山荘に泊まる登山も回数を重ねて、そろそろテント泊も計画してみたいと考えている方も多いと思います。体力にそこまで自信があるわけでもないし、できるだけ軽量なテントにして登山中の負荷を下げたい、そんな希望もあるのではないでしょうか?
この記事では「軽量」な登山テントに焦点をあて、1人用(ソロ)テントや2人用テントを紹介します。軽量テントを探す際に、是非参考にしてみてください。
軽量登山テントとは
登山テント(山岳用テント)と言ってもたくさんの種類があって、荷物を少しでも軽くしたい……と思いつつ、軽くても扱いにくいと困る……など悩みは尽きませんよね。
登山テントはそもそも軽量でコンパクトなのですが、その中でも特に軽量な登山テントについて紹介します。長く使うことを目的としている方にも、コスパ重視の方にも気になるテントが見つかるでしょう。
登山テント全般についての選び方などについてはこちらの記事がおすすめです。ぜひ目を通して参考にしてみてください。
軽量登山テントの特徴
超軽量テントはソロのシングルウォールであれば500g程度から見つけることができますが、一般的にソロの軽量テントと言われれば1kg程度といえます。1kgくらいであれば軽いと捉えるのか、もっと軽量なものが希望なのか、なぜ軽量にしたいのかを明らかにしてから探すのが正解です。
また、2人用以上になると広さの分だけ重くはなりますが、その分居住性が上がるので用途と重さの許容範囲をしっかり見定めましょう。
軽量登山テントのメリット
軽量を特徴としている登山テントのメリットについて、簡単におさらいしておきましょう。なぜ軽量テントにこだわるのかと考えたとき、以下の点があげられるはずです。
軽量コンパクト
軽量であるということこそが一番のメリットです。登山において少しでも荷物の量や重量を減らしたいと考えるのは当然でしょう。特に、テントは登山中ほとんどの時間を背負うものになります。
山の天気は変わりやすいとは言うものの、基本的にテントに入るのは夜だけだし、そこに重量を割きたくないと思ってしまう方には軽量コンパクトなモデルが向いているでしょう。
同じ重量なら広さを確保することもできる
例えば、希望の重量をソロテントの1kgまでと考えていた場合、同じ重さの2人用の軽量テントにすることもできます。1人用テントは荷物を中に入れると、スペースがきちきちでゆったりできないというのはよく聞く話です。2人用テントの広さがあれば、荷物を中に置いても余裕があり、ゆっくり身体を休めることもできます。
軽量登山テントのデメリット
軽量を特徴としている登山テントのデメリットはどのようなものがあるでしょうか?軽ければ軽いほどいいのではないかと思うかもしれませんが、後からこんははずではなかったということにならないように、デメリットになりうることも把握しておきましょう。
軽量化のためにデニール(D)値が小さくなりがちで耐久性が心配
登山テントで使用している素材はナイロンやポリエステルが代表的です。これらの素材の厚みを表す単位をデニール(D)といいます。登山テントでは最も薄くて7Dからあります。
素材が薄ければ重量は軽くなりますが、耐久性や耐水圧が低くなりやすいので注意しましょう。また、薄くて軽い素材は価格が高いものが多くなります。
テントは消耗品で、一度購入したら一生使い続けられるというものでもありません。長年使えば劣化は避けられないので、耐久性と重量、自分の使用頻度などをよく考えましょう。
シングルウォールが多いので前室がないことが多い
フライシートがない分だけ軽くできるため、軽量を売りにしている登山テントはシングルウォールが多くなります。シングルウォールは設営も簡単で軽量化できますが、結露しやすかったり前室がなかったりといったデメリットもあります。
しかし、現在はダブルウォールの軽量テントもかなり増えてきたため、目的に合わせて探してみてください。
ワンポールテントとは
中央のポールとガイラインをペグで固定することによって設営するワンポールテント。ポールはトレッキングポールを使用するものが多いので、とにかく荷物を減らしたい方向けです。
ただし、ペグ打ちができないところでは設営できないため、樹林帯以上でテント泊する場合は適してないと言えます。逆を言えば、樹林帯までの山によく行くのであれば、ワンポールテントという選択肢があるということです。
ツェルトとは
ツェルトは、ビバーク(緊急時の野営)で使用するシェルターのことです。ツェルトはドイツ語でテントのことですが、日本ではテントとツェルトは別のものとされています。緊急時用として山に携行する軽量で簡易的な構造のものをツェルトと呼んでいます。
簡易的なものなのでかなり小さく軽量なものもありますが、トレッキングポールを支柱とするため、書かれている重量にはポールが含まれていません。
あくまでも緊急用であり密閉できない構造ですので、ツェルトをテント代わりに使用するのは、ベテラン向けと言えるでしょう。
超軽量~軽量登山テントおすすめ
おすすめの超軽量〜軽量登山テントを紹介します。ここでは、一般的な登山ソロテントを1kgとして、900g以下の登山テントを軽量、700g以下を超軽量と分類しました。
軽量登山テント
701g~900gまでの軽量登山テントを軽い順に紹介します。1人用(ソロ)テントから2人用テントまでありますので、ブランドや構造、重量などを参考に検討してみてください。
740g MSR/フリーライト1
フリーライトシリーズは、居住性はそのままにアップデートで従来モデルより最大300gの軽量化を実現。フリーライトシリーズの1人用テント、フリーライト1はダブルウォールでありながら740gという最軽量クラスの登山テントです。
インナーテントはマイクロメッシュを使用し通気性を高めているため、結露しにくい特徴があります。虫も入りにくいため快適を求める方におすすめです。
2人用のフリーライト2は、900gを超えてしまいますが910gと軽量なので、より快適性を求めるのであれば選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。
ブランド | MSR |
モデル名 | フリーライト1 |
シングルウォールorダブルウォール | ダブルウォール |
自立式or非自立式 | 自立式 |
最小重量 | 740g |
収容人数 | 1人 |
テント内サイズ(縦×横×高さ) | 218×76×100cm |
前室の数 | 1 |
前室の奥行き | 66cm |
入口 | 長辺 |
フライシート | リップストップナイロン15D |
インナーテント | ポリエステルマイクロメッシュ10D |
フロア部分 | ポリエステルマイクロメッシュ10D |
耐水圧 | 1200mm |
ポール | DAC NFL8.7mm |
吊り下げorスリーブ | 吊り下げ式 |
使用できる季節 | 3シーズン |
779g NEMO/ホーネットエリート オズモ 2P
2人用のダブルウォールで、800gを下回る軽量登山テントです。軽量でありながらも、耐久性を高めており、濡れたときに従来より3倍伸びにくい独自開発のOSMO™ファブリックを採用しています。撥水性に優れているうえに、耐水圧も1200mmあるので安心です。
前室も2つあるため、荷物を2人分置いても邪魔になりません。1人で使用するときはさらに余裕ができるので炊事にも便利です。
アメリカ製で快適性、居住性ともに性能も申し分ありません。
ブランド | NEMO |
モデル名 | ホーネットエリート オズモ 2P |
シングルウォールorダブルウォール | ダブルウォール |
自立式or非自立式 | 自立式 |
最小重量 | 779g |
収容人数 | 2人 |
テント内サイズ(縦×横×高さ) | 216×127×94cm |
前室の数 | 2 |
前室の奥行き | 53㎝ |
入口 | 長辺 |
フライシート | OSMO™ リップストップ (ナイロン/ポリエステル) |
インナーテント | ナイロンリップストップ&No-See-Umメッシュ |
フロア部分 | OSMO™ リップストップ (ナイロン/ポリエステル) |
耐水圧 | 1200mm |
ポール | DAC |
吊り下げorスリーブ | 吊り下げ式 |
使用できる季節 | 3シーズン |
814g テラノヴァ/ソーラーフォトン2
テラノヴァのソーラーフォトン2も2人用のダブルウォールです。強度と耐久性を兼ね備えており、悪天候でも安定した形状で設営が簡単です。
インナードアはフルメッシュで快適、インナーテントの天井にランタン取付用ループがつくようにマイナーチェンジされています。
ブランド | テラノヴァ |
モデル名 | ソーラーフォトン2 |
シングルウォールorダブルウォール | ダブルウォール |
自立式or非自立式 | 自立式 |
最小重量 | 814g |
収容人数 | 2人 |
テント内サイズ(縦×横×高さ) | 225×85×130cm |
前室の数 | 1 |
前室の奥行き | 65㎝ |
入口 | 短辺 |
フライシート | Watershed R/S Si2 |
インナーテント | Watershed R/S Si2 |
フロア部分 | Watershed R/S Si2 |
耐水圧 | フライ2000mm、フロア3000mm |
ポール | DAC NFL 8.7mm |
吊り下げorスリーブ | 吊り下げ式 |
使用できる季節 | 3シーズン |
820g NEMO/ホーネットオズモ 1P
軽量でありながらも、耐久性を高めており、濡れたときに従来より3倍伸びにくい独自開発のOSMO™ファブリックを採用しています。撥水性に優れているうえに、濡れてもすぐに乾き、耐水圧も1500mmあるので安心です。
エリートとは違い、こちらのインナーは頭部側半分以上がノーメッシュになります。
ブランド | NEMO |
モデル名 | ホーネット オズモ 1P |
シングルウォールorダブルウォール | ダブルウォール |
自立式or非自立式 | 自立式 |
最小重量 | 820g |
収容人数 | 1人 |
テント内サイズ(縦×横×高さ) | 221×108×98cm |
前室の数 | 1 |
前室の奥行き | 61㎝ |
入口 | 長辺 |
フライシート | OSMO™ リップストップ (ナイロン/ポリエステル) |
インナーテント | メッシュ&15D(ドア部は二重構造) |
フロア部分 | OSMO™ リップストップ (ナイロン/ポリエステル) |
耐水圧 | 1500mm |
ポール | DAC |
吊り下げorスリーブ | 吊り下げ式 |
使用できる季節 | 3シーズン |
860g ゼインアーツ/ヤール1
2024年7月上旬発売予定。日本製のため、日本の山岳域に特化しています。40,000円を切る価格も特筆すべき特徴です。メンテナンスに出さなくてはならないときにも日本製は安心です。購入後のサポートメニューからすぐ連絡が取れるのも心強いですね。
もちろんスペックも素晴らしいです。自立型で設営も簡単、出入り口が広いため出入りがしやすい、携行性にもすぐれたコスパ抜群の軽量テントに期待しましょう。
ブランド | ゼインアーツ |
モデル名 | ヤール1 |
シングルウォールorダブルウォール | ダブルウォール |
自立式or非自立式 | 自立式 |
最小重量 | 860g |
収容人数 | 1人 |
テント内サイズ(縦×横×高さ) | 210×90×95cm |
前室の数 | 1 |
前室の奥行き | 45㎝ |
入口 | 長辺 |
フライシート | 15D |
インナーテント | 7D |
フロア部分 | グランドシート付属 |
耐水圧 | |
ポール | DACフェザーライトNFL |
吊り下げorスリーブ | 吊り下げ式 |
使用できる季節 | 3シーズン |
890g ファイントラック/カミナモノポール1
カミナモノポール1はその名の通り、1本のポールをスリーブに通して設営する非自立式テントです。ワンポールテントとは少し違うと判断してこちらの分類としました。
風速25~30mの耐風テストをクリアする強靭性も持ち合わせています。高強度の30d66ナイロンリップストップ生地に多孔質コーティングを施しており、シングルウォールテントにありがちな結露の不快感を軽減しています。
また、シングルウォールでありながら、前室を備えているのも便利です。
ブランド | ファイントラック |
モデル名 | カミナモノポール1 |
シングルウォールorダブルウォール | シングルウォール |
自立式or非自立式 | 非自立式 |
最小重量 | 890g |
収容人数 | 1人 |
テント内サイズ(縦×横×高さ) | 205×80×100cm |
前室の数 | 1 |
前室の奥行き | 50㎝ |
入口 | 長辺 |
フライシート | なし |
インナーテント | 30d66ナイロンリップストップ |
フロア部分 | 30d66ナイロンリップストップ |
耐水圧 | |
ポール | ジュラルミン |
吊り下げorスリーブ | スリーブ式 |
使用できる季節 | 3シーズン |
900g アライテント/SLソロ
2024年6月10日発売。専用アンダーシート(40dnナイロンタフタPUコーティング)とのセット販売で、分売は不可。入口は出入りしやすいようにフライシート開口部に合わせて右側にオフセットされています。
注意点としては、軽量化のために他のアライテントより繊細な素材を使用しているということです。メーカーからも設営撤収などの際には取り扱いに注意と書かれています。
ブランド | アライテント |
モデル名 | SLソロ |
シングルウォールorダブルウォール | ダブルウォール |
自立式or非自立式 | 自立式 |
最小重量 | 900g |
収容人数 | 1人 |
テント内サイズ(縦×横×高さ) | 205×90×95cm |
前室の数 | 1 |
前室の奥行き | 38㎝ |
入口 | 長辺 |
フライシート | 15dnリップストップナイロンPUコーティング |
インナーテント | 12dnリップストップナイロン |
フロア部分 | 30dnリップストップナイロンPUコーティング |
耐水圧 | |
ポール | DAC NSL9 |
吊り下げorスリーブ | スリーブ式 |
使用できる季節 | 3シーズン |
超軽量(UL)登山テント
軽量登山テントよりももっと軽い700g以下の超軽量登山テントを軽い順に紹介します。こちらも1人用(ソロ)テントから2人用テントまでありますので、ブランドや構造、耐久性などを参考に検討してみてください。
485g テラノヴァ/レーサーパルス1
テラノヴァのレーサーパルス1は脅威の最小重量485g。さらにポールを除いた収納サイズは500mlペットボトルほどの大きさです。
最大天井高82cmなので、テント内で座ってリラックスは難しいとも言えます。しかし、寝て休息が取れれば問題ないというのであれば、超軽量でダブルウォールのため前室もあるのでおすすめです。
ブランド | テラノヴァ |
モデル名 | レーサーパルス1 |
シングルウォールorダブルウォール | ダブルウォール |
自立式or非自立式 | 非自立式 |
最小重量 | 485g |
収容人数 | 1人 |
テント内サイズ(縦×横×高さ) | 220×81×82cm |
前室の数 | 1 |
前室の奥行き | 約50㎝ |
入口 | 長辺 |
フライシート | Watershed R/S 7D Si |
インナーテント | Watershed R/S Si2 |
フロア部分 | Watershed R/S Si2 |
耐水圧 | フライ1500mm、フロア2000mm |
ポール | DAC NFL 8.7mm |
吊り下げorスリーブ | 吊り下げ式 |
使用できる季節 | 3シーズン |
490g ノルディスク/Lofoten 1 ULW
ノルディスクのLofoten 1 ULWも最小重量が500gを切る超軽量テントです。最先端の技術を使用した非常に短いポールは、収納時サイズが11×22cmしかありません。
インナーテントを取り替えれば、2人用仕様でも使えます。
ブランド | ノルディスク |
モデル名 | Lofoten 1 ULW |
シングルウォールorダブルウォール | ダブルウォール |
自立式or非自立式 | 非自立式 |
最小重量 | 490g |
収容人数 | 1人 |
テント内サイズ(縦×横×高さ) | 250×125×80cm |
前室の数 | 1 |
前室の奥行き | 不明 |
入口 | 長辺 |
フライシート | 7Dシルナイロン |
インナーテント | 15D リップストップナイロン |
フロア部分 | 15D リップストップナイロン |
耐水圧 | フライ1600mm、フロア3500mm |
ポール | ULW Lite |
吊り下げorスリーブ | 吊り下げ式 |
使用できる季節 | 3シーズン |
540g ヘリテイジ/クロスオーバードーム f <2G>
ヘリテイジのクロスオーバードームシリーズの、第2世代1人用テントです。第1世代と比べて耐水圧は約1.5倍、透湿性は1.9倍と大幅に性能をアップさせています。シングルウォールの悩みである結露が軽減されているのが嬉しいですね。
位置づけ的にはツェルトとテントの間で、シェルターとしているようです。こちらのテントも軽量コンパクトを最優先させたものなので、最低限の強度となっています。扱いには注意しましょう。安心の日本製。
ブランド | ヘリテイジ |
モデル名 | クロスオーバードーム f <2G> |
シングルウォールorダブルウォール | シングルウォール |
自立式or非自立式 | 自立式 |
最小重量 | 540g |
収容人数 | 1人 |
テント内サイズ(縦×横×高さ) | 200×75×95cm |
前室の数 | なし |
前室の奥行き | なし |
入口 | 短辺 |
フライシート | なし |
インナーテント | 10D |
フロア部分 | 10D |
耐水圧 | 1230mm |
ポール | アルミ合金中空ポール |
吊り下げorスリーブ | スリーブ式 |
使用できる季節 | 3シーズン |
630g ヘリテイジ/クロスオーバードーム<2G>
ヘリテイジのクロスオーバードームシリーズの、第2世代2人用テントです。収容人数は2人ですが、広さ的にはソロテントと言えるでしょう。
第1世代と比べて耐水圧は約1.5倍、透湿性は1.9倍と大幅に性能をアップさせています。シングルウォールの悩みである結露が軽減されているのが嬉しいですね。軽量コンパクトを最優先させたものなので、最低限の強度となっています。扱いには注意しましょう。安心の日本製。
ブランド | ヘリテイジ |
モデル名 | クロスオーバードーム <2G> |
シングルウォールorダブルウォール | シングルウォール |
自立式or非自立式 | 自立式 |
最小重量 | 630g |
収容人数 | 2人 |
テント内サイズ(縦×横×高さ) | 210×100×105cm |
前室の数 | なし |
前室の奥行き | なし |
入口 | 短辺 |
フライシート | なし |
インナーテント | 10D |
フロア部分 | 10D |
耐水圧 | 1230mm |
ポール | アルミ合金中空ポール |
吊り下げorスリーブ | スリーブ式 |
使用できる季節 | 3シーズン |
657g NEMO/ホーネットエリート オズモ 1P
先に紹介したホーネットエリート オズモ2Pの1人用テントです。こちらもシリーズ同様、濡れたときに従来より3倍伸びにくい独自開発のOSMO™ファブリックを採用しています。耐水圧は1200mmあり、撥水性に優れているので安心です。
ホーネットエリート オズモ1Pは1人用だけあって、収納サイズもかなり小さくなるのが特徴です。
ブランド | NEMO |
モデル名 | ホーネットエリート オズモ 1P |
シングルウォールorダブルウォール | ダブルウォール |
自立式or非自立式 | 自立式 |
最小重量 | 657g |
収容人数 | 1人 |
テント内サイズ(縦×横×高さ) | 221×102×99cm |
前室の数 | 1 |
前室の奥行き | 58㎝ |
入口 | 長辺 |
フライシート | OSMO™ リップストップ (ナイロン/ポリエステル) |
インナーテント | ナイロンリップストップ&No-See-Umメッシュ |
フロア部分 | OSMO™ リップストップ (ナイロン/ポリエステル) |
耐水圧 | 1200mm |
ポール | DAC |
吊り下げorスリーブ | 吊り下げ式 |
使用できる季節 | 3シーズン |
ワンポールテント・ツェルト
最後にワンポールテントとツェルトも紹介します。
登山初心者がテント泊をするには少々難しい面もありますが、ビバークのことを考えた軽量装備としていかがでしょうか。テント泊をするつもりがなくても、山では何があるかわかりません。そのようなときに、超軽量でコンパクトな緊急野営セットを持っていれば無駄に体力を失わなくて済みます。
少々趣旨は変わってしまいますが、覚えておいて損はないでしょう。
出典:ブラックダイヤモンド
219g ファイントラック/ツェルト1
ファイントラックのツェルト1はツェルトではありますが、脅威の219gという超軽量です。緊急野営用だけあって、耐久性は抜群で、各辺に超高強度イザナス®テープを使用しています。
トレッキングポールを使用した設営、岩場でセルフビレイを取ってロープを通して使用などビバークするための様々な使用方法が可能です。
ブランド | ファイントラック |
モデル名 | ツェルト1 |
シングルウォールorダブルウォール | シングルウォール |
自立式or非自立式 | 非自立式 |
最小重量 | 219g |
収容人数 | 1-2人 |
テント内サイズ(縦×横×高さ) | 200×80×90cm |
前室の数 | なし |
前室の奥行き | なし |
入口 | 1 |
フライシート | なし |
インナーテント | 15dリップストップナイロン(ポリウレタン防水透湿コーティング) |
フロア部分 | |
耐水圧 | 2998mm |
292g モンベル/U.L.ツェルト
こちらも防水加工を施した超軽量素材を使用しているツェルトです。天頂部にシームテープ処理を施して漏水を防いでいます。酸欠を防ぐため、ベンチレーションは完全には閉まらない設計。入口ジッパーを全開にしてタープとして使用可能。
ただし、ツェルトはあくまでもテントではなく、就寝を目的としたものではないということは覚えておきましょう。
ブランド | モンベル |
モデル名 | U.L.ツェルト |
シングルウォールorダブルウォール | シングルウォール |
自立式or非自立式 | 非自立式 |
最小重量 | 292g |
収容人数 | 1-2人 |
テント内サイズ(縦×横×高さ) | 200×80×90cm |
前室の数 | なし |
前室の奥行き | なし |
入口 | 2 |
フライシート | なし |
インナーテント | 10デニール・バリスティック エアライト®ナイロン・リップストップ[耐水圧1,000mmウレタン・コーティング] |
フロア部分 | |
耐水圧 | 5007mm |
390g Locus Gear/Khufu HBセット(ワンポール)
Khufu HB シェルター本体、Khufu HBフル・メッシュ・インナーのセットです。こちらは単品販売はしていないので、仮にインナーが破れてしまったとしても、インナーだけを買うことができません。ポールとペグは含まれていないので、別途揃える必要があります。
インナーがフロア以外メッシュなので、風が強いときは自身の防寒が必要でしょう。
ブランド | Locus Gear |
モデル名 | Khufu HBセット |
シングルウォールorダブルウォール | ダブルウォール |
自立式or非自立式 | 非自立式 |
最小重量 | 390g |
収容人数 | 2人 |
テント内サイズ(縦×横×高さ) | 265×160×130cm |
前室の数 | |
前室の奥行き | |
入口 | |
ファブリック | 10D シリコン/PU ハイブリッド・コーティング リップストップナイロン |
インナーテント | ノーシーアム・メッシュ |
フロア部分 | 10D シリコン/PU ハイブリッド・コーティング リップストップナイロン |
耐水圧 | 不明 |
ポール | 別売の「Trekking Pole CP3」、もしくは、130cm以上の長さのあるトレッキングポール |
690-720g シックスムーン/ルナーソロ(ワンポール)
ルナーソロはインナーはメッシュで、雨に強いバスタブフロアが立ち上がります。また、風に強い6角形デザインは居住性も高いです。なぜかグレーは690gでグリーンが720gと差があります。
ルナーソロもインナーがメッシュなので、雨風や気温の低いときは対策が必要となります。
ブランド | シックスムーン |
モデル名 | ルナーソロ |
シングルウォールorダブルウォール | ダブルウォール |
自立式or非自立式 | 非自立式 |
最小重量 | 690-720g |
収容人数 | 1.5人 |
テント内サイズ(縦×横×高さ) | 267×199×122cm |
前室の数 | 1 |
前室の奥行き | |
入口 | 左右 |
フライシート | 20D シリコンコーティングポリエステル |
インナーテント | 20D No-see-Umメッシュ |
フロア部分 | 40D シリコンコーティングポリエステル |
耐水圧 | 不明 |
ポール | 別売りの「シックスムーンカーボンファイバーテントポール」、もしくは、125cmに調節できるトレッキングポール |
725g(ポール含めず) ブラックダイヤモンド/ディスタンスシェルター
ブラックダイヤモンドの2人用のシングルウォールシェルターです。ヘッドランプを室内灯にできるポケットも備えています。水分を含んでも伸びにくい30dポリエステルを使用しているので、強度も安心です。
自立しないので、メンテナンスの手間は少しかかりますが、ブラックダイヤモンドのトレッキングポール愛好者であれば、セットで使いたくなるのではないでしょうか。
ブランド | ブラックダイヤモンド |
モデル名 | ディスタンスシェルター |
シングルウォールorダブルウォール | シングルウォール |
自立式or非自立式 | 非自立式 |
最小重量 | 725g |
収容人数 | 2人 |
テント内サイズ(縦×横×高さ) | 227×147×104㎝ |
前室の数 | なし |
前室の奥行き | なし |
入口 | 長辺 |
フライシート | なし |
インナーテント | 30D ポリエステル |
フロア部分 | 30D ポリエステル |
耐水圧 | 1500mm |
ポール | トレッキングポール2本をDACクロスポールに接続して使用 |
吊り下げorスリーブ | 吊り下げ式 |
まとめ:軽量登山テントで自由度の高い登山を
登山テントと一口に言っても、居住性を高めたものや耐久性と扱いやすさを高めたものなどそれぞれ特徴があります。今回は「軽量」にこだわってテントからツェルトまで紹介しました。
求める機能性に見合ったテントが見つかりましたか?価格、重量、構造、デザインなど全てが理想通りなテントを探すのは難しいですが、一番重要な譲れない条件からピックアップしてみましょう。
お気に入りのテントで最高のテント泊登山を満喫してください。