ゴアテックスパックライトを採用した、しなやかで軽量性に優れたRabのゼニスジャケットを紹介します。特徴は夏山登山で雨が降った時の通気性の良さと、様々なシチュエーションで着用できる優れた汎用性です。
おすすめポイント
- 軽量且つコンパクトで着心地もしなやかなレインジャケット
- 脇に大きなピットジップがありダブルジッパーで通気できる
- チェストポケットを開けた時にポケット奥70%程が全てメッシュ素材
- フードのツバには、ワイヤーが組み込まれているので、好きな形状を記憶する
商品概要
ブランド | Rab |
商品名 | ゼニスジャケット |
商品説明 | GORE-TEX PACLITE®PLUSテクノロジーを搭載した軽量なアセントクライミング向けエマージェンシーシェル |
価格 | ¥47,300 |
重量 | 330g |
管理人の評価・レビュー
総合評価 | ★★★★☆ |
軽量性 | ★★★★☆ |
コストパフォーマンス | ★★★★☆ |
快適性 | ★★★★★ |
ゴテックスパックライトについて
ゴアテックスのパックライトとは、ゴアテックスメンブレンを表生地に貼り合わせ、裏地はなく、耐久性のある薄いフィルムで保護した2層構造です。この薄いフィルムを0.5と数えて2.5層構造と紹介する場合もあります。
裏地を薄いフィルムに変えていることで軽量且つコンパクトで着心地もしなやかなレインジャケットに仕上げることができます。
ゴアテックスパックライトとパックライトプラスの違い
ゴアテックスパックライトプラスは2019年に登場したゴアテックスの新しい技術で、裏地変わりのフィルムに対摩耗加工を施した、着心地と耐久性がさらに向上した素材です。Rabゼニスジャケットは、このパックライトプラスを採用しています。
夏山登山で快適なレインジャケット
夏山登山で雨が降った時、レインジャケットを着用すると、レインジャケット内が汗で蒸れて、ベースレイヤーが汗で濡れてしまいがちです。
夏山登山では透湿性の高さを特徴づけている各メーカーオリジナルの素材も魅力的ですが、高所で使用するレインジャケットとして考えると、耐水性と耐候性面でゴアテックスが安心だと考えています。
だから、ゴアテックスを使用したレインジャケットで夏山登山を快適に過ごすのであればピットジップの有無や、ベンチレーションの施しのあるレインジャケットを選ぶようにしています。
Rabのゼニスジャケットが夏山登山に快適な理由
Rabのゼニスジャケットは脇に大きなピットジップがついています。しかもダブルジッパーなので、雨の強さでピットジップの開閉位置を調整できます。例えば雨が強い場合は、脇の下の部分が空いていると、雨が入ってきてしまうので、その部分だけ閉めるなどです。
通気性の向上は、ピットジップだけでなくチェストポケットでも調整できるのがRabのゼニスジャケットの特徴です。
チェストポケットを開けた時にポケット奥70%程が全てメッシュ素材で、しかもポケットが非常に大きいので涼しい風がどんどん体の中に入っていきます。この時、チェストポケットの中にはなるべく物を入れないようにすると良いです。
また、ポケットが大きいのは何かと便利で、大きめのグローブや紙地図、スマホなどを無理なくしまっておけます。
高所登山でも安心して着用できる機能性
フードはヘルメット対応で、片手でアジャストできるドローコードが備わっています。
またフードのツバには、ワイヤーが組み込まれているので、好きな形状を記憶することができます。これは強い雨が降った時に、雨が顔に当たり、顔に当たった雨がそのまま首へと伝っていくことでベースレイヤーを濡らすのですが、これを極端に減らすことができます。
また雨が降った時にトレッキングポールを使いながら歩いていると袖からの雨の侵入が心配なのですが、マジックテープでしっかりとフィットさせるとともに、手の甲側は長めに作られているので、袖口からの雨の侵入もほぼ皆無です。
裾部分のドローコードは、ストッパーがウェア内部に組み込まれ、外側からの見た目がシンプルで使いやすく、ドロップテイルなのでしゃがんでもずり上がって雨が入る心配が少ない仕上がりです。
上の写真のように左右にドローコードがついているので、片手が使えなくとも素早くフィットさせることができる作りは、耐候性を意識したレインジャケットの特徴です。
Rabはイギリス生まれのメーカーなのですが、日本と似て雨が多く暑い国なので、レインウェアの作りを細かく見ていくと、その素晴らしさが分かる仕上がりとなっています。