この記事の結論:登山用のダウンジャケットは、歩くときではなく「止まったときに体温を守る服」です。選ぶ順番は「厚さ(行く季節と山)→重さと収納サイズ→フードの有無とサイズ」。初心者の最初の1着なら、春〜秋の日帰り中心は薄手(例:モンベル スペリオダウン ジャケット 190g・19,500円)、冬の低山や山小屋泊までなら中厚手(例:モンベル ライトアルパインダウン パーカ 354g・26,000円)が基準です。
(2026年11月2日更新:選び方に「よくある失敗」と価格の目安を加え、厚さ・重さ・フィルパワー・価格を並べた10着の比較表と、ダウンを濡らさない持ち運び方、よくある質問を整理しました)
山頂でひと休みした途端、汗が冷えてガタガタ震えた。そんな経験はありませんか? 登山のダウンジャケットは、歩いているときではなく、止まったときに体温を守るための服です。
この記事では、登山でのダウンの役割と使い方、選び方の基準を整理したうえで、厚さ別におすすめの10着を紹介します。迷ったら、まず「自分はどの厚さか」だけ決めてから読み進めてみてください。
そもそも登山用ダウンジャケットとは|街のダウンとの違い
役割は休憩・山小屋・テント場の保温着

登山では、歩いている間は体が熱を作るので、秋でもTシャツ1枚で汗をかくことがあります。ところが足を止めると、汗が冷えて一気に体温を奪われます。このときサッと羽織って、作った熱を逃がさないのがダウンジャケットの役目です。
- 山頂や休憩中に、汗が冷えてきたとき
- 山小屋の夕方〜朝、建物の中でも肌寒いとき
- テント場での食事や、寝る前のひととき
- 朝いちばんの出発前、体が温まるまでの数分
つまり登山のダウンは、ザックに入れて持ち歩き、止まったときに着る「保温着」です。歩くときに着る服(行動着)とは役割が違います。季節ごとの服装全体は登山の服装、冬の重ね着は冬の登山の服装で解説しています。
街のダウンとの違い

- 軽くて小さい:ザックに入れて持ち歩く前提なので、薄手なら200g前後のものが多く、こぶしほどの大きさまで縮められる
- 羽毛の質が高い:少ない量でもよく膨らむ、質の高いダウンを使っている
- 生地が薄い:重さを削るため、表地は薄くて軽いナイロンが中心
- 動きやすい:ザックを背負ったまま腕を上げても裾がずり上がりにくい
逆に言えば、街用のダウンは重くてかさばり、ザックに入れにくいのが山での弱点です。「家にあるダウンで十分?」と迷ったら、まず重さと、たたんだときの大きさを見てみましょう。
弱点は濡れと汗

ダウンのいちばんの弱点は、濡れるとしぼんで暖かさが落ちることです。ダウンは羽毛がふくらんで空気をためることで暖かさを生むので、水を含んでつぶれると、その空気がなくなってしまいます。濡れる原因は雨だけではありません。
- 汗:着たまま歩くと、体から出た水分が中にこもる
- 結露:テントの内側にできた水滴が触れる
- 見えない湿気:着たまま寝ると、体から出る湿気でじわじわとふくらみが減る
対策はシンプルで、持ち歩くときは防水のスタッフバッグ(ドライバッグ)に入れること。小屋泊やテント泊が2泊以上続くときは、晴れた時間に広げて干すと、ふくらみが戻ってきます。
山旅ショップのダイニーマ製ドライバッグは、ザックの中でダウンを雨や結露から分けておく袋として使えます。薄手〜中厚手のダウン1着ならMサイズ、厚手や寝袋と一緒にまとめるなら大きめのサイズが目安です(容量は商品ページで確認してください)。
ダウン・化繊・フリースの違い

- 重さあたりの暖かさ:ダウン ◎ いちばん暖かい / 化繊の中綿 ○ / フリース △
- 小ささ(収納):ダウン ◎ / 化繊の中綿 ○ / フリース △ かさばる
- 濡れへの強さ:ダウン △ しぼむ / 化繊の中綿 ◎ 濡れても暖かさが残る / フリース ◎
- 着て歩けるか:ダウン △ 休憩向き / 化繊の中綿 ○ 行動着向きのモデルもある / フリース ◎ 歩きながら着られる
- 価格:ダウン 高め / 化繊の中綿 中くらい / フリース 手ごろ
「軽さと暖かさ」ならダウン、「濡れと汗」なら化繊やフリースが強い、という関係です。山では両方を組み合わせ、フリースを中に着て休憩でダウンを羽織る重ね方がよく使われます。
ダウン以外の保温着も含めて選びたい人は、インサレーションの選び方や登山用フリースもどうぞ。
登山でのダウンの使い方|歩くときは脱いで、止まったら羽織る
行動中は化繊の行動着を

「寒いから、ダウンを着たまま歩きたい」。気持ちはわかりますが、登りで着ると汗で中が湿り、いざ休憩したときに暖かくない、ということになりがちです。
寒い日に歩くときは、通気がよく汗を逃がしやすい化繊の行動着(アクティブインサレーション)を着て、止まったらその上からダウンを羽織る。これが登山でのダウンのいちばん上手な使い方です。
行動着の例が、山旅の『POLARTEC アルファダイレクト90 ULジャケット』。平均133gと軽く、表地のない起毛素材なので、汗を外へ逃がしながら体のまわりに暖かい空気をためます。歩くときはこれ1枚、休憩でダウンを重ねる、という組み合わせです。
行動中に着る中綿ウェアをほかのブランドも含めて比べたい人は、こちらの記事で紹介しています。
重ね着の順番

登山の服は、肌に近い順にベースレイヤー(肌着)→ミドルレイヤー(フリースや行動着)→ダウン→レインウェアと重ねるのが基本です。ダウンは「ミドルレイヤーの上、レインウェアの下」が定位置です。雨や雪のときは、ダウンの上からレインウェアやハードシェルを着ると、ダウンを濡らさずに済みます。逆に、着たまま歩き出すと汗で湿るので、動き出す前に脱ぐのを忘れないようにしましょう。中間着の選び方はミドルレイヤーの記事で解説しています。
インナーダウンとして使うなら薄手を

薄手のダウンを、ハードシェルやレインウェアの下に着る「インナーダウン」という使い方もあります。冬の朝の歩き始めや、風が冷たい稜線で役立つ方法です。インナーダウンにするなら、ゴワつかない薄手で、首まわりがすっきりしたものを選びましょう。厚手を中に着ると、腕が動かしにくくなり、汗もこもります。
ダウンベストという選択肢

「袖まであると暑い。でも体幹は冷やしたくない」。そんな人にはダウンベストがあります。腕が自由に動くので、春や秋の朝晩に重宝します。
登山用ダウンジャケットの選び方
基準1 厚さは行く季節と山で決める

登山用のダウン選びで、いちばん大事なのが厚さです。暖かさは、ダウンがどれだけ入っているか(厚さ)でほぼ決まります。
気温は標高が100m上がるごとに約0.6℃下がります。登山口と山頂の標高差が1,000mなら約6℃、2,000mなら約12℃。登山口で15℃でも、山頂は一桁台です。そこに風が加わると、体感はさらに下がります。
- 薄手:向いている季節・山 春〜秋の日帰り、夏の高山の朝晩、インナーダウン / 重さの目安(メンズ) 130〜250g前後 / 構造の目安 縫い目で区切る薄い作り(シングルキルト)
- 中厚手:向いている季節・山 秋の稜線、冬の低山、山小屋泊 / 重さの目安(メンズ) 250〜400g前後 / 構造の目安 ダウンの量が増え、表地もやや丈夫に
- 厚手:向いている季節・山 雪山、冬のテント泊、森林限界を越える冬山 / 重さの目安(メンズ) 400g〜 / 構造の目安 縫い目から熱が逃げにくい箱型(ボックス構造)
「薄手」「中厚手」「厚手」の分け方は、モンベルが公式に使っている区分で、モンベルは「厚手になるほど保温性が高くなる」と説明しています。ほかのブランドにはこの区分がないので、重さと構造を目安に当てはめてみましょう。初めての1着なら、春〜秋の日帰りが中心なら薄手、秋の終わりや冬の低山、小屋泊までカバーしたいなら中厚手です。
基準2 フィルパワーは軽さの目安、暖かさは量と表地で決まる

スペック表でよく見る「800FP」のようなフィルパワーは、ダウンのふくらみやすさを表す数字です。決まった量のダウンがどれだけの体積までふくらむかを測ったもので、数字が大きいほど、少ない量でたくさん空気をためられます。
- 600〜700FP:一般的なダウン。街用に多い
- 800FP前後:登山用の主力。軽さと価格のバランスがいい
- 900〜1000FP:最高クラス。同じ暖かさを、より軽く作れる
注意したいのは、フィルパワーが高い=暖かい、ではないことです。暖かさは「ダウンの質(FP)×ダウンの量」で決まります。実際、モンベルでも1000FPのプラズマ1000 ダウンジャケットは「薄手」、800FPのアルパインダウン パーカは「厚手」に分類されています。FPは「同じ暖かさを、どれだけ軽く作れるか」の目安と考えるのが正解です。
もうひとつ見落としがちなのが表地です。ダウンが体の熱を逃がさないのに対し、表地は外の冷たい風が中へ入るのを防ぎます。デニールは糸の太さの単位で、数字が小さいほど軽く、大きいほど丈夫です。
- 薄い生地(7〜10デニール前後):軽くて小さくなるが、風や引っかけには弱い
- やや厚い生地(20デニール以上):少し重いが、丈夫で風に強い
- 防風・防水透湿性の生地:風の強い稜線でも暖かさを保ちやすい
羽毛そのものに撥水加工をした撥水ダウンは、水を吸いにくく湿気でしぼみにくいのが利点です。ただし雨の中で着続ければ濡れます。持ち歩くときはドライバッグ、雨の日はレインウェアの下、という基本は変わりません。
基準3 重さと収納サイズ

- 日帰りで「念のため」持つなら:200g前後の薄手。500mlのペットボトルより軽い
- 小屋泊・冬の低山なら:300g台の中厚手
- テント泊・雪山なら:多少重くても、暖かさを優先
付属の収納袋に入れたときの大きさも見ておきましょう。とにかく軽さを優先したい人は、重さ順のランキングが参考になります。
基準4 フードの有無とサイズ
フード付き(パーカ・フーディ)は頭と首まわりまで暖かいのが利点で、風の強い稜線や冬山で頼りになります。フードなし(ジャケット)は軽くて、インナーダウンにも使いやすいのが利点です。
- 春〜秋の日帰り・インナーダウン中心:フードなし
- 冬の稜線・テント泊・休憩で頭まで温めたい:フード付き
サイズは、フリースなどの上から羽織れるかで選びます。ぴったりすぎると、中の服とダウンが押しつぶされて暖かさが落ちます。試着は、登山で着るミドルレイヤーを着た状態で確かめましょう。
基準5 価格の目安
この記事の10着では、ユニクロの薄手が7,990円、モンベルの薄手〜厚手が19,500〜37,400円、海外ブランドの中厚手が57,200〜68,200円でした(各ブランド公式ストアの税込価格)。最初の1着は2万円台のモデルで十分に山で使え、軽さや濡れへの強さにこだわるほど価格が上がる、と考えると選びやすくなります。
よくある失敗
- フィルパワーの数字だけで選ぶ:1000FPでも薄手は薄手。厚さ(ダウンの量)を先に決めます。
- ダウンを着たまま登る:汗で湿って、休憩のときに暖かくありません。歩くときは脱ぎます。
- ザックにそのまま押し込む:雨や結露で濡れます。ドライバッグに入れて持ち歩きます。
- ぴったりサイズを選ぶ:中にフリースを着られず、つぶれて暖かさが落ちます。
- 冬山に薄手1枚で行く:森林限界を越える冬山や冬のテント泊は、厚手が基本です。
登山向けダウンジャケットのおすすめ10選
厚さ別に10着を選びました。価格は2026年10月時点の各ブランド公式ストアの税込価格、重量はメンズの公表値です。「公表なし」はメーカーが重量を公表していないものです。
- 薄手:商品名 モンベル スペリオダウン ジャケット / 価格(税込) 19,500円 / 重量 190g / FP 800FP / フード なし
- 薄手:商品名 モンベル プラズマ1000 ダウンジャケット / 価格(税込) 27,940円 / 重量 130g / FP 1000FP / フード なし
- 薄手:商品名 ナンガ マウンテンロッジ ダウンジャケット / 価格(税込) 44,000円 / 重量 公表なし / FP 760FP / フード なし
- 中厚手:商品名 モンベル ライトアルパインダウン パーカ / 価格(税込) 26,000円 / 重量 354g / FP 800FP / フード あり
- 中厚手:商品名 Rab ミシックG ジャケット / 価格(税込) 68,200円 / 重量 277g(M) / FP 1000FP / フード あり
- 中厚手:商品名 アークテリクス セリウム フーディ / 価格(税込) 68,200円 / 重量 338g / FP 850FP / フード あり
- 中厚手:商品名 パタゴニア フィッツロイ・ダウン・フーディ / 価格(税込) 57,200円 / 重量 公表なし / FP 800FP / フード あり
- 厚手:商品名 モンベル アルパインダウン パーカ / 価格(税込) 32,000円 / 重量 455g / FP 800FP / フード あり
- 厚手:商品名 モンベル パーマフロスト ダウンパーカ / 価格(税込) 37,400円 / 重量 550g / FP 800FP / フード あり
- 薄手(価格重視):商品名 ユニクロ ウルトラライトダウンジャケット/NANODESIGN / 価格(税込) 7,990円 / 重量 公表なし / FP 750FP以上 / フード なし
【薄手】モンベル スペリオダウン ジャケット|迷ったらこの1着

出典:モンベル
最初の1着に迷ったら、まずこれを候補に入れてください。800FPのダウンを使った薄手のジャケットで、重さは190g。19,500円と、登山用のダウンとしては手が届きやすい価格です。表地は10デニールの薄いナイロンで、たたむと付属の袋に入ってザックの隙間に収まります。フードがないぶん、レインウェアの下に着るインナーダウンとしても使いやすく、春〜秋の日帰りの「念のため」から、冬の街着まで着回せます。フードが欲しい人には、同じシリーズのスペリオダウン パーカ(239g・22,500円)もあります。
- 仕様:800FP(EXダウン)/10D エアライト・リップストップ/フードなし/薄手
- ウィメンズ:あり(18,300円・160g)
- 向く人:初めて登山用のダウンを買う人、インナーダウンとしても使い回したい人
【薄手】モンベル プラズマ1000 ダウンジャケット|130gの軽さ

出典:モンベル
とにかく軽さを優先したい人の答えがこれです。重さは130gで、スペリオダウン ジャケットよりさらに60g軽い。1000FPという最高クラスのダウンを使っているので、少ない量でも暖かさを確保できます。表地は7デニールのごく薄い生地なので、岩や枝に引っかけないよう扱いには少し気をつけたいところ。そのかわり、たたむと手のひらに乗るほど小さくなります。
- 仕様:1000FP(EXダウン)/7D バリスティック エアライト・リップストップ/フードなし/薄手
- ウィメンズ:あり(27,390円・116g)
- 向く人:縦走で荷物を少しでも軽くしたい人、夏の高山に念のための保温着を持っていきたい人
【薄手】ナンガ マウンテンロッジ ダウンジャケット|ダウンの量まで公開

出典:NANGA
国内ブランドのナンガの、登山にもふだん着にも使いやすい薄手です。ナンガはダウンが何グラム入っているかを公開しているのが特長で、このモデルは760FPのスペイン産ホワイトダックダウンを100g封入し、国内で洗浄したダウンを使っています。表地・裏地とも10デニールのナイロンで、本体を内側のポケットに収納できるパッカブル仕様。上下から開けられる2WAYファスナーで、暑くなったら裾だけ開けて調整できます。フードのないスタンドカラーなので、レインウェアやハードシェルの下にも着やすいのが利点です。
- 仕様:760FP(ダウン100g封入)/10D リサイクルナイロン/フードなし/薄手
- 向く人:中身のわかるダウンを選びたい人、山でも街でも同じ1着を着たい人
【中厚手】モンベル ライトアルパインダウン パーカ|いちばん守備範囲が広い

出典:モンベル
中厚手で、価格と暖かさのバランスがいちばん取れたパーカです。800FPのダウンを薄手より多く封入し、表地・裏地とも20デニールのしっかりした生地を使っています。354gと薄手より重くなりますが、そのぶん秋の稜線の休憩や、冬の低山、山小屋の夜でもしっかり暖かい。フードまで暖かいので、頭から首まで冷やしたくない場面で頼りになります。
- 仕様:800FP(EXダウン)/20D バリスティック・リップストップ、裏地20D タフタ/フードあり/中厚手
- ウィメンズ:あり(25,000円・326g)
- 向く人:秋の終わりから冬の低山まで1着でカバーしたい人、山小屋泊の人
【中厚手】Rab ミシックG ジャケット|277gで中厚手の暖かさ

出典:Rab
「軽さは譲れない。でも薄手では心細い」人に検討してほしいのが、イギリスのブランドRabのミシックG ジャケットです。1000FPのダウンを127g(Mサイズ)封入しながら、重さは277g(Mサイズ)に抑えています。表地は7デニールのナイロンで、縫い目で区切るステッチスルー構造。ダウン入りのフードは顔まわりにフィットし、冷たい風が入りにくい作りです。メーカーはアルパインクライミング向けとして設計しています。
- 仕様:1000FP(グースダウン)/7D ナイロン・リップストップ(撥水加工)/フードあり/中厚手
- 向く人:300g以下で中厚手並みの暖かさが欲しい人、秋の稜線や縦走の人
【中厚手】アークテリクス セリウム フーディ|濡れに一歩強いダウン

出典:アークテリクス
ダウンの弱点である濡れを、作りの工夫で減らしているモデルです。850FPのダウンを基本に、湿気がこもりやすい部分にだけ、濡れに強い化繊の中綿(コアロフト)を配置しています。338gで、表地は15デニールのリサイクルナイロン。中綿の入ったフードで頭まで暖かく、付属のスタッフサックに収納できます。
- 仕様:850FP(グースダウン)+部分的に化繊中綿/15D リサイクルナイロン(撥水加工)/フードあり/中厚手
- ウィメンズ:あり(68,200円)
- 向く人:汗をかきやすく、ダウンの濡れが心配な人
【中厚手】パタゴニア フィッツロイ・ダウン・フーディ|寒い高山の日帰りに

出典:パタゴニア
パタゴニアが「寒冷な天候下の高山での日帰り」のためにデザインしたと説明している、中厚のビレイ用フーディです(ビレイ=クライミングで仲間のロープを確保する、じっと動かない時間)。動かない時間に体温を守るという点では、登山の休憩と同じです。800FPのダウンを使い、表地は20デニールのパーテックス・クアンタム(軽くて風を通しにくいナイロン生地)で撥水加工済み。生地がしっかりしているので、岩場や雪のある場所でも気兼ねなく着られます。
- 仕様:800FP/20D パーテックス・クアンタム リサイクル・ナイロン リップストップ(撥水加工)/フードあり/中厚手
- 向く人:晩秋〜初冬の高い山へ日帰りで出かける人、生地の丈夫さも欲しい人
【厚手】モンベル アルパインダウン パーカ|冬山の休憩とテント場の夜に

出典:モンベル
雪山やテント泊を始めるなら、まず検討したい厚手の定番です。縫い目から熱が逃げにくいボックス構造で、800FPのダウンをたっぷり入れています。表地は、はっ水加工の20デニールナイロンです。455gと重さは出ますが、森林限界を越える冬山の休憩や、冷え込むテント場の夜は、軽さよりも暖かさが命綱になります。
- 仕様:800FP(EXダウン)/20D ナイロン・リップストップ(はっ水)、裏地20D バリスティック・タフタ/フードあり/厚手
- ウィメンズ:あり(31,000円・406g)
- 向く人:これから雪山登山を始める人、冬のテント泊の人
【厚手】モンベル パーマフロスト ダウンパーカ|風と雪に強い防風・防滴モデル

出典:モンベル
アルパインダウン パーカより、さらに一段上の暖かさが欲しい人向けです。同じ厚手・ボックス構造に加えて、表地に防水透湿性素材のスーパードライテック2レイヤー(30デニール)を使った、防風・防滴モデルです。モンベルは、防風・防滴モデルは同じ量のダウンでも、さまざまな天候でより高い保温性を発揮すると説明しています。550gと重さは出ますが、風の強い冬の稜線での休憩や、雪の降るテント場で真価を発揮します。
- 仕様:800FP(EXダウン)/スーパードライテック2レイヤー 30D ナイロン・リップストップ、裏地20D タフタ/フードあり/厚手(防風・防滴)
- サイズ:男女兼用(XS〜XXL)
- 向く人:風や雪の強い冬山へ出かける人、雪山のテント泊の人
【価格重視】ユニクロ ウルトラライトダウンジャケット/NANODESIGN|1万円以下の最初の1着

出典:ユニクロ
「まだ登山を続けるかわからないから、高いダウンは買いにくい」人の最初の1着として、選択肢に入るのがユニクロのウルトラライトダウンです。価格は7,990円。750FP以上のダウンを使い、表地には東レの技術「NANODESIGN」による撥水加工をプラスしています。付属の収納袋に入れて持ち運べるので、春〜秋の低山の日帰りで、休憩用に持っていくなら役立ちます。ただし登山用のダウンと比べると、生地の丈夫さや、たたんだときの小ささでは一歩譲ります。重さは公式に記載がないので、店頭で手に取って確かめてみましょう。
- 仕様:750FP以上(ダウン90%・フェザー10%)/ナイロン(撥水加工)/フードなし/薄手
- ウィメンズ:あり(7,990円)
- 向く人:登山を始めたばかりで、まずは手頃な1着が欲しい人
下半身のプラス1枚|ダウンパンツ

上半身をダウンで温めても、足元が冷えると体は温まりません。テント泊や冬の山小屋泊なら、ダウンパンツがあると夜の過ごしやすさが大きく変わります。たとえばモンベルのスペリオダウン パンツは、800FPのダウンを使って平均226g・17,200円。着たまま歩くことも考えるなら、濡れに強い化繊の中綿パンツという選択肢もあります。
よくある質問
夏山にもダウンジャケットは必要ですか?
標高の高い山や山小屋泊なら、薄手を1着持っていくと安心です。3,000m級の山では、夏でも朝晩は気温が一桁まで下がることがあり、山頂でのご来光待ちや、山小屋の夜は想像以上に冷えます。低山の日帰りなら、フリースや薄手の化繊ジャケットでも足りることが多いです。持ち物全体は登山の持ち物チェックリストで確認できます。
ダウンジャケットを着たまま寝てもいいですか?
着て寝てもかまいません。寒い夜は、寝袋の中でダウンを着ると、寝袋の暖かさを補えるので、テント泊ではよく使われる方法です。ただし体から出る湿気でダウンは少しずつしぼんでいきます。連泊するときは、晴れた時間にダウンと寝袋を広げて干しましょう。
ユニクロのダウンで登山はできますか?
春〜秋の低山の日帰りで、休憩用に羽織るなら役立ちます。一方、生地の丈夫さや収納の小ささは登山用に一歩譲るので、稜線の強風や冬山、テント泊が増えてきたら登山用のダウンに切り替えるのがおすすめです。
何フィルパワーを選べばいいですか?
最初の1着なら800FP前後で十分です。フィルパワーは「同じ暖かさをどれだけ軽く作れるか」の目安なので、まず厚さを決め、そのうえで軽さにお金をかけたい人が900〜1000FPを選ぶ、という順番が失敗しません。
女性はメンズのダウンを選んでもいいですか?
サイズが合えば問題ありません。ただ、メンズは肩幅や袖丈が大きめに作られていることが多いので、体に合ったウィメンズモデルのほうが、すき間ができにくく暖かいです。この記事で紹介したモデルの多くは、ウィメンズも用意されています。
※本記事の作成にはAIを活用し、製品の仕様は各公式サイトの掲載情報(確認日時点)と照合しています。






