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シュラフ
2024.05.28
【2024年版】3シーズンのテント泊登山におすすめの軽量ダウンシュラフ・選び方

【2024年版】3シーズンのテント泊登山におすすめの軽量ダウンシュラフ・選び方

3シーズンとは春夏秋を指し、これからテント泊を始めようとする方が真っ先に必要になるであろう類のシュラフです。1年の中で、できる限り長い期間使用可能なシュラフが欲しいものですが、選択を間違えると危機的な状況にもなりかねないので注意が必要です。

需要の多い3シーズン用のダウンシュラフは最も種類が多く、それぞれの特徴から最適なものを選べる反面、選択に困る面もあります。この記事では、3シーズンにおけるダウンシュラフの選び方と、登山のテント泊におすすめの軽量ダウンシュラフを紹介します。

3シーズンのテント泊で必要なダウンシュラフの対応温度域

3シーズンのテント泊で必要なダウンシュラフの温度域

3シーズンといってもテント泊をする場所の標高、季節変化による気温などで必要なダウンシュラフの温度域も変わってきます。

春の残雪期や秋の紅葉なのに、夏用のダウンシュラフではスペック不足で快適に眠れないどころか、低温によるリスクが上昇します。逆に、夏の登山なのに、秋用のダウンシュラフを持参すればオーバースペックとなり装備重量が嵩んでしまいます。

また、テント泊に行く際は保温着としてダウンジャケットやダウンパンツを装備として持参します。これらを着用してダウンシュラフに入る場合には、想定気温を高く見積もってダウンシュラフを選びます。

テント泊をする場所の月毎の気温を知る

以下の表は、テント泊をする場所として人気のある涸沢周辺と白馬山荘周辺、赤岳鉱泉の月毎の最低気温推移です。最低気温にしたのは夜中の寝ている間の気温を考えてのことです。テントの中で過ごすので風による体感温度は考えていません。

※横スクロールで表がスクロールできます。

場所

涸沢周辺

白馬山荘周辺

赤岳鉱泉

標高

2309m

2832m

2215m

1月

-16

-21

-15

2月

-16

-21

-16

3月

-11

-17

-10

4月

-5

-11

-5

5月

1

-5

1

6月

5

0

6

7月

8

4

10

8月

9

6

11

9月

5

1

7

10月

-2

-4

-1

11月

-5

-12

-6

12月

-13

-16

-12

また一般的には、テント室内温度とテント外気温の温度差は約3℃(モンベルのステラリッジテント使用時)とされています。より詳細は、使用するテントによって異なりますが一つの目安になるでしょう。

ダウンジャケットやパンツによる影響は、モデルにもよりますが、軽量なもの(ダウンジャケットで250g前後)であれば+3℃ほど見積もります。

以上のことから、テント内でダウンウェアを着用して使用する際には、先の最低気温に6℃加算して、以下の気温に対してのダウンシュラフを選ぶことになります。

※横スクロールで表がスクロールできます。

場所

涸沢周辺

白馬山荘周辺

赤岳鉱泉

標高

2309m

2832m

2215m

3月

-5

-11

-4

4月

1

-5

1

5月

7

1

7

6月

11

6

12

7月

14

10

16

8月

15

12

17

9月

11

7

13

10月

4

2

5

11月

1

-6

0

ダウンシュラフに記述の温度域について理解する

ダウンシュラフに記述の温度域について理解する

ダウンシュラフに記載されている温度表記が、メーカー基準値なのか、ヨーロピアンノームという統一基準を採用しているのかによって考え方が異なります。間違いのないダウンシュラフを選ぶのならば、できるだけ統一基準であるヨーロピアンノームが記載されているダウンシュラフを選ぶと良いでしょう。

快適に就寝でき装備の軽量化におすすめのダウンシュラフ

3月から6月初旬までは標高が高い場所ではまだ雪が残っています。それを踏まえると6月後半から11月ぐらいまでのテント泊におけるダウンシュラフが最も使用頻度が高くなると思われます。

夏場の対応温度が10℃前後のダウンシュラフ、晩秋の対応温度が0度前後のダウンシュラフと分けて紹介します。

夏山のテント泊におすすめの対応温度10℃前後の軽量ダウンシュラフ

夏山のテント泊をメインに考えるのであれば、コンフォート温度が10℃近くある超軽量シュラフ(500g以下)やリミット温度がプラスの軽量シュラフ(500g前後)が候補になるでしょう。3000m級の縦走によるテント泊でも、7,8月であれば問題なく過ごせる範囲です。これ以外の時期の3,000m級での使用を考えているのであればスペック不足です。


※横スクロールで表がスクロールできます。

メーカ

シートゥサミット

モンベル

モンベル

ウエスタン
マウンテニアリング

イスカ

イスカ

モデル

スパーク7C

シームレス
ダウンハガー800 #7

ドライ シームレス
ダウンハガー900 #5

フライライト

エアドライト290

エアプラス280

価格

¥38,060

¥26,950

\44,000

¥76,120

¥33,990

¥40,700

重量

363g/387g

391/434g

467g/521g

405g(6")

560g

550g

適応身長

185cm/198cm

183cm/198cm

183cm/198cm

165cm/180cm/
200cm

210cm(全長)

210cm(全長)

収納サイズ

9×12.5×23cm/
10×15×24cm

Φ12×24cm

Φ12×24cm

13x25cm/13x25cm/
13x25cm

Φ14×24cm

Φ14×24cm

フィルパワー

850+

800

900

850+

750

800

ダウンの重量

150g/172g

不明

不明

202g/217g/231g

290g

280g

シェル素材

10デニール

10デニール

13デニール

10デニール

不明

不明

温度基準

EN13537、
ISO23537

EN13537、
ISO23537

EN13537、
ISO23537

独自

独自

独自

コンフォート温度

11℃

11℃

9℃

-

-

-

リミット温度

7℃

7℃

5℃

2℃ (使用温度域)

2℃ (最低使用温度)

2℃ (最低使用温度)

わずか363g、最軽量の3シーズンシュラフ『シートゥサミット スパーク7C』

スパーク7C
出典:シートゥサミット

シートゥサミットの最上位シリーズで、軽量でコンパクトな上に保温性も兼ね備えた優秀なダウンシュラフです。撥水トリートメントされた850+フィルパワーのウルトラドライプレミアムグースダウンを使用しており、ウェットコンディションでも最大限の保温性を発揮します。収納サイズで9×12.5×23cmとコンパクトであり、重量も363gと非常に軽量です。

リミット温度が7℃なので、高山縦走のテント泊でなければ、一押しのダウンシュラフです。

メーカ

シートゥサミット

モデル

スパーク7C

価格

¥38,060

重量

363g/387g

適応身長

185cm/198cm

収納サイズ

9×12.5×23cm/10×15×24cm

フィルパワー

850+

ダウンの重量

150g/172g

シェル素材

10デニール

温度基準

EN13537、ISO23537

コンフォート温度

11℃

リミット温度

7℃

コスパ最強!2万円台で安心の品質『モンベル シームレス ダウンハガー800 #7』

パープル (EP)の画像を拡大する
出典:モンベル

ダウンの片寄りを防ぐための隔壁を廃した、画期的な「スパイダーバッフルシステム」搭載したダウンシュラフです。すき間のないフィット感と窮屈感の解消という相反する二つの要素を兼ね備えたスーパースパイラルストレッチ システムを採用しており就寝中の無意識な体の動きを妨げません。

こちらも使用可能温度が7℃ですので、夏の低山を中心に活躍するダウンシュラフです。シートゥサミット スパーク7Cよりも、重量・収納サイズともにやや劣りますが、1万円ほど価格が低くコストパフォーマンスの高い商品です。

メーカ

モンベル

モデル

シームレス ダウンハガー800 #7

価格

¥26,950

重量

391/434g

適応身長

183cm/198cm

収納サイズ

Φ12×24cm

フィルパワー

800

ダウンの重量

不明

シェル素材

10デニール

温度基準

EN13537、ISO23537

コンフォート温度

11℃

リミット温度

7℃

モンベルの最上級ダウンシュラフ『モンベル ドライシームレス ダウンハガー900 #5』

ブルー (BLRI)の画像を拡大する
出典:モンベル

超高品質の900FP EXダウンと超軽量なシェル素材を組み合わせ、モンベルのスリーピングバッグ中で最も軽量でコンパクトなモデルです。防水透湿性素材を使用しており、スリーピングバッグカバーが不要なため、荷物を減らしパッキングの軽量化に貢献します。

快適温度は9℃、使用可能温度は5℃で3,000m級のテント泊には心もとないですが、ダウンジャケットやダウンパンツを併用すれば使用可能でしょう。基本は低山のテント泊で、たまに高山にも挑戦するような方にはちょうどいいスペックではないでしょうか。

メーカ

モンベル

モデル

ドライ シームレス ダウンハガー900 #5

価格

\44,000

重量

467g/521g

適応身長

183cm/198cm

収納サイズ

Φ12×24cm

フィルパワー

900

ダウンの重量

不明

シェル素材

13デニール

温度基準

EN13537、ISO23537

コンフォート温度

9℃

リミット温度

5℃

こだわりの高級ダウンシュラフ『ウエスタンマウンテニアリング フライライト』

出典:westernmountaineering

登山に最適な軽量でコンパクトなスペックをもつ上位モデルのスリーピングバッグです。特徴は、バッグ全体にバッフル構造を採用しておりダウンの偏りを防ぎます。重くなりがちなバッフル構造を採用しながらも重量は500gを切っており、この構造のダウンシュラフの中では最軽量です。

使用温度域が2℃まであるので、夏の高山でもおおよそ6~9月の範囲で使用できる保温性を持っています。価格は76,120円と高額ですが、ウエスタンマウンテニアリングのこだわりの高級ダウンを使用しており間違いのないモデルとなっています。

メーカ

ウエスタンマウンテニアリング

モデル

フライライト

価格

¥76,120

重量

405g(6")

適応身長

165cm/180cm/200cm

収納サイズ

13x25cm/13x25cm/13x25cm

フィルパワー

850+

ダウンの重量

202g/217g/231g

シェル素材

10デニール

温度基準

独自

コンフォート温度

-

リミット温度

2℃ (使用温度域)

リミット温度2℃のコスパモデル『イスカ エアドライト290』

出典:イスカ

ダウンのかさ高性を引き出すための標準的な構造であるボックス構造を採用しており、軽量でありながらも保温性に優れています。フットボックスにはダウンを多めに封入されており、足元の冷えを防ぎます。また、両サイドには縦にボックスが伸びており、ダウンの偏りを防ぎ上半身の保温性を高めています。

使用可能温度が2℃で、夏山3000mクラスや春秋の中級山岳におすすめのモデルです。価格も3万円台とかなり抑えられており、このレベルの保温性のダウンシュラフとしてはお買い得なモデルとなっています。

メーカ

イスカ

モデル

エアドライト290

価格

¥33,990

重量

560g

適応身長

210cm(全長)

収納サイズ

Φ14×24cm

フィルパワー

750

ダウンの重量

290g

シェル素材

不明

温度基準

独自

コンフォート温度

-

リミット温度

2℃ (最低使用温度)

イスカの800フィルパワー高級モデル『イスカ エアプラス280』

出典:イスカ

先に紹介したエアドライ290よりも、質の高い800フィルパワーのグースダウンを使用した上位モデルです。その分10gほどこちらの方が軽量になっていますが、基本的な構造などは変わりません。こちらも同様に、使用可能温度が2℃で、夏山3000mクラスや春秋の中級山岳におすすめのモデルです。

メーカ

イスカ

モデル

エアプラス280

価格

¥40,700

重量

550g

適応身長

210cm(全長)

収納サイズ

Φ14×24cm

フィルパワー

800

ダウンの重量

280g

シェル素材

不明

温度基準

独自

コンフォート温度

-

リミット温度

2℃ (最低使用温度)

初春、晩秋のテント泊におすすめの対応温度0℃前後の軽量ダウンシュラフ

こちらは、5,6月や9,10月のテント泊におすすめの軽量ダウンシュラフになります。快適温度が5~0℃の範囲となり、より保温性に優れる分だけ重量も重くなります。上の3地点でテント&ダウン着用の場合を想定すると、3,000m級の縦走テント泊でも十分に対応可能です。
一方で、これらを夏の低山などで使用するにはオーバースペックで、余分な重量を背負うことになりますし暑苦しくて快適には眠れないことも懸念されます。

※横スクロールで表がスクロールできます。

メーカー

シートゥサミット

サーマレスト

Rab

ウエスタン
マウンテニアリング

ナンガ

モンベル

モンベル

モデル

スパークプロ-1C

ハイペリオン0C

Mythic Ultra 180

サマーライト

UDD BAG 380DX

シームレス
ダウンハガー800#2

ドライシームレス
ダウンハガー900#2

価格

¥63,360

¥71,500

¥82,500

¥76,120

¥42,900

¥45,100

¥61,050

重量

619g

464g

400g

510g/540g/595g

680g

677g/762g

702g/783g

適応身長

185cm

183cm

185cm

165cm/180cm/
200cm

165cm/178cm/
185cm

183cm/198cm

183cm/198cm

収納サイズ

13.5×19.5×34cm

14×15cm

16×32cm

15x30cm

Φ13×25cm

Φ15×30cm/
Φ16×32cm

Φ15×30cm/
Φ16×32cm

フィルパワー

950+

900

900+

850+

770

800

900

ダウンの重量

310g

260g

不明

225g/255g/285g

380g

不明

不明

シェル素材

10デニール

20デニール

7デニール

0.9oz

15デニール

10デニール

13デニール

温度基準

EN13537、
ISO23537

EN13537、
ISO23537

EN13537、
ISO23537

独自

EN13537、
ISO23537

EN13537、
ISO23537

EN13537、
ISO23537

コンフォート

3℃

5℃

-

-

3℃

0℃

0℃

リミット

-1℃

0℃

0℃

0℃

-2℃

-5℃

-5℃

最上級950+フィルパワー『シートゥサミット スパークプロ-1C』

スパークプロ-1C
出典:シートゥサミット

最上級の950+フィルパワーのウルトラドライプレミアムグースダウンを使用しながらも、比較的価格も抑えられたダウンシュラフになります。シートゥサミットの特徴でもある快適で効果的な保温性が得られるマミーシェイプタイプで、温度調整や体勢維持が楽にできテント泊での快適性を高めます。

コンフォート温度3℃、リミット温度-1℃であり、3シーズン用として十分な保温性を持っています。夏の高山から3シーズンの中低山まで幅広く活用できるダウンシュラフとなるでしょう。

メーカ

シートゥサミット

モデル

スパークプロ-1C

価格

¥63,360

重量

619g

適応身長

185cm

収納サイズ

13.5×19.5×34cm

フィルパワー

950+

ダウンの重量

310g

シェル素材

10デニール

温度基準

EN13537、ISO23537

コンフォート温度

3℃

リミット温度

-1℃

軽量かつコンパクトに『サーマレスト ハイペリオン 0℃』

出典:サーマレスト

メッシュの隔壁によりコールドスポットを最小限に抑えるボックス構造を採用しており、サーマレストのシュラフの中で最も軽量なモデルです。撥水のニクワックス・ハイドロフォビック・ダウンを使用し、乾燥が早く、水分吸収量を90%減少させていうため、ダウンの天敵である結露に対しても安心です。

コンフォート温度5℃とスパークプロ-1Cよりやや高いですが、同じように夏の高山から3シーズンの中低山まで使用可能なダウンシュラフです。

メーカ

サーマレスト

モデル

ハイペリオン0C

価格

¥71,500

重量

464g

適応身長

183cm

収納サイズ

14×15cm

フィルパワー

900

ダウンの重量

260g

シェル素材

20デニール

温度基準

EN13537、ISO23537

コンフォート温度

5℃

リミット温度

0℃

熱反射システムで最軽量400g『Rab Mythic Ultra 180』

Mythic Ultra 120 Modular Down Sleeping Bag (0C) Cloud/Graphene
出典:Rab

世界初の熱反射性サーモアイオニックライニングテクノロジーを採用したダウンシュラフです。熱イオンライニングテクノロジー(TILT)は繊維をチタンでコーティングし、生地の通気性を損なうことなく、シュラフの中に入っている人の放射熱をダウンシュラフ内に反射させます。

850+のこだわりダウン使用『ウエスタンマウンテニアリング サマーライト』

出典:westernmountaineering