オスプレーのザックは大型から小型まで、さまざまな登山シーンに対応するモデルが展開されています。各モデルごとに吟味された機能が搭載されており、快適な登山へと導いてくれる優れたザックメーカーです。今回はテント泊登山用、小屋泊登山用、日帰り登山用別で全部で14種類のオスプレー登山ザックを比較紹介します。
登山ザックの選び方
登山の目的別でザックの必要な容量を把握しましょう。登山装備の容量によってザックのサイズがわかります。また最近ではファストパッキングと呼ばれる軽量な登山装備を揃えて、歩く距離を延ばすスタイルも注目を浴びています。それぞれの主な特徴と、ザックの容量を整理してみました。
※横スクロールで表がスクロールできます。目的 | 日帰り登山 | 小屋泊登山 | テント泊登山 | テント泊ファストパッキング |
---|---|---|---|---|
主な装備一覧 | ・レインウェア ・クッカー ・ファーストエイド ・防寒着 ・行動食 ・水 ・食料 ・着替え | 左に追加で ・朝夜用防寒着 | 左に追加で ・テント ・テントマット ・シュラフ | 左と同じ ただし装備の軽量化を行った状態 |
容量 | 20~30L | 30~45L | 45L~60L | 35L~45L |
重量 | 2~5kg | 5~7kg | 14~25kg | 7~12kg |
上の表から分かるように日帰り登山用のザックならば容量が20〜30lのザックを選ぶというように、目的別で選ぶザックが異なります。また登山ザックの各パーツの名称や登山用ザックの機能を覚えておくと、有意義な使い方ができるようになります。ザックの背負い方も変わる重要な内容ですので以下の記事をチェックしておきましょう。
オスプレーのテント泊用ザック7モデル
オスプレーにはテント泊用におすすめのザックが7モデルあります。最もスタンダードモデルとして人気があるイーサー(ウィメンズモデルはエーリエル)をはじめとして、それぞれに尖った特徴を持ったモデル展開となっています。
※横スクロールで表がスクロールできます。メンズモデル名 | イーサープラス | イーサー | イーサープロ | アンリミテッド | アトモス | エクソス | レビティ |
---|---|---|---|---|---|---|---|
容量(l) | 60,70,85,100 | 55、65 | 65,70 | 64,68 | 50、65 | 48、58 | 45、60 |
重量(kg) | 約2.5~3 | 約2~2.2 | 約1.7 | 約2 | 約2~2.3 | 約1.2~1.4 | 約0.7~0.9 |
対応重量(kg) | 約32まで | 約27まで | 約27まで | 約27まで | 約18まで | 約16まで | 約11まで |
使用シーン | テント泊・長期縦走登山 | テント泊・長期縦走登山 | テント泊・長期縦走登山 | テント泊・長期縦走登山 | テント泊・山小屋泊 | テント泊・山小屋泊・ファストハイク | テント泊・山小屋泊・ファストハイク |
特徴 | 大容量、機能追加 | ベースモデル | 軽量性を追求 | 最新テクノロジーを融合 | 背面の通気スペース | 対応重量があり軽量 | オスプレーで最も軽量 |
ウィメンズモデル名 | エーリエルプラス | エーリエル | エーリエルプロ | アンリミテッド | オーラ | エイジャ | ルミナ |
大容量モデルで機能をプラスした『イーサープラス』
長期縦走登山、テント泊登山に対応するイーサーシリーズの中で機能を追加し、さらに大容量モデル展開が特徴です。大容量モデルながらしっかりと腰荷重が行えるフレーム構造とベルト構造はそのままに、素早い荷物の出し入れやコンプレッションストラップなど、多くの荷物を背負っての登山でも快適な行動ができるよう設計されています。
ベースモデルのイーサーから追加されてる機能としては、取り外し可能なトップリッドがデイパックとして利用可能であり、トレッキングポールを一時固定できる機能、生地素材は210デニールの高強度ナイロンを使用している点などが挙げられます。
イーサーシリーズのベースモデル『イーサー』
長期縦走登山、テント泊登山に対応するイーサーシリーズのベースモデルです。価格を抑えながらも背負い心地をおろそかにすることなく、必要最低限の機能が備わったザックに仕上がっています。
軽量性を追求した『イーサープロ』
ベースモデルのイーサーをより軽量化したザックです。必要なものを加えられ不要なものを外せるデザインです。取り外しできるものとしては
- トップリッド
- サイドコンプレッションストラップ
- スリーピングパッドストラップ
- アイスツールループ
- ヒップベルトポケット
などで山行スタイルに合わせて自分色に変化させることができます。またセブンフライファブリックを使用しており軽量ながら強靭な耐摩擦性能を獲得しています。
口コミ・レビュー
ザックが70でもすごく軽いです。夏山のテントならこれが便利で、軽い。重さは35ℓ程度です。
このサイズで、ザックの重さは重要。これで、北鎌尾根テント泊は良かったです。出典:Amzon口コミ
先端テクノロジーを融合させた『アンリミテッド』
オスプレーの総力を結集した先端テクノロジーを融合させたザックです。価格が高い理由に納得するだけの様々なテクノロジーを備えたザックに仕上がっています。
- カーボン3Dプリントランバーパッド
- 背面長調姿勢は背負っていくだけのオートカム機能を採用
- 最先端のハイテク素材
- 特製ジッパープルによる開け閉めのしやすさ
- 高強度リップストップナイロン素材の上質なレインカバー
- クラムシェル型の容量可変圧縮システム
- アルミニウムアナダイズドフレーム
などその他にも様々な機能を備えたザックに仕上がっています。一度背負ってみたいザックです。
背面の通気スペースを設けた快適性重視の『アトモス』
荷室と背面の間全体に通気スペースを設けた、汗っかきな登山者に嬉しい快適性重視のザックです。またザックのフィット感を簡単に調整できるフィッティング機能や荷室アクセスがしやすく初心者にもうれしい機能が備わっています。
軽量なのに重い荷物も背負える『エクソス』
約1kg前後の軽さながら、なんと18kgまでの荷物に対応するザックに仕上がっています。必要な小物をすぐに取り出せるヒップベルトポケットや背面長の調整などオスプレーザックの基本となる機能を備えつつ背負い心地の良さにも力を入れたザックに仕上がっています。
オスプレーで最も軽さを追求した『レビティ』
オスプレーで最も軽さを追求したファストパッキングやウルトラライトな装備の登山用ザックとしておすすめのザックです。背面に空間を持たせて通気性を確保しているため、ハードな動きでも快適性を維持します。約800gという軽さながら、フレーム入りで背負い心地よくオスプレーだからこそできるコストパフォーマンスの高さと技術力の高さを確認できるザックです。
口コミ・レビュー
推奨パッキング重量は11キロ以下ですが、その重量ならば完全に腰加重で担げます。信越トレイルのスルーハイクで使いましたが、最後まで歩き通せたのはこのザックのおかげだと思います。耐久性についても何回もブナの枝でトップリッドをこすりましたが、破ける気配もありませんでした。難しいのは11キロに荷重を抑えることでしょう。軽量なシェルターやシュラフが必要になってきます。食糧計画も見直す必要があります。出典:Amzon口コミ
オスプレーの小屋泊用ザック7モデル
オスプレーには小屋泊用におすすめのザックが7モデルあります。最もスタンダードモデルとして人気があるタロン(ウィメンズモデルはテンペスト)をはじめとして、それぞれに尖った特徴を持ったモデル展開となっています。
※横スクロールで表がスクロールできます。メンズモデル名 | ケストレル | タロンプロ | タロン | ストラトス | スポーツライト | ハイクライト | スカラベ |
---|---|---|---|---|---|---|---|
容量(l) | 38、48 | 20,30 | 22,26,33,36,44 | 24,26,34,36,44 | 25,30 | 18,26,32 | 22,30 |
重量(kg) | 約1.5~1.6 | 約0.9~1.2 | 約0.4~1.5 | 約1.2~1.6 | 約0.8 | 約0.7~0.8 | 約0.5~0.7 |
対応重量(kg) | 約16まで | 約11まで | 約11まで | 約18まで | -- | -- | 約11まで |
使用シーン | 山小屋泊 | 山小屋泊・日帰り | テント泊・山小屋泊・日帰り | テント泊・山小屋泊・日帰り | 山小屋泊・日帰り | 山小屋泊・日帰り | テント泊・山小屋泊・日帰り |
特徴 | 耐久性を重視 | 軽量性を追求 | ベースモデル | 背面の通気スペース | 山でも街でも | 背面の通気スペース | シンプルな作り |
ウィメンズモデル名 | カイト | テンペストプロ | テンペスト | シラス | -- | -- | スキマー |
耐久性に優れた『ケストレル』
210デニールと630デニールのナイロンドビーを使用した耐久性を重視したザックです。少々手荒な扱いにも耐えうる仕上がりのザックです。沢遊び、アドベンチャー使用など山行中にザックが破れる可能性が高いアクティビティに選びたいザックです。
口コミ・レビュー
必要最低限の通気性、材質、フィット感、軽量化があり、一番素晴らしいのは、実際に使える便利な収納ポケットの配置です。経験上このハックパックは使えます。出典:Amzon口コミ
今までの源流釣り間際の装備全入れで余裕有り。出典:Amzon口コミ
さらなる軽量性を追求した『タロンプロ』
多目的軽量ザックのタロンシリーズに軽量生地を採用し、さらなる軽さを追求したザックです。エアスケープサスペンションにより体の近くに荷重を位置づけながらも通気性を確保した背面が特徴です。様々な体の動きに追従する安定性に優れたザックです。
多目的軽量ザック『タロン』
多目的に使用できる軽量ザックです。幅広い容量展開で、それぞれの容量別で必要な機能を備えています。小屋泊登山、日帰り登山をする人たちに大人気のザックです。
耐久性と快適性のバランスが取れた『ストラトス』
耐久性と快適性のバランスを重視し、日帰り登山はもちろん小屋泊登山にも使えるザックです。背面の通気性を35%アップさせ、フィッティング範囲を拡大したことで様々なユーザーに背負い心地の良さを提供するザックです。
口コミ・レビュー
汗かきの私には背もたれのメッシュがすごくいい。
日帰り登山しかしないので容量がちょうどいい。
ウエストベルト、チェストベルトを締めるとリュックの重さが分散されて軽くなるのがよくわかる。
背面長が調整できるのもいい。出典:Amzon口コミ
第一印象は26Lと思えないほど大きいと感じました。しかし、装着するとチェストベルトやウエストベルトなど短めで大柄な人には、やや小さいかもしれません。内容量は妥当です。でも、とてもカッコいいから満足です。出典:Amzon口コミ
街でも山でも使える汎用性に優れた『スポーツライト』
街でも山でも馴染むシンプルなデザインと機能性を備えたザックです。不必要なポケットやストラップなどをなくしミニマムな設計に仕上がっています。背負い心地の良さをおろそかにせず、シンプルな使い方ができるザックです。
デイリーザックに背面の通気性をプラスした『ハイクライト』
デイリーザックながら背面の通気性をプラスした夏の暑い時期にこそ良さを感じることができるザックです。必要十分&シンプルな機能性で毎日使える汎用性と、登山でも便利な機能を備えたザックです。
日帰り登山にちょうどいいシンプルな『スカラベ』
クラシックなデザインが印象のシンプルなデイパックです。デイジーチェーンを備え、波形の背面パッドで通気性を確保した日常使いにもおすすめのザックです。
まとめ
多くの種類があるオスプレーのザックですが、何を選んで良いかわからない人にとって、ヒントになりましたでしょうか?以下の記事ではオスプレーのザックの中でも特に人気の高いモデルを詳細に紹介しています。