三国山脈に位置する山で、谷川連峰を一角を成している。周辺には日本登山の歴史的名所である一ノ倉岳、谷川岳が鎮座しており、太平洋、日本海に分かれる中央分水嶺の直近にある。山頂までは谷川岳からの縦走を始めとした、展望に恵まれた山だ。西黒尾根といった経験が必要なルートや、ロープウェイを使った縦走プランなど、日程や技量に応じた登山を楽しめる。無雪期は多くの登山者を迎える本山頂だが、厳冬期ともなれば2,000m以下とは思えない厳しい雪の世界が待っており、上級者のみが許される山だ。
谷川岳は「耳二ツ」といわれ、双耳峰を形成している。谷川岳肩の小屋を背に手前をトマの耳、奥の高い峰をオキの耳と呼びならわしている。トマの耳からオキの耳にかけては、初夏には見事な花畑になることで知られている。また眺望豊かで、越後駒ヶ岳や尾瀬の山々、赤城山、草津白根山、浅間山、苗場山と、絶景を拝むことができる。
登山を愛好する人にとってその名を知らぬ人はいない、日本の山岳史を代表する場所が、一ノ倉岳である。それは山頂近くの急峻な地形にあり、一ノ倉沢と呼ばれる谷は、標高差800mの想像を絶する岩壁にある。麓から見る美しさとは裏腹に、近づくほどに増して感じる恐怖心があり、登山が本来持つ冒険、探検心をくすぐるこの感覚に、多くの登山者が魅了され挑戦してきた。一ノ倉岳へは谷川岳を経由するルートなど、一般登山道を利用すれば、基本的な登山技術があれば登頂できる好展望の山である。
威風堂々たる山体と、非常に整った美しさを持つのが荒沢岳だ。見た目通りの難易度の山であり、山頂まではシビアな岩場が連続しており、登山ルートも限られているため、山頂に達するには十分な登山技術と、往復約8時間を歩き通せる体力が必須条件となる。頂上からは巻機山、平ヶ岳などの山々が360度の大パノラマで望むことが出来る。冬は数mの積雪となる豪雪地帯に位置しており、そのため夏場でも雪渓を確認できる。百名山で知られる深田久弥氏も登ることが出来なかった秘境の山であり、一度は訪れたい鋭鋒である。
谷川岳を擁する三国山脈の一峰。前巻機、割引岳、牛ヶ岳、巻機山の山頂を総称したものである。山頂やそこに至る登山道は景色が良く、山頂付近の三ツ池を始めとして、四季折々の山の美しさを表現してくれる山頂だ。山頂までの道のりは井戸尾根を代表的なルートとして幾つかの登山コースがある。一般登山でも十分に堪能できるが、上級者であればヌクビ沢、割引沢などのルートも取ることが出来る。余裕があれば1泊で縦走プランも立てられ、百名山に名を連ねる巻機山の魅力をゆっくり堪能できる。
南方と北峰の二つの山頂を持つ双耳峰であり、猫の耳の通称を持つ。標高こそ2,000以下の山であるが、独立峰を思わせる堂々たる山体と360度の好展望が魅力であり、多くの登山者がこの山を訪れている。信仰の山としても歴史を持ち、頂上へ行き御神酒を捧げ、豊作の祈願を行っている。百名山による人気、林道の解放などにより雨飾山が注目されたのは比較的新しい歴史であり、一般登山の他、南面の布団菱と呼ばれる岩壁のクライミングなど、山の開放と共に多彩なルートが開拓されている。長野県内の一般的な登山ルートを体力度と登山道の技術難易度で評価した「信州・山のグレーディング」では、霧雪期・天気良好時の登山ルート別難易度評価を公表しており、難易度を5段階評価中、3段階という難易度で、小谷温泉からの登山ルートにおいてハシゴ・くさり場、また、場所により雪渓や渡渉箇所あり、ミスをすると転落・滑落などの事故、案内標識が不十分な箇所が含まれるとされている。
前袈裟丸山、中袈裟丸山、後袈裟丸山、奥袈裟丸山、法師という5つのピークからなる袈裟丸山。また成層火山であり、日光火山群のひとつである。袈裟丸の山頂は展望のない静かな場所であるが、山頂までの途中に位置する小丸山からは優れた眺望があり、またツツジの開花時期となると数種のツツジの花々で山肌が染まり、ハイシーズンでは多くの登山者が訪れる。登山道はマイカーであれば林道歩きが短縮されるが、駐車台数に限りがあるため、公共交通機関を利用するのが確実である。
岐阜県内の一般的な登山ルートを体力度と登山道の技術難易度で評価した「岐阜県・山のグレーディング」では、霧雪期・天気良好時の登山ルート別難易度評価を公表しており、難易度を5段階評価中、1として、乗鞍青少年交流の家を登山口とした登山ルートにおいて概ね整備済で、転んだ場合でも転落・滑落の可能性は低く、道迷いの心配は少ないとされている。
花の百名山ではクリンユキフデが紹介されている。
指定のテント場はないが麓にキャンプ場がある。
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