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初めてのテント泊登山におすすめのテント場と登山コース

初めてのテント泊登山におすすめのテント場と登山コース

初めてテント泊をする人にとって、どれだけの体力が必要か、テント泊でちゃんと寝ることができるか、どのような我慢が必要かなど様々な不安がよぎると思います。そんなテント泊初心者の方々におすすめのテント場と、そのテント場を活用した登山プランを紹介します。

ピックアップしたテント場のポイント

初めてのテント泊登山は、とにかく『楽しかった』と感じることが重要です。そして怪我をせず無事に帰ってくることが前提です。その上で以下の条件をクリアしているテント場としています。

登山口からテント場の距離と累積標高差

登山口からテント場の距離と累積標高差

初めてのテント泊登山では思った以上に体力が消耗して歩くのが辛くなる可能性が高いです。このようなことがないように、登山口からテント場までは4時間以内であること、累積標高差は850m以内であることを条件にしています。

テント場にお風呂があること

テント場にお風呂があること

テント泊をする時に汗をかいて気持ち悪い、汗の匂いが気になって寝ることができない、という不安がある初心者の方もいると思います。できれば最初のテント泊は気持ちよく過ごせた方が楽しいと思いますので、テント場にお風呂があることを条件にしています。

八ヶ岳の赤岳鉱泉・硫黄岳登山プラン

八ヶ岳の赤岳鉱泉は、赤岳や硫黄岳の登山基地として人気のある山小屋です。

赤岳鉱泉までの道のり

赤岳鉱泉までの道のり
スタート地点美濃戸
片道移動時間4時間43分
片道移動距離2時間
累積標高上り:約577m
下り:約71m
※「40~50代(または60代)の登山経験者/2~5人のパーティー/夏山の晴天時」を基準に設定

赤岳鉱泉までの道のりは歩きやすい登山道で、最初は林道歩きが続き、少しずつ標高を稼いでいくように登山をするため、勾配がきつくなるようなこともありません。

赤岳鉱泉のテント場情報

赤岳鉱泉のテント場情報
テント場の広さ300張
テント場料金2,000円/1人
テント夕食1,000円
テント朝食1,000円
標高2,220m

赤岳鉱泉のテント場はとても広く、晴れると南八ヶ岳の稜線を眺めることができます。赤岳鉱泉はお酒、食事、おつまみなど種類が豊富で、赤岳鉱泉で飲食をすると決めてしまえば、食料やクッカーなどは装備から外し、荷物の重量を落とすことができます。森の中、大きな広場、林の中と様々なサイトから選ぶことができます。

赤岳鉱泉の水場

赤岳鉱泉では水を無料で使うことができます。登山口から赤岳鉱泉までの飲料を持ち歩けば大丈夫です。

赤岳鉱泉のお風呂情報

赤岳鉱泉のお風呂情報
利用可能期間5月末~10月末
料金1,000円
利用時間夕方から売店受付20時前

赤岳鉱泉のお風呂は男女別で人数制限があります。夕方ぐらいになるとお風呂が混み合うため、テントを設営したらなるべく早めに入浴することをお勧めします。

赤岳鉱泉から硫黄岳への登山

赤岳鉱泉から硫黄岳への登山
総コースタイム※3時間25分
距離約4.4km
累積標高上り:約652m
下り:約652m
難易度★★★☆☆
※「40~50代(または60代)の登山経験者/2~5人のパーティー/夏山の晴天時」を基準に設定

赤岳鉱泉から硫黄岳へは累積標高約600mですが短い距離で標高を稼ぐため赤岩ノ頭までは勾配のきつい登山となります。また硫黄岳まで登ると北からの風の影響を強く受けるため、赤岩ノ頭まで来て強風であれば引き返しましょう。

八ヶ岳のオーレン小屋・天狗岳登山プラン

八ヶ岳のオーレン小屋は、硫黄岳や天狗岳の登山基地として人気のある山小屋です。

オーレン小屋までの道のり

オーレン小屋までの道のり
スタート地点桜平
片道移動時間1時間15分
片道移動距離約2.9km
累積標高上り:約508m
下り:約88m
※「40~50代(または60代)の登山経験者/2~5人のパーティー/夏山の晴天時」を基準に設定

オーレン小屋は登山口から約80分ほどで到着することができ、さらに登山道が整備されているので歩きやすいです。またオーレン小屋までは樹林帯が続くため風の影響が少ないです。

オーレン小屋のテント場情報

オーレン小屋のテント場情報
テント場の広さ60張
テント場料金大人2,000円/1人、小学生1,000円/1人
標高2,330m

最大で60張りのスペースがあり先着受付順でスノコの理由も可能です。樹林帯に囲まれたテント場なので風の影響も少なく安心してテント泊が可能です。

オーレン小屋の水場

オーレン小屋では水を無料で使うことができます。登山口からオーレン小屋までの飲料を持ち歩けば大丈夫です。

オーレン小屋のお風呂情報

オーレン小屋のお風呂情報
料金平日別途1回1000円
利用時間午後17時30分~午後20時

オーレン小屋の入浴時間は小屋の宿泊者とテント利用者で時間が分かれています。テント泊の人は午後17時30分~午後20時までと決められています。お風呂は檜風呂で、窓からは外の風景を眺めることができます。人数によっては男女の交代制となりますが基本は男女別のお風呂です。

オーレン小屋から天狗岳への登山

オーレン小屋から天狗岳への登山
総コースタイム※3時間5分
距離約4.5km
累積標高上り:約493m
下り:約493m
難易度★★☆☆☆
※「40~50代(または60代)の登山経験者/2~5人のパーティー/夏山の晴天時」を基準に設定

オーレン小屋から天狗岳までは箕冠山までは樹林帯が続きます。箕冠山からは根石山荘を左手に見て雄大な景色を楽しむ稜線コースとなります。名刺だけを登ると、東天狗岳と西天狗岳の景色を楽しむことができます。

上高地の徳沢園・涸沢ヒュッテプラン

徳澤園は上高地の中にあるキャンプ場で、蝶ヶ岳への登山や奥穂高への登山などの基地として人気のあるスポットです。

徳沢園までの道のり

徳沢園までの道のり
スタート地点上高地バスターミナル
片道移動時間1時間55分
片道移動距離約6.5km
累積標高上り:約361m
下り:約303m
※「40~50代(または60代)の登山経験者/2~5人のパーティー/夏山の晴天時」を基準に設定

徳澤園へ向かうには、まず上高地バスターミナルまでバスで向かう必要があります。上高地バスターミナルまでのアクセスは沢渡駐車場からと、平湯温泉・あかんだな駐車場からバスに乗って向かうのが一般的です。

上高地バスターミナルから徳沢園までは登山というより平坦な道のりを歩くお散歩コースです。テント泊装備を背負って歩くということが、どれだけ大変なのかがわかります。

徳沢園のテント場情報

徳沢園のテント場情報
テント場の広さ約250張
テント場料金大人1,400円・小学生まで1,000円(いずれも1泊1名)
空天代:1泊1,000円(テントを張ったまま山行し翌日戻る場合の利用料)
*3歳児以下無料
標高1,562m

徳澤園は食事やソフト、クリームなど食事を楽しむことができる施設が豊富で安心してテント泊をすることができます。テントサイトはとても広く、草原なのでファミリーキャンプ場でキャンプをするような感覚です。シュラフや毛布マットなどのレンタルもあり、夕食をみちくさ、食堂で用意してもらうことも可能です。

徳沢園の水場

徳沢園では水を無料で使うことができます。登山口から徳沢園までの飲料を持ち歩けば大丈夫です。

徳沢園のお風呂情報

徳沢園のお風呂情報
利用可能期間4月下旬~11月上旬
料金大人1,000円タオル付
子供(小学生以下)500円
利用時間15:00〜20:00(19:30受付終了)

入浴可能な時間は午後3時から8時までで7時半に受付終了となります。2016年に改装しており、内風呂は天井にヒノキを張り巡らせ、広い浴槽と洗い場が特徴のお風呂です。温泉ではありません。

徳沢園から涸沢ヒュッテへの登山

徳沢園から涸沢ヒュッテへの登山
総コースタイム※7時間20分
距離約17.9km
累積標高上り:約1,195m
下り:約1,195m
難易度★★★☆☆
※「40~50代(または60代)の登山経験者/2~5人のパーティー/夏山の晴天時」を基準に設定

徳澤園から涸沢ヒュッテまでは約10km の道のりを歩くこととなります。横までは梓川を横目にフラットな道が続きますが、横尾から先は徐々に標高をあげていきます。危険な箇所はありませんが、累積標高で1000m を超えるため、ある程度の脚力が必要となります。涸沢ヒュッテからは、北穂高岳から奥穂高岳までの稜線を眺めることができ、また紅葉の季節では圧倒的な景色に魅了されること、間違いなしです。

北アルプスの湯俣温泉・登山なしプラン

三股山荘や野口五郎岳へと向かう途中にある山小屋で、アクセスがしやすく、しかしながら混雑しない静かなテント泊を楽しめるポイントです。

湯俣温泉までの道のり

湯俣温泉までの道のり
スタート地点高瀬ダム
片道移動時間2時間50分
片道移動距離約9.5km
累積標高上り:約848m
下り:約706m
※「40~50代(または60代)の登山経験者/2~5人のパーティー/夏山の晴天時」を基準に設定

七倉山荘から高瀬ダムを経由し、高瀬川を右手に見ながら歩いて行きます。最初大きな尾根を乗り越える必要がありますが、その後は中間地点まで1回上り下りをする箇所を除いてほぼフラットです。後半5キロはなだらかに登っていきテント場に到着します。

湯俣温泉のテント場情報

湯俣温泉のテント場情報
テント場の広さ50張(コロナ化20張)
テント場料金1000円/1人 1,000円/1張
標高1,500m

湯俣温泉には晴嵐荘と湯俣山荘がありますが、湯俣山荘は2022年5月時点で休業中です。テント馬は目の前で川の音を聞き、後ろには野口五郎岳を抱えた河原のテント場です。テント場スペースは以前利用されたと思われる。平らな場所を探して設営を行います。

湯俣温泉の水場

湯俣温泉では水は向かいの沢から入手します。登山口から湯俣温泉までも同じ沢沿いを歩くため、水に困ることはないでしょう。

湯俣温泉のお風呂情報

湯俣温泉のお風呂情報
利用可能期間7月下旬~10月中旬
料金1,000円

晴嵐荘の中にタイルの浴槽があり、青白く光る。神秘的な温泉です。源泉かけ流しで濃厚な硫黄臭が特徴のお湯で湯量も豊富です。以前は小屋前の露天風呂がありましたが、現在はありません。約10分歩くことで露天風呂を楽しむこともできます。

北アルプスの雷鳥沢・立山登山プラン

立山三山の縦走や剣岳への登山をする際に利用されることの多い雷鳥沢です。立山の雄大な景色を楽しむことができるおすすめのテント場です。

雷鳥沢までの道のり

雷鳥沢までの道のり
スタート地点室堂ターミナル
片道移動時間1時間5分
片道移動距離約2.0km
累積標高上り:約67m
下り:約218m
※「40~50代(または60代)の登山経験者/2~5人のパーティー/夏山の晴天時」を基準に設定

室堂ターミナルからみくりが池、雷鳥荘を経由して約1時間歩くと雷鳥沢キャンプ場に到着します。ここまではほぼ上り道がなく、景色を楽しみながらテント泊装備を持って歩いていきます。

雷鳥沢のテント場情報

雷鳥沢のテント場情報
テント場の広さ300張
テント場料金1泊1名につき1,000円(協力金として)
※小学生以下無料
標高2,277m

雷鳥沢キャンプ場は飽きることのない景色を楽しみながら、非常に広いスペースでテント泊を楽しむことができます。雷鳥様ヒュッテにはカレーライスやラーメンなど食事を取ることもでき、生ビールやワインなども販売されています。

雷鳥沢の水場

雷鳥沢では水を無料で使うことができます。登山口から雷鳥沢までの飲料を持ち歩けば大丈夫です。

雷鳥沢のお風呂情報

雷鳥沢のお風呂情報
料金700円
利用時間にごり湯(外湯)、男女別内湯(24時間入浴可能)

雷鳥沢キャンプ場から徒歩5分ほどのところに雷鳥差はヒュッテがあります。雷鳥沢ヒュッテの温泉は内湯は24時間入浴可能です。また外湯はにごり湯で源泉かけ流し、さらには立山三山を眺めながらお風呂に入ることができます。

雷鳥沢から立山(雄山)への登山

雷鳥沢から立山(雄山)への登山
総コースタイム※6時間7分
距離約7.9km
累積標高上り:約909m
下り:約909m
難易度★★★☆☆
※「40~50代(または60代)の登山経験者/2~5人のパーティー/夏山の晴天時」を基準に設定

雷鳥沢から楽しめる登山は様々あります。今回案内するのは立山三山の雄山(3003m)、大汝山(3015m)、富士ノ折立(2999m)を縦走するプランです。このプランは約8.9キロの道のりを歩いてスタート地点の雷鳥沢キャンプ場に戻ってテントを撤収し室堂へと戻るプランです。

コース場には山小屋が点在し、危険箇所も少ないため、初心者の人にも安心して楽しめます。

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