モンベルの登山靴比較−おすすめモデルと特徴を紹介

モンベルの登山靴は登山初心者から上級者までの幅広い登山者に愛用されています。登山靴の商品名には数字がついており、これは標高をイメージしたもので数字が大きいほど剛性に優れているため難易度の高い登山に適しています。今回はモンベルの登山靴の比較とおすすめモデルを紹介します。

※表紙画像・記事内画像の出典：モンベル

登山靴を選ぶ上で知っておくべきこと

登山靴は足首周りの高さで3種類あります。ローカットは整備された山道を歩くハイキング、ミッドカットは低山〜中級登山、ハイカットは高所登山〜縦走登山におすすめとされています。

種類	ローカット	ミッドカット	ハイカット
ビジュアル
重量	軽い	普通	重い
足首の可動域	広い	普通	狭い
足首のサポート力	低い	普通	高い
異物の侵入	注意が必要	入りにくい	非常に入りにくい

ハイカットの登山靴ともなるとソールのねじれを防ぐためのシャンクプレートの剛性が高くなり、不安定な登山道で足を乗せたときの安定を手に入れることができます。

モンベルの登山靴比較−おすすめの9モデル

モンベルの登山靴にはミドルカットモデルから製品名に数字がついています。冒頭に説明した通りこれは標高をイメージしており、数字が高い登山靴は高所登山や縦走登山に適したモデルになっています。注意点は例えば『アルパインクルーザー800』が標高800m の山までということではなく、あくまでイメージなので自分がどのような用途で登山靴を使いたいかで絞り込みやすくなっています。

今回紹介するのはローカットモデル2種類、ミドルカットモデル3種類、ハイカットモデル4種類、合計9種類のモンベルの登山靴を紹介します。

しなやかで歩きやすい幅広い展開が魅力の登山靴『トレールウォーカー』

しなやかで歩きやすいローカットモデルの登山靴です。透湿性に優れ、しなやかで耐久性に優れたメッシュのアッパーと合成皮と樹脂製のシートで踵からつま先に向かって補強が施されています。通常のトレールウォーカー以外にワイドサイズとBOAフィットシステムを採用したシューズと幅広い展開も魅力です。

つま先にクライミングゾーンを備えた登山靴『クラッグホッパー』

アウトソールのつま先に岩場での立ち込みに適したクライミングゾーンを備えたローカットタイプの登山靴です。つま先はラバーランドで補強され耐久性に優れており、ミッドソールは屈曲に優れているため歩きやすく、フィット感に優れた特徴ある作りに仕上がっています。

ミッドカットで300g台と非常に軽量な登山靴『マウンテンクルーザー200』

ミドルカットにもかかわらず300g台と非常に軽量に作られた登山靴です。しなやかで耐久性に優れたメッシュを使用しており、足に汗をかきづらく夏山ハイキングにも適しています。柔らかなシャンクによる歩きやすさも特徴の1つです。まずは低山登山から始めてみようと考えている人におすすめの登山靴です。

中級登山に最適なミッドカットモデル『マウンテンクルーザー400』

柔軟性に優れたシャンクを採用し、400g台のミドルカットに仕上げた中級登山におすすめのミッドカットモデルの登山靴です。1.6mm 厚のスエードレザーと樹脂のシートで補強された登山靴なので、ガレ場などでも安心して履くことができます。

1枚革で包み込むホールド感が特徴の登山靴『マウンテンクルーザー600』

少し固めのシャンクを採用したミッドカットによる歩きやすさと、剛性に優れた安心感のある登山靴に仕上がっています。アッパーには1.6mm 厚のスエードレザーを継ぎ目のない1枚革で包み込んだ高級感のある作りで、足のホールド感とフィット感に優れた登山靴です。

軽量性に優れたハイカットモデルの登山靴『アルパインクルーザー800』

アルパインクルーザーの中で最も軽量に作られ、長期縦走登山から中級登山まで安心して履くことができるハイカットモデルの登山靴です。透湿性に優れたメッシュ素材でしなやかな歩き心地と、耐久性に優れたスエードレザーによる補強が特徴です。

BOAフィットシステムによる素早いフィットが特徴の登山靴『テナヤブーツ』

BOAフィットシステムを甲部分と足首部分の2か所に設けた優れたフィット感と素早い着脱が可能な登山口です。しなやかで透湿性に優れたアッパーは夏場の登山に快適性をもたらします。高い剛性を持つ2.2ミリ厚のヌバックレザーとスエードレザーによる補強で耐久性にも優れています。

オールシーズン履ける登山靴『アルパインクルーザー2300』

積雪量の少ない冬山のトレッキングや晩秋の縦走登山に適した軽量性にも優れた登山靴です。部分的に耐久性が高いスエードレザーで補強し、その他の部分には通気性を備えたファブリック素材を使用しています。セミワンタッチアイゼンの装着も可能で、オールシーズン活用することができる登山靴です。

3シーズンの縦走登山におすすめの登山靴『アルパインクルーザー2500』

3シーズンの縦走登山はもちろん、積雪期における低山ハイクまで使用できる700g台の軽量な登山靴です。1枚革で継ぎ目のないアッパーによるホールド感と耐久性は高所登山でも安心して使用することができます。かかと部分のフィット感も高く足入れも柔らかく、これから北アルプス登山に挑戦してみようと思われてる人におすすめの登山靴です。

モンベルの登山靴−共通機能

ミッドカットとハイカットのモンベルの登山靴は以下の共通機能が備わっています。

タン

クッション性の高い特殊なスポンジを使用し、甲部分をしっかりホールドします。また砂や小石の侵入を防ぐためにマチを付けた袋式のタンを採用しています。

ラバーランド

アッパーをラバーで補強し足のブレを抑えるとともに耐久性と防水性を高めています。

トゥーカップ

岩や石などにつま先をぶつけても、痛くならないよう樹脂製のカップを登山靴内部に挿入しています。

ヒールカウンター

登山をしている最中に踵がぶれないよう、内部に樹脂製の芯を入れて踵を補強しています。

アンクルフォームパッド

シューズ内部の足首部分にパッドを封入し、包み込むような構造でフィットさせることで足ブレを少なくし、ホールド感を実現させています。

シャンク

ミッドソールにソールのねじれを防ぐため、剛性を高めるためのシャンクプレートを挿入しています。岩場に足を置いた際、安定した歩行をサポートします。全てが同じシャンクではなく、登山靴のモデルごとで厚みを変え、最適な剛性としています。

ミッドソール

軽量かつクッション性に優れたEV衛生のニットソールを使用しています。

アウトソール

トレールグリッパーと呼ばれるモンベルが独自に配合した素材と泥はけが良いソールパターンを採用したアウトソールが使われています。濡れた岩肌や木道でもグリップ力を発揮します。