山での食事はパンやエナジーバーなどで済ませていませんか?登山では、食材を担いで調理するのは大変なので、簡素な食事になりがちですよね。しかし、持ち運びしやすくて温かい食事ができる方法もあります。そこで今回は、お湯だけで作れる簡単レシピを10個ご紹介します。ちょっとの工夫で、温かくおいしいごはんが作れるので、ぜひ試してみてくださいね。
登山の食事に便利!お湯だけで作れる食材
お湯だけで作れる食材の例は以下の通りです。
- フリーズドライ食品
- アルファ食品
- レトルト食品
これらの食材は、お湯をかけたり湯せんをしたりするだけで食べられます。しかもかさばらないので、登山での持ち運びにも便利です。以下では、食材の特徴を簡単に説明します。
フリーズドライ食品
フリーズドライ食品は、食材を冷凍し、真空乾燥させたものです。身近にあるものだと、ドライフルーツがあります。水分が極限まで少ないので軽く、さらに日持ちがよいのが特徴です。お湯をかけるだけで食べられます。テント泊や縦走でなどで食料を多く持ち運ぶ必要がある山行で重宝します。
アルファ食品
アルファ食品は、食材を熱風または冷風で急速乾燥させたものです。身近にあるものだとカップラーメンがあります。フリーズドライ食品と同じように、軽くて日持ちがよく、お湯をかけるだけで食べられます。一方、アルファ食品はフリーズドライ食品と比べて、お湯で戻すのに時間がかかります。
レトルト食品
レトルト食品は、食材を光の通さない袋に詰めて密封し、加圧加熱殺菌したものです。常温での長期保存できるのが特徴です。しかし、フリーズドライ食品やアルファ食品と比べると、重量が重くなります。
調理に必要なアイテム
フリーズドライ食品やアルファ食品、レトルト食品を食べるために必要なものは以下の通りです。
- バーナー(または保温ボトル)
- クッカー(小型の鍋)
- 箸やスプーンなどのカトラリー
いずれの食品も、お湯を沸かすか、湯せんする必要があります。そのため、お湯を用意するのにバーナーや保温ボトルを使い、鍋やお皿としてクッカーも使います。さらに、ごはんを食べるときには箸やスプーンが必要です。
それぞれのアイテムの選び方は、下記の記事にて解説しています。
登山の食事におすすめ!お湯だけで作れる簡単レシピ集
フリーズドライ食品やアルファ食品、レトルト食品などの保存食品を活用することで、温かくおいしい食事を簡単に作れます。お湯だけで作れる即席の登山飯を10個ご紹介します。
お湯だけで完成する即席レシピ5つ
必要なものは保存食品とお湯だけ。そんな手間いらずのシンプルなレシピを5つまとめました。
アマノフーズ 海鮮雑炊4種セット
国産米100%のお米に、うま味たっぷりの魚介だしで炊き上げた本格的な雑炊です。フリーズドライ食品で、お湯を注ぐだけですぐに食べられます。かに、さけ、たらこ、貝柱、などの海鮮雑炊4種類セットです。
アマノフーズ お惣菜3種セット
こだわりのだしと具材のうま味がおいしいお惣菜シリーズ。親子煮や五目中華あんかけ、牛肉の卵とじなどの3種類セットです。溶かしてそのまま食べても、ご飯にかける丼ぶりの素としても使えます。
マジックライス4種セット
チャーハンや野菜ピラフ、ドライカレーや根菜ご飯などの4種類セットです。アルファ化米を使用しており、容器はそのままお湯を注げる便利仕様です。さらに、湯量を調整することでご飯や雑炊など2通りの食べ方ができます。
飲み干す一杯 カップラーメンセット
担々麺や味噌バター、ご当地ラーメンを含む6種類セットのカップラーメンです。「飲み干す一杯」という名前の通り、スープがおいしいので余すことなくラーメンを味わえます。
白飯+レトルトカレー
フリーズドライのご飯とレトルトカレーの組み合わせ。ご飯はお湯で3分、または水で5分で食べられます。仁丹のカレーは、温めなくてもおいしく食べられるレトルトカレーです。
▼便利なフリーズドライ食品をもっと見たい方はこちらから
ちょっとの工夫で大満足!お湯だけ簡単レシピ5つ
登山ではカロリーを多く消費するので、保存食品だけだと物足りないと感じる方もいますよね。しかし、保存食品にちょっと工夫するだけで満足感が得られるレシピもあります。そんな簡単かつボリューミーなレシピを5つご紹介します。
登山仕様 ボリューミーなカレー
市販のカレーメシにサバ缶や大豆でかさ増ししたレシピです。登山仕様のボリューミーな食事が摂れます。
作り方は、下記の食材をすべて保温ジャーに入れ、お湯を注ぐだけです。食材は登山前に保温ジャーに入れておけばいいので、持ち運びしやすく、包装紙などのゴミを減らせます。
▼用意する食材
- カレーメシ
- サバ缶orツナ缶
- 大豆ミートミンチタイプ(湯戻し・水切りがいらないタイプ)
- ガラムマサラ(ミックススパイス):小さじ1程度
- 濃厚トマトペースト1袋
具たくさんのきしめん
アレンジ可能なうどん料理です。きしめんに乾燥具材を加えることで、お好みのうどんを作れます。
作り方は、お湯を沸かして麺を湯で、乾燥具材を混ぜるだけで完成です。事前に麺を湯でて持ち運べば、調理時間をさらに短縮できます。
▼用意する食材
- きしめん×1食分
- お好みの乾燥具材(油揚げ、ごぼう天、乾燥ほうれん草、えびの天ぷら、かつお節など)
炒めない海老ピラフ
お湯を注いで混ぜるだけの簡単ピラフ料理です。ご飯はライスフレークを使用しており、アルファ米よりも早くお湯で戻せます。ちなみに、ライスフレークはインド料理で使われるお米の加工品で、蒸したお米を平たくして乾燥させたものです。
▼用意する食材
- ライスフレーク 100g
- コンソメスティック 1袋(5g入り)
- 粉チーズ 大さじ1(5g)
- 乾燥小えび 大さじ2(5g)
- 乾燥パセリ 少々
- (熱湯 200㏄)
コンビニ食材だけで作る「濃厚トマトチーズ辛ラーメン」
辛ラーメンにトマトジュースとチーズを加え、辛さをマイルドにしたアレンジラーメンです。食材はコンビニだけで揃えられます。
作り方は、クッカーにソーセージとトマトジュース、水とチーズ1枚を入れて加熱します。沸騰したら、かやくや粉末スープ、麺を半分加えて混ぜるだけです。出来上がりの30秒前ぐらいにもう一枚チーズを乗せると、触感の異なるチーズを楽しめます。
▼用意する食材
- ソーセージ
- トマトジュース200ml
- 辛ラーメン
- スライスチーズ2枚
- (水150ml)
コンビニ食材だけで作る「カレーめし丼」
カレーメシとチーズやソーセージを組み合わせて作る「カレーめし丼」です。食材はコンビニだけで揃えられます。
作り方は、お湯をカレーメシとソーセージに注いで温めます。次に、おにぎりの海苔を取ってクッカーに置き、カレーメシとソーセージを混ぜます。最後にチーズを乗せて完成です。
▼用意する食材
- おにぎり
- ソーセージ
- カレーメシ
- とろけるチーズ
- (水230ml)
残り湯をなくす方法
カップラーメンやうどんはお湯だけで作れますが、山のうえでは残り湯の処理に困りますよね。山のうえでは残り湯は捨てられないので、残り湯を飲んだり、ボトルに入れて持ち帰る必要があります。そこで以下では、残り湯を有効活用して、残り湯をなくす方法を2つご紹介します。
スープ作りに活用する
うどんやパスタなどのゆで汁は、フリーズドライのスープに活用するのがおすすめです。そうすることで、ゆで汁はスープとしておいしく飲めます。
雑炊にして食べる
カップラーメンなどの残り湯は、ご飯を入れて雑炊にするのも手です。ラーメンの味がついた雑炊になり、おいしく食べられます。
お湯だけで作れる登山飯で温かい食事を楽しもう
登山の食事に活用したい、お湯だけで作れる簡単レシピを10個ご紹介しました。フリーズドライ食品やアルファ食品は手軽に調理できるだけでなく、持ち運びに便利です。ちょっと工夫したアレンジレシピもあるので、好みに合った山ごはんを作ってみてくださいね。お湯だけで作れる簡単レシピで、温かくおいしい山ごはんを楽しみましょう。
▼その他 山ごはんレシピはこちらから
山ごはんレシピ-登山で便利な作り方・食材の持ち歩き方|山旅旅 (yamatabitabi.com)