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登山用ベースレイヤーは季節とシーンで選ぶ-おすすめモデルを一挙紹介

登山用ベースレイヤーは季節とシーンで選ぶ-おすすめモデルを一挙紹介

登山におけるベースレイヤーは肌についた汗を吸い上げる、レイヤリングの中で最も肌に近い位置に着用するウェアです。ベースレイヤーの役割を理解して、素材とタイプ別の特徴を知ることで、汗をかきづらく、汗をかいても汗冷えしづらい登山を行うことができます。

この記事を読むことで、登山用ベースレイヤーの種類を様々な角度で理解をして、正しいベースレイヤーを選べるようになります。

ベースレイヤーの役割

ベースレイヤーは直接肌に触れる為に、吸水性、吸湿性、拡散性、速乾性、保温性のバランスが重要なウェアです。それぞれの性能について以下で簡単に説明をすると

  • 吸水性…汗を吸い上げる性能
  • 吸湿性…水滴になる前の湿気を吸着する性能(体からは随時、水滴になる前の湿気が出ているためこれを吸着する重要な性能)
  • 拡散性…水分や湿気を吸着した後に拡散させる性能で、汗の乾きを促進させる
  • 速乾性…吸着したあとの濡れが乾く性能
  • 保温性…体の熱を逃がさない性能

汗が肌に付着していると、気化熱によって体が冷えていきます。よってベースレイヤーの役割は

  • 汗をかかないような快適な着心地(通気性、バランスのとれた保温性)
  • 汗をかいても肌が濡れない機能性

となります。

ベースレイヤーの素材

ベースレイヤーに使用されている素材はメリノウールと化繊素材に大別することができます。それぞれにメリットとデメリットがあります。

※横スクロールで表がスクロールできます。
特徴 メリノウール 化繊素材
乾きの速さ ゆっくり乾く 早く乾く
熱の奪い方 ゆっくり 早い
匂い 閉じ込める特徴がありしづらい 使用し続けていると気になりやすい
肌触り ブランドによって様々だが、最近はチクチクしないものが多い ツルっとしている
価格 高価 安価で手に入りやすいがピンキリ
耐久性 混紡比率によって異なる 高い

メリノウールのベースレイヤー

メリノウールのベースレイヤーは様々な点で登山のベースレイヤーに適した素材として知られています。化繊素材として代表的なポリエステルと比較した表です。

※横スクロールで表がスクロールできます。
素材 メリノウール ポリエステル
速乾性 ゆっくり 早い
吸湿性 高い 低い
消臭性 高い 低い
耐久性 やや高い 高い
防シワ性 高い 低い
  • 速乾性…速乾性がゆっくりなので化繊素材と比較すると気化熱が奪われづらいので、汗をかいても体が冷えづらい特徴があります。
  • 吸湿性…体からは汗(水滴)になる前の湿気が沢山出ています。これらを吸着する素材としてメリノウールは優秀です。ポリエステルなどの化繊は吸湿性を補うために加工が必要となります。
  • 消臭性…汗を餌にするバクテリアの繁殖を抑えることでニオイを防ぎます。
  • 耐久性…化繊素材には劣るため、耐久性が重要となるソックスなどには化繊素材を混紡しています。
  • 防シワ性:シワになりにくいため、絞って乾かしても次の日に着用し続けられます。

化繊素材のベースレイヤー

メリノウール製のベースレイヤーで説明した通り、化繊素材は汗の乾きが早い特徴があります。またメリノウールのベースレイヤーと比較すると商品価格が抑えめで手に入れやすいです。

また化繊素材にもポリエステルやナイロン、テンセルなど様々な素材があり、それぞれに特徴があります。

※横スクロールで表がスクロールできます。
項目 メリット デメリット
ポリエステル ・耐久性が高い
・速乾性が高い
・防シワ性がある
・リーズナブル
・防虫性あり
・汚れが付きやすい
・吸湿性が低い
・静電気が起きやすい
・毛玉ができやすい
ナイロン ・耐久性が高い
・吸水性が高い
・摩擦に強い
・防シワ性がある
・防虫性あり
・吸湿性が低い
・熱に弱い
・長期間で黄変しやすい
テンセル ・柔らかい
・光沢感がある
・保湿性が高い
・吸湿性が高い
・速乾性が高い
・摩擦に弱い
・水洗いで縮むことあり
・白化しやすい
・濡れると少し硬くなる

混紡素材のベースレイヤー

メリノウールと化繊素材を混紡することで、それぞれの持つ特徴を活かしたベースレイヤーにすることができます。以下の表はメリノウールブランドのスーパーナチュラルが試験をした結果で、メリノウールの素材比率が少なくなっても、特徴が失われていないことがわかります。

ベースレイヤーのタイプ

ベースレイヤーにはノースリーブ、半袖、長袖、ジップアップの3つのタイプが一般的です。それぞれ肌の露出が異なり、それによって外気温の取り込みに違いが生じます。

汗をかきやすい季節であればノースリーブや半袖。保温性と通気性を両立させるならば長袖やジップアップがおすすめとなります。

  • ノースリーブタイプ…肩から腕全体が露出されることで発汗を抑えることができます。
  • 半袖…オールシーズン着用しやすい最も汎用性に優れたタイプです。
  • 長袖…高所登山などで紫外線から肌を守り、保温も可能なタイプです。
  • ジップアップ…首周りの通気性に優れ、登山で発汗を抑制することに優れたタイプです。普段使いがしづらいことがデメリットの1つです。

ベースレイヤーの選び方

ベースレイヤーの選び方をステップごとに紹介します。

ステップ1:活用する季節を決める

夏山登山であれば、ノースリーブや半袖のベースレイヤーで涼しく快適に歩くことができます。

  • 素材は速乾性の高い化繊素材や、薄手のメリノウールがおすすめです。

秋山登山になると高所では肌寒くなるため、半袖、長袖、ジップアップタイプがおすすめです。

  • 素材は汗をかいた時のリスクを鑑みて、メリノウール製のベースレイヤーがおすすめです。

冬山登山ともなると保温力重視で長袖かジップアップから選ぶようにしましょう。

  • 汗をかくことがリスクになりやすいので、メリノウール製のベースレイヤーを着用しましょう。
  • 夏…化繊素材、薄手のメリノウール&ノースリーブ、半袖
  • 秋…薄手か中厚手のメリノウール&半袖、長袖、ジップアップ
  • 冬…薄手か中厚手、厚手のメリノウール&長袖、ジップアップ

ステップ2:活用するアクティビティを決める

心拍数が高くなると発汗しやすくなります。登山の場合は心拍数のコントロールがしやすく、発汗を抑えた行動が可能です。登山では汗の乾きがゆっくりなメリノウール製のベースレイヤーが汎用性もありおすすめです。

トレイルランニングでは自ずと心拍数が高くなり発汗を抑えることが登山と比較すると難しくなります。しかしながら心拍数を上げて体温を上げることも可能なので、速乾性に優れた化繊素材のベースレイヤーや、化繊素材の混合比率が高く、薄手のメリノウール製のベースレイヤーがおすすめです。

  • 登山…メリノウール製
  • トレイルランニング…化繊素材、化繊素材の混紡比率が高いメリノウール製

ベースレイヤーには様々なモデルが存在するので、大枠が決まった後に好みのシルエットやデザインを絞り込んで選んでいくことがコツとなります。

春・秋におすすめベースレイヤー

季節の変わり目に突入する春と秋は気温の見極めが難しく、時に寒く時に暑いという難しい時期です。このような季節はベースレイヤーを薄手タイプにして、ミドルレイヤーやアウターで防寒対策を行うことで体温調整を容易に行うことができます。

ポリエステル50%、メリノウール50%の混紡比率で乾きが早い『山旅 速乾メリノウールTシャツ』

メリノウールとポリエステルの混紡比率が50%ずつなので汗を吸った後に拡散する能力に優れており、それによって乾きが早く不快な気持ちになりづらいベースレイヤーです。さらにメリノウールの保温力と吸湿性に優れた特徴が春や秋の寒暖差が多い登山で大変快適です。

さらにこの素材は優れたストレッチ性で動きやすく、シワができてもとれやすく、イージーケアで洗濯後もすぐ乾きます。メリノウール初心者にもおすすめのTシャツです。

山旅 速乾メリノウールTシャツ-メランジ無地 | 山旅

山旅 速乾メリノウールTシャツ-メランジ無地 | 山旅

メリノウールが持つ消臭効果と、保温性と速乾性を備えた登山、トレイルランニングでの使用に適したメリノウールTシャツです。メリノウールのチクチク感がなく着心地の良さを追求したベースレイヤーです。この素材は汗だまりがなく濡れると素早く拡散するため、汗っかきな人や、トレイルランニングなどのハードなアクティビティ用Tシャツとして最適です。<シルエット>普段使いしやすいゆったりとした着心地が特徴です。<素材の特徴>速乾メリノウールTシャツベーシックはメリノウール50%、ポリエステル50%の混紡比率です。この混紡比率によりメリノウールのさらりとした風合いと吸湿効果、防臭効果、独特な光沢を備え、更にポリエステルの速乾性と耐久性も備えています。さらにこの素材は優れたストレッチ性で動きやすく、シワができてもとれやすく、イージーケアで洗濯後もすぐ乾きます。透ける心配はありません。<カラー>2色展開Grey Melange:2枚目Blue Melang:1枚目<サイズ>平置き寸法(cm)Sサイズ:着丈69・身幅50・肩幅:44.5・袖丈20Mサイズ:着丈72・身幅51・肩幅:45・袖丈20※製品加工の特性上、商品によっては差が生じる場合がございます。カラーにより身幅が多少違います。予めご了承ください。6〜8枚目:Mサイズ/身長180cm 体重70kgの男性着用9〜11枚目:Mサイズ/身長180cm 体重70kgの男性着用12〜14枚目:Sサイズ/身長180cm 体重70kgの男性着用15〜17枚目:Sサイズ/身長157cm 体重52kgの女性着用<スペック>素材:ADVANCED JERSEY 140 ウール50% ポリエステル50%重量:119g(Sサイズ)125g(Mサイズ)<洗濯表示>洗濯機で洗濯可能です。以下の点にご注意ください。・30度限度(洗濯機弱)・漂白NG・タンブル乾燥NG・日陰のつり干し・アイロンは低温110度まで※スチームなし・ドライクリーニングNG・ウェットクリーニング非常に弱い処理
山旅 速乾メリノウールTシャツ-メランジグラフィック | 山旅

山旅 速乾メリノウールTシャツ-メランジグラフィック | 山旅

メリノウールが持つ消臭効果と、保温性と速乾性を備えた登山、トレイルランニングでの使用に適したメリノウールTシャツです。メリノウールのチクチク感がなく着心地の良さを追求したベースレイヤーです。この素材は汗だまりがなく濡れると素早く拡散するため、汗っかきな人や、トレイルランニングなどのハードなアクティビティ用Tシャツとして最適です。<シルエット> 普段使いしやすいゆったりとした着心地が特徴です。<素材の特徴>速乾メリノウールTシャツベーシックはメリノウール50%、ポリエステル50%の混紡比率です。この混紡比率によりメリノウールのさらりとした風合いと吸湿効果、防臭効果、独特な光沢を備え、更にポリエステルの速乾性と耐久性も備えています。さらにこの素材は優れたストレッチ性で動きやすく、シワができてもとれやすく、イージーケアで洗濯後もすぐ乾きます。透ける心配はありません。<カラー>2色展開Grey Melange:1枚目Blue Melang:2枚目<グラフィック>ULTRA SUNLIGHT HIKEdesign by mountainfuckershttps://www.instagram.com/mountain_fuckers/<サイズ>平置き寸法(cm)Sサイズ:着丈69・身幅50・肩幅:44.5・袖丈20Mサイズ:着丈72・身幅51・肩幅:45・袖丈20※製品加工の特性上、商品によっては差が生じる場合がございます。予めご了承ください。8〜10枚目:Mサイズ/身長180cm 体重70kgの男性着用11〜13枚目:Mサイズ/身長180cm 体重70kgの男性着用14〜16枚目:Sサイズ/身長180cm 体重70kgの男性着用17〜19枚目:Sサイズ/身長157cm 体重52kgの女性着用<スペック>素材:ADVANCED JERSEY 140 ウール50% ポリエステル50%<洗濯表示>洗濯機で洗濯可能です。以下の点にご注意ください。・30度限度(洗濯機弱)・漂白NG・タンブル乾燥NG・日陰のつり干し・アイロンは低温110度まで※スチームなし・ドライクリーニングNG・ウェットクリーニング非常に弱い処理

薄手ながら暖かく快適なベースレイヤー『モンベル スーパーメリノウール L.W. Tシャツ』

ポリエステルの混紡比率が15%なので、上で紹介したスーパーナチュラルのベースレイヤーと比較すると拡散能力は劣りますが、そのぶん薄手で通気性に優れています。着用するとほんのり暖かさを感じる上質なメリノウールを使用しており、肌寒さに応じてミッドウェイトモデルの選択も初春や晩秋に検討しても良いでしょう。

夏におすすめベースレイヤー

夏の登山は大量の汗をかきやすく、軽量で速乾性のあるベースレイヤーがおすすめです。高所の登山の場合は気温差が標高によって変わるので薄手のメリノウール製のベースレイヤーがおすすめです。

コストパフォーマンスに優れた定番ベースレイヤー『モンベル ジオライン』

モンベルのジオラインは汗を大量にかくトレイルランニングや、そもそも汗っかきで汗悩みが多い人におすすめのベースレイヤーとして知られています。クールメッシュタイプはジオラインをメッシュ地に編み上げて通気性と速乾性を実現した素材です。

最も軽量なベースレイヤー『パタゴニア クール・ライトウェイト』

パタゴニアのベースレイヤーの中で最も軽量で、ハードなアクティビティでずっと涼しく快適なベースレイヤーです。肌面には凹凸形状を採用しているため水分を素早く吸い上げ乾かす能力に優れています。

発汗の多い季節にも着用できる『ファイントラック メリノスピンライト』

メリノウール製のベースレイヤーの中では薄い仕上がりなので発汗の多い冬のアクティビティでも快適な着心地を提供してくれるベースレイヤーです。

薄手のためバックカントリースキーやトレイルランニングなど運動量が多いアクティビティで発汗を抑えることができます。乾きの速さもポリエステル63%の混合比率なのでとても早く、汗冷えを軽減します。寒い時期だけでなく、春秋の高所の縦走登山でも活躍します。

冬におすすめベースレイヤー

冬の登山だからとても寒いだろうと考えて、保温力が高いベースレイヤーを選ぶ方が多いと思います。しかし冬の登山でも風が少なく、重い荷物を背負って山を登り続けていると汗をかくシーンも多くなります。このことから以下の3点でベースレイヤーを選ぶようにしましょう。

  • ベースレイヤーの素材
  • 半袖や長袖などのタイプ
  • どのようなアクティビティで活用するのか

体温調整が容易なパワーグリッド素材『パタゴニア キャプリーン・サーマルウェイト』

ポーラテックのパワーグリッドの中でも、最も薄い素材を使用したベースレイヤーです。ジップアップタイプで体温調整が容易で、肌に吸い付くようにフィットし、汗の吸い上げが早く、ストレッチ性にも優れているので動きやすいベースレイヤーです。


テンセル混紡の気持ち良い着用感『スマートウール メリノスポーツ120』

アスレチックフィットで体の動きに追従する特徴あるデザインと、テンセルを混紡したことによる柔らかく、シルクのような光沢感が特徴のベースレイヤーです。

テンセルは保湿性と吸湿性が高く、速乾性にも優れているので多くの汗をかくアクティビティで快適な着心地を提供します。

オールシーズン着用できるベースレイヤー『スーパーナチュラル エッセンシャル SS』

メリノウール50%とポリエステル50%の混合比率による、汗の拡散能力とメリノウールが持つ吸湿性のいいとこどりで、夏のハードなアクティビティから寒い季節の登山までカバーする汎用性に優れたメリノウール製ベースレイヤーです。メリノウールのベースレイヤーの中では比較的手頃に購入ができるのもスーパーナチュラルの良いところです。

メーカー別おすすめのベースレイヤー

ベースレイヤーに力を入れているメーカーのモデルを選ぶことは、安心感も高く、快適な登山を楽しむことに繋がります。ここでは代表的なベースレイヤーをメーカー毎で1着ずつ紹介します。

スマートウール『メリノスポーツ120』

メリノウール製のウェアやソックスに力を入れているスマートウールのベースレイヤーの中で、最も軽量で通気性と速乾性に優れたモデルです。メリノウール53%に光沢感のあるテンセル47%を混紡していることで吸湿性と速乾性のバランスに優れています。

アイスブレーカー『150 ゾーン ロングスリーブ ハーフジップ』

メリノウールを使用したメッシュパネルは技術力が必要なので他のメーカーではあまり見ることができません。アイスブレーカーの150ゾーン・ハーフジップは汗をかきやすい背面にメッシュパネルを使用し、保温性と通気性のバランスがしやすいハーフジップタイプのベースレイヤーです。メリノウール83%、ナイロン12%、ポリウレタン(ライクラ)5%の混紡比率です。

パタゴニア『キャプリーン・クール・メリノ』

パタゴニアの中で最も人気のあるメリノウール製のベースレイヤーです。非常に薄く通気性に優れた素材で、メリノウール65%、ポリエステル35%の混紡比率です。


ザ・ノースフェイス『エクスペディションドライドットクルー』

肌面に撥水加工を施し、表面には素早く汗を拡散し乾燥させる2種類の素材を貼り合わせるような構造体を備えています。これによって汗の乾きは早いけれども気化熱による体の冷えを抑えることができるため、寒い季節におけるハードなアクティビティで使いやすいベースレイヤーです。素材はポリエステル100%で立体パターンを採用した動きやすいベースレイヤーです。

ファイントラック『ドラウト クアッド』

ファイントラックの定番ベースレイヤーがドラウトクアッドです。3シーズン用のベースレイヤーで優れた拡散力で汗を乾かすことに長けています。ロングスリーブタイプよりもジップネックタイプが登山では通気調整がしやすく、立ち上がった襟は日焼け防止にもなります。

モンベル『スーパーメリノウール』

メリノ種の羊から採れるメリノウールの中でも繊維が細長く、肌触りの良いウールを厳選して使用しているため、チクチク感が少なく、乾燥肌の方にも愛用される素材です。汗を素早く放出し、乾きの早いモンベルのジオラインと比較すると暖かさに特徴があり濡れても冷えづらいため寒い季節の登山におすすめです。