バックカントリースキーは管理されていないエリアへ道具を使って雪の上を登り・滑るため多くのリスクが伴います。雪崩、怪我による行動不能と停滞、体の冷え、道迷いなど様々で、多くのリスクを想定してバックカントリースキーの装備を準備する必要があります。今回はバックカントリースキーの基本装備リストを紹介します。

装備を一覧表にしてチェックを付けられるようにしています。バックカントリースキーでは忘れ物をすると最悪山行を諦めなくてはいけません。是非バックカントリー装備の準備をする際に活用をして忘れ物を防ぎましょう。ザックにしまったらチェックボックスをつけるようにしましょう。

装備を準備するにあたって気をつけるべきポイント

装備を準備するにあたって気をつけるべきポイント

登山と同様、季節と行く山の難易度、日帰りなのか泊まりなのか、によって持ち歩く道具に変化を加えることが重要です。今回紹介する装備は春山の日帰りバックカントリーを想定しています。至仏山、妙高山、根子岳などのバックカントリースキーに行くときに持ち歩く装備です。当然ですが装備があれば良いわけでなく、装備を使いこなす技術も必要です。

バックカントリースキーとは

バックカントリースキーとは

バックカントリースキーとは、スキー場など整備・管理されたエリア以外でスキーやスノーボードをすることを指します。よってリフトなどを使わず自分の力で登って、自然のままの地形を滑ります。雪質も圧雪されておらずパウダースノーと素晴らしい景色を楽しめます。

バックカントリースキー装備リスト

装備リストを大きく4つのカテゴリーで分類してみました。見ていただくとわかるとおりエマージェンシーキットは特に多いです。

※横スクロールで表がスクロールできます。
チェック装備名
ザック
ビーコン
プローブ
ショベル
スキー
ストック
ブーツ
シール
クトー
ヘルメット
ゴーグル
サングラス
ビーニー・キャップ
バラクラバ
ネックウォーマ
ハードシェルジャケット
グローブ(ハイクアップ用)
グローブ(滑走用)
インナーグローブ
グローブ予備
防寒着
ガス缶(行動用)
バーナーヘッド
ツエルト
コッヘル
替え肌着
ヘッドランプ
ロープ(6.5mm/15m)
カラビナ
スリング
修理道具
ダクトテープ
スキーバンド
トイレ紙
救急セット
予備電池
紙地図
コンパス
GPS(携帯可)
モバイルバッテリー
衛星電話
特小トランシーバー

バックカントリースキー用ザック

バックカントリースキー用ザック

今回紹介するザックはオスプレーのソールデン42です。容量は42リットルで1.47kgです。雨蓋の重量が170gでバックカントリースキーのスタイルによって雨蓋を外すなど調整をしています。

バックカントリースキー用ザックはもしもの時を考えてアバランチギアが取り出しやすいように作られています。

ハイクアップから滑走にモードチェンジするときや、休憩をするときに荷物の出し入れがしやすいよう、背面が大きく開くのもスキー用ザックならではです。

雪山の三種の神器アバランチギア

雪山の三種の神器アバランチギア

アバランチギアとは雪崩の際に埋没者を捜索するための道具の事をさします。バックカントリースキーでは必ず持ち歩く重要装備として数えられ、ビーコン、プローブ、ショベルを例えて雪山の三種の神器と呼ばれます。

ハイクアップ・滑走ギア

ハイクアップはスキー板を履いた状態で登ることを想定しています。スキー・ストック・ブーツはハイクアップにも滑走時も継続使用する道具です。ハイクアップ時のみに使用する道具にシールとクトーがあります。

スキーシール

スキーシール

スキーシールには厳冬期のラッセルが必要な雪と春山に見られる雪というように雪質によって変えています。

クトー(スキーアイゼン)

クトー(スキーアイゼン)

クトーはその名の通りスキーにつけるアイゼンです。スキーシールだけで登ることが難しいクラストした斜面などで使用します。雪面の風の当たり方、方角、前日の気温や雨のあるなしなどで、同じ季節でも以前歩いたことがある斜面でも雪面の状態は全く変わります。スキーブーツに直接取り付けるアイゼンも必要に応じて持ち歩く必要があります。

ヘルメット・ゴーグル

ヘルメット・ゴーグル

ヘルメットとゴーグルは滑走ギアとして使用します。ハイクアップ時はビーニーとサングラスという出で立ちです。理由は簡単でハイクアップは運動量が多く汗をかきやすいからです。

スキー・ストック・ブーツ

僕はテレマークスキーをするのでそれに見合った道具を使用しています。

ウェア・アクセサリー

ウェア・アクセサリー

ハイクアップ時と滑走時は行動量の違いからウェアに変化をつけます。季節を問わず山の中では汗をかかないようにすることが重要なので行動量の多いハイクアップ時は通気性がよく、濡れに強いウェアやアクセサリーを選んでいます。滑走時は寒さをしのぐためハードシェルやバラクラバ、ネックウォーマーなどを追加します。

ビーニー

僕はキャップよりもビーニーを好んで着用しています。尾根や稜線に出ると強い風に叩かれ耳が痛くなることがあるため、薄手のビーニーが便利です。好んで着用しているビーニーはフーディニのダイナミックビーニーです。

バラクラバ・ネックウォーマー

非常に寒い時には滑走タイミングでバラクラバを着用します。ネックウォーマーはマスクにも使用できるナルーマスクを愛用しています。ナルーマスクは息がしやすい上に暖かく快適で、厳冬期から春山まで幅広く活用しています。

ハードシェルジャケット

バックカントリースキーで活用するハードシェルはゴアテックスプロのものを使っています。ポケットが大きく、ぴったりサイズではなく少し大きめのサイズを着用しています。グローブやゴーグル、サングラス、スキーシールなどポケットに入れるものは多く、ジャストサイズだと体に当たって着心地が悪くなります。

ハイクアップ時はハードシェルはザックの中にしまっておきます。強い風にたたかれるシーン、滑走タイミングで着用します。

グローブ

グローブ

行動時は2種類のグローブを使い分けます。インナーグローブはバックカントリースキー中はずっとつけた状態で、ハイクアップ時は濡れに強く通気性に優れたグローブをインナーグローブの上から装着します。インナーグローブはアークテリクスのローグローブを使っています。

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モードチェンジで滑走する時には防風性に優れたグローブに変えます。バックカントリースキー用のグローブはスワニーのグローブを使っています。

濡れてしまって手が冷えて困ることも想定してインナーグローブは予備グローブを備えるようにしています。

防寒着

防寒着は休憩時の着用、エマージェンシー的な役割として携帯する装備のひとつです。バックカントリースキーをしていると転ぶことも多く、そうするとザックの中に雪が入ることも多々あります。ダウンは濡れに弱いですが軽量性に優れており、化繊ジャケットは濡れに強いですがダウンに比べると重量があります。どちらを持ち歩くかは好みが分かれるところですが、個人的には河川ジャケットが良いと思ってます。軽量性に優れた化繊ジャケットはパタゴニアのマイクロパフがおすすめです。

エマージェンシーキット

エマージェンシーキット

バックカントリースキーは想定出来るトラブルが数多く、そのために1日夜を明かさなければいけない道具は必ず持ち歩くべきだと考えています。また穴に落ちる、沢に落ちる事も環境的に可能性が高いことが想定できます。また道具を使って楽しむアクティビティであることから、山中で道具が故障してしまった場合に動けなくなることがないように修理道具も必要です。

このようにエマージェンシーキットを大きく分けるとビバーグ用、救助用、修理用、遭難用と大きく4つに分けることができます。

ビバーグ用にツエルト

バックカントリースキーでは多くの場合一人での行動は避けるようにしています。ビバーグ時も仲間と一緒にいることで温まることができるツエルトが便利です。ストックは必ず持っているはずなので、ツエルトを設営し、ツエルトの中でお湯を作って体を温めることができます。

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ビバーグ用にガス缶・バーナーヘッド・コッヘル

ガス缶とバーナーヘッドがあればコッヘルを使って雪を溶かしお湯を作ることができます。体を中から温めることは体温が低くなった際に非常に有効です。

替えのベースレイヤー

寒い場所にいるためウェアが乾きにくいことが想定できます。汗や雪などでベースレイヤーが濡れてしまっては、いくら風を凌いだ状況とはいえ、体は冷える一方です。このような状況に陥る前に、替えのベースレイヤー1つあるだけで命が救われることがあることを覚えておきましょう。こういうときにベースレイヤーはメリノウール製を選んでいます。

救助用にロープ・カラビナ・スリング

ロープは手で掴める最低限の太さを準備する必要があります。カラビナとスリングで簡易ハーネスを作ったり、スキー板を穴から地上に出したりするなどで仲間と助け合うことができます。

修理道具

修理道具はビンディングの故障、ブーツの故障、スキーシールが張り付かない、ザックやシェルの破れなどを想定して、必要な道具を持ち歩くようにしています。ダクトテープやスキーバンド、結束バンドは様々な用途で活躍します。

ビンディングの故障がバックカントリーに入って起こってしまい、それによって動けないという事がないように、自分のビンディングにあった道具を準備しておく必要があります。主には六角レンチ(ビンディングサイズ確認)、ポジドライブ(ベッセル)、クトー用レンチ(クトーのレン地サイズ確認)、インパクトドライバー(アネックスやBDのバインディングバディ)、針金、マルチプライヤー(レザーマンのRevなど)です。

遭難用にモバイルバッテリーやGPS機器

バックカントリースキーで遭難事故のニュースも多いことから備えが必要です。またバックカントリースキーではパーティーで行動することが多いため、互いに情報のやり取りができることも考えておく必要があります。

そのために必要な道具としてコンパス、スマホ、モバイルバッテリー、紙地図、特小トランシーバーなどの準備を怠らないようにしましょう。

水、温かい飲み物、行動食

寒い場所で水は対して飲みません。OKスパウトパウチ200mlほどの容器に水を入れてハードシェルやソフトシェルのポケットに入れてます。

非常に重要なのが温かい飲み物です。休憩時間中は5分停滞しているだけでみるみる内に体が冷えていきます。そんな時には暖かい飲みものがとにかく冷えづらいHEXARのボトルが重宝します。少し甘めのミルクティを薄めにして持っていっています。

また休憩時は板を脱いで裏返してその上に座るんですが、お尻が冷たく硬いのが嫌なので小さく畳めて軽いマットを持っていっています。

行動食はバーが多いです。それとは別にパンやおにぎりも持っていきます。

バックカントリースキー道具をパッキングする際に気をつけていること

バックカントリースキー道具をパッキングする際に気をつけていること

バックカントリースキーをしていると転んで雪まみれになることが多々あります。そうするとザックの中に雪が入ります。

またハイクアップから滑走へのモードチェンジ、休憩時などでザックを開けて装備の出し入れをすることも多々あります。この時に雪がザックの中に入ることも多々あります。

これらのことを想定すると、スタッフバッグは防水性のものを利用して、大きく分けてスタッフバッグにしまうと装備の出し入れが容易になるとともに、濡れるリスクを防ぐことができます。

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