この記事の要点:11月上旬の南アルプスは、ほとんどの山小屋が今季の営業を終えました。広河原へのバスと北沢峠への林道バスは11月3日で運行を終え、夜叉神〜広河原〜北沢峠の林道は11月4日から冬期閉鎖に入る予定です。このあと泊まれるのは、11月14日宿泊まで営業する鳳凰小屋と、11月24日から冬期営業に入る甲斐駒ヶ岳の七丈小屋が中心です。静岡県側の椹島ロッヂは11月15日まで(予定)営業します。
最終更新:2026年11月4日(各山小屋・交通機関の公式サイトで確認)。営業状況は天候などで変わります。出かける前に必ず公式サイトで最新の情報を確かめてください。
いまの営業状況(一覧)
「いまの状況」は11月4日時点で、各小屋の公式サイト、長野県の山小屋情報ポータル(南アルプス)、運営会社のサイトに載っている営業期間から整理したものです。今季の日程を公式の案内で確かめられなかった小屋は、その旨を書くか、表に入れていません。
北岳・白峰三山・鳳凰三山・甲斐駒ヶ岳(山梨県側)
- 北岳山荘:エリア 北岳・間ノ岳の稜線 / いまの状況 今季の営業期間は公式の案内を確認できず(広河原へのバスは11月3日で終了) / 今季の営業期間 公式の案内を確認できず / 冬季小屋 あり(建物北側2階の別入口。管理人不在、トイレ閉鎖・水なし) / 予約 完全予約制(「南ぷすリザーブ」)
- 白根御池小屋:エリア 北岳・白根御池 / いまの状況 今季の終了日は公式の案内を確認できず / 今季の営業期間 2026年6月15日〜(終了日は未確認) / 冬季小屋 公式の案内を確認できず / 予約 小屋泊・テント泊とも完全予約制(「南ぷすリザーブ」)
- 北岳肩の小屋:エリア 北岳山頂直下 / いまの状況 今季の営業終了 / 今季の営業期間 公式SNSでは10月24日(土)の宿泊まで / 冬季小屋 公式の案内を確認できず / 予約 電話で予約(1日80名まで)
- 両俣小屋:エリア 野呂川上流・両俣 / いまの状況 今季の営業終了 / 今季の営業期間 6月1日〜10月末(最終宿泊は10月30日) / 冬季小屋 公式の案内を確認できず / 予約 少人数は予約不要。10人以上は要連絡
- 長衛小屋:エリア 北沢峠 / いまの状況 小屋泊は今季の営業終了。テント場は無料開放 / 今季の営業期間 GW 4月25日〜5月5日、小屋泊 6月13日〜11月2日宿泊まで / 冬季小屋 ―(シーズン後はテント場を無料開放。トイレ使用可) / 予約 小屋泊は電話のみの完全予約制。テント泊は予約不要
- 鳳凰小屋:エリア 鳳凰三山・地蔵岳の下 / いまの状況 営業中(11月14日宿泊まで) / 今季の営業期間 1週間延長して11月14日(土)宿泊まで。年末年始は休業 / 冬季小屋 あり(本館の隣。昨冬の案内では12月30日〜1月3日は閉鎖) / 予約 宿泊は完全予約制(電話)。テント泊は指定日のみ予約制
- 甲斐駒ヶ岳七丈小屋:エリア 黒戸尾根 / いまの状況 営業中(夏山営業は11月23日宿泊まで) / 今季の営業期間 夏山営業〜11月23日宿泊、冬期営業 2026年11月24日〜2027年5月21日宿泊 / 冬季小屋 ―(冬期も営業) / 予約 小屋泊は完全予約制(Web予約。11名以上などは電話)。冬期のテント泊は予約不要
- 南御室小屋・薬師岳小屋:エリア 鳳凰三山 / いまの状況 公式の案内を確認できず / 今季の営業期間 公式の案内を確認できず / 冬季小屋 公式の案内を確認できず / 予約 公式サイトで確認
仙丈ヶ岳・塩見岳・南部(長野県側)
- 北沢峠こもれび山荘:エリア 北沢峠 / いまの状況 今季の営業終了 / 今季の営業期間 4月25日〜11月3日(11月3日は立ち寄りのみ) / 冬季小屋 なし(冬季開放エリアなし) / 予約 完全予約制
- 仙丈小屋:エリア 仙丈ヶ岳 / いまの状況 今季の営業終了 / 今季の営業期間 6月12日〜10月12日(最終日は立ち寄りのみ) / 冬季小屋 あり(入口は2階。30名程度) / 予約 要予約(電話不可、Web予約「やまたん」)
- 馬の背ヒュッテ:エリア 仙丈ヶ岳・藪沢 / いまの状況 今季の営業終了 / 今季の営業期間 7月1日〜10月12日 / 冬季小屋 営業期間外は休業 / 予約 完全予約制
- 塩見小屋:エリア 塩見岳 / いまの状況 今季の営業終了 / 今季の営業期間 5月2日〜6日、7月1日〜10月12日(最終日は立ち寄りのみ) / 冬季小屋 あり(5名程度。厳冬期・積雪期は扉の凍結などで使えない) / 予約 完全予約制
- 三伏峠小屋:エリア 三伏峠 / いまの状況 今季の営業終了 / 今季の営業期間 7月初旬〜9月下旬 / 冬季小屋 冬季の開放なし / 予約 オンライン予約制
- 聖光小屋:エリア 聖岳・便ヶ島 / いまの状況 今季の営業終了 / 今季の営業期間 4月24日〜10月12日 / 冬季小屋 営業期間外は休業 / 予約 完全予約制(電話)
- 県営光岳小屋:エリア 光岳 / いまの状況 今季の営業終了 / 今季の営業期間 7月上旬〜9月下旬(予定) / 冬季小屋 営業期間外は休業 / 予約 Web予約のみ
- 六合目小屋・薮沢小屋・松峰小屋・広河原小屋:エリア 仙丈ヶ岳・塩見岳周辺 / いまの状況 無人小屋(通年開放) / 今季の営業期間 通年 / 冬季小屋 ―(無人の避難小屋) / 予約 予約不要
長野県の山小屋情報ポータルでは、兎岳避難小屋は2024年8月の破損で使用できないと案内されています。
赤石岳・荒川岳・聖岳(静岡県側)
- 椹島ロッヂ:エリア 椹島(登山基地) / いまの状況 営業中(11月15日まで・予定) / 今季の営業期間 4月26日〜11月15日(予定) / 冬季小屋 ― / 予約 要予約(この時期は電話)
- 千枚小屋:エリア 千枚岳 / いまの状況 今季の営業終了 / 今季の営業期間 7月11日〜10月11日 / 冬季小屋 あり(昨季の案内では2階を開放) / 予約 要予約(営業期間中)
- 荒川小屋:エリア 荒川岳 / いまの状況 今季の営業終了 / 今季の営業期間 7月11日〜10月11日 / 冬季小屋 あり(昨季の案内では冬期小屋) / 予約 要予約(営業期間中)
- 赤石小屋:エリア 赤石岳・東尾根 / いまの状況 今季の営業終了 / 今季の営業期間 7月11日〜10月11日 / 冬季小屋 あり(昨季の案内では冬期小屋の一部) / 予約 要予約(営業期間中)
- 百間洞山の家:エリア 赤石岳〜聖岳の間 / いまの状況 今季の営業終了 / 今季の営業期間 小屋泊は7月11日〜8月31日(修繕工事のため) / 冬季小屋 あり(昨季の案内では一部) / 予約 要予約(営業期間中)
- 熊の平小屋:エリア 塩見岳〜間ノ岳の間 / いまの状況 今季の営業終了 / 今季の営業期間 7月11日〜9月22日 / 冬季小屋 あり(昨季の案内では2階の一部) / 予約 要予約(営業期間中)
- 赤石岳避難小屋・中岳避難小屋・高山裏避難小屋・小河内岳避難小屋:エリア 主稜線 / いまの状況 今季の管理期間終了 / 今季の営業期間 7月11日〜8月22日または9月22日 / 冬季小屋 あり(昨季の案内では一部または全体を開放) / 予約 赤石岳避難小屋は要予約、ほかは当日受付(管理期間中)
特種東海フォレストの案内では、冬期に開ける広さはどの小屋も5〜10人程度で、トイレは多くの小屋で閉鎖、水場も枯れることがあります。今冬の開放の内容は、利用前に運営会社へ確かめてください。
冬も営業する山小屋・冬季小屋
南アルプスは冬に営業する小屋が少なく、登山口までの林道も冬は閉鎖されます。冬に泊まれる場所はごく限られます。
- 甲斐駒ヶ岳七丈小屋:2026年11月24日〜2027年5月21日宿泊まで冬期営業。小屋泊は最大24名の完全予約制、冬期の朝食はお弁当。テント泊は予約不要(10〜20張程度)。休業日もトイレとテント場は使えますが、飲料水の提供はありません。
- 鳳凰小屋:11月14日宿泊まで営業し、今季は年末年始の営業を休みます。オフシーズンは本館の隣の冬季小屋が緊急用に開いています(昨冬の案内では12月30日〜1月3日は閉鎖。使う場合は事前に連絡所へ電話)。
- 長衛小屋(北沢峠):小屋泊のシーズン後は、年末年始とGW以外テント場を無料で開放し、トイレも使えると案内されています。ただし北沢峠への林道バスは運行を終えています。
- 冬季小屋がある小屋:北岳山荘(北側2階)、仙丈小屋(2階)、塩見小屋(狭く、積雪期は使えないことがある)、静岡県側の千枚・荒川・赤石・百間洞・熊の平の各小屋と主稜線の避難小屋。
- 冬季開放がない小屋:北沢峠こもれび山荘、三伏峠小屋。
登山口へのアクセスと道路・バスの状況
広河原(北岳・白峰三山)・夜叉神峠
- 山梨交通などの南アルプス登山バス(甲府駅・竜王・芦安駐車場〜広河原、奈良田〜広河原)は11月3日で今季の運行を終了しました。
- 県営林道南アルプス線は、夜叉神〜広河原と広河原〜北沢峠が11月4日から冬期閉鎖の予定です(積雪や凍結で早まることがあります)。夜叉神〜広河原のマイカー規制は11月3日までで終わりましたが、閉鎖後は車で広河原へは入れません。
- 広河原〜北沢峠の市営バスは、令和元年台風19号の災害復旧のため2026年度も運休で、徒歩での通行もできません。
- 夜叉神峠登山口(鳳凰三山方面)は、鳳凰小屋の案内では冬も車で行ける登山口です。
北沢峠(仙丈ヶ岳・甲斐駒ヶ岳)・戸台パーク
- 伊那市の南アルプス林道バス(戸台口〜北沢峠)は11月3日で今季の運行を終了しました。
- 戸台パーク(仙流荘)の駐車場は約600台。戸台パーク〜分杭峠のバスは12月1日まで運行の予定です。
竹宇駒ヶ岳神社(黒戸尾根・七丈小屋)
- 七丈小屋へは黒戸尾根を登ります。冬期営業中も小屋までは長い登りになるので、日の短さを考えて早めに出発しましょう。
青木鉱泉・御座石鉱泉(鳳凰三山)
- 鳳凰小屋の昨冬の案内では、御座石鉱泉と夜叉神峠は冬も車で行けます。青木鉱泉側はゲートが12月10日〜4月24日に閉まり、ゲートから歩くことになります。
- ドンドコ沢コースは落ち葉で道が分かりにくく、登山口から白糸の滝付近で道迷いが増えていると11月2日に注意が出ています。
畑薙・椹島(赤石岳・荒川岳・聖岳)
- 畑薙〜椹島の送迎バスは、指定の小屋に1泊以上する人が対象です。7月11日〜10月12日以外の時期は、宿泊の予約後に乗車時刻を個別に決めます。
- 静岡市の林道東俣線(沼平ゲートから)は、2026年12月26日〜2027年4月25日が冬期閉鎖で、徒歩・自転車を含めて通行禁止です。
この時期にこの山域を歩くときの注意
- バスと林道の終わり:広河原と北沢峠へのバスは11月3日で終わり、林道も閉鎖されます。北岳・仙丈ヶ岳・甲斐駒ヶ岳(北沢峠側)は、ここから春まで気軽には入れません。この時期の行き先は、鳳凰三山や黒戸尾根など、車で登山口まで行ける山が中心になります。
- 雪と凍結:11月1日に北岳で冠雪が見られたと鳳凰小屋が伝えています。寒気が入ると稜線の雨は雪に変わります。チェーンスパイクや軽アイゼンを持ち、3,000m級の稜線に行くなら12本爪アイゼンとピッケルを用意します。
- 日の短さ:11月は16時半ごろには暗くなります。南アルプスは登山口から稜線までが長いので、下山は早めに。ヘッドランプと予備電池は必ず持ちましょう。
- 水とトイレ:営業を終えた小屋では水やトイレが使えないことが多く、冬季小屋もトイレ閉鎖のところがあります。飲み水は持っていき、携帯トイレを用意してください。
- 登山届:七丈小屋の案内によると、山梨県の条例で12月1日〜3月31日に南アルプス(甲斐駒ヶ岳を含む)に登る場合は登山届の提出が必要です。オンライン(コンパスなど)で出しておきましょう。長野県・静岡県側から入る場合も登山届を出してください。
出典:長野県山小屋情報ポータルサイト(南アルプス)/伊那市観光 山小屋(北沢峠こもれび山荘・仙丈小屋・塩見小屋)/南アルプス市 北岳山荘/南アルプス市 令和8年度 市営山小屋予約/白根御池小屋/長衛小屋/北岳肩の小屋/両俣小屋/鳳凰小屋/鳳凰小屋 オフシーズンの案内/甲斐駒ヶ岳七丈小屋 冬期営業/特種東海フォレスト 山小屋情報/特種東海フォレスト 冬期 山小屋利用/椹島ロッヂ/特種東海フォレスト 送迎バス/山梨県 県営林道南アルプス線 通行規制/山梨交通 広河原線/伊那市 南アルプス林道バス/静岡市 林道東俣線(2026年11月4日確認)





