7月上旬に後立山連峰の白馬三山と不帰嶮を通って唐松岳まで、テント泊縦走登山に出かけました。この記事では主に不帰嶮(かえらずのけん)の難易度と不帰嶮をどっちから(白馬槍からか、唐松岳からか)登るのが難易度が高いか、不帰嶮よりも危険なポイントについて紹介します。

天狗平から不帰嶮へ

天狗平でテント泊の撤収を開始。4時スタートで下山は12時前を予定。理由は午後から雨が降る予報があったためです。

天狗平から天狗の頭、天狗の大下りまでは緩やかな稜線を歩いて行きます。4時から登山を開始したため、4時40分の日の出前と、日の出後の雄大な景色を思う存分楽しみながら陽線歩きを楽しみます。

今回の1泊2日の登山の中で最も感動した時間でした。刻一刻と変わっていく山の景色と、立山連峰を照らすモルゲンロート。

朝日によって様々な自然現象が目の前で移り変わっていく様に圧倒されっぱなしです。

そしてこの感動の時間はおよそ20分。太陽がある程度まで昇ると、また景色が様変わりします。

天狗の大下りの難易度-不帰嶮よりも危険!

白馬側から不帰嶮へ向かうと、最初の難関が天狗の大下りです。この天狗の大下りの難易度は、不帰嶮よりも高く感じました。

1つは急斜面であり登るのではなく下るシーンであること。不帰嶮の難所部分の多くは、白馬側からの場合上ることとなります。

2つ目はガレ場であること。急斜面でありながら、大きな石がゴロゴロとある登山道であり、下に向かって歩いて行くため高度感もあり、かなり気を使って歩く必要があります。高所が苦手な僕は、余計な力が入ってしまいたくさん汗をかいてしまいました。

3つ目は長い鎖場があること。不帰嶮では天狗の大下りにあるような長い鎖場はありません。鎖をしっかり握り3点支持を守って下山すれば危険なことはありません。

天狗の大下りからは特に重要になる装備がヘルメットです。斜面が急になるため、上からの落石で頭部を損傷する可能性があります。必ずヘルメットをかぶるようにしましょう。

不帰嶮の難易度

不帰嶮の難易度は、様々な条件下で大きく変わります。

雨で岩肌が濡れていないか?

そのひとつが雨で岩肌が濡れていないかという点です。今回は前日から不帰嶮を通過する時間まで雨が降っていなかったので、乾いた岩肌に足を乗せることができました。雨が降ってしまうと滑りやすくなるため、難易度が圧倒的に高くなります。

不帰嶮の難易度はどっちからが高い?白馬側からか唐松岳側からか?

白馬側から不帰嶮に登るのか、唐松岳側から登るかで難易度の考え方が変わります。

白馬側からの不帰嶮の難易度

白馬側からの場合は足の疲れ具合を考えましょう。前日どこに宿泊しているかという点では、天狗平が最も近距離にあるため、足の疲れが溜まっていない状態で不帰嶮の1峰目を登ることができます。

また天狗平から不帰キレットまでがコースタイム1.0で90分なので、天気の状況を確かめることができます。と言っても2日目の登山となるため、雨が降っていたとして、不帰嶮の通過を諦める場合は白馬鑓温泉側に下山するか、白馬鑓温泉側の登山道が使えない場合は白馬大雪渓まで戻る必要があります。

ゆっくりと足元を確かめながら鎖場を握って不帰嶮を登るシーンでは、足の力を使うため疲労感が蓄積されることを忘れないようにしましょう。

唐松岳側からの不帰嶮の難易度

唐松岳頂上山荘に宿泊しているのか、もしくは八方尾根からスタートするのかによっても難易度は異なります。

唐松岳頂上山荘に宿泊しているのならば、不帰嶮を早朝に通過することができます。早朝に通過する場合はすれ違いで時間を取ることも少なくなるため難易度が下がります。また天気の確認もしやすくリスクを軽減できます。

八方尾根からスタートする場合はリフトの時間が決まっているため、同時に不帰嶮に入る登山者が多くなる可能性があります。またコースタイム1.0で約4時間20分登山をすることになるため、足の疲労感がある上で不帰嶮を通過することを想定しておきましょう。

唐松岳側からの場合は、不帰嶮で最も危険とされているキレットの核心部『二峰北峰と一峰の間』を下ることになるため、下を見る必要が多くなります。高度感があることで足がすくんでしまうタイプの人は難易度が高く感じることでしょう。

実際に歩いてみて感じた不帰嶮の難易度

僕はとにかく高度感がある場所が苦手です。だから不帰嶮もできれば通りたくない場所の1つでした。そんな僕が不帰嶮に挑んだ理由は置いておいて、素直に不帰嶮の難易度を語るならば、思ったより難しくなかったです。

最も難しいとされる二峰北峰と一峰の間は、全て鎖がついており、しっかり握って手の力を使いながら登ることができました。

またこの難しい場所を上りで利用したため、下を見ることなく高度感による恐怖がなかったのも幸いでした。

二峰北峰を過ぎてからは危険と感じる場所はほとんどなく楽しんで登山をすることができました。

最も怖かったのが天狗の大下りです。ここは下りで利用したため、高所が苦手な僕にはこたえました。

唐松岳から八方尾根

唐松岳に到着すると安堵して後は下るだけという気持ちでしたが、登山で最も事故が多いのが、この気の緩みからといいます。

引き続き気を引き締めて唐松岳頂上山荘へ向かい休憩をして、八方尾根を歩いて下山をします。

八方尾根にはチングルマのお花畑、ウスユキソウ、ニッコウキスゲが見頃を迎えていました。

八方尾根を歩いていたら雨に降られ、早めに不帰嶮を通過しておいて良かったと胸をなでおろします。

八方池まで来ると、雨の中トレッキングを楽しむ日帰り登山者が多くなります。八方池の周りでは雨具を着て景色を楽しむ人たちもちらほら。

八方池山荘に到着したらリフトを使って一気に下山します。白馬八方駅に到着したらタクシーに乗って猿倉登山口に移動します。タクシー代金は3300円でした。

猿倉登山口で車をピックアップし、12時からオープンしている温泉を探します。おびなたの湯は7月中旬からオープンで12時からスタート、倉下の湯は10時スタート、八方の湯は12時スタートとあり、八方の湯へ向かいました。

その後ちょうどお昼時だったのでお気に入りのお蕎麦屋さんへ。ここは海老の天ぷらがとっても美味しいお蕎麦屋さんです。

前半の記事では白馬大雪渓から天狗平までのレポートとして、大雪渓の注意ポイントなどをまとめています。

以下の記事では、今回の登山で使用した装備一覧です。軽量化を行い、水・食料込みで約8kgの装備重量です。

今回の縦走登山で登った山々

紹介した山白馬岳(はくばだけ|しろうまだけ)
都道府県富山県・長野県
標高2,932m
天気・アクセスなど白馬岳の詳細情報
紹介した山杓子岳(しゃくしだけ)
都道府県富山県・長野県
標高2,812m
天気・アクセスなど杓子岳の詳細情報
紹介した山鑓ヶ岳(やりがだけ|はくばやりがだけ)
都道府県富山県・長野県
標高2,903m
天気・アクセスなど鑓ヶ岳の詳細情報
紹介した山唐松岳(からまつだけ)
都道府県富山県・長野県
標高2,696m
天気・アクセスなど唐松岳の詳細情報

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