【2024年版】夏におすすめの軽量シュラフ厳選紹介！

テント泊登山を行う際に必要な装備にはテント、テントマット、シュラフ、ペグ、ランタンなどがありますが、中でもテントとシュラフは重量があるため、軽量化を行うことで装備全体の重量を減らすのにインパクトがあります。

これからの暑い時期のテント泊では、高い断熱性能をもつ重いシュラフは必要ありません。必要最低限の断熱性能で、装備全体の重量を軽くすることができます。

今回は、夏のテント泊におすすめの軽量な登山用シュラフを紹介します。10のモデルを重量の軽い順にランキング形式で紹介していますので、選び方とあわせて参考にしてみてください。

夏用シュラフの特徴

夜でもあまり冷え込まない夏場のテント泊には、中綿の量が少なめで軽量なモデルがおすすめです。しかし、あまり中綿が少なすぎるとクッション性が損なわれてしまいますし、夏とはいえ高地では気温が低下することもあります。寝ている間の快適さを保ちつつ、適度な保温性をもったシュラフを選ぶようにしましょう。

登山でよく使われるマミー型に限らず、頭の部分が開放されたものや体温調節がしやすいようにファスナーで全て開閉できるものなど多様な形状が存在します。選ぶ際は、自分の使用環境や体感温度に合わせて、最適なモデルを選ぶことが重要です。

シュラフの選び方

コンフォート温度

コンフォート温度とは、快適に眠ることができる温度範囲を指します。シュラフを選ぶ際には、この温度範囲が自分のキャンプ地の夜間の気温に合っているか確認することが重要です。

一般的に、夏用シュラフのコンフォート温度は10℃から15℃程度です。夏限定であれば3000m級の高地でも使用可能ですが、寒がりの方や3シーズン使用したい方はもう少しコンフォート温度の低いモデルがおすすめです。

形状

シュラフの形状には、マミー型(ミイラ型)とレクタングラー型(封筒型)があります。マミー型は体にフィットしやすく、保温性が高いため登山では主流です。一方、レクタングラー型は広々とした空間を提供し、寝返りを打ちやすいのが特徴です。

夏用シュラフの場合には、ブランケットのように使用できるレクタングラー型も使いやすいでしょう。もちろんマミー型でも同様の使い方ができるものもありますし、どちらが良いのかは形状というよりモデルごとの特徴や個人の好みの問題です。

中綿の素材

シュラフの中綿素材にはダウンと化学繊維があります。ダウンは軽量で保温性が高いですが、湿気に弱いという欠点があります。化学繊維は湿気に強く、速乾性が高いので、湿度の高い夏のテント泊に適しています。また、価格もダウンに比べてリーズナブルです。

しかし、化繊の方が重いため登山用のシュラフではダウンが主流です。しかしながら、化繊シュラフでも軽量なモデルもあります。いくつか紹介していますので、参考にしてみてください。

シェル素材

シュラフのシェル素材には、ナイロンやポリエステルが一般的に使われています。これらの素材は耐久性があり、軽量で速乾性が高いです。特に、撥水加工が施されたシェル素材は、露や湿気から体を守るために効果的です。

また、生地が薄いと思わぬ原因で破れてしまうことがあります。生地が厚くなればなるほど重くはなってしまいますが、耐久性もあがります。デニール数という生地厚を参考にして、耐久性を考えると良いでしょう。

重量と収納性

夏用シュラフは、断熱性能が小さくて良いため軽量でコンパクトに収納できるものが理想的です。軽量なシュラフは持ち運びが容易で、山行中の体への負担を軽減します。

いわずもがな収納性も重要なポイントで、専用の収納袋に簡単に小さく収めることができるかを確認しましょう。

機能性

最近のシュラフには、快適さを向上させるための様々な機能が搭載されています。例えば、ダブルジッパーで暑い時には足元から換気ができるものやフードなしで軽量化したものなどがあります。また、夏場の低断熱シュラフとしても冬場のシュラフにプラスするライナーとしても使用できるツーウェイのモデルなどもあります。

夏場だけの軽量シュラフをお探しなのか、冬にもライナーとして使用したいのか、また暑がりなのか寒がりなのか、寝心地を優先するのか軽量さを優先するのかなど、自分のアウトドアライフスタイルに合ったシュラフを選ぶことが大切です。

コンフォート温度10℃前後の夏用軽量シュラフおすすめ紹介

夏場のテント泊におすすめのコンフォート温度が10℃前後のシュラフを紹介します。軽量なものから順にランキング形式で紹介していますので、参考にしてみてください。

①　イスカ エアドライト 140

山岳アウトドアに理想的な超軽量シュラフです。このシュラフの重量はわずか300gと非常に軽量で、コンパクトに収納できるため、持ち運びが容易です。快適温度14℃、下限温度8℃と、夏のテント泊に必要最低限ン断熱性能となっています。

超軽量シュラフで、手のひらに収まるほどの収納性ですが、フードやサイドジッパーなどを省いたモデルになります。そのため、頭部が出ていても問題ない温度環境のみでの使用となります。また、逆に暑くてもブランケットのように使用することはできません。

②　シートゥサミット スパーク7C

快適温度は11℃で、必要最低限の保温性能となっています。中綿には高品質な850+ フィルパワーのダウンを使用しており、優れた断熱性と圧縮性を誇るため軽量でかつコンパクトに収納できるシュラフです。

シェル素材には、10デニールのナイロンを採用し撥水加工が施されているため、湿気や露にも強くなっています。シートゥサミットの最上位モデルであり、高品質で高性能な軽量ダウンシュラフです。

③　スタティック アフターバーナースリーピングバッグ

環境配慮型アウトドアブランドとうたうスタティックの高性能シュラフです。快適温度は13℃で、中綿には水に強く膨らみも強い化学繊維を使用しています。夏場の使用でも心配のいらない優れた速乾性と収縮性を備えています。

化学繊維でありながらも重量は約375gと軽く、収納時にはコンパクトにまとめることができ、持ち運びが容易です。ファスナー135cmあるダブルスライダー仕様で、暑いときには下からの換気も可能なため、夏場の使用には一押しのシュラフです。

④　OMM Mountain Raid 100

軽量かつ高性能な化学繊維による夏用シュラフです。中綿にはPrimaloft® Goldを使用しており、化学繊維の中では最高級の断熱性と重量比を誇っています。そのため、重量はわずか380gと軽く、非常にコンパクトに収納することができます。

⑤　モンベル シームレス ダウンハガー800 #7

モンベルのシームレスダウンハガー800シリーズは、高品質な800フィルパワーのEXダウンを使用しており、軽量でコスパのいいダウンシュラフです。#7は快適温度が11℃で、夏のキャンプや登山にぴったりです。

シームレス構造により、熱の漏れを最小限に抑え、均一な暖かさを提供します。外側には10デニールの撥水加工されたナイロンを使用しており、軽量であり高い撥水性を有します。重量わずか約391gの機能性と快適さを兼ね備えた高コスパシュラフです。

⑥　スタティック エクスプローラー100スリーピングバッグ

湿気や水濡れに強い軽量な化学繊維のシュラフです。中綿には高性能な化学繊維PrimaLoft Goldを使用しており、優れた保温性と速乾性を提供しつつ軽量です。全体重量はわずか400gで、先に紹介したスタティックのアフターバーナーと比べても25gほどの違いです。

高品質で軽量でありながらも価格は2万円を切る設定となっており、モンベルと同様に高コスパ商品として選択肢の一つとなるでしょう。

⑦　イスカ エアドライト190

イスカ エアドライト140よりも中綿が50g多く入ったモデルになります。エアドライト140は、フード・ジッパー無しの超軽量モデルでしたがこちらはフードもジッパーもついたマミー型になります。最低使用温度は8℃ですので、夏場の中低山で活躍するでしょう。

⑧　シートゥサミット エンバー7C

シートゥサミット エンバー7Cは、多用途に使える夏用シュラフです。快適温度は11℃で、フードなしの軽量かつコンパクトな設計が特徴です。エンバーは開放型のデザインでブランケットとしても使用でき、通気性が求められる暑い夜にも快適に使用できます。

また、キルトロックシステムを採用しておりシートゥサミットのスリーピングバッグに固定してライナーとしての使用も可能です。夏場の単体使用だけでなく、3シーズンの追加用としても使用できるなど汎用性の高さが特徴です。

⑨　cocoon マウンテンワンダラー

快適温度が8℃～となっており、夏場を中心に使用できるコンパクトな夏用シュラフです。中綿には高品質な化学繊維エコペットを使用しており、環境にも配慮されています。

シェル素材には軽量で耐久性の高い40Dのナイロンが採用されており、撥水加工が施されているため、湿気や露にも強いです。夏場だけでなく、冬場のライナーとしての活用もできる汎用性の高いシュラフです。

⑩　イスカ ウルトラライト

夏のテント泊に最適な超コスパシュラフです。中綿には高品質な化学繊維を使用し、裏地には肌触りのいいマイクロファイバーが使われています。600gの重量があり、夏用シュラフとしては重い部類に入りますが、\11,000の価格は非常に魅力的です。