日光登山を楽しむ!難易度別コース案内

日光周辺の地図を広げていつも感じることは、山、高原、湖、湿原渓谷温泉とあらゆる地形がほどよく散在していることだ。いわゆる日本の自然景観の粋を集め、箱庭的ではあるが、天の配剤の妙を見る思いがしてならない。今回はそんな日光の魅力を山、四季、地形、気象、動物…あらゆる視点で深堀りしながら、おすすめの登山コースを難易度別で紹介する。日光の主要な山を網羅して紹介するので、初心者の方から上級者まで楽しめる山が目白押しだ。

パタゴニア
山旅

関東以北の最高峰!日光白根山

日光白根山登山

標高2577.6mで関東以北の最高峰。栃木、群馬県境でドーム状の山容を見せる。ほかの日光白根山と区別するために日光日光白根山と呼ばれ、奥日光白根山の名もある。火山で最後の噴火は1889(明治22)年。往時の爆裂火口跡が山頂一帯に残っている。山頂には奥白根神社が祀られ、展望は360度。日光連山や高原山、尾瀬、上越の山々が眺望でき、俯瞰する五色沼が美しい。栃木、群馬県側から登山道が多い。

美しい色沼を俯瞰する湯元から日光白根山周遊

①日光湯元ビジターセンター→②外山→③前白根山→④五色沼避難小屋→⑤日光白根山→⑥弥陀ヶ池→⑦五色山→⑧国境平分岐

場所群馬県 栃木県・日光山系
必要日数日帰り登山
総コースタイム※7時間50分
距離約12.2km
累積標高約1,551m
難易度★★★☆☆
※「40~50代(または60代)の登山経験者/2~5人のパーティー/夏山の晴天時」を基準に設定

雄大な山容を見せる男体山

日光男体山登山

標高2484.2mに1等三角点があり、最高点は2486m。中禅寺湖の北岸で雄大な山容を見せるコニーデ火山。別名二荒山、国神山。奈良時代、勝道上人が初めて登頂したと伝わり、二荒山神社の御神体山として古くから崇められてきた。頂上の北側に鉢型の爆裂火口跡があり、山肌には薙(涸水谷)が放射状に発達している。

一定期間のみ楽しめる二荒山神社から男体山

①登山者専用第二駐車場→②二荒山神社 中宮祠→③日光男体山 三合目→④男体山 七合目→⑤日光二荒山神社奥宮→⑥男体山

場所栃木県・日光山系
必要日数日帰り登山
総コースタイム※5時間35分
距離約8.1km
累積標高約1,284m
難易度★★★☆☆
※「40~50代(または60代)の登山経験者/2~5人のパーティー/夏山の晴天時」を基準に設定

アルペン的な山容が魅力の女峰山

日光女峰山登山

標高2483m。三角点標高は2463.5m。コニーデの成層火山。日光火山群の中で最も古く噴出した。山稜部は鋸状地形を見せ、アルペン的な風貌。隣接する赤薙山にかけての南面は雲竜渓谷の急崖をなす。日光山系の山では珍しくハイマツが生える。

女峰山の豪快な眺めを楽しむ 霧降高原から女峰山

①霧降高原キスゲ平旧駐車場→②小丸山展望台→③赤薙山→④一里ヶ曽根→⑤女峰山

場所栃木県・日光北部
必要日数日帰り登山、1泊2日登山
総コースタイム※10時間15分
距離約13.8km
累積標高約1,548m
難易度★★★☆☆
※「40~50代(または60代)の登山経験者/2~5人のパーティー/夏山の晴天時」を基準に設定

日光連山の展望雄大!太郎山

日光の太郎山登山の難易度

標高2367.5m。トロイデ火山で、頂上から日光連山の展望雄大。頂上直下に旧火口跡のお花畑がある。頂上の南側は日光三険の1つの「新薙」。

ぐるっと一周!太郎山登山コースの難易度

①光徳沼→②光徳牧場→③山王峠→④山王帽子山→⑤太郎山→⑥太郎山・志津分岐→⑦梵字飯場跡→⑧戦場ヶ原展望台(三本松)

場所栃木県・日光山系
必要日数日帰り登山、1泊2日登山
総コースタイム※7時間20分
距離約15.8km
累積標高約1,280m
難易度★★★☆☆
※「40~50代(または60代)の登山経験者/2~5人のパーティー/夏山の晴天時」を基準に設定

高山植物の一大群生地!戦場ヶ原

戦場ヶ原自然研究路

標高約1400mの湿原状の高原。高山植物の一大群生地でアヤメやワタスゲ、レンゲツツジ、ズミ、ウマノアシガタ、ハクサンフウロなどの花々が季節を彩る。原の西側の湯川沿いに自然研究路が整備されている。

戦場ヶ原自然研究路のおすすめハイキングコース

①湯の湖畔 駐車場→②泉門池→③石楠花橋→④竜頭ノ滝

必要日数日帰りハイキング
総コースタイム※3時間30分
距離(往復ピストン)約12.2km
累積標高約261m
難易度★☆☆☆☆
※「40~50代(または60代)の登山経験者/2~5人のパーティー/夏山の晴天時」を基準に設定

標高約2030mの高層湿原 鬼怒沼

鬼怒沼トレッキングのコースと難易度

栃木、群馬県境に近い標高約2030mの高層湿原。大小約40の池塘を湿原植物が取り巻き、夏にはショウジョウバカマやタテヤマリンドウ、ワタスゲ、アヤメ、チングルマなどが咲き乱れ、秋は草紅葉が楽しめる別天地。

鬼怒沼トレッキングのおすすめコース

①女夫渕駐車場→②奥鬼怒温泉郷 八丁の湯→③奥鬼怒温泉 加仁湯→④日光澤温泉→⑤鬼怒沼

必要日数日帰りトレッキング
総コースタイム※7時間15分
距離(往復ピストン)約15.9km
累積標高約1,112m
難易度★★☆☆☆
※「40~50代(または60代)の登山経験者/2~5人のパーティー/夏山の晴天時」を基準に設定

頂上からの眺望が豊かな荒海山

荒海山のおすすめ登山コースの難易度

標高1581m。2等三角点のある東峰は1580.6m。栃木、福島県境でそびえ、日本海と太平洋の分水嶺をなしている。福島県側から登山道があり、頂上からの眺望も良い。荒海山は福島県側の名前で、栃木県側では太郎山と呼ぶ。

荒海山のおすすめ登山コース・難易度

①八総鉱山跡→②南陵小屋→③荒海山

場所福島県 栃木県・南会津
必要日数日帰り登山
総コースタイム※5時間30分
距離(往復ピストン)約9.9 km
累積標高約1,349m
難易度★★★☆☆
※「40~50代(または60代)の登山経験者/2~5人のパーティー/夏山の晴天時」を基準に設定

会津を代表する名山の1つ七ヶ岳

七ヶ岳登山-おすすめ周回ルート・難易度

標高1635.9mで1等三角点。会津を代表する名山の1つ。7つの峰が連なり、山名はそれに由来し、七森山の別名がある。山開きは6月第1日曜の黒森沢と平滑沢に美しいナメ床を抱く。

そこでは花々が咲き、鳥たちが歌い、新緑と紅葉の美しさを見せてくれる原生林が広がり、渓流では清水がほとばしり、随所に瀑布をつくる。また火山群は各地で温泉を湧出させ、噴火によって形成された稜線は変化に富む。登山者を飽きさせない魅力に満ちあふれているのだ。目を山岳から日光山内へ移せば、東照宮や二荒山神社ほか多くの史跡があり、歴史とロマンを駆り立ててくれる。

七ヶ岳登山おすすめ登山コースと難易度

①黒森沢コースの登山口→②護摩滝→③七ヶ岳

場所福島県・南会津
必要日数日帰り登山
距離(往復ピストン)約10.7km
累積標高約900m
難易度★★☆☆☆
※「40~50代(または60代)の登山経験者/2~5人のパーティー/夏山の晴天時」を基準に設定

春の日光の登山

岳は未だ雪に覆われるが、低い山々で芽吹きが始まる頃、ヤシオツツジが咲く。

春。岳は未だ雪に覆われるが、低い山々で芽吹きが始まる頃、ヤシオツツジが咲く。

5月の暖かな光を受けると高原の草花もわれ先にと蕾をふくらませ、ヒメシャクナゲが咲き、ワタスゲが風にそよぐ。湯川の渓流のマス釣りが解禁になるのは5月中旬。6月に入り、日光白根山でシラネアオイが咲き始めると初夏の始まりで、霧降高原を黄色に染めるニッコウキスゲの群落が人々を誘う。縦走路に多いシャクナゲの花が登山者を和ませてくれるのもその頃からだ。そして戦場ヶ原や小田代原の花のオンパレードは盛夏へと引き継がれていく。

夏の日光登山

日光の夏はどこを歩いても楽しい。

夏。日光の夏はどこを歩いても楽しい。

学校が夏休みに入ると中禅寺湖畔は水上遊びやキャンプを楽しむ人々で賑わい、戦場ヶ原の自然研究路では林間学校の生徒たちが行列する。8月初旬に男体山の登拝祭を迎えると、重いザックを背負った登山者が多くなる。一般の避暑客が多いのも奥日光の特徴だ。

秋の日光登山

夏の喧噪を払うのは秋風。

秋。夏の喧噪を払うのは秋風。

9月下旬、岳の山肌が心もち赤みがかり、やがて真紅の装いが高原へ麓へと降りてくる。紅葉見物で観光客がどっと繰り出し、いろは坂が車で数珠繋ぎになるのは10月中~下旬。夏の再来を思わせる賑わいだ。そして大陸の季節風が吹いて戦場ヶ原に氷が張り、日光白根山の頂がうっすらと白くなると冬の訪れが間近。

冬の日光登山

日光白根山や男体山、女峰山の峰々が白く染まり、根雪に覆われて岳は長い眠りにつく。

冬。日光白根山や男体山、女峰山の峰々が白く染まり、根雪に覆われて岳は長い眠りにつく。

12月になると丸沼高原や湯元温泉のスキー場が賑わい、高い山はごく限られた登山者たちに歩かれる世界で、雪面に暖かい日差しが注ぐのも翌年の4月からである。

奥日光の範囲

奥日光の範囲は明確ではないが、一般的にはいろは坂の基点になる馬返から中禅寺湖、戦場ヶ原、光徳、湯元温泉一帯を指す。しかしガイドブックなどでは、金精峠を越えて菅沼・丸沼付近まで含めて紹介されるのが通例である。

積雪期

雪は11月中~下旬に根雪になり、2~3月が最も多く降り積もる。とくに深雪なのが日光白根山~根名草山、鬼怒沼の国境一帯。男体山や太郎山、女峰山も雪が多く、いずれも冬山未経験者だけの入山は危険である。残雪期は4~5月。日光白根山周辺の北面の沢筋や鬼怒沼では6月後半まで残雪が見られる。

南会津に位置する荒海山や七ヶ岳は、奥日光よりもさらに積雪の多いエリア。2~3m積もることも珍しくない。ここは冬山の経験者たちの世界。ラッセルをともない、七ヶ岳の縦走路では雪庇ができる。

日光山系の自然

火山活動によって形成された日光の地形

日光山系は那須火山帯に属し、地形の特徴は、主として火山活動によって形成されたところにある。最高峰の日光白根山を初め、男体男体山、女峰山、太郎山、大真名子山、小真名子山、赤薙山など、主な山々は度重なる火山活動によって形成された。私たち登山者は山稜をたどりながら、男体山や日光白根山の爆裂火口跡や、爆裂後に風化浸食の著しい馬蹄形の火口跡をもつ雲竜渓谷などを俯瞰することもできる。

火山の爆発によって流失された熔岩は裾野を広げて高原を作り、渓流をせき止めて湖沼をたたえた。中禅寺湖や湯ノ湖、切込湖・刈込湖、菅沼、丸沼しかり。また冷涼な気候も相まって植物の遺体が分解せずに泥炭となって積もり、湿原へと変化していった。戦場ヶ原や小田代原しかり。そして華厳滝や裏見滝ほか多くの名瀑も火山の所産であり、観光客を魅了してやまない。山麓で湯煙をあげる温泉も火山からの贈り物で、観光客の人気を呼び温泉宿は私たち登山者にとっても格好の登山基地になる。

また日光市街から日光白根山まで標高差が2000mに及んでいる。そのために植物の分布が広く、落葉広葉樹林、針葉樹林、湿性植物、高山植物などの種類が豊富である。それが火山地形に四季折々のアクセントを添えて、優れた景観が私たちの目を楽しませてくれている。

独特な特徴を持つ日光の気象

日光周辺の気象は主に内陸性を示す。いわゆる夏は暑く冬は寒い。しかし気温の日変化が大きいので、夏の暑さは昼間の一時で、夜は涼しい。日光市街、中禅寺湖、戦場ヶ原、2000m級の山々では、その標高差と位置によって、気象変化にかなりの違いを見せる。日光市役所企画課の資料によると、2000年の年平均気温は日光市街が12.1度、奥日光が7.2度。霧降高原や中禅寺湖あたりでは夏期、霧がよく発生する。戦場ヶ原は関東地方では名だたる冷涼地で、夏の気温は東京より10度も低く、冬はさらに低く、氷点下20度にまで下がる場合もある。

雪は季節風の吹き始める10月下旬、2000m級の山々で降り始める。根雪になるのは11月に入ってから。日光白根山~根名草山~奥鬼怒の国境沿いの山は冬型気圧配置の影響を受けて多雪地帯。湯元でもかなりの積雪を見る。雪解けは4月から。国境沿いの山では6月後半まで残雪が見られる。

多くの動物に好まれる自然豊かな日光

登山者がよく目にするのがシカ。姿を見せなくとも、その鳴き声はよく耳にする。近年は増えに増えて、多くの植物がシカの食害に遭っている。小田代原と西ノ湖畔ではシカ侵入防止柵を張り巡らせて、植物を守っている。ほかにクマ、タヌキ、キツネ、ムササビ、サルなどが生息する。足尾方面ではカモシカが生息。鳥類は約200種類といわれ、魚類は名高いのがマス類。湯ノ湖から湯川中禅寺湖にかけて、多くの太公望に親しまれている。川俣や奥鬼怒方面の渓流ではイワナが釣れる。七ヶ岳の黒森沢にはサンショウウオが棲む。

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