7月、都心は30度以上の気温で熱中症の注意が促されるほどですが、3000m級の山の上は涼しく時に寒いほどです。2000m級の山は場所によってはブヨなどの虫の発生が大量で、稜線に出て登山をしていても虫が気になって大いに楽しむことができません。

3000m級の山に出かける場合、日帰り登山ができる場所もありますが、せっかくならば1泊2日で咲き乱れる高山植物や、梅雨が落ち着いた晴れやかな山の景色を堪能してはいかがでしょう。

今回紹介する7月におすすめの登山は、1泊2日で小屋泊もテント泊も楽しめる北アルプスの登山を紹介します。

大雪渓で涼しく登山-白馬槍温泉と高山植物を楽しむ7月の登山

白馬岳登山の最もポピュラーな登山コース-猿倉登山口より大雪渓

猿倉登山口から白馬大雪渓を歩いて白馬村営頂上宿舎に向かいます。大雪渓の終わりから白馬村営上場宿舎の間にたくさんの高山植物が咲き始めるのが7月上旬です。芽吹き始めた高山植物を楽しみながら頂上に向かいます。

①猿倉登山口→②白馬尻山荘→③避難小屋→④白馬岳お花畑→⑤村営 白馬岳頂上宿舎→⑥杓子岳→⑦鑓ヶ岳→⑧白馬鑓温泉小屋

通過する山杓子岳(2,812m)、白馬鑓(2,903m)
必要日数1泊2日登山
コースタイム14時間30分
距離約18.9km
累積標高約2,414m
難易度★★☆☆☆
※「40~50代(または60代)の登山経験者/2~5人のパーティー/夏山の晴天時」を基準に設定
大雪渓で涼しく登山-白馬槍温泉と高山植物を楽しむ7月の登山

白馬岳には登らず杓子岳、白馬鑓ヶ岳へと縦走登山を行います。途中杓子岳の手前では急坂があるため注意をしましょう。

天狗平のテント場

宿泊場所となる天狗平へ向かって1日目が終了です。天狗平はテント場も予約が必要です。ネット予約が可能です。

2日目は天狗平から白馬鑓温泉分岐まで向かい、白馬鑓温泉小屋へと下山をします。白馬鑓温泉小屋で入浴料大人1000円を支払うと日帰りで露天風呂を楽しめます。2021年に露天風呂がリニューアルされ非常に綺麗になっています。

白馬鑓温泉からは約5時間かけて猿くらいと下山し登山を終了となります。

常念岳と蝶ヶ岳の稜線歩きを楽しむ7月の登山

常念岳と蝶ヶ岳の稜線歩きを楽しむ7月の登山

三股の登山口から最初に向かうのは常念小屋です。登山口から前常念岳に向かって登山を開始します。登山口の標高は気温が高く非常に暑いので、できるだけ涼しい早朝の時間から登山を開始するのがおすすめです。

①三股 第1駐車場→②ゴジラみたいな木→③蝶沢→④蝶ヶ岳→⑤常念岳→⑥前常念岳

必要日数日帰り登山、1泊2日登山
片道コースタイム※14時間25分
距離約15.9km
累積標高約2,116m
難易度★★★☆☆
※「40~50代(または60代)の登山経験者/2~5人のパーティー/夏山の晴天時」を基準に設定

5時にスタートしてコースタイム1.0で常念小屋には12時に到着します。この間水場ポイントがないので、しっかりと水を確保して登山を開始するようにしましょう。

常念小屋でテント泊

1泊目は常念小屋で過ごします。常念小屋はテント泊の場合は予約の必要はありません。

2日目は常念小屋を後にし蝶ヶ岳へと向かいます。天気が良ければ右手に穂高連峰の美しい景色を眺めながら歩くことができます。

蝶ヶ岳までは約5時間歩きます。常念岳への登りと、常念岳から蝶ヶ岳三角点までの下りと上り以外は比較的歩きやすい登山道が続きます。

蝶ヶ岳で穂高連峰の景色とさよならをしたら、三股へと下山します。この下山道は蝶ヶ岳新道と呼ばれますが、危険箇所はほとんどなく水場は2箇所あり、北アルプス初心者の方にも上りやすいと紹介されている登山道です。

笠ヶ岳にしかない北アルプスの雄大な景色を楽しむ7月の登山

笠ヶ岳にしかない北アルプスの雄大な景色を楽しむ7月の登山

登山口は新穂高温泉駅で行きと帰りは同じ登山道を利用します。利用するのは笠新道で約1800m の標高差を短い距離で登ることとなるので、勾配がきつく心して挑む必要のある登山道です。

①新穂高ロープウェイ→②杓子平→③抜戸岳→④笠ヶ岳山荘→⑤笠ヶ岳

必要日数1泊2日登山
片道コースタイム※14時間24分
距離約19.4km
累積標高約2,231m
難易度★★★☆☆
※「40~50代(または60代)の登山経験者/2~5人のパーティー/夏山の晴天時」を基準に設定
笠ヶ岳にしかない北アルプスの雄大な景色を楽しむ7月の登山

登山道には水場がないため、標高をあげることで涼しくなるとはいえ、最初はとても暑いことが予想されるので水をしっかり補給しておきましょう。

新穂高温泉を5時に出発したとし、笠ヶ岳山荘の到着はコースタイム1.0で13時となります。笠ヶ岳は、北アルプスの中でも槍ヶ岳や剣岳とは違った険しさがありつつ、それでいてとても大きな山塊で大きく包み込むような印象のある山です。

笠ヶ岳のテント場

笠ヶ岳山荘は7月10日から営業を開始しています。笠ヶ岳のテント場は予約の必要がありません。

笠ヶ岳からは高山市方面を一望することができ、東側には穂高連峰を眺めることができます。

1泊目はこの笠ヶ岳で過ごし、2日目はもっと来た道に戻ります。

スイカを食べて燕岳に登り大天井岳まで歩く7月の登山

スイカを食べて燕岳に登り大天井岳まで歩く7月の登山

中房温泉登山口から合戦尾根を歩き燕山荘へ向かいます。途中の合戦小屋で恒例のスイカを楽しんで疲れを取るのは夏の風物詩の1つです。

①燕岳登山口→②合戦小屋→③燕山荘→④蛙岩→⑤為右衛門吊岩→⑥大天荘

必要日数1泊2日登山
片道コースタイム※13時間
距離約18.9km
累積標高約2,271m
難易度★★★☆☆
※「40~50代(または60代)の登山経験者/2~5人のパーティー/夏山の晴天時」を基準に設定

燕山荘に到着したら目の前に広がる飛騨山脈の景色に驚くことでしょう。1日目は燕岳には登らず南に舵を取り大天井岳に向かいます。燕山荘から大天井岳までは約3時間です。

大天荘のテント場

大天荘のテント場は予約は必要ありません。この大天井岳までの稜線は表銀座と呼ばれ、喜作新道を利用して槍ヶ岳まで向かうことができます。

また大天井岳からさらに南へと歩いて行くことで常念岳に向かうことができます。

2日目は元来た登山道を戻り、燕山荘に到着したら燕岳に登りましょう。燕山荘から燕岳までは標高差が少なく、約20分ほどで登頂することができます。

日帰り登山も可能な唐松岳登山と五竜山荘での宿泊を楽しむ7月の登山

八方池山荘へはゴンドラとリフトを使って白馬八方からアクセスします。八方池山荘から唐松岳頂上山荘までは高山植物が美しく、また八方池の景色、八方尾根から見ることができる不帰ノ嶮の景色を楽しむことができます。

①新穂高ロープウェイ→②杓子平→③抜戸岳→④笠ヶ岳山荘→⑤笠ヶ岳

必要日数1泊2日登山
片道コースタイム※11時間55分
距離約15.0km
累積標高約1,821m
難易度★★★★☆
※「40~50代(または60代)の登山経験者/2~5人のパーティー/夏山の晴天時」を基準に設定

また唐松岳頂上山荘からは北に厳しい山容と南に五竜岳の景色を眺めることができます。周辺は雷鳥が多いので運が良ければ出会うことができます。

日帰り登山の場合は唐松岳へ向かって頂上を踏み、元来た道を戻るプランもおすすめです。

1泊2日のプランでは唐松岳頂上山荘から南へ向かい五竜山荘へと足を伸ばします。この登山道は岩稜帯で鎖が連続します。この登山道を往復することになるので、高所恐怖症な方は気をつけましょう。

五竜山荘のテント泊

五竜山荘は遠見尾根・八方尾根からの登山、北は白馬岳方面から、南は鹿島槍・扇沢方面からの縦走と多様なルートを楽しめる分岐点となっています。五竜山荘でテント泊の場合は予約が必要です。

7月の登山の注意点

7月の登山の注意点

7月の登山は街では猛暑日ですが山の上はまだ雪が残り、日が落ちると大変寒くなります。朝晩は防寒装備が必要です。

7月は初夏の前の静かなひとときという様相で高山植物は芽吹き始め、山はまだ静かな空気に包まれている時期です。

海の日などの休日と絡めれば2泊3日の登山も楽しむことができるでしょう。今回ご案内した1泊2日の登山はお盆になると決して楽しむことができない7月ならではの景色を楽しむことができる山々をピックアップしました。

7月の静かな山歩きを是非お楽しみください。

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