キャラバンの登山靴は1956年の日本山岳会によるマナスル登頂の歴史に遡ります。キャラバンは登山靴から始まった歴史あるメーカーで、軽くて、履きやすくて、歩きやすいという3つのキーワードを守り続けています。今回はキャラバンの登山靴の比較とおすすめモデルを紹介します。

表紙の画像の出典:キャラバン

登山靴を選ぶ上で知っておくべきこと

登山靴は足首周りの高さで3種類あります。ローカットは整備された山道を歩くハイキング、ミッドカットは低山〜中級登山、ハイカットは高所登山〜縦走登山におすすめとされています。

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種類ローカットミッドカットハイカット
ビジュアル登山靴ローカットモデル登山靴ミッドカットモデル登山靴ハイカットモデル
重量軽い普通重い
足首の可動域広い普通狭い
足首のサポート力低い普通高い
異物の侵入注意が必要入りにくい非常に入りにくい
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種類ローカットミッドカットハイカット
用途ハイキング
軽登山
低~中級登山高所登山
縦走登山
勾配平坦~少ない勾配あり急勾配あり
登山道のキーワード木道
整備された
危険箇所が少ないガレ場
鎖場
岩場

ハイカットの登山靴ともなるとソールのねじれを防ぐためのシャンクプレートの剛性が高くなり、不安定な登山道で足を乗せたときの安定を手に入れることができます。

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種類ローカットミッドカットハイカット
シャンクない・柔らかい柔らかい~程よい柔軟性程よい柔軟性~ハード
重量300g台と軽い400~500g台と普通600g以上と重い

キャラバンの登山靴比較−おすすめの8モデル

キャラバンの登山靴にはCから始まるキャラバンシューズと、Gから始まるグランドキングシューズの2種類があります。キャラバンシューズは登山入門者向けに作られたシューズで、グランドキング(GKhシリーズ)はキャラバンシューズのステップアップ版という位置づけです。

今回紹介するのはローカットモデル2種類、ミドルカットモデル3種類、ハイカットモデル3種類、合計8種類のキャラバンの登山靴を紹介します。

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モデルC7_04C1_LIGHT LOWC1_02SC1_LIGHT MIDC6_02GK8XGK88GK85
男女ユニセックスユニセックスユニセックスユニセックスユニセックスユニセックスユニセックスユニセックス
価格¥14,000¥14,000¥17,000¥15,000¥13,000¥18,500¥23,500¥28,000
カットローローミドルミドルミドルハイハイハイ
重量(26.0cm/片足)約379g約365g約590g約390g約530g約660g約682g約705g
シャンクエクストラライトフレームエクストラライトフレーム(EVAラミネート)ライトフレーム(EVAラミネート)エクストラライトフレーム(EVAラミネート)ライトフレーム(EVAラミネート)ハードフレームミッドフレーム(EVAラミネート)ハードフレーム(EVAラミネート)
ワイズ3E3E3E3E2E3E3E3E
ゴアテックス
ソールキャラバンマウンテンラグソールキャラバンNEWトレックソールキャラバントレックソールキャラバンNEWトレックソールキャラバントレックソールキャラバントレックソールヴィブラムTSAVOヴィブラムTSAVO

タウンユースにも使えるハイキングシューズ C7_04

普段履きにも使いやすいローカットモデルのハイキングシューズです。ゴアテックスによる防水性を備え、足首周りが安定するようパッドによるフィット感が特徴です。シンプルなデザインで旅行やキャンプなどで重宝します。

ブランドキャラバン
モデルC7_04
男女ユニセックス
価格¥14,000
カットロー
重量(26.0cm/片足)約379g
シャンクエクストラライトフレーム
ワイズ3E
ゴアテックス
ソールキャラバンマウンテンラグソール

軽くて足運びがラクなハイキングシューズ C1_LIGHT LOW

軽くて柔らかいスニーカー感覚で履くことができるハイキングシューズです。キャラバンのニュートレックスオールによる安定感ゴアテックスによる防水性があり、里山ハイキングや軽登山におすすめのモデルです。

ブランドキャラバン
モデルC1_LIGHT LOW
男女ユニセックス
価格¥14,000
カットロー
重量(26.0cm/片足)約365g
シャンクエクストラライトフレーム(EVAラミネート)
ワイズ3E
ゴアテックス
ソールキャラバンNEWトレックソール

キャラバン登山靴の歴史を汲む C1_02S

キャラバンの登山靴が生まれてから長年進化を続け、多くの登山者に愛用されているモデルです。履き口周りには柔らかなクッション素材を採用し足首を優しくホールドします。つま先にはTPU樹脂カップを採用し指先をしっかりと保護し、グリップ力を発揮するキャラバンオリジナルのアウトソールを採用しています。比較的ソールは柔らかく、低山登山〜中級登山における歩きやすさから、初心者登山者に人気のあるモデルです。ゴアテックスによる防水性もしっかりついています。

ブランドキャラバン
モデルC1_02S
男女ユニセックス
価格¥17,000
カットミドル
重量(26.0cm/片足)約590g
シャンクライトフレーム(EVAラミネート)
ワイズ3E
ゴアテックス
ソールキャラバントレックソール

ミッドカットモデルで最も軽量な登山靴 C1_LIGHT MID

キャラバンのミッドカットモデルの登山靴の中で最も軽量なモデルです。アッパーには通気性の高いポリエステル生地を採用し、ミッドソールには柔らかく軽量なエクストラライトフレームで程よい剛性と歩きやすさを両立させた登山靴です。ゴアテックスによる防水性もあり、軽量のため登山だけでなくキャンプなどでも活用しやすいモデルです。

ブランドキャラバン
モデルC1_LIGHT MID
男女ユニセックス
価格¥15,000
カットミドル
重量(26.0cm/片足)約390g
シャンクエクストラライトフレーム(EVAラミネート)
ワイズ3E
ゴアテックス
ソールキャラバンNEWトレックソール

足形が細めの登山靴 C6_02

スリムでスマートなデザインを採用した足型が細めの人におすすめのモデルです。登山靴の特徴はC1_02Sと同様です。

ブランドキャラバン
モデルC6_02
男女ユニセックス
価格¥13,000
カットミドル
重量(26.0cm/片足)約530g
シャンクライトフレーム(EVAラミネート)
ワイズ2E
ゴアテックス
ソールキャラバントレックソール

夏山縦走登山におすすめ GK8X

GKシリーズで最もコストパフォーマンスに優れ、夏山縦走登山にも対応する登山靴です。シャンクにはハードフレームを採用し、優れた剛性による捻じれのなさを実現しています。アッパーは軽量で通気性に優れたメッシュポリエステルとスエードレザーを組み合わせ、つま先と踵には合成皮革で補強しています。

ブランドキャラバン
モデルGK8X
男女ユニセックス
価格¥18,500
カットハイ
重量(26.0cm/片足)約660g
シャンクハードフレーム
ワイズ3E
ゴアテックス
ソールキャラバントレックソール

優れたフィット感で歩きやすい登山靴 GK88

踵のホールドとアッパー全体で足を包み込むようなフィッティングに特徴のある登山靴です。登山靴のカッティングに特徴があり、ホールド感と軽快な履き心地を両立させています。アウトソールはビブラムのXSトレックエヴォを採用し濡れた岩場においての優れたグリップ力と耐久性のバランスを備えています。シャンクにミッドフレームを採用しているため、GK シリーズの入門にもおすすめです。

ブランドキャラバン
モデルGK88
男女ユニセックス
価格¥23,500
カットハイ
重量(26.0cm/片足)約682g
シャンクミッドフレーム(EVAラミネート)
ワイズ3E
ゴアテックス
ソールヴィブラムTSAVO

縦走登山で安心の最上位モデル GK85

GK シリーズの中で最上位モデルに位置づけられる登山靴です。思い荷物を背負った縦走登山でも優れた耐久性と、ハードフレームによる捻じれのなさで足元を安定させ、様々な状態の登山道で安心して歩行できる機能を備えています。アッパーにはヌバックレザーを使用し長く履き続けられる登山靴に仕上げています。

ブランドキャラバン
モデルGK85
男女ユニセックス
価格¥28,000
カットハイ
重量(26.0cm/片足)約705g
シャンクハードフレーム(EVAラミネート)
ワイズ3E
ゴアテックス
ソールヴィブラムTSAVO

キャラバンの登山靴のサイズと共通点

キャラバンの登山靴は日本人の足によく見られる甲高幅広の足の人でも登山が快適にできるように設計されており、甲高幅広でない人も登山靴を購入すると同梱されるハーフインソールを使用することで登山靴内部の余計な隙間をなくしフィット感を向上させてくれます。

キャラバンの登山靴の歴史

1956年に日本山岳会の第三次隊が、世界で初めてマナスル登頂に成功します。戦後日本の復権を掛けた国を挙げての一大事業であったようで、苦難の上にこの偉業が成し遂げられたと聞いています。

第二次世界大戦が終わって10年もたっていないこの時代、52年の当時で全14座ある8,000m峰のうち、アンナプルナI峰をフランス隊が登頂しただけでした。この翌年の53年に、エドモント・ヒラリーがエベレストを征してます。そんな時代の中で、戦争に敗戦した日本にとって、残りの13座のうち、ひとつを獲ることは至上命題になっていたんですね。

キャラバン創始者 佐藤久一郎

この日本の第三次隊を率いたのが、隊長を務めることになる槙 有恒で、彼の後輩にあたるのが、のちにキャラバン社の前身になる山晴社を創設する佐藤久一朗だったんです。

この時に槙が佐藤に「登山隊がカトマンズからベースキャンプまで移動する為の靴を作って欲しい」と依頼をするんです。もともと手先が器用だった佐藤は、山や街で履く靴を自身の手で作ってしまうようなところがあったんですね。その精度の高さを知っていた槙がマナスル登山計画の支援隊のひとりに佐藤を指名したようです。

キャラバンシューズの誕生

初期キャラバンシューズ

以降、佐藤は登山隊の靴作りに奔走します。このときの高所登山用ブーツには、イタリア製のビブラムソールを使ったブーツが使われています。ただし、非常に重たい靴のため、それを履き続けるのは隊員にとって負担も大きく、軽くて履きやすくて歩きやすい靴が求められていました。そんな流れのなかで、佐藤は藤倉ゴム工業と協同で開発を進めていきます。そうして第一次登山隊が出発する直前に完成しますが、この隊は残念ながら登頂が叶いませんでした。

翌年に第二次登山隊が組まれ、さらに開発を加えたアプローチシューズを作成することになります。第一次登山隊の時に一枚革のアッパーにゴム底という仕様であったのに対して、この時はアッパーには布を用いて軽量化を図りました。当時は困難とされた布とゴムの接着技術を藤倉ゴムが見つけ出していて、完成に至ったようです。

第一号キャラバンシューズ

それから程なく山晴社が設立されました。この会社設立の決め手になったのは1通の手紙によります。それにはこう綴られています。「この度の布製の靴は快調です。キャラバンと愛称し、みな喜んではいています。こんな険しい山旅によい靴なら、日本の山歩きに最適のはずです。日本の登山界のために市販されるべきでしょう」と。

こうしてマナスル登山隊のために開発された軽登山靴は「キャラバンシューズ」という名を得ました。

キャラバンシューズのその後

キャラバンの歩み

1954年にキャラバンシューズが生まれてから、2016年で60余年になります。マナスル登山隊に向けてはアプローチシューズとして誕生しましたが、日本国内では「山登りの靴」としてベストセラー商品となりました。

しかしながら時代の流れで海外ブランドが脚光を浴び、国産ブランドの存在感は薄くなっていきました。2005年に一度販売を終了したんです。その時にキャラバンからキャラバンシューズが無くなってしまうのは寂しいというご意見を多く頂戴して、3年後の2008年に新生キャラバンシューズとして再度販売を開始したんです。

キャラバンの登山靴の歴史

キャラバンシューズの代表的なものとして現在では「C1_02S」という型番がありますが、これが昔から続いているキャラバンシューズの歴史の流れを汲んでいる製品になっています。

キャラバンシューズの存在意義は『軽くて、履きやすくて、歩きやすい』という3つのキーワードが創業以来守り続けているポイントになっています。これから山をはじめようという人が手に取りやすい靴を具体化し、富士登山ブーム、屋久島ブームにも乗り入門者向けファーストトレッキングシューズとして今も支持を受けています。

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