山の中では助けを呼びづらく、一度下山をしなければ病院に行けないことを考えると、登山で熱中症対策は大変重要です。登山での熱中症対策は大きく分けて2種類あります。1つは体を冷やす事、もう1つはミネラル補給をこまめに行うことです。また熱中症になりづらい体づくりも重要です。
登山中に体を冷やす方法とアイデア
登山中に体を冷やす方法とアイデアを紹介します。持っているもので体を冷やすことができると思います。
涼しい朝の時間帯から行動
夏山登山ではできるだけ朝早くから行動するのがおすすめです。もっとも標高が低い暑い場所での登山を涼しい時間帯に行うことで熱中症を回避することができます。
ハッカ油の入った虫除けスプレーで涼しく行動
ハッカ油は虫が嫌がるもので虫除けスプレーに入っています。ただし虫よけスプレーに入っているハッカ油の量は少なく、涼しく感じることができません。そこで自作で虫除けスプレーを作って首筋や内転筋周辺にスプレーをすることでひんやりとして気持ち良く登山をすることができます。
動脈が通る場所を冷やす事で、発汗を抑えることができるので覚えておくと良いでしょう。
タオルを濡らして首に巻く
気化熱を利用して体を冷やす方法の1つにタオルや手ぬぐいを濡らして首に巻くという方法があります。濡れたタオルが乾く際に、体の熱も一緒に奪ってくれます。直接肌に日差しが当たらなくなり、日焼け止めにもなるのでおすすめです。
熱中症対策グッズを活用する
熱中症対策のためのグッズは毎年開発が盛んで、新しいアイテムを手に入れることができます。以下で紹介するのは、Amazon や楽天などで熱中症対策グッズとして人気のあるアイテムです。
28℃で凍結 真夏の炎天下2時間ひんやり『COOLOOP アイスネックリング』
約2時間ひんやりが続く冷感アイテムです。冷たすぎず、冷蔵庫なら30分もすれば再使用可能です。登山であれば日帰りハイクなどの使用におすすめです。
冷感を感じ更にUVカットUPF50+男女兼用の『ROHOU アームカバー』
隙間なくぴったりという感じのアームカバーです。黒以外の色もあり熱を吸収しづらく、ひんやり素材で気持よさが持続します。夏だけでなく日焼け止め用のアームカバーとして登山で活用できます。袖口のゴムも程よいフィット感で状況に応じて上げ下げ可能です。
登山中の正しいミネラル補給方法
登山中に水ばかり飲むと体内のナトリウム濃度が薄まり、頭がぼーっとしたり、動作や反応が緩慢になりやすくなります。汗をかいて奪われたミネラルをしっかり補給することができるように摂取するものを考えなくてはいけません。
OS-1パウダー
OS-1パウダーは軽量コンパクトで持ち歩き易く、登山中に水場があれば、混ぜることで経口補水液となります。OS-1はカリウム、マグネシウム、リン、ブドウ糖、ナトリウムバランスに優れており、ミネラル補給におすすめです。
ポカリスエットパウダーもありますが、ブドウ糖の容量が多いため、ミネラル補給としては適していません。
ミドリ安全の塩熱サプリ
コンビニやドラッグストアで購入できる塩タブレットはナトリウム量が多いだけで、必須ミネラルと呼ばれる栄養素が入っていません。不足しがちなミネラルをバランスよく摂取するのにおすすめなのがミドリ安全の塩熱サプリです。必ずお水と一緒に摂取するようにしましょう。
熱中症になりづらい体づくり
暑さに慣れていないと体が過剰に反応してしまい大量の汗をかきやすくなります。事前に暑さに慣れておくために、サウナ、簡単なマラソンやウォーキングなどを行っておくと登山中に汗をかきづらくなります。