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【小屋泊・テント泊登山】白馬岳登山-春夏秋冬で様々な自然に出会える難易度別ルート紹介

【小屋泊・テント泊登山】白馬岳登山-春夏秋冬で様々な自然に出会える難易度別ルート紹介

白馬岳に登山をするのには、それぞれ難易度別にいくつかの登山ルートがあります。季節によってもおすすめの登山ルートが変わってくるので計画の際は注意しましょう。白馬岳の頂上へのアクセスが最も近い3つの登山ルートから選ぶのが一般的となっています。この記事では白馬岳の魅力を紹介すると共に、白馬岳登山を楽しむ4つの登山コースを紹介します。

白馬岳の概要

白馬岳の概要

長野県内の一般的な登山ルートを体力度と登山道の技術難易度で評価した「信州・山のグレーディング」では、霧雪期・天気良好時の登山ルート別難易度評価を公表しており、難易度を5段階評価中、2段階という難易度で、栂池からの登山ルートにおいて沢、崖、場所により雪渓などを通過し、急な登下降、道が分かりにくい、転んだ場合の転落・滑落事故につながる場所があるとされています。また難易度を5段階評価中、3段階という難易度で、白馬から朝日岳の縦走、猿倉からの登山ルートにおいてハシゴ・くさり場、また、場所により雪渓や渡渉箇所あり、ミスをすると転落・滑落などの事故、案内標識が不十分な箇所が含まれるとされている。花の百名山ではコマクサが紹介されています。

名前白馬岳(はくばだけ|しろうまだけ)
都道府県富山県・長野県
標高2,932m
天気・アクセスなど白馬岳の詳細情報

白馬岳の登山が人気の理由

花の白馬岳と言われるほどに高山植物が豊富

花の白馬岳と言われるほどに高山植物が豊富

白馬岳は花の白馬岳と言われるほどに高山植物が豊富です。年ごとで開花時期は異なるがおおよそ7月初旬に芽吹き始め、7月中旬には見頃となります。特に白馬大雪渓が途切れる避難小屋付近から村営上場宿舎あたりはミヤマキンポウゲ、ハクサンイチゲが特に美しく、色とりどりの花に囲まれる景色に圧倒されることでしょう。

花の白馬岳と言われるほどに高山植物が豊富

様々なルートを組み立てることができる

様々なルートを組み立てることができる

白馬大雪渓からの登山以外にも、北は白馬大池や蓮華温泉からの登山、白馬鑓温泉を経由して白馬岳へ向かう登山など様々なルートを組み立てることができます。そのすべての登山コースでは、それぞれに異なった景色を楽しめるのも白馬岳ならではです。

山の上ならではの雄大な景色を楽しめる

山の上ならではの雄大な景色を楽しめる

登山をしていなければ出会うことができない景色が白馬岳周辺には詰め込まれています。日本三大雪渓の1つに数えられる白馬大雪渓、風吹大池に次いで2番目に大きい山上池、標高日本一の天然湧出量を誇る標高2100m の地点にある白馬鑓温泉など、枚挙に暇がありません。

白馬三山の雄大な景色を堪能

白馬三山の雄大な景色を堪能

白馬三山は富山県と長野県にまたがる3つの山を指します。この山塊は高山植物の豊富です。杓子岳は山頂周辺にコマクサの群落地があり、白馬鑓は、鑓温泉直下にミヤマキンポウゲの群落地があります。雪渓の多い白馬三山ならではの植生を楽しむことができます。

春夏秋冬で様々な楽しみ方ができる白馬岳

春夏秋冬で様々な楽しみ方ができる白馬岳

北アルプスの北部に位置するこの山塊は、雪も深く、夏期に入っても残雪の豊富なのが特徴です。5月の連休の頃には、冬型の気圧配置もなくなり春山の季節に入ります。

5月に遅い雪のため大雪渓で大雪崩の出たことも近年あるので注意が必要です。5~6月は比較的天候は安定することが多いですが、梅雨末期の7月中旬は雨の日が多く雪解け水で沢は増水することも忘れてはいけません。

梅雨明けの7月下旬からは晴天に恵まれますが、午後の夕立の季節でもあります。夏とはいえ白馬の稜線では朝晩は冷え込み防寒着が必要です。また雪解けが進まず、登山道が閉鎖されることも多いので山小屋に直接連絡をして事前確認も忘れずに行いましょう。

8月中旬を過ぎれば、山は秋の気配が深まります。9月は秋雨前線の冷たい雨が降るようになったり、秋の高気圧に覆われた時には秋晴れに紅葉が楽しめるなど気象状況に注意をはらいましょう。

春夏秋冬で様々な楽しみ方ができる白馬岳

10月になれば、稜線は初雪を記録し、体育の日前後で多くの小屋が休みに入ります。一般の登山者も、この頃までで、山は急速に厳しい冬山に変わります。

冬山の季節はバックカントリースキーを楽しむ人達の格好の場として人気があります。周辺のスキー場、温泉は人で溢れ、賑わいを見せるのも白馬ならではです。

白馬岳登山-4つの難易度別ルート紹介

白馬岳登山の最もポピュラーな登山コース-猿倉登山口より大雪渓

①猿倉登山口→②白馬尻山荘→③岩室跡→④白馬山荘→⑤白馬岳

通過する山白馬岳(2,932m)
必要日数1泊2日登山
コースタイム(片道)6時間15分
距離(片道)約6.6km
累積標高約1,763m
難易度★★★☆☆
※「40~50代(または60代)の登山経験者/2~5人のパーティー/夏山の晴天時」を基準に設定
白馬岳登山の最もポピュラーな登山コース-猿倉登山口より大雪渓

白馬大雪渓は日本三大雪渓のひとつとして有名で、山域一帯は高山植物が豊富なことでも知られています。大雪渓は雪がない場合は落石、崩落に気をつける必要があります。

白馬尻小屋は閉じており水場があります。このあたりは7月には虫が多いです。

少し歩いた場所から雪渓に取りつきます。その後大雪渓の中央部を歩くこととなります。この辺りは気温の状況によって霧が立ち込め先が見通せないこともあり、さらには落石に注意する必要があります。雪の上を転がる石や岩は音を消します。

大雪渓上部は特に岩場が多く崩落に注意しましょう。葱平を越すと小尾根の急登を上り避難小屋へと向かいます。この辺りは高山植物が特に美しいエリアで時間をかけてゆっくりと堪能するのがおすすめです。

村営上場宿舎で休憩をしたら残り約30分で白馬山荘を経由し白馬岳に向かうことができます。

白馬岳登山の前後に温泉を楽しめる登山コース-蓮華温泉より白馬岳

①白馬岳蓮華温泉ロッジ→②天狗ノ庭→③白馬大池山荘→④小蓮華山→⑤三国境→⑥白馬岳

通過する山白馬岳(2,932m)、小蓮華山(2,766m)
必要日数1泊2日登山
コースタイム(片道)6時間20分
距離(片道)約9.5km
累積標高約1,746m
難易度★★★☆☆
※「40~50代(または60代)の登山経験者/2~5人のパーティー/夏山の晴天時」を基準に設定
白馬岳登山の前後に温泉を楽しめる登山コース-蓮華温泉より白馬岳

蓮華温泉ロッジは、標高1,475mの場所にあり新潟県側からの北アルプスへの玄関口の山小屋として活用されています。蓮華温泉ロッジを基点とした白馬岳や朝日岳への登山コースは、多くの登山者に親しまれており、温泉があることからゴール地点として素晴らしい環境です。

蓮華温泉ロッジから天狗の庭までは急な斜面が続きスタートから辛い山登りとなります。天狗の岩周辺は雪倉岳ど朝日岳の眺望がよく疲れが取れます。白馬大池山荘までは約1時間20分の登山で到着します。この間はダケカンバの巨木があり見所の1つとなっています。

白馬大池山荘から広い稜線に出て白馬岳までの登山を楽しみます。この辺りは鹿島槍ヶ岳や白馬岳を一望することができる眺望の良い稜線が続き、時期によってはお花畑もある非常に素晴らしい登山道となっています。

山の名前小蓮華山
都道府県新潟県・長野県
標高2,766m
天気・アクセスなど小蓮華山の詳細情報

累積標高が少なく初心者登山におすすめの登山コース-栂池自然園より白馬岳

①栂池ヒュッテ→②天狗原→③乗鞍岳→④白馬大池山荘→⑤小蓮華山→⑥三国境→⑦白馬岳

通貨する山白馬岳(2,932m)、乗鞍岳(2,437m)、小蓮華山(2,766m)
必要日数1泊2日登山
コースタイム(片道)6時間20分
距離(片道)約9.4km
累積標高約1,400m
難易度★★☆☆☆
※「40~50代(または60代)の登山経験者/2~5人のパーティー/夏山の晴天時」を基準に設定
累積標高が少なく初心者登山におすすめの登山コース-栂池自然園より白馬岳

栂池自然園は約5.5キロの遊歩道が整備されており、白馬岳の山並みを楽しめることはもちろん、小さな子供とのハイキングも可能で初心者向けにも安心の白馬岳登山コースです。栂池自然園まではゴンドラリフトと栂池ロープウェイを乗り継いで行くことができます。栂池自然園は標高1,900mで多様な動植物を見ることができるとして人気があります。特に時期になると高山植物の種類には圧倒されることでしょう。

栂池自然園駅から白馬大池山荘までは樹林帯の中を歩いて行くことになります。乗鞍岳までは急な斜面が続くコースとなっています。途中天狗原周辺で冷たい水を得ることができるので喉を潤しましょう。乗鞍岳周辺には大きなケルンがあり、休憩スポットとなっています。少し歩くと白馬大池を見渡すことができます。

山の名前乗鞍岳
都道府県新潟県・長野県
標高2,437m
天気・アクセスなど乗鞍岳の詳細情報

白馬三山と鑓温泉を楽しむ贅沢登山コース

①猿倉登山口→②白馬尻山荘→③避難小屋→④白馬岳お花畑→⑤村営 白馬岳頂上宿舎→⑥杓子岳→⑦鑓ヶ岳→⑧白馬鑓温泉小屋

通過する山杓子岳(2,812m)、白馬鑓(2,903m)
必要日数1泊2日登山
コースタイム14時間30分
距離約18.9km
累積標高約2,414m
難易度★★★☆☆
※「40~50代(または60代)の登山経験者/2~5人のパーティー/夏山の晴天時」を基準に設定

白馬大雪渓を登り頂上宿舎に到着したら余裕がある場合は白馬岳へ向かっても良いですが、夕立の心配などを鑑みて白馬岳へは登らず杓子岳方面へ向かいましょう。白馬大雪渓、杓子岳、白馬鑓、鑓温泉周辺は7月から8月にかけては高山植物が特に美しく、多くの登山客でにぎわう季節です。

2日目の鑓温泉に向かう下山を考えて天狗平まで1日目足を伸ばすと2日目が楽です。2日目は天狗平から鑓温泉分岐まで歩き、白馬鑓温泉小屋で1000円(2022年7月現在)支払い日帰り温泉を楽しめます。

白馬鑓温泉小屋から猿倉までは約6時間。途中雪渓があるため落石に注意して歩きましょう。水場は雪渓付近に一箇所あります。2022年の7月前半にはこの登山道は雪解けが残り行き止まりとなっていました。事前に登山道が通れるか天狗平小屋に確認をとることをおすすめします。

山の名前杓子岳
都道府県富山県・長野県
標高2,812m
天気・アクセスなど杓子岳の詳細情報
山の名前白馬鑓
都道府県富山県・長野県
標高2,903m
天気・アクセスなど乗鞍岳の詳細情報
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