この記事の要点:初めての金時山は、公時神社(金時神社入口バス停)から山頂へ登り、矢倉沢峠経由で金時登山口へ下る周回がいちばん安心です。環境省の案内では全体で約4.6km・約2時間30分(休憩別)が目安。11月は日の入りが早く朝晩が冷えるので、午後早めの下山と防寒着、山頂直下の岩場での足元に注意してください。
(2026年11月2日更新:環境省・神奈川県の最新資料でコースタイムと距離、バスでの行き方を確かめて直し、季節ごとの服装と持ち物、よくある質問を加えました。)
低山ハイクの魅力は、人里と自然が溶け込んだ風景を愛でながら歩けるところで、高所登山にはない特徴を持っています。神奈川県内で有数の観光スポットである箱根には、関東圏内のハイカーに人気の山々があり、中でも金太郎伝説ゆかりの山として知られる金時山は、低山ハイクとしておすすめの一座です。この記事では、初心者向けの公時神社コースから経験者向けの縦走まで、金時山の登り方をまとめて紹介します。
最新の登山情報(2026年11月2日確認)
- コースの状況:神奈川県が令和8年3月に出したウォーキングマップ(令和8年2月現在の情報)では、足柄峠から金時山を経て金時登山口へ下る「足柄峠・金時山コース」、地蔵堂から金時山・公時神社へ下る「金太郎コース」がどちらも通常どおり紹介されています。出発前には箱根町・南足柄市・小山町の最新の通行情報も確認してください。(出典:神奈川県 足柄峠・金時山コース/神奈川県 金太郎コース)
- バス:箱根湯本駅から箱根登山バスで「金時神社入口」まで約26分(L路線)、または「仙石」まで約25分(T路線)で、仙石からは徒歩約15分です。足柄側の地蔵堂へ向かうバスは本数が少ないため、神奈川県の資料でも事前の確認がすすめられています。(出典:箱根町観光協会 公時神社・金時公園)
- 駐車場:環境省の案内では、登山口に有料と無料の駐車場があります。紅葉の時期の週末は早い時間に埋まりやすいので、バスも選択肢に入れておくと安心です。(出典:環境省 富士箱根伊豆国立公園 金時山コース)
- 山頂の茶屋:環境省の案内によると山頂には茶屋が2軒あります。営業日や営業時間は天候などで変わるため、食べ物と飲み物は自分で持って登りましょう。
- 11月の注意:日が短くなり、15時を過ぎると樹林帯は暗くなりはじめます。県の資料でも「日没までに下山できる計画を」と案内されています。ヘッドライトは必ず持ちましょう。
金時山登山が人気の理由
人気①:気軽に登れる絶景ハイク

金時山(標高1,212m)は箱根外輪山の一峰で、芦ノ湖を始めとした箱根を望める展望の山として知られ、天気が良ければ富士山も望めます。
公時神社から山頂までは1時間半前後で、登山が初めての方でも気軽に登れるので、初登山の山として、家族や友人を連れての山登りとして人気があります。
私が登山を始めた頃、良く登っていたのが金時山でした。仲間と登り、今の妻と登り、義父と登り。他愛のない話をしながら歩き、好展望の頂上でのんびり食事をしながら過ごす1日は、低山ハイクがくれる素敵な時間でした。
人気②:金太郎伝説ゆかりの地
「まさかり担いで金太郎」の歌で全国的に有名な金太郎伝説。そのゆかりの山が金時山です。金太郎(幼名、坂田金時)の故郷である足柄山が金時山(金時山から足柄峠までの山々)であり、金時山という山名は江戸時代から名付けられています。金太郎の歌にも「足柄山」と歌われており、金太郎伝説を象徴する場所として人気があります。
頂上には金太郎の歌にも出てくるマサカリが置かれ、全国の低山の中でも深い歴史を持つ山の1つとして、登ることで日本の歴史を感じられる特別な山です。
人気③:火山の成り立ちを感じられる
箱根ジオパークの解説によると、金時山は35〜27万年前に活動した成層火山で、山体の南側が崩れて今の姿になりました。仙石原からの登山道では火山の断面、足柄峠からの道では岩脈を観察できます。景色だけでなく「山のでき方」を見ながら歩けるのも金時山の面白さです。(出典:箱根ジオパーク 金時山)
人気④:観光とセットで楽しめる

金時山が位置しているのは、観光地としても知られる箱根。麓の箱根湯本から登山口付近まで、温泉を始めとした観光スポットが点在し、登山後の観光もできるところが魅力です。時間に余裕がある分、半日は山に登り、下山後は温泉や観光を楽しむも良し、贅沢に1泊して羽根を伸ばすも良しです。
ファミリーハイクや友人を連れて登る際、観光とセットにすることでより思い出深い1日となり、曇りで見晴らしが悪かったり現地に着いて雨が降り中止となっても、観光地にある山は「ここ寄っていこうか?」とリカバリーが効くのでとても重宝します。
人気⑤:多様なルートで登れる

金時山は、短時間で登れる公時神社スタートを始めとして、足柄峠からの登り、明神ヶ岳からの縦走など、距離や難易度を柔軟に設定することで、多様な登山ルートを計画できます。金時山から少しエリアを広げると、箱根外輪山全山を縦走するというツワモノもいるほどです。
ハイキングから日帰り縦走、トレイルランニングなど、ルートと共に登山スタイルの柔軟性にも富んでいるのも魅力です。
金時山のおすすめ登山コース
- 都道府県:金時山 静岡県・神奈川県
- 標高:金時山 1,212m
- 天気・アクセスなど:金時山 金時山の詳細情報
まずは主なコースを一覧で比べてみましょう。時間は休憩を含まない目安です。
- 公時神社〜山頂〜矢倉沢峠〜金時登山口(周回):向いている人 初心者・家族連れ / 距離 約4.6km / 時間の目安 約2時間30分
- 地蔵堂〜足柄峠〜山頂〜金時登山口:向いている人 少し歩きたい初級〜中級者 / 距離 約9.9km / 時間の目安 約4時間
- 地蔵堂〜夕日の滝〜山頂〜公時神社(金太郎コース):向いている人 伝説めぐりを楽しみたい人 / 距離 約7.7km / 時間の目安 約3時間45分
- 道了尊〜明神ヶ岳〜山頂〜仙石:向いている人 経験者 / 距離 13.1km / 時間の目安 6時間30分(目安)
出典:環境省、神奈川県(足柄峠・金時山コース)、神奈川県(金太郎コース)。明神ヶ岳からの縦走は編集部の記録による目安です。
【初心者向け】公時神社から山頂へ・矢倉沢峠へ下る周回コース
- ゴール地点:金時神社入口バス停(公時神社) 金時登山口バス停
- 距離:金時神社入口バス停(公時神社) 約4.6km
- コースタイム:金時神社入口バス停(公時神社) 約2時間30分(登り約1時間20分・下り約1時間10分)
- 難易度:金時神社入口バス停(公時神社) ★☆☆☆☆
環境省の区間タイムは、バス停→公時神社5分、公時神社→公時宿り石20分、宿り石→山頂55分、山頂→公時神社分岐15分、分岐→矢倉沢峠20分、矢倉沢峠→金時登山口35分です。初めての方は1.2〜1.3倍くらいの時間を見ておくと、休憩しながら無理なく歩けます。
バスで金時神社入口バス停または仙石バス停で下車、もしくはマイカーで公時神社までと、マイカー、公共交通機関の2つの手段でアクセスできるのも嬉しいポイントです。

序盤は公時神社を過ぎ、樹林帯を登ります。踏み跡はしっかりあるので歩きやすく、道標も付いており、道なりに行けば迷うこと無く頂上を目指せます。大きな岩「公時宿り石」が中間の目印です。

この日は視界が悪かったですが、樹林帯を抜けると視界が開ける場所もあり、箱根の風景がちらりと顔を出してくれます。山の奥深くにありながら、観光地として栄えている箱根は、他の山域にはない独特な眺望と懐かしさを感じさせます。

分岐まで辿り着くと、ハイカーの人も増えて頂上まで一本道になります。時間に余裕を持って登れるので、初めて山を登られる方は、このあたりで足を休めたり、自分のペースでゆっくり頂上を目指せるのが、公時神社ルートの良いところです。
注意する所:山頂直下は岩や木の根が多く、段差の大きい場所があります。下りでは滑りやすいので、手を使える状態(両手を空ける)で歩きましょう。下山は同じ道を戻ってもかまいませんが、矢倉沢峠へ回ると景色が変わって楽しめます。
【初級〜中級者向け】足柄峠から金時山へ

大雄山駅からバスで地蔵堂へ行き、足柄古道をたどって足柄峠を越え、金時山へ登るコースです。神奈川県の資料では、金時登山口へ下るまで約9.9km・約4時間。足柄峠からの道では岩脈や、風の強い岩場に育つ植物も見られます。
銚子ヶ渕を始めとしたスポットがあり、金時山周辺のスポットを巡りながら歩けるので、四季折々、足柄の自然を愛でながら登るのも楽しいですね。JR足柄駅から登る道もありますが、通行の状況が変わることがあるため、出発前に小山町・南足柄市の情報を確かめてください。
- ゴール地点:地蔵堂バス停 金時登山口バス停
- 距離:地蔵堂バス停 約9.9km
- コースタイム:地蔵堂バス停 約4時間
- 難易度:地蔵堂バス停 ★★☆☆☆
【経験者向け】明神ヶ岳から金時山に至る縦走ルート
- ゴール地点:道了尊 仙石バス停
- 距離:道了尊 13.1km
- コースタイム:道了尊 6時間30分(目安)
- 難易度:道了尊 ★★☆☆☆
金時山の東方に位置する明神ヶ岳から縦走するプランで、大雄山駅からバスに乗り、道了尊バス停下車の最乗寺から登ります。コースタイムは6時間30分と長丁場になりますが、縦走の達成感と疲労感を味わえる、登山を経験した方向けのルートとなります。日の短い11月以降は、朝早く歩き出せる日を選びましょう。

赤い下駄が目印の登山口からスタートし、明神ヶ岳を目指します。始めは樹林帯を歩き、ゆっくり高度を上げていきます。

ところどころ視界が開け、気持ちの良い道を歩けます。昔、この周辺にリフトを通す計画があった様で、登山道周辺にはリフトの残骸が遺跡のように残っています。

明神ヶ岳までは、3時間ほどで頂上に到達します。明神ヶ岳は麓からもそれと分かるなだらかな山容をしており、私の住む地域からも明神ヶ岳が良く見えます。山容の通り頂上付近はなだらかで広く、箱根の山並みと町並みが良く見渡せます。

明神ヶ岳を過ぎ、金時山を目指します。ところどころ視界が広がり、広く大きな山容の明神ヶ岳と異なり、切り立つ岩峰のように見える金時山が見えます。
稜線は若干の標高差はありますが、序盤は距離を稼ぐように歩き、金時山に近づくと登りの勾配が上がり、公時神社方面の分岐まで辿り着きます。分岐から20分ほどで山頂に到着です。下山は仙石バス停を目指します。
アクセスと駐車場
電車・バスで行く
- 公時神社コース:箱根湯本駅から箱根登山バス(L路線)で約26分「金時神社入口」下車、公時神社まで徒歩約6分。T路線なら約25分の「仙石」で降りて徒歩約15分です。
- 下山口の金時登山口:矢倉沢峠から下りた所に箱根登山バスの「金時登山口」バス停があります。
- 足柄側:伊豆箱根鉄道大雄山線の大雄山駅(関本)から箱根登山バスで地蔵堂まで約25分。本数が少ないので時刻を必ず確かめましょう。
- 明神ヶ岳縦走:大雄山駅からバスで道了尊へ。
車で行く
公時神社のある仙石原の登山口付近には、有料と無料の駐車場があります(環境省)。休日は早い時間に満車になることがあるので、満車のときは付近の有料駐車場を使うか、仙石原の駐車場からバスを使うのがおすすめです。
季節ごとの服装と持ち物
金時山は標高1,212mで、山頂は麓の箱根湯本よりかなり冷え、風もよく当たります。道具から逆算して準備しましょう。
- 春(3〜5月):服装の目安 速乾の長袖+薄手のフリース+雨具 / あると安心な道具 3月は残雪や凍結が残ることも。チェーンスパイク
- 夏(6〜8月):服装の目安 速乾Tシャツ+薄手の長袖、帽子 / あると安心な道具 水は多めに1.5L以上、虫よけ
- 秋(9〜11月):服装の目安 長袖+フリースや薄手の化繊ジャケット+防風の雨具 / あると安心な道具 手袋、ニット帽、ヘッドライト
- 冬(12〜2月):服装の目安 保温力のある中間着+ダウン+防風シェル / あると安心な道具 チェーンスパイク、防寒手袋、保温ボトル
服装の基本は登山の服装(気温別)、持ち物のリストは登山の持ち物チェックリスト、靴は登山靴の選び方とおすすめで詳しく紹介しています。冬はチェーンスパイク・登山用手袋・ダウンジャケットの記事も参考にしてください。
11月の金時山では、歩いているときは汗ばむのに、山頂で休むと一気に体が冷えます。歩きながら着ていられる、通気性のある薄手の中間着が1枚あると便利です。
山頂は風が抜けやすいので、耳まで覆えるニット帽があると休憩が快適です。メリノ素材は汗をかいても冷えにくいのが特長です。
山頂直下の段差の多い下りでは、トレッキングポールがひざの負担を減らしてくれます。ただし岩場では手を使えるよう、ポールは短くするかしまっておきましょう。
おすすめ温泉・観光情報
天然温泉 和泉
箱根湯本駅から徒歩10分ほどに位置する温泉です。こぢんまりとして情緒がある雰囲気で利用しやすく、日帰り温泉施設というところも登山後にはピッタリです。7つの源泉を持ち、内湯にある古来湯は、箱根で最も古い源泉を主に使用していて、箱根の歴史を肌で感じながら浸かれます。
鈴廣かまぼこの里
創業から150年以上の老舗、鈴廣が運営する施設です。レストランから土産物、かまぼこ作り体験など、かまぼこ製造として地元に愛される鈴廣ならではの楽しみと美味しさが詰まった場所です。マイカーで金時山に登った際に立ち寄られるのがおすすめです。
ミナカ小田原
公共交通機関で金時山登山をする際の要所、小田原駅に隣接する施設です。さくっと立ち寄れる気軽さが魅力で、14階には小田原の海を望める足湯庭園があります。土産物やレストランがあり、箱根、小田原の食を堪能して帰路につけます。
よくある質問
金時山は初心者でも登れますか?
登れます。登山道が整備され、比較的短時間で登れることから、登山の難易度は易しめです。どのルートも大きな難所はなく、十分な体力と基本的な登山装備があれば問題なく登れます。頂上付近が岩場となっているので、初めて山を登る方や下山時には意識して通ると良いです。
何時間かかりますか?
公時神社から山頂までの登りは1時間15分〜1時間半ほど、矢倉沢峠へ下る周回全体で約2時間30分が目安です(休憩別)。山頂での休憩を入れて3時間半〜4時間見ておくと安心です。
水場とトイレはありますか?

明神ヶ岳方面から登る際に水場がありますが、その他に水場はなく、水分は事前に用意しておく必要があります。仙石バス停近くにはコンビニがあり、電車アクセスの場合にも駅周辺で購入が可能です。頂上には茶屋があり、営業していればこちらで補給も可能です。トイレは各登山口、頂上に設置されています。
冬は登れますか?雪はいつから?

例年12月頃から降雪があり、3月ごろまで雪や凍結が残ることがあります。本格的なアイゼンやピッケルは必要ありませんが、軽アイゼン、チェーンスパイクがあれば、天候が良ければ雪山未経験の方が初めて登るのにおすすめです。冬山においても大きな危険箇所はありませんが、頂上付近の岩場は滑りやすくなっているので、注意して通行します。
子ども連れでも大丈夫?
公時神社からの周回は家族連れにも人気です。ただし山頂直下の岩場は段差が大きいので、大人がすぐ手を貸せる位置で歩きましょう。時間に余裕を持って、同じ道を往復するのもおすすめです。
金時山で低山ハイクを楽しもう

静岡県と神奈川県にまたがる金時山は、金太郎伝説ゆかりの地として地元の人々に愛され、現在は関東でハイキングが楽しめるおすすめの山として知られています。
富士山、芦ノ湖、大涌谷と、金時山から望める独特の眺望は、山に登る原点を思い出させてくれるもので、仲間や家族と共有することで、人と人との絆を深められ、何度も訪れたくなる魅力を持っています。
金時山の次は、同じく神奈川の丹沢・大山や塔ノ岳、東京の高尾山もおすすめです。これから登山を始める方は登山初心者の始め方もどうぞ。金時山に登って、山と箱根の魅力をぜひ体験してみてください。
※本記事の作成にはAIを活用し、製品の仕様は各公式サイトの掲載情報(確認日時点)と照合しています。






