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那須岳登山の初心者コース|茶臼岳の日帰り所要時間・駐車場・ロープウェイと11月の最新情報
登山コース
(2026.11.02 更新)

那須岳登山の初心者コース|茶臼岳の日帰り所要時間・駐車場・ロープウェイと11月の最新情報

この記事の要点:初心者は峠の茶屋駐車場から峰の茶屋跡を通って茶臼岳(1,915m)へ登る往復コース(登り約1時間30分が目安)か、那須ロープウェイ山頂駅から山頂へ歩くコース(片道約50分)がおすすめです。11月は山頂付近で雪が降りはじめ、峰の茶屋跡周辺は強い風が吹きやすい時期。ロープウェイの営業は基本11月末までなので、出かける前に運行と天気を必ず確かめ、防寒具と滑り止めを準備しましょう。

(2026年11月2日更新:ロープウェイの営業期間・噴火警戒レベル・クマ情報などの最新情報を公式で確かめて追加し、コースの数字と冬の装備を見直しました)

那須岳は栃木県北部に位置し福島県との県境となる那須連山の総称であり、茶臼岳、朝日岳、三本槍岳の三山を指し、さらに南月山、黒尾谷岳を含めた那須の山域を指すこともあります。主峰は今もなお火山活動を続ける標高1915mの茶臼岳で、茶臼岳周辺には数多くの登山コースがありまた登山口も様々です。今回は那須岳登山の中でも一番人気の茶臼岳をゴール地点とした登山ルートの中で、初心者でも楽しめる登山ルートを難易度別で紹介します。

  • 都道府県:那須岳|茶臼岳(なすだけ|ちゃうすだけ) 栃木県・福島県
  • 標高:那須岳|茶臼岳(なすだけ|ちゃうすだけ) 1,915m(茶臼岳)
  • 初心者向けの所要時間:那須岳|茶臼岳(なすだけ|ちゃうすだけ) 峠の茶屋から往復約2時間30分〜3時間(目安)/ロープウェイ利用で往復約1時間30分(目安)
  • 天気・アクセスなど:那須岳|茶臼岳(なすだけ|ちゃうすだけ) 那須岳の詳細情報

最新の登山情報(2026年11月2日確認)

那須岳は活火山で、しかも風の強い山です。季節の変わり目の11月は、出発前に次の点を公式情報で確かめてください。

那須ロープウェイ:営業は基本11月末まで

  • 那須ロープウェイの営業期間は基本3月20日〜11月末日で、期間は変わることがあります。営業時間は基本8:30〜16:30(冬時間・夏時間で変わる)で、20分間隔の運行、乗車時間は約4分です。
  • 強風のとき、那須岳付近に雷雲があるときは運休します。11月は風で止まる日もあるので、当日の運行状況を必ず確認しましょう。
  • 山頂駅・山麓駅にはトイレがありますが、登山道にはトイレがありません。
  • 山麓駅周辺の駐車場は3か所・乗用車約150台分です。

出典:那須ロープウェイ よくある質問(関東自動車)。料金・最新の営業日は那須ロープウェイ(TEL 0287-76-2449)でご確認ください(那須ロープウェイ 安全報告書)。

噴火警戒レベル:レベル1(活火山であることに留意)

気象庁の発表では、那須岳の噴火警戒レベルはレベル1です。火口内などでは噴気や火山ガスの噴出が見られるため、火口に近づかない・立入禁止の表示を守ることが大切です。登山前に最新の発表を確認しましょう。

出典:気象庁 那須岳の活動状況

クマ:栃木県北部で人身被害が出ています

栃木県のまとめでは、2025年に那須塩原市などでクマによる人身被害が起きています。県は、早朝・夕方のクマの生息地への立ち入りを避けること、クマ鈴やラジオで人の存在を知らせることを呼びかけています。那須湯本からの登山道など、笹の多い樹林帯では特に注意してください。

出典:栃木県 クマによる人身被害について

駐車場と道路:混雑期は路上駐車禁止

峠の茶屋駐車場(県営・無料)には約150台分の駐車場と公衆トイレがあります(とちぎ旅ネット)。栃木県は、紅葉期や大型連休に大丸駐車場から峠の茶屋駐車場までの路肩にカラーコーンを置き、路上駐車をしないよう呼びかけています。駐車場の満空は「那須高原渋滞情報」の公式アカウントで配信されています(栃木県 那須岳周辺の駐車対策)。

山小屋・雪と風

  • 峰の茶屋跡には避難小屋がありますが、宿泊や食事のできる営業小屋ではありません。
  • 三斗小屋温泉の宿(大黒屋・煙草屋)は冬期は休業します。泊まりの計画は必ず宿に確認してください。
  • 那須岳は11月ごろから雪が降りはじめ、5月ごろまで雪が残ります。風の通り道として知られ、峰の茶屋跡周辺は立っていられないほどの強風になることがあります。

那須岳の登山が人気の理由

那須岳の主峰である茶臼岳を筆頭に、茶臼岳の北にある朝日岳、三本槍岳、南に位置する南月山、黒尾谷岳などの連山の総称として那須岳と言われています。那須岳は日本百名山に選定されており、山頂周辺の火口跡や荒涼とした景色、そして秋には極彩色の景色が味わえる紅葉が特徴の山です。この那須岳が登山者に人気の理由を紹介していきます。

ファミリーや初心者登山者も雄大な景色を楽しめる。

9合目までロープウェイが通っており、容易に茶臼岳の山頂に立つことが出来る

茶臼岳の標高は1915m と低山と高山の中間的な山ですが、周辺に景色を遮る山がないため眺望が良く、峠の茶屋から登るメインの登山ルートでは片道約1時間半ほどで頂上に立つことができ、比較的整備された登山ルートは登山初心者の方たちにも人気です。また那須岳の9合目までロープウェイが通っており、山頂駅から片道約50分と、さらに短いルートで茶臼岳の山頂に立つことも出来ます。比較的簡単に登れるにもかかわらず雄大な景色を眺めることが出来る那須岳は、ファミリーでも楽しむことができることから多くの登山客で賑わっています。

様々な登山ルートを組み立てることが出来る

茶臼岳、朝日岳、三本槍岳はそれぞれ特徴的な山歩きができる

那須岳は朝日岳(1896m)・三本槍岳(1917m)とあわせて那須三山と呼ばれ、さらに南月山(1776m)黒尾谷岳(1589m)を加えて、那須五岳とも呼ばれています。茶臼岳を中心として様々な登山ルートを組み立てることができるバリエーション豊かな山域としても親しまれています。

岩場を乗り越える急峻な登山ルートから、初心者でも安心の緩やかなコース、山岳信仰として使われていた歴史あるコースなど、それぞれ違った山歩きの楽しさが味わえます。茶臼岳周辺では木々のない茶系の火山特有の景色、そして朝日岳では急峻な岩場登りをはじめとする岩稜の山歩きが楽しめます。また三本槍岳までは高山植物を鑑賞しながらの尾根歩きとなる縦走ルートが人気です。茶臼岳だけを詳しく知りたい方は茶臼岳登山の記事もどうぞ。

荒涼とした那須岳特有の景色を楽しめる活火山

荒涼とした那須岳特有の景色を楽しめる活火山

那須岳は白い噴煙を今もなお吹き上げる活火山です。那須火山は関東平野北端の成層火山群で、約50万年前と30万年前と20万年前に活動した形跡を堆積物などで知ることができます。

茶臼岳は東に大きな崩壊を見ることができる火山で、最近1万年の間は茶臼岳の活動が続いています。現在、那須岳は大変穏やかですが、過去の活動を見ると、100年に1回程度の水蒸気噴火と、千年に1回程度のマグマ噴火が推定されるようです。

美しいゴヨウツツジが約3万本群生する5月の那須岳中の大倉

美しいゴヨウツツジが約3万本群生する5月の那須岳

マウントジーンズ那須を始点とする那須ゴンドラで中の大倉付近を散策すると5月から6月にかけて山頂一帯に真っ白な花を咲かせるゴヨウツツジが約3万本群生します。この規模は国内最大級で花のトンネルを散策することができるとして多くの観光客が訪れます。

ゴヨウツツジは別名シロヤシオツツジとも呼ばれ、敬宮愛子(としのみやあいこ)内親王殿下のお印としても知られています。ゴヨウツツジという名前は枝先に5枚の葉が輪生状に付くさまを表しており、純白で可憐な花が満開となる時期はとても美しく他では見られない絶景スポットとして人気です。

登山終わりの観光スポットが多くある那須岳

登山終わりの観光スポットが多くある那須岳

那須岳のふもととなる那須高原には多くの観光スポットや日帰り温泉施設、グルメスポットがあり観光客で賑わう地域となっています。歴史ある温泉や、松尾芭蕉が訪れている国指定名勝の殺生石、山岳信仰の起点となる温泉神社など見所も多くあり、登山だけで帰るのがもったいない山旅スポットとして人気を集めています。

那須岳の難易度別おすすめ登山コース

まずは4つのコースを比べてみましょう。距離・標高差・時間はGPSの記録などをもとにした目安です。休憩時間は含みません。

  • ロープウェイ山頂駅→茶臼岳:向いている人 初心者・ファミリー / 片道距離 約0.8〜0.9km / 累積標高(登り) 約230m / 片道の時間 約50分 / 難易度 ★☆☆☆☆
  • 峠の茶屋→峰の茶屋跡→茶臼岳:向いている人 初心者 / 片道距離 約2.5km / 累積標高(登り) 約460m / 片道の時間 約1時間25分〜1時間30分 / 難易度 ★★☆☆☆
  • ゴンドラ山頂駅→朝日岳分岐→茶臼岳:向いている人 中級者 / 片道距離 約6.6km / 累積標高(登り) 約810m / 片道の時間 約3時間50分 / 難易度 ★★☆☆☆
  • 那須湯本温泉(高雄口)→茶臼岳:向いている人 中級〜上級者 / 片道距離 約7.5km / 累積標高(登り) 約1,190m / 片道の時間 約3時間30分 / 難易度 ★★★☆☆

【初心者】ファミリーでも楽しめる那須ロープウェイでラクラク登山

  • ゴール地点:那須ロープウェイ山頂駅 那須岳(茶臼岳)頂上
  • 地点間の片道距離:那須ロープウェイ山頂駅 約0.9km(目安)
  • 累積標高:那須ロープウェイ山頂駅 約232m(目安)
  • 片道コースタイム:那須ロープウェイ山頂駅 登り約50分・下り約40分
  • 難易度:那須ロープウェイ山頂駅 ★☆☆☆☆

那須ロープウェイは気軽に茶臼岳頂上からの景色を楽しめるとして、登山者だけでなく多くの観光客が訪れ利用されます。営業は基本3月20日〜11月末日、20分間隔の運行で、山麓駅から山頂駅(9合目)まで約4分です。環境省のモデルコースでも、山頂駅から茶臼岳の山頂までは徒歩約50分、山頂ではお鉢めぐりができると紹介されています(環境省 日光国立公園 那須岳登山コース)。

山頂駅から茶臼岳までは約50分歩くことで到着します。アクセスは簡単ですが山頂付近は岩場やザレた斜面になり、歩きやすい服装と靴の準備は必要です。ロープウェイの最終便の時刻を先に確認し、余裕をもって下りましょう。

注意する所

  • 山頂直下はガレ場で、下りは滑りやすい。
  • ロープウェイが強風で止まると、歩いて下りることになります。峠の茶屋までの道を地図アプリに入れておくと安心です。

【初心者】ロープウェイを使用しない最短コース・峠の茶屋から茶臼岳

  • ゴール地点:峠の茶屋駐車場(県営駐車場) 那須岳(茶臼岳)頂上
  • 地点間の片道距離:峠の茶屋駐車場(県営駐車場) 約2.5km(目安)
  • 累積標高:峠の茶屋駐車場(県営駐車場) 約462m(目安)
  • 片道コースタイム:峠の茶屋駐車場(県営駐車場) 1時間25分(目安)
  • 難易度:峠の茶屋駐車場(県営駐車場) ★★☆☆☆

峠の茶屋駐車場と呼ばれる県営駐車場からの登山口は那須岳へのアクセスとして一番多くの人が利用する登山口です。冬は道路の積雪・凍結があるため、車で行く場合は道路状況を確認し、冬用タイヤを準備してください。

登山道入り口から鳥居をくぐり、はじめの15分ほどは樹林帯の中を歩きますがすぐに木々はなくなり活火山でもある茶臼岳特有の荒涼とした風景がはじまります。前方には峰の茶屋と呼ばれる小屋が見えてきます。この小屋までのルートは、茶臼岳一帯では一番風が強くなる箇所なので樹林帯を抜ける前にウェアリングを整えるのがおすすめです。また、夏場では木陰がないルートが続くため熱中症には十分気をつけてください。

緩やかな50分程の上りで峰の茶屋跡避難小屋まで登ることができます。峰の茶屋跡まで来ると荒涼とした景色が広がり、遠くには福島側の山々が見渡せるポイントとなります。右へ歩けば朝日岳、左に行くと茶臼岳、峰から下ると三斗小屋方面という分岐点にもなる場所です。

峰の茶屋跡避難小屋を左に向かって進むとすぐに茶臼岳山頂と牛ヶ首方面への分岐となります。左の山頂方面へ約35分ほど歩けば茶臼岳頂上に到着します。

山頂までのルートは足場が不安定な箇所も多く短い距離ですが急登も出てきます。このあたりからは出来るだけゆっくりのペースで登ることをおすすめします。時折黄色い結晶を見つけることが出来ますが活火山でもある茶臼岳の特徴であり、噴気孔から出る硫黄が結晶化したものとなります。

山頂付近に差し掛かるとお釜を周遊できるルートがあり、山頂付近には鳥居が見えてきます。祠のある山頂付近は岩場となり広い休憩箇所がないため休憩をする場合は十分お気をつけください。

下山時にもしも登山に疲れてしまったら山頂から那須ロープウェイの山頂駅までのルートもあります。岩場を下るルートですが那須ロープウェイを使うと一気に山麓駅までおり、山麓駅から歩いてスタート地点の峠の茶屋駐車場(県営駐車場)に戻ることもできます(ロープウェイの営業期間中のみ)。

注意する所

  • 峠の茶屋〜峰の茶屋跡:遮るものがなく強風の通り道。風が強い日は無理に進まず引き返す判断を。
  • 峰の茶屋跡〜山頂:ガレた急登。雪や凍結があると滑りやすい。
  • 霧(ガス)が出ると道が分かりにくくなるので、地図とコンパス、または地図アプリを用意。

【中級者】中ノ大倉尾根を歩く朝日岳と那須岳の縦走登山

  • ゴール地点:那須ゴンドラ山頂駅 那須岳(茶臼岳)頂上
  • 地点間の片道距離:那須ゴンドラ山頂駅 約6.6km(目安)
  • 累積標高:那須ゴンドラ山頂駅 約810m(目安)
  • 片道コースタイム:那須ゴンドラ山頂駅 3時間50分(目安)
  • 難易度:那須ゴンドラ山頂駅 ★★☆☆☆

5月になるとゴヨウツツジが美しい那須ゴンドラ山頂付近です。ゴンドラの運行期間・料金は季節で変わるため、マウントジーンズ那須の案内で確認してください。

ゴンドラ山頂駅からは朝日岳付近から茶臼岳へと向かう登山コース以外にも登山未経験者でも気軽に楽しめる片道約20分のゴヨウツツジ展望台コースや、片道約3分の茶臼展望台コース、またそれぞれを組み合わせて楽しめるゴヨウツツジ遊歩道コースなど、簡単なトレッキングを楽しむことができるスポットです。

ゴンドラ山頂駅から約20分歩くとロープウェイ遊歩道北分岐に到着します。最初はゆったりとした上り坂が続く中ノ大倉尾根を歩き、中ノ大倉尾根分岐まで約1時間の登山をします。

この分岐から右に折れ約30分登山をすれば三本槍岳に到着します。360°の眺望が広がる素晴らしい景色を楽しめるので時間に余裕があれば是非立ち寄ってみてください。

左に向かうと清水平を経由し朝日岳分岐へ向かいます。ゆったりとした景色を、平坦な木道を歩きながら思う存分楽しめることができるポイントです。

朝日岳分岐からは約30分歩くことで峰ノ茶屋跡に到着します。ここから茶臼岳までは約30分です。朝日岳の山頂付近は岩場・鎖場があり、雪や凍結のある時期は難しくなります。

【中級〜上級者】那須湯本温泉から高湯山信仰で使われた高雄口登山道

  • ゴール地点:那須湯本温泉 那須岳(茶臼岳)頂上
  • 地点間の片道距離:那須湯本温泉 約7.5km(目安)
  • 累積標高:那須湯本温泉 約1,190m(目安)
  • 片道コースタイム:那須湯本温泉 3時間32分(目安)
  • 難易度:那須湯本温泉 ★★★☆☆

上で紹介した登山道とは打って変わって人気の少なさが目立つ静かな登山を楽しめるのが那須湯本温泉からの登山です。このルートは高湯山(たかゆさん)信仰で使われたルートとしても知られ、各所に歴史が垣間見れるスポットが登場します。

まず那須湯本にある温泉神社からスタートするルートは登山道から一般車道へと出ますがまたすぐに未舗装の登山道へと繋がります。この辺りは笹が多く、クマ出没区域としても知られているため、クマ対策としてとるべき行動をしっかりと理解して登山を行いましょう。

しばらく進むとヤブ笹に遮られて目にすることは出来ませんがルートの下には高雄俣川が流れ、沢の音を聞きながらの登山となる気持ちのいいルートとなります。

そのままあるき続けると視界が開け、硫黄の匂いが漂う場所にたどり着きます。膳棚の湯と呼ばれるポイントで急なガレ場の下には実際に硫黄泉が湧き出る場所があります。湧き出るお湯は温度が低く足場の悪い箇所で斜面も崩れやすいため登山道から外れて湯が湧き出るポイントへ行くことはおすすめいたしません。

膳棚の湯をすぎるとすぐに木道が現れ石垣が出てきますが、ここは飯盛温泉跡と呼ばれる箇所で、大正9年から昭和15年まで実際に温泉宿のあった場所となります。また昭和天皇が行啓された際、「飯盛虻」を発見した地でもあります。

飯盛温泉跡から先は登山ルートが不明瞭となるため十分気をつけてください。2つのベンチを過ぎた後はすぐに右に進み細い沢のようになっている部分を進みます。雨のあとは靴が水に浸かるほどになることもあります。しばらく苔むしたガレ場を直登気味に登るルートとなり、足場も滑る箇所が多いため一歩一歩ゆっくりと進むよう心がけてください。

急登がおわると一気に視界が晴れて目の前には茶臼岳の雄大な姿が現れます。この先は牛ヶ首とロープウェイ山頂駅の分岐となり、ロープウェイ山頂駅方面に進むと那須岳山頂へと続くルートとなります。ここからは多くの観光客や登山客で賑わうため、今までの静かな登山とはうってかわった景色となるでしょう。

アクセスと駐車場

車で行く場合

  • 東北自動車道 那須ICから那須街道(県道17号)を北へ。那須湯本温泉を過ぎ、那須ロープウェイ山麓駅、その先に峠の茶屋駐車場があります。
  • 峠の茶屋駐車場(県営・無料):約150台。公衆トイレあり。紅葉期や大型連休は早朝に満車になることがあります。
  • 那須ロープウェイ山麓駅の駐車場:3か所・約150台。混雑期の土日祝は閉鎖されることがあり、その場合は約1km先の峠の茶屋駐車場か、約1km下の県営大丸駐車場を使います。
  • 大丸駐車場〜峠の茶屋駐車場の路肩には混雑期にカラーコーンが置かれ、路上駐車はできません。

峠の茶屋第1・第2駐車場について

5月の新緑シーズン、高山植物が咲き乱れる夏山登山シーズン、紅葉シーズンの土日は朝早くから駐車場が混雑し、特に紅葉時期となる9月下旬~10月中旬となるとロープウェイ乗り場付近から道路が渋滞することもあります。上段の第一駐車場には整備されたトイレ、展望台、売店があります。駐車場からの出口は入り口とは逆のトイレのある方が出口となります。一方通行となるため気をつけてください。

バスで行く場合

JR那須塩原駅・黒磯駅から関東バス(関東自動車)の那須湯本温泉・那須ロープウェイ方面の路線バスがあります。冬ダイヤでは那須ロープウェイまで行かず、手前の大丸温泉や那須湯本温泉止まりになることがあります。時刻と運行区間は関東バスの最新の時刻表で必ず確認してください(問い合わせ:関東自動車 那須塩原営業所)。

水場と売店

那須ロープウェイの山麓駅舎付近と峠の茶屋駐車場の登山道入り口、マウントジーンズ那須の那須ゴンドラ駅に水道があります。登山道上には延命水と呼ばれる天然の水場が三斗小屋周辺のルート上にあり、その他いくつかの沢が流れる箇所もありますが、火山帯の特徴でもある白く濁った温泉が流れ込む沢もあるので、飲用には十分気をつけてください。

また、那須ロープウェイには軽食の販売があります。登山口までマイカーアクセスなら、途中にコンビニが数件とスーパーマーケットがあるので、飲み物と行動食はふもとでそろえておくのがおすすめです。

季節ごとの服装と持ち物

那須岳は標高1,915mと高すぎない山ですが、「風」が装備を決める山です。晴れていても峰の茶屋跡周辺では体が一気に冷えます。季節ごとに必要な道具から逆算して準備しましょう。服装全体の考え方は登山の服装の記事、持ち物は登山の持ち物チェックリスト、靴は登山靴の選び方にまとめています。

  • 春(4〜5月):山の様子 残雪あり。5月ごろまで雪が残る / 服装・道具のポイント 防水の登山靴、レインウェア、手袋。残雪期は滑り止め
  • 夏(6〜8月):山の様子 日陰がほぼない。雷に注意 / 服装・道具のポイント 速乾シャツ、帽子、日焼け対策、多めの水。午後の雷雲前に下山
  • 秋(9〜10月):山の様子 紅葉で混雑。朝晩は冷える / 服装・道具のポイント フリースや薄手ダウン、ウインドシェル、手袋
  • 初冬(11月):山の様子 雪が降りはじめ、強風・凍結の日が増える / 服装・道具のポイント 防風の上着、ニット帽、手袋、ネックゲイター、チェーンスパイク
  • 冬(12〜3月):山の様子 積雪・強風の本格的な冬山。ロープウェイ休業 / 服装・道具のポイント ピッケル・アイゼンなど冬山装備と経験が必要。初心者は登らない

11月の那須岳で特に大事な3つ

  • 手の防寒:強風の中では薄い手袋だとすぐ指先がかじかみます。薄手のグローブの上に防風のミトンを重ねると、細かい作業と保温を両立しやすくなります。選び方は登山用手袋の記事で。
  • 頭と首の保温:ニット帽とネックゲイターがあるだけで体感が大きく変わります。
  • 休憩時の保温着:山頂は風を遮る場所が少ないので、立ち止まったらすぐダウンジャケットなどを羽織りましょう。

強風の峰の茶屋跡で手を守るなら、手袋の上からかぶせられる防風ミトンが役立ちます。

首まわりから冷たい風が入るのを防ぐネックゲイターは、暑くなれば外してポケットにしまえるので、気温差の大きい初冬の那須岳に向いています。

ニット帽は風で飛ばされにくく、耳まで覆えるものを選ぶと安心です。

那須岳周辺の観光&温泉情報

①北温泉旅館

映画テルマエロマエのロケ地としても利用され、歴史のある雰囲気と、素晴らしいお湯を堪能することができます。有名な温泉で混雑していることが多いです。立ち寄り入浴の時間や料金は宿に確認してください。

②殺生石

殺生石は那須湯本にある観光スポットで、九尾の狐が正体を見破られた際に那須へ逃げてきた後、九尾の姿から石へと姿を変えそれでもなお毒気を放ち続けたという九尾伝説が残る場所です。そして2022年3月にはその石が割れてしまったということで大きな話題となりました。またこの場所は松尾芭蕉が訪れて句を残した場所としても知られています。

③鹿の湯

殺生石の向かいには1300年の歴史を誇る温泉「鹿の湯」があります。辺り一帯から漂う硫黄臭でも分かる通り、白く濁った非常に強い匂いの硫黄泉となっています。伝統的な温泉はその入り方も通常の温泉とは異なります。入浴前にかぶり湯を200回、異なる温度の浴槽には腰まで1分、胸まで1分、首まで1分と短い時間だけ浸かる入り方が薦められています。登山の後に伝統的な温泉に入ってみてはいかがでしょうか。

④弁天吊橋

紅葉が楽しめる季節は多くの観光客で賑わう弁天吊橋は自然研究路の一部としてハイキングを楽しむことができます。栃木では最も標高の高い吊り橋として知られ、全長65mあります。

⑤つつじ吊り橋

全長130m、高さ38mの吊り橋は八幡ツツジ群落地を結ぶ遊歩道の途中にあります。橋の上からは那須連山の景色が楽しめます。

⑥八幡ツツジ群落

出典:那須ガーデンアウトレット

上で紹介した吊り橋とセットで楽しめるのが八幡ツツジ群落です。5月から6月にかけては美しい花を咲かせ 一面ピンク色に染まる景色を楽しめます。

⑦那須高原ビジターセンター

那須岳の麓、那須湯本にある那須高原ビジターセンターでは日光国立公園の那須甲子地域の自然情報を紹介しています。館内は入場無料で自然、歴史のブースから企画展示ブースなど様々な展示を閲覧でき、那須岳の最新の情報等も紹介しています。登山の前に立ち寄って、山の状況を確かめるのもおすすめです。

よくある質問

那須岳は初心者でも登れますか?

はい。雪のない時期なら、那須ロープウェイ山頂駅から茶臼岳へ歩くコース(片道約50分)や、峠の茶屋から峰の茶屋跡を通るコース(登り約1時間30分が目安)は初心者にも人気です。ただし山頂付近はガレ場で、強風の日も多いので、登山靴と防風の上着は必ず用意してください。

那須岳の登山は何時間かかりますか?

峠の茶屋から茶臼岳の往復で約2時間30分〜3時間、ロープウェイを使えば往復約1時間30分が目安です(休憩は含みません)。朝日岳や三本槍岳まで足を延ばすと、5〜6時間以上の計画になります。

トイレはどこにありますか?

峠の茶屋駐車場、那須ロープウェイの山麓駅と山頂駅にあります。登山道にはトイレがないので、出発前に済ませておきましょう。

11月や冬でも登れますか?

那須岳は11月ごろから雪が降りはじめ、5月ごろまで雪が残ります。ロープウェイの営業は基本11月末までで、12月以降は積雪と強風の本格的な冬山になります。冬はピッケルとアイゼンなどの冬山装備と経験が必要なので、初心者は雪のない時期に登るか、経験者やガイドと一緒に計画しましょう。11月に登る場合も、チェーンスパイクなどの滑り止めと防寒具を持ち、風が強ければ引き返してください。

火山なので危なくないですか?

2026年11月2日確認時点で、気象庁が発表する那須岳の噴火警戒レベルは1(活火山であることに留意)です。火口内などでは噴気や火山ガスが出ているので、立入禁止の場所には入らないでください。登山届を出し、最新の火山情報を見てから出かけましょう。

クマは出ますか?

那須の山域はクマの生息地です。栃木県は、早朝・夕方を避けること、クマ鈴やラジオで人の存在を知らせることを呼びかけています。特に那須湯本からの樹林帯のコースでは注意してください。

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