登山でレインウェアが必要かと考える際に頭に思い浮かぶシーンは、
- 日帰り登山
- 晴れ予報
- 暖かな夏の登山
この3つがそろえばレインウェアは何の役にも立たないんじゃないかということです。結論から言うとレインウェアは必ず持って行く装備として考えてください。
登山を行う上でのリスク
山の天気は変わりやすいという意見がありますが、高所であれば理由はわかりますが、低山の場合は例えば降水確率が0%であれば、まず降らないと考えて良いと思います。
しかし予期しない状況に陥るのが登山です。捻挫や怪我によって動けなくなるとか、遭難してしまい下山ができなくなるとか、大丈夫だと思っていると痛い目に遭います。
特に初めて行く山の場合は登山道がどのような状態になっているか、行ってみないとわからないことは多々あり、ビバーグを強いられることを念頭に置いた装備が必要です。
そう考えると日帰り登山でもレインウェアだけでなく、ツエルト、コンパス、ヘッドライト、お湯を沸かすための道具なども必要だと考えるべきです。
記憶に新しい御嶽山の噴火では、防寒着のありなしが生死を分けたという実体験によるお話もあるほどです。
レインウェアが必要な理由
このように、もしものための道具としてレインウェアは重要です。ビバーグをした時を想定してみましょう。
気温と体温の温度差がある所に水滴が付着します。雲の中にいる場合は水分が常に体に付着します。このような環境でレインウェアを着用していない場合はベースレイヤーが濡れてきます。
夜になると寒くなるのが山なので、濡れた状態のベースレイヤーを着用していると徐々に体温が奪われていき、低体温症の危険性が生じます。
また次の日の降水確率が高かった場合は、ビバーグをしたことによって想定外の環境による下山を強いられます。この時に行動着として重要になる代表格がレインウェアです。