軽量な登山用ヘルメットで登山者に人気の高いペツルのヘルメットは3種類の展開で、そ登山シーンで最適なヘルメットを選ぶことができます。ペツルは登山で実際に起こっている頭の強打状況を把握し、独自の基準を設けるなどで、信頼性の高いブランドとして知られています。今回はペツルの3種類のヘルメットを比較紹介します。
ペツルとは
危険な環境で安全に行動できるようにするというコンセプトで商品開発に従事するペツルのギアは、スポーツとプロフェッショナルカテゴリーに分けることができます。登山用ギアはスポーツカテゴリーに分類され、ハーネス、ヘルメット、ビレイデバイス、クランポンなどのクライミングギアに力を入れています。また登山者に馴染み深いペツルのヘッドランプはさらに細かくカテゴリーで分類され、様々なアクティビティで使い心地の良いヘッドランプをリリースする多くの登山者に信頼を得ているブランドです。
ペツルのヘルメットの独自基準『トップアンドサイドプロテクション』
多くのヘルメットが、落石からの保護のため、主に頭頂部を保護していますが、この保護レベルはヨーロッパ規格や国際山岳連盟規格の要求事項を満たしています。
しかし実際は頭頂部だけでなく後部、側部、前部への衝撃も特にクライミングなどでは頻繁に起こっており、自分のアクティビティで起こる可能性のある頭部への衝撃から、どのようなヘルメットが必要なのかしっかり考える必要があります。
ペツルのヘルメットはヨーロッパ規格や国際山岳連盟規格とは別に、独自の基準として『トップアンドサイドプロテクション』と呼ばれるヘルメットの安全基準を作り、ヘルメット上部だけでなく、後部、側部、前部への衝撃の頭の保護にも力を入れた追加試験が実施され、クリアしたものだけがこの基準のロゴがついています。
今回紹介する3種類のヘルメットはすべてこのトップアンドサイドプロテクションの基準を満たしています。
ペツルのヘルメット3種類を比較
3種類のヘルメットは、登山用に最適なシロッコ、クライミングやスキーツーリング用にデザインされたメテオ、落石などに注意しなければいけないキャニオニングなどに適したボレオの3種類で展開されています。シロッコは登山用ヘルメットに力を入れている数種類のブランドの中で最も軽量で、装備の軽量化に力を入れている登山者に人気のモデルです。
※横スクロールで表がスクロールできます。ブランド | ペツル | ペツル | ペツル |
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モデル名 | シロッコ | メテオ | ボレオ |
価格(税込) | ¥18,370 | ¥13,750 | ¥9,570 |
構造 | インモールド | インモールド | ハードシェル |
重量(S/M) | 160g | 225g | 285g |
規格 | CE EN 12492, UIAA | CE EN 12492, UIAA | CE EN 12492, UIAA |
保護性能と軽量化のバランスに優れた登山向きヘルメット『シロッコ』
軽いだけではなく保護性能にも力を入れたペツルのヘルメット『シロッコ』は、縦走登山だけでなくマルチピッチ、アイスクライミングなどのアクティビティにも最適です。
超軽量な構造の秘密はEPPフォームのシェルとポリカーボネートのクラウン、EPSフォームのライナーの3種類で成り立っているハイブリッド構造で170g(SMサイズで160g)という軽さを実現しています。
EPPフォームのシェルは、衝撃吸収性能に優れ、落石による衝撃、転倒による衝撃、木々などに頭をぶつける衝撃などの様々な衝撃に高い耐久性を発揮します。
登山やスキーツーリングで安全性を発揮するヘルメット『メテオ』
頭を強打する可能性が高いアクティビティで、頭頂部だけでなく後頭部から側頭部にかけて幅広く頭を保護するデザインのヘルメットです。
長時間ヘルメットを装着している状況を想定し、軽量で薄型、さらに通気性が高く、ハードなアクティビティや暑い季節の登山、春スキーで快適に行動することができます。
旧型のメテオと比較すると、後頭部におけるヘルメットサイズが刷新されさらに保護性能が高まっています。
多用途に使えてコストパフォーマンスにも優れたヘルメット『ボレオ』
耐久性に優れたハードシェル構造のヘルメットは、暑い ABS 樹脂製のシェルに、EPPフォームと EPS フォームを使用したライナーを重ねたハイブリッド構造です。
初心者にも購入しやすい価格設定で、かつトップアンドサイドプロテクションが採用されているため、登山初心者、北アルプス初心者に人気のモデルです。