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2023.02.18
バックカントリースキーの季節別おすすめの服装とレイヤリング

バックカントリースキーの季節別おすすめの服装とレイヤリング

バックカントリースキーを楽しめる期間は積雪量にもよりますが、おおよそ1月からゴールデンウィーク明けまでと考えています。この季節の中で服装とレイヤリングは常に変化が必要です。汗をかかずに快適に行動をするためのバックカントリースキー向けのおすすめの服装とレイヤリングを紹介します。

バックカントリースキーを楽しむ期間の考え方

11月から12月はゲレンデで練習を行い、山が出来上がる1月から2月にかけてバックカントリーに入りパウダースキーを楽しむ。3月は日射が多く積雪が少ないため雪質に難儀しますが、より良い山を探してバックカントリーやゲレンデでスキーを楽しむ。4月から5月はシャリシャリとしたザラメ雪でバックカントリーを楽しむというように、天候と気温によって雪質は様々です。

このような気温の違いがあることから、バックカントリースキーでも季節に応じた服装とレイヤリングで汗をかかないように気をつけています。

期間関係なく共通しているレイヤリングの考え方

バックカントリースキーもゲレンデスキーも登山も共通したレイヤリングを採用しています。

上半身は以下のようなレイヤリングです。

  • 汗離れを良くするためのメッシュ素材のウェアの着用
  • メリノウール素材のベースレイヤー
  • 吸湿速乾性が高いミドルレイヤー
  • 透湿性が高く濡れに強いアウタージャケット
  • 防寒性と軽量性に優れたハードシェルジャケット

下半身は以下のようなレイヤリングです。

  • メリノウール素材のタイツ
  • 防寒性と軽量性に優れたハードシェルパンツ
  • メリノウール素材のソックス

アクセサリーは以下です。

  • バラクラバ(マスクとビーニーの組み合わせ含め)
  • グローブ2種類
  • サングラス
  • ゴーグル

これらのレイヤリングとアイテムを基本にして、厳冬期は保温性重視、3月以降の春スキーでは通気性重視でレイヤリングとアクセサリーを選んでいます。

1月~2月厳冬期の服装とレイヤリング

厳冬期と呼ばれるこの期間、ストップ&ゴーが多いバックカントリーでは、体を温めることと汗をかかないことに注力をしています。

汗離れを良くするためのメッシュ素材のウェア

一年を通して着用しているメッシュ素材のウェアですが、1月から2月の厳冬期ではミレーのドライナミックメッシュのショートスリーブを着用しています。メッシュの厚みがあるため空気層を多く蓄え保温性も追加されると思います。

メリノウール素材のベースレイヤー

ロングスリーブタイプのメリノウールウェアを着用しています。メリノウールによる吸湿速乾性と、ゆっくりと乾くことで汗冷えを防ぐ素材なのですが、ポリエステルの混合比率が高いスーパーナチュラルのメリノウールウェアを着用しています。素材の混紡比率はメリノウール50%、ポリエステル50%です。

吸湿速乾性が高いミドルレイヤー

ミドルレイヤーで最も気に入っている素材がポーラテックアルファで、この素材を採用したRabアルファフラッシュは、ジャケットタイプなのでレイヤリングがしやすく、何よりも軽量で保温性と通気性のバランスに優れたミドルレイヤーです。重量は273gです。

透湿性が高く濡れに強いアウタージャケット

アウタージャケットの存在は主にハイクアップをする時にハードシェル代わりに着用するアイテムです。冷たい風に当たった時に体を守り、体の熱をしっかりと外に排出し、濡れにも強いRabのキネティックジャケットは透湿性35,000gで、汗をかきづらく快適に行動することができます。

防寒性と軽量性に優れたハードシェルジャケット

厳冬期におけるハードシェルは、バックカントリーでは滑走する時、また冷たい風にあたってどんどん熱が奪われていく可能性のあるハイクアップ時に着用します。軽量でしっかりと冷たい風から身を守るゴアテックスプロのハードシェルを着用するようにしています。

1月から2月の厳冬期時期は60~80デニールのゴアテックスプロを採用したジャケットで、アークテリクスのラッシュジャケットが590g、ノローナのロフォテンが698g、Rabのラトックエクストリームが573gで、僕は最も軽量なRabのハードジェルを愛用しています。

メリノウール素材のタイツ

パタゴニアのキャプリーン・エア・ボトムはウェア全体に縫い目のない3D構造で、摩擦がなく快適な着心地です。通気性と保温性のバランスにも優れていて、ポリエステル49%の混紡比率で乾きも早く、汗冷えしづらい特徴のあるタイツです。

防寒性と軽量性に優れたハードシェルパンツ

ハードシェルパンツもハードシェルジャケットと同様にコアテックスプロを採用したアイテムを愛用しています。ハードシェルパンツに力を入れているアークテリクス、ノローナ、Rabを好んでいます。パンツがズレ落ちてこないようにサスペンダー付きのものもありますが、トイレに行く時にサスペンダーがあると不便なのでベルトに変えようか思案中です。

メリノウール素材のソックス

ソックスはクッションの違いでより厚手で保温性に優れたものを厳冬期に愛用しています。スマートウールのスキーフルクッションは足首、甲、足裏にフルクッションを配しています。汗の匂いも気にならず、保温性にも優れています。体感として最も最初に冷えるのが足先なのでソックスには注意を払っています。

バラクラバ(マスクとビーニーの組み合わせ含め)

ハイクアップをするときはヘルメットを使用せず、ビーニーを被って行動します。この時耳が冷えないようにビーニータイプを愛用しています。HOUDINIのアルトハットは薄手のタイプで、柔らかく肌触りが良く、寒くても暑くても活用し続けられる点で気に入っています。

マスクはナルーマスクのZ5Hを使っています。マスクと顔が接触しないようにフレームが入っていて、息がしやすく、マスクを着用していてもサングラスやゴーグルが曇りづらいので行動食や食事をとる以外はずっとつけっぱなしです。

グローブ2種類

ハイクアップをするときと滑走をするときとでグローブを使い分けています。この時期はパウダースノーで雪が水を含んでいないので、滑走用グループはゴアテックス製ではない保温力に優れた三本指タイプのヘストラグローブを愛用しています。スリーフィンガーフルレザーショートは、ゴアテックスのメンブレンがないのでライナーの取り外しが可能。さらに柔らかくストックを握りやすい特徴があります。

ハイクアップ時はヘストラのウィンドストッパーアクティブと山旅の防風ミトンを併用しています。ウィンドストッパーアクティブだけだと手が冷たくなりますが、上から防風ミトンを着用することで風と濡れから手を守っています。

山旅 コーデュラリップ製軽量コンパクト防風ミトン(登山用グローブ) | 山旅

山旅 コーデュラリップ製軽量コンパクト防風ミトン(登山用グローブ) | 山旅

アメリカのインビスタ社コーデュラリップで仕上げたウィンドブレーカーミトンです。グローブの上からはめることで、風を防ぎ手を冷やさないように対処することができます。登山やトレイルランニングで意図しない寒さに見舞われた際に役立つ超軽量ミトンです。<おすすめポイント>・重量僅か21g・単体使用でも凄く暖かい・スマホのタッチ操作可能(単体使用時)・冷たい風を完全シャットアウト・シルナイロン加工で雨を弾く・ミトンタイプで手の熱源によって内部が暖かい・パッカブル機能付き・8cm四方の大きさでポケットに収納・手首まで覆い隠し、動脈を冷やさない・片手でフィットさせることができる・様々な手の大きさに合わせることができる・オールシーズン使えるからエマージェンシーキットの追加がおすすめ素材のコーデュラリップは表面にシリコンコートが施されているため耐水性があり、防汚機能を備えています。また耐久性と軽量性のバランスに優れています。シーム加工は施されておりませんので完全防水ではありませんが、小雨程度の雨を弾きます。左手のミトン内部にポケットを備えており、この袋に両手分のミトンをパッカブルすることで手のひらに収まるほどの大きさになります。非常にコンパクトなので、どこにでも持ち歩くことができます。サコッシュなどに入れても邪魔になりません。パッカブルした際、カラビナに取り付けることも可能です。グローブをしてからストレッチコードを引っ張るだけでグローブを絞める&緩めるを簡単に行うことができます。<スペック>重量:約21g収納時サイズ:8×8×2.5㎝平置きサイズ:横13cm×長さ27㎝手首の周囲:約27cm素材:コーデュラリップカラー:ブラック<サイズ>男女問わず、様々な手のサイズで使えるように設計されています。

サングラス&ゴーグル

ハイクアップ時はサングラスをして、滑走時ではゴーグルを着用しています。理由は簡単で、ハイクアップのときは汗をかきやすく、密閉されたゴーグルは曇りやすいためです。サングラスは雪山を歩くので、雪の凹凸を確認しやすく樹林帯を歩く時にもしっかりと視界を確保することができるタレックスの偏光レンズを使用しています。

ゴーグルは着用するものとバックアップの2種類で、メインで使用しているのはスミスのゴーグルです。

3月~5月春スキーの服装とレイヤリング

2月の後半あたりから徐々に暖かくなり、ハイクアップしていると汗をかきやすいので厳冬期の行動着と比較してより通気性に優れたウェアを取り入れています。

汗離れを良くするためのメッシュ素材のウェア

ファイントラックのドライレイヤーの中でもクールドライタイプのタンクトップを取り入れています。タンクトップタイプのドライヤーは涼しいだけでなく、肩周りが突っ張らないため動きやすい特徴もあります。

メリノウール素材のベースレイヤー

メリノウール素材のベースレイヤーの中でも、ポリエステル50%が混紡されたスーパーナチュラルのベースレイヤーを愛用しています。トレイルランニングなどのハードなアクティビティでも着用できる優れた吸水速乾性にモデルで、暑いことが予想されるバックカントリーではTシャツにしています。

吸湿速乾性が高いミドルレイヤー

軽量で通気性に優れたミドルレイヤーを取り入れています。また着脱しやすいようにジャケットタイプであるということも重視しています。昔購入したサロモンのアウトラインや、パタゴニアのキャプリーンエアを気候に応じて使い分けています。

透湿性が高く濡れに強いアウタージャケット

暑い時はストレッチ性のあるアークテリクスのウィンドブレーカー、スコーミッシュフーディを着用しています。肌寒いことが予想される時は厳冬期にも愛用しているRabのキネティックジャケットを着用しています。この時期は雪も溶けて濡れることがあるため、ベースレイヤーやミドルレイヤーが濡れないように気をつけています。ウィンドブレーカーはしっかりと撥水加工を施した状態で使用するようにしています。

防寒性と軽量性に優れたハードシェルジャケット

ハードシェルは厳冬期では60~80デニールでしたが、春のバックカントリーではより薄手で軽量な40デニールのハードシェルに切り替えています。滑走タイミングでは転んだ時に、滑りづらいアンチグリース加工を施したゴアテックス製のハードシェルがやっぱり安心です。

メリノウール素材のソックス

ソックスはクッションの違いでより薄手で通気性に優れたものを春のバックカントリーでは愛用しています。スマートウールのスキーターゲットクッションは甲の部分にメッシュゾーンが設けられているなど、足蒸れがしづらいのが特徴です。ハードシェルパンツやタイツは厳冬期と同じものを愛用しています。

キャップ

春のバックカントリーではビーニーの代わりにキャップを使っています。キャップは汗をかいてもすぐに乾いて、とにかく軽く、頭にフィットする山旅のキャップを使っています。キャップの上からヘルメットも被ることができます。このキャップはまだ販売しておらず、サンプルを使用してテストをしています。2023年の春に販売開始予定です。

グローブ2種類

厳冬期に使用しているグローブだと手に汗をかいてしまうので、厳冬期でハイクアップで使用していたグローブを滑走で使用しています。手が濡れると冷たくなるので、ハイクアップでは薄手のフリースグローブと山旅の防風グローブで対応しています。

山旅 コーデュラリップ製軽量コンパクト防風ミトン(登山用グローブ) | 山旅

山旅 コーデュラリップ製軽量コンパクト防風ミトン(登山用グローブ) | 山旅

アメリカのインビスタ社コーデュラリップで仕上げたウィンドブレーカーミトンです。グローブの上からはめることで、風を防ぎ手を冷やさないように対処することができます。登山やトレイルランニングで意図しない寒さに見舞われた際に役立つ超軽量ミトンです。<おすすめポイント>・重量僅か21g・単体使用でも凄く暖かい・スマホのタッチ操作可能(単体使用時)・冷たい風を完全シャットアウト・シルナイロン加工で雨を弾く・ミトンタイプで手の熱源によって内部が暖かい・パッカブル機能付き・8cm四方の大きさでポケットに収納・手首まで覆い隠し、動脈を冷やさない・片手でフィットさせることができる・様々な手の大きさに合わせることができる・オールシーズン使えるからエマージェンシーキットの追加がおすすめ素材のコーデュラリップは表面にシリコンコートが施されているため耐水性があり、防汚機能を備えています。また耐久性と軽量性のバランスに優れています。シーム加工は施されておりませんので完全防水ではありませんが、小雨程度の雨を弾きます。左手のミトン内部にポケットを備えており、この袋に両手分のミトンをパッカブルすることで手のひらに収まるほどの大きさになります。非常にコンパクトなので、どこにでも持ち歩くことができます。サコッシュなどに入れても邪魔になりません。パッカブルした際、カラビナに取り付けることも可能です。グローブをしてからストレッチコードを引っ張るだけでグローブを絞める&緩めるを簡単に行うことができます。<スペック>重量:約21g収納時サイズ:8×8×2.5㎝平置きサイズ:横13cm×長さ27㎝手首の周囲:約27cm素材:コーデュラリップカラー:ブラック<サイズ>男女問わず、様々な手のサイズで使えるように設計されています。

サングラスとゴーグル

サングラスとゴーグルは厳冬期と同様のものを使っています。

まとめ

このように厳冬期のバックカントリーと春のバックカントリーとで取り入れる服装やアクセサリーを変えることで、発汗を抑制しています。この考え方はバックカントリーだけでなく登山やトレイルランニングでも応用することができます。

是非皆さんも、自分の体質からどのようなレイヤリングが最も汗をかきづらいのかということを考えて服装選びに励みましょう。

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