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9月の秋山登山の服装−汗をかかずに保温力も重視する季節

9月の秋山登山の服装−汗をかかずに保温力も重視する季節

9月に入ると高所では肌寒さを感じ、夏山登山の服装では不安になる季節です。9月の服装は9月上旬と下旬とで気温差があるため、考え方は同じでも9月下旬の服装の方がより防寒対策に注意を払う必要があります。秋山登山で考えるべき服装のポイントを「汗をかかない」目的で紹介します。

9月の服装を考える際に標高と気温を考える

標高約600mの高尾山で9月の気温を調べると以下の通りです。

高尾山:最高気温23度・最低気温16度(平均気温21.4度)

100m標高をあげると0.6度下がると言われているので3000m級の北アルプスの場合は、標高差2400m× 0.6度=14.4度気温が下がります。最高気温で約9度、最低気温で約2度と考えると相当寒い事がわかります。この計算で用いる気温は9月の平均気温なので、9月後半のシルバーウィークではこれ以上寒い事を予測しておくと懸命です。

登山の服装はレイヤリングが基本

登山の服装はレイヤリングが基本

登山では汗をかかないようにするためにレイヤリングを基本とします。レイヤリングとは重ね着のことで、1枚、分厚い服を着るのではなく、通気性に良い服装を何枚か重ねることで脱ぎ着をして体温調整を容易にすることを言います。

寒ければ重ね着をする、暑つければ脱ぐを繰り返し汗をかかないように登山をすることが重要です。

9月のベースレイヤーはメリノウール製

9月のベースレイヤーはメリノウール製

汗が乾く時に一緒に体温も奪われて行きます。よって肌寒い季節のベースレイヤーはゆっくりと汗が渇くメリノウール性がおすすめです。メリノウールのチクチクが苦手という方に人気のアイスブレーカーや、ある程度乾きの早いスマートウールのメリノスポーツは登山用ベースレイヤーにおすすめです。

体温調整が容易なミドルレイヤーは軽量なフリース

体温調整が容易なミドルレイヤーは軽量なフリース

熱がこもりづらく、ほどよい通気性と保温性を兼ね備えたミドルレイヤーが1つあると行動着にも使えるし休憩着としても活躍してくれます。おすすめはパタゴニアのキャプリーンシリーズで、汎用性の高いキャプリーン・デイリー、通気性に優れたキャプリーン・エアーは9月の登山だけでなく、通年使用できるので1本持っておくと便利です。

登山パンツは肌の露出を避けよう

登山パンツは肌の露出を避けよう

登山をする場所にもよりますがブヨは9月の朝方、夕方に活動が活発します。また日焼け対策も考えると肌の露出を避けてタイツと短パン、登山に適した動きやすいパンツがおすすめです。

レインウェアはゴアテックス製がおすすめ

レインウェアはゴアテックス製がおすすめ

9月は1年の中で降雨量が8月についで2番目に多い月であることは意外と知られていません。雨の降る可能性が高く、また冷たい雨に叩かれることを踏まえるとゴアテックス製のレインウェアがおすすめです。ゴアテックス製のレインウェアの中でも3層構造のレインウェアは、9月から雪が降るまでの登山で使用することができます。

ウィンドブレーカーも常備しよう

ウィンドブレーカーも常備しよう

ベースレイヤーだけだと寒い、だけど標高が低くて樹林帯だから登山をしていると暑くなる。そんな時に便利なのがウインドブレーカーです。9月後半〜10月の登山では少し肌寒くなってくるので、レインジャケットとウインドブレーカーを兼用することも可能です。9月上旬の暖かさが残る季節では透湿性に優れたウィンドブレーカーだと、行動中に体がオーバーヒートしづらいため、1本あると何かと便利です。9月の登山で最も活躍するウェアの1つです。

9月の秋山登山の服装であると便利なアイテム

9月の登山で服装を考える際、思った以上に寒かったと感じることを念頭に入れておくと、山の中で快適に過ごすことができることが多いです。

だからと言ってたくさん防寒着を持ち歩いても装備の重量が重くなってしまうので、必要最低限重要なアイテムを持って行きましょう。

汗を素早くベースレイヤーに移動するドライレイヤー

汗を素早くベースレイヤーに移動するドライレイヤー

ファイントラックのドライレイヤーを肌にフィットさせていることで、汗をかいた瞬間ドライレイヤーが汗を吸い上げ、肌から瞬時に汗離れさせ汗冷えを伏せぎます。体をドライに保つのに重要なアイテムとして位置付けています。

耳も隠せるビーニー

9月のシルバーウィークに出かけた白馬岳-白馬岳頂上

休憩中に汗をかいた後のボサボサの頭をスッキリと見せて、さらに程よく頭全体と耳を温めてくれるのがビーニーです。フーディニのビーニーは程よい保温性と通気性で汎用性に優れています。

マスクにもなるネックウォーマー

マスクにもなるネックウォーマー

動脈が通る場所を温めておくと体を冷えから守り、体を温かく保つことができます。その筆頭となるのが首を温めることで、ネックウォーマーは首を温めるのに便利なアイテムです。ストレッチ性に優れたBUFFは登山中のマスク代わりにもなるので便利です。

保温着としてダウンジャケット・ダウンパンツ

9月のシルバーウィークに出かけた白馬岳-白馬岳頂上宿舎のテント場にて

1泊2日で登山をするならば、ダウンジャケットとダウンパンツはこの時期必須アイテムとして数えましょう。行動着として着用しないため、できるだけ軽量でしっかりと保温をしてくれるダウンジャケットとダウンパンツがおすすめです。またダウンジャケットはフードがついてるものを選びましょう。ビーニーだけだと頭と耳が冷たい場合に重宝します。朝方に御来光を眺める時はフードがあって良かったと思えます。

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