登山で必要になる重要装備を服装と道具に分けて考えたとき、登山用道具には実に様々なものがあります。登山で使用する道具なのでコンパクトで軽いものが主流です。この道具類を列挙すると多種多様になるため、必須装備と状況によっての必須装備、便利装備に分けて考えると整理がしやすいです。
登山で重要な道具-必須装備編
登山道具版、三種の神器と呼んでも過言ではない道具は、水筒(もしくはハイドレーション)、地図(紙地図やスマホアプリ)、ヘッドランプの3種類です。
水筒・ハイドレーションシステム
水筒は水や暖かい飲み物を飲むための道具で、500mlのペットボトルから、ソフトボトルと呼ばれる軽量でコンパクトになるもの、ポリカーボネート製のナルゲンを代表とするボトル、冬には暖かいものを飲むためにテルモスなど、実に様々なものがあります。
ハイドレーションシステムはソフトボトルの水筒に専用チューブを装着することでザックに水を収納した状態で水を補給することができます。
紙地図・スマホアプリ
登山中に遭難をしないために必要な道具の1つです。おすすめは昭文社の山と高原地図を代表とする紙地図と、2万5000/1で現在地とコースを確認できるジオグラフィカなどのスマホアプリの併用です。
登山コースの地図確認はスマホアプリや、最近ではスマートウォッチでルートを確認することもできます。
ヘッドランプ
日帰り登山でも、もしものときのためにヘッドランプは必ず携行するようにしましょう。7月から8月は日が長い為、18時でも外は明るいですが、9月から冬にかけて徐々に日が短くなるので、この時期の登山は、特に登山計画に余裕を持って行動することが必要な上、ヘッドランプの重要度が高まります。
ファーストエイドやエマージェンシーキットは必須装備に数えるため、登山道具に加えていませんので、この記事では説明を省きます。
登山で重要な道具-状況に応じて必須装備となるもの
雪のある登山道、岩稜帯が多い登山道など整備された登山道だけではありません。雪があれば滑らないように道具を使う必要があり、岩稜帯では道具によって安全確保が重要になります。
ヘルメット
ヘルメットは落石時に頭を守るためのものと考える方が多いですが、滑落や転倒時に頭の側面や後頭部を守るためにもヘルメットは大変重要です。
アイゼン
冬山登山はもちろん夏山登山でも雪渓がある登山道では季節によってアイゼンが必須装備となります。夏山登山においては軽アイゼン、チェーンアイゼンでも歩行できる場合もあるので、事前に状況の確認が重要になります。
その他にもロープ、カラビナ、沢靴などアクティビティにおいて必須となる道具があります。
登山であると便利な道具
登山であると便利な道具は多種多様です。モバイルバッテリー、時計、タオル、ストック、サコッシュ、傘などがありますが、人によっては必須装備に数えている方もいらっしゃいます。
登山初心者の方は、できるだけ軽い装備で登山をすることも重要なので、心配が高じて、ありとあらゆるものを登山に持って行くことは避けるようにしましょう。体力に自信がない方はストックがあると安心です。
簡単な登山からスタートして、登山終わりに『これがあったら便利だったな』と感想を持ち合わせたら、次の登山で装備に加える、というプロセスを踏むと、無駄な買い物をせずに済みます。