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冬の登山用ミドルレイヤー-選び方とメーカー別おすすめモデル10選

冬の登山用ミドルレイヤー-選び方とメーカー別おすすめモデル10選

冬の登山におけるミドルレイヤーは非常に重要な位置づけです。登山では重ね着(レイヤリング)によって、体温調整を行い、発汗を抑えるのですが、ミドルレイヤーは中間に位置づけられる体温調整の肝になるウェアです。

今回は冬の登山におけるミドルレイヤーの役割を紹介し、選び方とメーカー別おすすめモデルを紹介します。

冬の登山におけるミドルレイヤーの役割

冬の登山ではベースレイヤーに溜まった汗を吸い取り気化熱による冷えを抑え、ミドルレイヤーの内側に溜まった熱を外側に放出することでオーバーヒートを防ぐ。さらに外側の冷気から体の冷えを防ぐ役割があります。簡単にまとめると以下のような役割となります。

暑くて汗をかくようなシーン-通気性重視タイプ

  • ベースレイヤーに溜まった汗を吸い取る
  • 肌から汗を遠ざけるから非加熱による冷え防止になる
  • 吸い取った後に早く乾き重くならない

寒くて震えてしまうようなシーン-保温性重視タイプ

  • 冷たい風を肌で感じない素材や厚み
  • ウェア内にデッドエアを溜めて保温する仕組み

ミドルレイヤーの中でも、上にあるように通気性重視か保温性重視のどちらかのタイプを登山シーンによって使い分けることで、 快適な登山を楽しむことができます。

冬の登山におけるミドルレイヤーの選び方

高所の山は10月からゴールデンウィークあたりまで雪が積もっています。雪が積もり始める10~11月は体が寒さに慣れていないため、寒がることが多いでしょう。

12月になると体が寒さに慣れ、登山シーンによっては暑いと感じることも多くなります。

1月になると途端に寒さが厳しくなり、その寒さは2月中旬頃まで続きます。3月になると徐々に温かさが戻ってきて、登山をしていて暑く感じることも多くなります。

このように冬の登山の中にも寒暖差があることを覚えておく必要があります。

その上で、どのような山に足を運ぶのかで着用するミドルレイヤーを選びましょう。

汗をかくようなシーンでは、フリースよりもアクティブインサレーションと呼ばれる化繊ジャケットが、乾きが早く軽量なためおすすめです。

1月から2月の寒さが厳しくなる季節の高所登山では、化繊インサレーションやダウンインサレーションなど、保温性重視タイプのミドルレイヤーがおすすめです。

トレイルランニングやクライミングなど腕を上げたり、しゃがんだりすることが多い登山ではストレッチ性に優れたフリースがミドルレイヤーにおすすめです。

冬の時期(月)を選ぶ

  • 10~11月:体が寒さに慣れていない
  • 12月:体が寒さに慣れてきて汗をかくことが多い
  • 1~2月:寒さが厳しい
  • 3月:徐々に春の陽気が訪れる、冬の中でも暖かな時期

登る山を選ぶ

  • 低山(~1,500m):風に当たる事が少ない、累積標高が少ない
  • 中山(1500m~森林限界手前):風に当たる可能性がある、累積標高が多い
  • 高山(森林限界を越える):風に当たる可能性が高い、累積標高が多い

低→中→高の順で汗をかく可能性が高くなり、さらに寒くなる可能性も高くなるため、レイヤリングが難しくなる。

アクティビティを選ぶ

  • ハイキング:少ない運動量
  • 登山:高い運動量
  • トレイルラン:非常に高い運動量
  • クライミング:高い運動量

高い運動量は汗をかく可能性が高くなるため通気性に優れたミドルレイヤーを選び、少ない運動量は体を暖かく保ちながら行動することが良いため、保温性に優れたミドルレイヤーを選ぶのをおすすめします。

このように時期×登る山×アクティビティの内容でミドルレイヤーを選ぶようにしましょう。

メーカー別おすすめミドルレイヤー

メーカー別でおすすめのミドルレイヤーを紹介します。通気性に優れたタイプと保温性に優れたタイプの2種類を紹介します。

Rabのミドルレイヤー

Rabは日本と気候の似たイギリス生まれのメーカーです。斬新なデザインで快適な着心地を提案する、今最も勢いのあるメーカーです。

Rab『シンクリーノライト』

ミッドレイヤーで体温調整

内側にグリッド構造を採用した透湿性に優れたミドルレイヤーです。細身のシルエットでフィット感が良い為、ベースレイヤーで生じた汗を瞬時に吸い取り、肌をドライに保ってくれます。発汗の多いアクティビティでの使用に適しています。

Rab『アルファフラッシュ』

ポーラテックアルファダイレクトの良さ

ポーラテックのアルファを前面に採用した圧倒的な通気性と程よい保温性を備えた、オールシーズン着用できるミドルレイヤーです。アクティブインサレーションがそのままむき出しになっている作りで、濡れても乾きが早く軽量なのが特徴です。

パタゴニアのミドルレイヤー

パタゴニアのミドルレイヤーはレギュレーターシリーズと言われ、登山シーンに合わせて複数の中から選ぶことができます。

パタゴニア『R1エア』

レギュレーターシリーズの中で最も通気性に優れ、優れたストレッチ性で動きやすく、フーディー、ジップアップ、クルーネックの3つのタイプから選ぶことができます。

パタゴニア『R1テックフェイス』

レギュレーターシリーズの中では単体で着用しても耐久性に優れた表素材なので様々なシーンで着用することができます。耐候性に優れた素材なので高所登山から、3シーズンでは単体の使用にも適しています。

アークテリクスのミドルレイヤー

アークテリクスはコアロフトと呼ばれる化繊素材に力を入れており、通気性と保温性のバランスに優れたアクティブインサレーションがミドルレイヤーにオススメです。

アークテリクス『アトム LTフーディ』

アトムLTの見た目は光沢感がないアースカラーデザインが多い

保温力と通気性のバランスが抜群の化繊インサレーションです。汗をかきやすい脇とサイドパネルには通気性の高い素材を配置し、体を温めるべき体幹部にはコアロフトのコンパクト60を使用しています。表生地は滑りがよくレイヤリングがしやすいのも特徴です。

アークテリクス『アトム AR フーディー』

アトムシリーズの中で最も保温力に優れたインサレーションです。アトム LT のように通気性の高い素材は使用せず、透湿性に優れたコアロフトを使用し体を温かく保つと同時に、余分な熱を外に排出する仕組みを持った化繊ジャケットです。

ファイントラックのミドルレイヤー

レイヤリングシステムを強く提唱するメーカーで、フリースとアクティブインサレーションに特徴的なデザインと素材が反映されています。

ファイントラック『ドラウトセンサー』

スリーシーズンに適したミドルレイヤーに位置づけられるドラウトセンサーは、汗を瞬時に吸い上げて蒸発させる処理能力に優れています。ファイントラック独自開発のドラウトと呼ばれる構造記事は拡散性に優れ、ベースレイヤーで生じた汗を吸収し体を継続的にドライに保ちます。

ファイントラック『ポリゴン2UL』

シート上立体保温素材のファインポリゴンを2枚封入した、適度な保温力を持つアクティブインサレーションです。通気性に優れ、濡れに強く速乾性にもすぐれたミドルレイヤーで湿気の多い登山シーンでも安心して使用することができます。

モンベルのミドルレイヤー

独自の素材を使用した事でコストパフォーマンスに優れたミドルレイヤーを手に入れることができます。日本人の体型に合わせたシルエットは細身体型の人には少し大きめに感じることがあるため、モンベルストアで試着をして選ぶようにしましょう。

モンベル『シャミースジャケット』

モンベル独自の素材シャミースは極細のマイクロファイバーを密に編んだ素材で、薄手で軽量ながら繊維の間にデッドエアを蓄えることで高い保温力を発揮します。表面は非常に滑らかで水に濡れてもすぐ乾くため寒暖差の激しい登山にもおすすめです。

モンベル『トレールアクションジャケット』

優れたストレッチ性と裏面の起毛素材による保温効果で、肌寒い季節でハードな動きが多い登山におけるミドルレイヤーにおすすめです。使用しているストレッチクリマプラスは蒸れを放出する機能性があるため快適な着心地が持続します。

ザ・ノースフェイスのミドルレイヤー

定番アイテムのフリースからダウンと化繊のハイブリッドインサレーションなど、斬新なデザインで様々な登山シーンに活用することができるミドルレイヤーをリリースしています。

ザ・ノースフェイス『バーサマイクロジャケット』

軽量でほどよい本性を持つ柔らかな素材のマイクロフリースを採用したミドルレイヤーです。着心地が良くリラックスシーンでの活用以外にも、乾きの速さからハードなアクティビティにおけるミドルレイヤーにもおすすめで、ノースフェイスの定番モデルとして定着しています。

Houdiniのミドルレイヤー

ポーラテックのパワーストレッチプロを使用したプリウスは立体裁断による動きやすさと、体を包み込むようなシルエットで普段使いにもおすすめです。

Houdini『アウトライトフーディ』

Houdiniのアウトライトフーディは薄手のポーラテックパワーストレッチプロを使用した汎用性の高さが魅力のフリースです。非常にストレッチ性があるため動きを妨げることがないミドルレイヤーで、デザインの良さから普段使いにもおすすめです。

Houdini『パワーフーディ』

Houdiniの定番フリースとして位置づけられるパワーフーディは、上で紹介したアウトライトフーディより厚手で保温力に優れた着心地の良いフリースです。アウトライトフーディにはないサムホールで冷気の侵入を防ぎ、フリースとしては非常に防寒性能に優れています。ポーラテックパワープロによる耐久性で単体での使用にも適しています。

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