源流野営でテンカラを楽しむ際に持ち歩いている道具、気をつけるポイントを紹介する。行く場所はロープワークおいっても5m以内の垂直下降までで、それ以上危険な場所にはいかない。またスタイルとしては釣った魚は小魚は省きタンパク源とし、お米を炊き食事は大いに楽しむスタイルとなる。
源流野営のテンカラザック
総重量は10キロほど。35リットルのサロモンのバックパック「OUT NIGHT 30+5」に収納をして移動をする。
源流野営のテンカラプランは1泊2日を3人で楽しむというもの。役割分担としてはざっくりだが、食材担当、米炊き担当、調味料担当というようにして、僕は米炊き担当。ちなみに上の写真には持参したヘルメットが入っていない事を付け加えておく。
源流で野営をする際の宿泊装備
源流野営のテンカラなので、定められたテント場はない。渓流近くに野営場所を見つけ、そこにテント、もしくはタープを張って、その下にテントマットなどを敷いて、シュラフに潜り込んで就寝するというスタイルになる。
8月の山行ではあったが宿泊場所は1300メートル付近を予定していた。3シーズン用のテント装備を模倣した。マットはサーマレストのネオエアーウーバーライト、枕もサーマレストでエアヘッドライトピローを持参。
正直、エアー式はおすすめできない。野営時における火の粉で穴が空いてしまう可能性。地面が整地されていないため、石や枝などで穴を空けてしまう可能性などリスクがある。軽量化、コンパクト性には長けているが、ここはクローズドセルマットレスのセレクトが懸命だと考えている。
シュラフはシートゥサミットのスパークSPⅠ。軽量でありながら暖かく、撥水ダウンを使用しているので結露にも強い。3シーズンの山行にはどこであってもかなりの確率で持っていく装備の1つで、買ってよかったアイテムベスト3に入る。
クッカー・山ごはん関連装備
冒頭にも記載したが、炊飯担当の僕は焚き火缶大と中。それに米を3合。ビールは川でキンキンに冷やして飲むことができるので350ml缶を2つ。それとハードリカーとしてウイスキーをプラティパスのプラティプリザーブに入れて持っていく。
焚き火缶のセットは野営に限らず、キャンプ、縦走登山で仲間と楽しむカレーや鍋などでも利用している。雑に扱えて使い勝手も最高な相棒のような存在。
カトラリーはトゥーゴーウェア カトラリーセット。夜は丼もの、昼は素麺、つまみにイワナ料理という献立が予想される為、箸とスプーンが欲しいということでセレクト。
鍋を仲間と分け合ったり、多くの量をすくったりするのにカトラリースプーンは頼りない。使ったスプーンを鍋に入れるのも不衛生かなあ、ということでスノーピークのヤエンツグを追加。鍋の中の収まりもいいし、なんといっても使い心地が最高。さすがスノーピークという作りで、様々なシーンでの活用が期待できる。
ウェア関連
テンカラでは足回りは確実に濡れる。状況によってはほぼ全身濡れることを想定しておいたほうがいい。そこで水捌けがよく、それなりの保温もあるネオプレーンソックスとファイントラックのラピッドラッシュを必須アイテムとしている。
帽子は日焼けを防ぐことができ、汗をかいても水に濡れても乾きやすい素材で、サングラスとの相性も良いサンデーアフタヌーンのアドベンチャーハットがお気に入りだ。登山でもこればかりをかぶっている。このハットを愛用するようになってから、首の後の日焼け、鼻の日焼けに悩まされることがほぼ無くなった。
レインウェアは軽量化の為にTHE NORTH FACE ストライクトレイルフーディ、パンツを持っていく。これは夜のウインドブレーカー変わりにも!と言いたいところだが、火の粉によって穴が空いては嫌なので、それは別に持っていくマウンテンパーカーで凌ぐ。あくまで行動中の雨対策だ。安価なゴアテックスウェアでも良いのかもしれないが。。。
テンカラ道具関連
釣り竿は服部文祥の影響を受けて、ダイワのテンカラ竿を使っている。仕舞寸法が短いのでファストパッキングのバックパックとの相性もいい。竿の考え方は以下の記事が非常に勉強になる。端的に考察をまとめた内容で、僕もこれを参考にした。
テンカラの小物は必要最低限で良いと思う。浮かせるための道具と糸とフライ、それと魚を針からとる為のフォーセップというハサミのようなもの、それと熊よけスプレーは痴漢対策用のものとコンパクトにまとめている。
その他装備類
その他装備類は上記で紹介したものと合わせ以下でリストアップする。何かの参考になれば幸いだ。
・ゴミ袋(荷物デポ時、雨で濡れないように装備をくるむ)
・焚き火缶(クッカー兼)
・使いやすいカトラリー
・ランシューズ→沢シューズ→ランシューズ(沢シューズ用袋)
・行動食(釣り時に補給)
・シュリンゲ120CM-1本
・ヘルメット
・カラビナ2個
・ナイフ+まな板(牛乳パック)
・最大サイズのジップロック数枚
・釣り時の小さいザック(釣った魚を仕舞ったり)
・メインザック(魚、キノコなどもって帰れるような余裕があるといい)
・ビニール(持ち帰りたくなったものをいれておく)
・プラティパス+ソヤー
・着替え(車に置いておく)
・シュラフ
・マット
・テンカラ
・釣具
・ファイントラックラピッドラッシュ(タイツ)
・ネオプレーンソックス
・サングラス
・日焼け止め
・ハット
・焚き火時の防寒+藪漕ぎ用の長袖
・ビール500+ウイスキー
・キノコバサミ(ナイフ兼用も可)
・手袋(藪こぎ用)
・銀シート
・枕
・ティッシュ
・米1合&魚肉&つまみ&スパイス
・レイン上下
・アイゼン
・モバイルバッテリー
・手ぬぐい
・サンダル
・ヘッドライト
・ビール
・つまみ
今後検討したい装備類(欲しいもの)
野営がちょっとだけ文化的になるテーブルを取り入れたい。色々あるけど、キャスケードワイルドの63グラムという重量と安価に手にいれることができるということで、こちらを検討中。
野営にはクローズドセルマットが何かと安心。寝るためだけでなく、野営時に外に出して座布団のようにも使える。道具が故障するという不安から開放されるのは大事だ。サーマレストのZライトソル(レギュラー)が410グラム、NEMOのスイッチバック(レギュラー)が415グラム、エバニューのXPE Camp matが395グラム。重量で考えるとエバニューかなあ。
源流野営のテンカラで感動した時間
水が綺麗で、渓は広く、幻想的な空間が広がる。水と風の音に包まれる。
テンカラとフライフィッシングを楽しむ仲間。自然と対峙している最中の頭の中はとても健康的だ。
ランチは素麺で身体の火照りをとる。渓流の横で食べる素麺は格別で、白ごまが美味しい。これを見ると今年の夏も過去の時間になったと寂しくなる。
イワナをこのように塩焼きにして野営時に食べるのは初めてだった。必要なものは現地調達し、選び方や焼き方など発見の多い夜。
イワナの皮や胃袋はフライパンでカリッと焼いて酒のつまみに。言うまでもなく格別で、暗闇の中で星を眺めながらハードリカーを舐める。ロマンだ。