花の百名山ではオタカラコウが紹介されている。
渡島半島の東南端に位置する活火山で、山体は海に突出した様に見えるのが特徴。麓からもその姿は個性的だが、上空から見るとさらにその姿が際立つ。山名はアイヌ語で岬を意味するエサ・二に由来している。恵山は気象庁の常時観測対象にもなっている。山頂からは太平洋の他、下北半島、津軽海峡などの眺望が素晴らしい。標高は1,000mに満たないが、サラサドウダン、エゾイソツツジといった高山植物が見られる。山頂までは登山口から往復2時間もかからず登りやすいが、火山活動の事前情報に注意が必要だ。
東京都、神津島にある火山で、神津島内の最高峰。海上からも目視できるその佇まいは、神津島のシンボルであり、標高は571mであるが、山頂からは伊豆大島を始めとして、三宅島、御蔵島などの島々が見渡せる。天上山が今の溶岩ドームを形成したのは、838年に始まった噴火とされている。山頂周辺には年間を通して伊豆諸島の固有種が咲いており、不動池を始めとした千代池、ババ池などの池が点在する。また不動池には中央部に竜神を祀る社があり、古くから漁師の信仰の対象である。テント場は無いが、島内にキャンプ場有り。※新型コロナウイルスにより休業中。
日本最北の離島である礼文島。その最高峰にあるのが礼文岳だ。標高が500m以下で、山頂までの距離が5km以下と短いため、往復でも3時間半ほどで行けることから、気軽に登れる山として親しまれる。とはいえ、登山道上に水場などはないので、事前に準備しておくと良い。眺望や登山道は北海道ならではの景色が広がるが、礼文岳のおすすめは約300種の高山植物であり、見頃は6月〜7月頃が良い。島内ではレブンソウ、レブンアツモリソウなどの固有種など、ここでしか見られない植物が楽しめる。テント場はないが島内にキャンプ場がある。花の百名山ではレブンソウが紹介されている。
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