冬山登山やスキーに出かける際の交通手段に車は欠かせません。駐車場を抑えるために、朝早くから行動するために、また連日でスキーを楽しむために車中泊は非常に有効な手段だと考えています。しかしそこでしっかりと考えなければいけないのが、必要な防寒アイテムと対策方法です。冬の車中泊に限らずオールシーズン使える考え方ですのでぜひチェックしてみてください。
冬の車中泊用の防寒アイテム一覧
冬の車中泊に絶対必要な防寒対策と、より快適に過ごせる防寒対策とに分けることができます。以下の表は重要度順に並べた防寒アイテム一覧と対策のリストです。
※横スクロールで表がスクロールできます。重要度 | 防寒アイテム | 防寒対策 |
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1 | 窓の断熱 | 窓からの冷気を遮断 |
2 | 車中泊マット | 下からの冷気を遮断 |
3 | ダウンジャケット&パンツ | 身体全体の防寒 |
4 | 寝袋 | エンジンを止めて就寝する際の防寒 |
5 | 充電式の湯たんぽ | 就寝時の冷えを防止 |
6 | ポータブル電源 | エンジンを止めて電気機器の使用 |
7 | 電気毛布 | エンジンを止めて車中内の温度上昇 |
窓からの冷気を遮断するための断熱対策
冬の車中泊で最も重要なのが窓からの冷気を遮断することです。外からの冷気が車中に伝わるポイントは主に窓ガラスです。ここは断熱性の高いもので覆うと効果的です。車の純正アクセサリーにプライバシーシェードがあれば、厚手の銀マットで窓の形に切り抜いた物を自作するのがおすすめです。
僕は断熱性が非常に高いアストロファイルを窓ガラスの形に切り抜き、ハトメと吸盤を使用して窓ガラスに貼り付けています。
作り方は新聞紙を型紙にして窓ガラスの形を作り、その型紙をベースにしてアストロフォイルをハサミで切っていきます。少し大きめに切っておき、窓に合わせてからはみ出した部分を切るなどで微調整を行うと綺麗な窓ガラス用断熱パネルができます。最後にパネルの必要な箇所にハトメで穴を開けて底に吸盤を差し込めばしっかりと固定します。
下からの冷気を遮断する冬用テントマット
通常の車には断熱材を挟んだ層がないため下からの冷気が伝わりやすくなっています。テント泊におけるテントマットの役割と同様です。車中泊では冬用のテントマットを使用すると安心ですが、車中でテントマットを膨らませるのが難儀なので銀マットを敷いた上に蛇腹式のクローズドセルマットを置いています。この時銀マットは床に敷くだけでなく、トランクや車の側面部分に沿うようにバスタブ形状に敷くと、車内に入り込む冷気を和らげることができます。
身体全体の防寒はダウンウェアがおすすめ
ダウンシュラフに高額な冬山登山用のテントを使用することができない場合にダウンパンツとジャケットがあると寒い思いをしづらく就寝することができます。またトイレに行かなければいけない時にダウンウェアがあると移動時に体を冷やしづらく、その後の就寝の質を上げてくれます。
寝袋はできるだけ冬山向けのものを使用する
スキーに出かけるシーンを想定すると、新潟や群馬、長野北部、東北がエリアとして出かける機会が多いです。そうすると夜中は-10度前後まで気温が下がるので車中も相当冷え込むことが予想されます。このようなシーンで3シーズン用シュラフでは頼りないことが容易に想定できます。ここでは冬のキャンプに適したシュラフの選択がおすすめです。さらにダウンジャケットやダウンパンツなどで防寒対策も忘れずに行いましょう。
充電式の湯たんぽで冷え込んだ身体を回復
充電式湯たんぽはお腹から胸に当てて抱きかかえるようにすると体が温まります。こうすると手足の冷えも改善するので体幹を温めるのに湯たんぽは効果的です。充電にはコンセントが必要なので事前に自宅でフル充電をして持っていくことになります。
ポータブル電源は防寒対策の強い味方
ポータブル電源は電池容量によって価格が大きく変わります。車中泊では電池容量が500 W 以上ある商品を選ぶようにしています。ポータブル電源があることのメリットはこの後紹介する電気毛布の使用ができるという点が最も大きいです。その他コンセントを必要とする電化製品の使用が出来るため、パソコンやスマホ充電などもエンジンを止めた状態でも可能です。
ポータブル電源は車中泊用というよりも災害用という側面で購入しました。地震などで停電になってしまった際に多くの助けを得ることができると思っています。
電気毛布で車内を快適に過ごす
電気毛布はひざ掛け、シュラフの足元に、体に羽織る、テントマットの上にひいて就寝するなど使い方がいろいろで、さらにはサイズを選ぶことができるので大変便利です。
車中泊に限らずキャンプでの使用にも適しており、特に寒がりな女性には大変オススメのアイテムです。