶ月ほどはやく山では紅葉の見頃が訪れます。
山の紅葉シーズン
- 大雪山・旭岳:9月初旬から10月初旬
- 八甲田山:9月下旬から10月下旬
- 妙義山:10月下旬から11月下旬
- 尾瀬周辺:9月中旬から10月下旬
- 日光周辺:9月下旬から11月上旬
- 高尾山周辺:11月初旬から11月下旬
- 八ヶ岳:9月下旬から10月中旬
- 北アルプス:9月中旬から10月中旬
- 中央・南アルプス:9月下旬から10月上旬
- 伊吹山:10月下旬から11月下旬
- 伯耆大山:10月初旬から11月中旬
- 九重山:10月中旬から10月下旬
平地の紅葉シーズン
北日本:紅葉:平年並み 黄葉:平年並みか平年より遅い
北海道では9 月は平年並み、10 月は平年より低め、11 月は平年並みの気温が予想されます。 東北では9 月から11 月にかけて平年より高めの気温が予想されます。
紅葉時期:平年並みでしょう。山間部では9 月下旬から11 月中旬にかけて、 平野部では10 月中旬から11 月下旬にかけて見頃となる見込みです。
黄葉時期:平年並みか平年より遅いでしょう。平野部では10 月下旬から11 月下旬にかけて見頃となる見込みです。
東日本:紅葉・黄葉:平年並みか平年より遅い
9 月は平年並みか平年より高め、10 月は平年より高め、11 月は平年並みの気温が予想されます。
紅葉時期:平年並みか平年より遅いでしょう。山間部では10 月下旬から12 月上旬にかけて、 平野部では11 月中旬から12 月中旬にかけて見頃となる見込みです。
黄葉時期:平年並みか平年より遅いでしょう。平野部では11 月中旬から12 月上旬にかけて見頃となる見込みです。
西日本:紅葉・黄葉:平年並み
9 月は平年並みか平年より高め、10 月は平年より高め、11 月は平年並みの気温が予想されます。
紅葉時期:平年並みでしょう。山間部では10 月下旬から11 月下旬にかけて、 平野部では11 月下旬から12 月中旬にかけて見頃となる見込みです。
黄葉時期:平年並みでしょう。平野部では11 月中旬から12 月上旬にかけて見頃となる見込みです。
紅葉登山
日本気象の紅葉・黄葉見頃予想について
紅葉・黄葉見頃予想には、モミジ(カエデ)及びイチョウの紅(黄)葉時期を予測する過去の研究を基に開発した、日本気象株式会社独自の予測式を使用しています。紅(黄)葉は、秋の気温の低下に伴って、葉の色付きが進んでいきます。また、イチョウの方がモミジよりもやや高めの温度でも色付きが進むため、見頃時期も黄葉の方が紅葉より早くなる傾向にあります。
日本気象では、気温と葉の色付きの関係をあらわした予測式を用いて、地点ごとの紅葉見頃時期の予想を計算しています。黄葉見頃予想ではイチョウを対象に、紅葉見頃予想では主にイロハモミジについて予想を行っていますが、北海道では生育が難しいため、ヤマモミジ、オオモミジ、イタヤカエデを対象としています。 山の紅葉見頃予想は、モミジ(カエデ)があった場合に、標高が上がると気温が下がることも加味して見頃時期を計算したものです。