2024.09.11

【2024年版】軽量で耐久性抜群！優れた性能を持つハイブリッド構造のヘルメットおすすめ6選！

クライミングや登山において、安全性は最優先事項です。そのため、頭部をしっかりと守るヘルメットは現在では必携の装備になります。

軽量でありながら高い耐久性を持ち、快適性にも優れたハイブリッド構造のヘルメットは、新しい技術が満載で今までにない革新的な性能を持っています。今回は、そんな『ハイブリッド構造のヘルメット』にどのような特徴があり、どのヘルメットがあなたのニーズに最適なのか解説していきます。

信頼できるメーカーの耐衝撃性能に優れた安心なヘルメットの中でも、特に軽量な200g前後のヘルメットを厳選してご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

登山用ヘルメットのおすすめメーカー

ペツル

ペツルは、50年以上の歴史を持つクライミングギアを販売するブランドです。クライミングや救助に使用するハーネス、ヘッドランプなどを主に製造しており、安全はもちろんのことデザイン性の高さも人気のメーカーです。

ヘルメットは、「シロッコ」という最軽量モデルが人気で現在では進化を重ねた3代目となっています。また、初の女性用ヘルメット販売もペツルが行っており、革新的な発想やデザイン性の高さも兼ね備えています。

ブラックダイヤモンド

アメリカの名門アウトドアブランドで、クライミングをはじめトレッキングやバックカントリースキーなど様々なアイテムを展開しています。信頼の名門ブランドは、多くの登山者に愛されており、耐久性と機能性を兼ね備えています。

クライミングからバックカントリースキーまで様々なアクティビティに合わせて、ヘルメットだけでも多彩なラインナップをそろえています。安全性と快適性を求めたモデルが多く、2サイズ展開や女性用モデルもあるなど多くの方にフィットしやすい万能タイプのメーカーと言えるでしょう。

マムート

160年の歴史をもつスイス発の老舗アウトドアブランドで、素材の特性を活かした確かな品質のアイテムが多くの登山者に人気のメーカーです。もともとはロープメーカーとして始まっており、ヘルメットを含めたクライミング用品に定評があります。

マムートのヘルメットは、高い技術力が特徴で、MIPS(多方向衝撃保護システム)の採用など耐衝撃性能と軽量性の両立を図ったモデルが多く、過酷な状況に挑戦するような登山者でも安心して選択できる性能を誇ります。

グリベル

GRIVEL - トリッパーズ Trippers West Tokyo Running Company

200年以上の歴史をもつイタリアのアウトドアブランドです。多くの登山者から信頼されるクライミングギアは、高い安全性を誇り、特にヘルメットやピッケルなどの高所向け装備では世界トップクラスの地位を確立しています。

ヘルメットは、安全性が高く、またフィット感や独特なデザイン性にも定評があります。イタリアのメーカーではありますが、ジャパンフィットを採用しており、日本人の頭に合わせて調整している点も高評価のポイントです。

登山用ヘルメットの"5つのポイント"を抑えた選び方

登山用ヘルメットを選ぶ時には5つのポイントを抑えることで、実際に使用する時にストレスなく安全に登山をすることが可能です。あまり考えないでヘルメットを購入すると、頭が痛い、首が疲れる、夜間や雨天時に使いづらいなど登山に集中することができなくなってしまう可能性もあります。

たかがヘルメットですが、されどヘルメットです。普段は装着していることを忘れるくらいの快適性でありながら、万が一の際にはしっかりと自分の頭を守ってくれる最高の一点を選びましょう。

①代表的な2種類+αの構造から選ぶ

登山用ヘルメットには大きく分けて2種類の構造があります。

インモールド構造：軽くて耐衝撃性が高いが、価格も高い
ハードシェル構造：耐久性が高く重量感があるが、価格は手頃

軽量性を重視するならば「インモールド構造」がおすすめ

軽量な登山用ヘルメットの多くは、インモールド構造と呼ばれる発泡スチロール（EPS）や、発砲ポリプロピレン（EPP）を使用した構造を採用しています。さらに通気性にも長けているため夏の縦走登山や発汗の可能性が高い登山におすすめのモデルです。

衝撃に強く価格が手頃なものならば「ハードシェル構造」がおすすめ

耐衝撃性・耐久性に優れたポリカーボネイトシェルなどを使い、硬くて傷に強い特徴があります。ヘルメットを薄くすることができ更には耐久性が高いヘルメットです。外側に樹脂製のシェルをまとい、内側に発泡剤という構造が一般的で、価格が安く重量は軽いもので230g前後、通常300g前後のスペックです。

インモールドの軽さとハードシェルの耐久性を備えた「ハイブリットタイプ」

EPPとEPS、2つのフォームにABSシェルを組み合わせることで軽さと耐久性を両立させたタイプです。このタイプのヘルメットは主流ではありませんが優れた技術力のブラックダイヤモンドから発売されています。

②安全基準を満たしたヘルメットであるか確認する

登山用登山用ヘルメットにはヨーロッパと日本の2種類の安全規格が採用されているモデルがほとんどです。価格が安いモデルにはこの安全規格外であることもあるので必ず確認するようにしましょう。

EN規格-EN12492

ヨーロッパの統一規格をEN規格と言い、その中でもEN12492が山岳用ヘルメットの規格です。この規格は5種類のテストからなり非常に厳しいことテストで成り立っています。

UIAA安全規格

UIAAとは国際山岳連盟のことで、クライミングの発展や安全に寄与することを目的に活動を行っている国際団体です。UIAA規格はヘルメットに限らず登山用品やクライミング用品の耐久性などを定めた安全規格でカテゴリーの用品毎にUIAA規格基準が定められています。

テスト方法

対貫通性：円錐形ストライカさから人頭模型に取り付けたヘルメットの頭頂部へ落下させ、結果人頭模型にストライカが接触しないかを確認
衝撃吸収性：半球形と平面形のストライカ2m、0.5mの高さから頭頂部へ落下させ、結果10kNの衝撃過重であるかを確認
あごひもの強度：あごひもに500Nの荷重を加え、結果あごひも全体の伸びが25mm以下であるかを確認
あごひもの有効性：スチールワイヤーの先に取り付けられたフックをヘルメットの縁にかけ上に引っ張られるようにプーリーを介してワイヤーをセットし、重り10kgを175mmの距離落下させ、結果人頭模型から外れないかを確認
通気孔の面積：400平方メートル以上

③サイズ調整と頭の形に合っているかをチェック

欧州やアメリカのブランドは、その国の人の頭の形に合わせたモデルが多いので、日本人がヘルメットをかぶった時にフィットするかを確認する必要があります。

またキャップやビーニーなどをかぶった上からヘルメットを装着する場合は後頭部に設けられた調整ダイヤルで簡単に操作できるタイプを選ぶことでフィット感を高めることが容易に行えます。

④通気性が高いベンチレーションの数と大きさを確認

夏山登山の場合はヘルメットをかぶっていることで風がダイレクトに頭に当たらないため汗をかきやすく蒸れやすくなります。このようなことがないように多数のベンチレーションを備えたヘルメットは蒸れにくく快適な装着感があります。

またヘルメット内部にフォーム素材のインナーパッドがあるモデルは吸湿と吸汗によって顔に汗が滴ることを軽減します。このインナーパッドを取り外して洗えるモデルは衛生的です。

⑤ヘルメットの上からヘッドランプの装着がしやすいかを確認

暗い山の中を登山する時には足元の視界が悪いためヘルメットを装着することがおすすめです。この時ヘルメットの上からヘッドランプを装着する必要がありますが、ヘッドランプクリップがあるとヘッドランプをヘルメットの上から装着した時に滑りづらく安心です。ヘルメットをかぶるシーンを想定して必要な機能がついたモデルか確認するようにしましょう。

軽さと耐久性の両立！ハイブリッド構造のヘルメットおすすめ6選

ブランド	ペツル	グリベル	ブラックダイヤモンド	エーデルリット	マムート	ペツル
イメージ	出典：ペツル	出典：グリベル	出典：ブラックダイヤモンド	出典：エーデルリット	出典：マムート	出典：ペツル
モデル名	シロッコ	ミュータント	ベイパー	サラテ　ライト	ウォールライダーミップス	ボレオ
価格（税込）	¥19,800	¥17,600	¥19,580	¥17,600	¥22,000	¥11,000
構造	ハイブリッド	ハイブリッド	ハイブリッド	ハイブリット	ハイブリッド	ハイブリット
サイズ	S/M(48-58cm)、M/L(53-61cm)	S/M(48-58cm)、L/XL(54-62cm)	S/M(53-59cm)、M/L(58-63cm)	ユニセックスサイズレンジ(52-62cm)	52-57cm、56-61cm	S/M(48-58cm)、M/L(53-61cm)
重量（S/M）	160g(S/M)、170g(M/L)	160g(S/M)、185g(L/XL)	170g(S/M)、180g(M/L)	187g	225g	300g(S/M)、330g(M/L)
カラー	ホワイト/オレンジ、ブラック/オレンジ	ブラック×イエロー	ブラック、オクタン、ホワイト、ピューター	アイスミント	ホワイト	ホワイト、グレー、オレンジ、レッド、ブルー
規格	EN 12492規格UIAA	EN 12492規格	EN 12492規格 UIAA	EN 12492規格	EN 12492規格	EN 12492規格 UIAA

①ペツル　シロッコ

登山家やクライマーに人気のあるハイブリッド構造のヘルメットです。このヘルメットは、耐久性と軽量性を兼ね備えており、長時間の登山やクライミングに適した性能が特徴的です。

最大の魅力はその軽量性です。重量は約160gと非常に軽く、ハイブリッド構造だけではなく登山用ヘルメットの中でも最軽量クラスです。この軽さは、主にEPPフォームをシェルに使いながらライナーにEPSフォームを使用したハイブリッド構造によるもので、頭部をしっかりと保護しながらも軽量化を実現しています。

側面には多くの通気孔が開いており、非常に通気性がよく、長時間の使用でも蒸れにくくなっています。調整可能なヘッドバンドとストラップは、個々の頭の形にフィットしやすく、快適な装着感を提供します。また、磁石式のバックルを採用しているため、片手でも簡単に装着・脱着が可能なのも嬉しいポイントです。

¥19,800という価格については、他のハイブリッド構造ヘルメットと比較してやや高めの設定ですが、価格に劣らない非常に高い品質と性能を持っています。クライミングや登山中の安全性と快適性の双方を求める方にとって、非常に価値のあるヘルメットとなるでしょう。

ブランド	ペツル
モデル名	シロッコ
価格（税込）	¥19,800
構造	ハイブリッド
サイズ	S/M(48-58cm)、M/L(53-61cm)
重量（S/M）	160g(S/M)、170g(M/L)
カラー	ホワイト/オレンジ、ブラック/オレンジ
規格	EN 12492規格UIAA

②グリベル　ミュータント

登山やクライミング用のハイブリッド構造ヘルメットとして、優れた保護性能と快適性を実現しています。グリベルは長年にわたり登山用品の製造に取り組んできたブランドであり、その技術と経験がミュータントにも受け継がれています。

ミュータントの主な特徴は、その堅牢なハイブリッド構造です。外側のシェルはABSプラスチックで作られており、頭頂部からの衝撃に対して高い耐衝撃性能を発揮します。一方で、シェルにはEPPフォームを採用しており、160gと非常に軽量化された設計となっています。

ヘルメット全体に配置された通気孔により、優れた通気性を確保し、汗や蒸れを防ぎます。この通気孔は左右非対称にデザインされており、グリベルの遊び心あるデザイン性を感じさせます。さらに、フィッティングシステムは調整が容易で、様々な頭の形に対応できるように設計されています。

ペツル　シロッコと同程度の重量でありながら、価格についてはグリベルミュータントの方がやや安く設定されており、お買い得なヘルメットと言えるでしょう。価格以上の価値あるヘルメットであり、安全性を重視する登山者やクライマーにとって非常におすすめな選択肢です。

ブランド	グリベル
モデル名	ミュータント
価格（税込）	¥17,600
構造	ハイブリッド
サイズ	S/M(48-58cm)、L/XL(54-62cm)
重量（S/M）	160g(S/M)、185g(L/XL)
カラー	ブラック×イエロー
規格	EN 12492規格

③ブラックダイヤモンド　ベイパー

軽量性と耐衝撃性能を追求したハイブリッド構造の登山・クライミング用ヘルメットです。ブラックダイヤモンドは、品質・性能の高いアウトドアギアを提供するブランドとして知られており、ベイパーも例外ではありません。

ベイパーの最大の特徴は、170gという極めて軽い重量です。この軽量性は、インモールド構造で使用されている軽量カツ男性に富むEPPフォームと、ポリカーボネートとEPSの組み合わせに補強材ALUULAを挟んだ頭頂部により達成されています。この構造は、非常に厳しいUIAA規格の強度を確保しつつ、最小限の重量で済むように設計されています。

ヘルメット全体には大型の通気孔が設けられており、登山やクライミング中の風通しを確保することで、頭部の蒸れを効果的に防ぎます。さらに、調整可能なヘッドバンドとストラップにより、フィット感を簡単に調整できるため、長時間の使用でも快適です。

価格については、ペツル　シロッコと並んで市場の中ではやや高価格帯に位置しています。しかし、その軽量性と高い通気性、さらには耐衝撃性を考慮すると、価格に見合った価値があると言えるでしょう。特に、軽さだけでなく頭頂部を守る耐衝撃性能も求める方におすすめのヘルメットです。

ブランド	ブラックダイヤモンド
モデル名	ベイパー
価格（税込）	¥19,580
構造	ハイブリッド
サイズ	S/M(53-59cm)、M/L(58-63cm)
重量（S/M）	170g(S/M)、180g(M/L)
カラー	ブラック、オクタン、ホワイト、ピューター
規格	EN 12492規格 UIAA

④エーデルリット　サラテライト

軽量で高い耐久性を持つハイブリッド構造の登山・クライミング用ヘルメットです。エーデルリッドは、長年にわたり高品質なクライミング用品を提供しているブランドであり、サラテライトもその技術と信頼性を兼ね備えた製品です。

特徴は、特殊な素材を用いており非常に軽量であることです。重量はわずか187gで、これは内部に使用されているEPPフォームと頭頂部のcurvという素材のシェルによって実現されています。curvは、薄い網状のポリプロピレンを編み上げて生地状にし、それを何層にも重ねた素材で、復元力と耐衝撃性に優れています。

ヘルメット全体に設けられた大きな通気孔が、熱を効果的に逃がし、頭部を涼しく保つように設計されています。また、フィット感を調整できるヘッドバンドとストラップは、簡単にサイズを調整できるため、様々な頭の形に対応し、快適な装着感を提供します。

価格については、エーデルリッドサラテライトは他のハイブリッドヘルメットと比較して平均的な価格帯に位置しています。curvのトップシェルが独特で美しい青色に輝いており、男女問わず人気の出そうなデザインとなっています。全ての性能においてバランスの取れたこのヘルメットは、老若男女様々な登山者におすすめできるヘルメットとなります。

ブランド	エーデルリット
モデル名	サラテ　ライト
価格（税込）	¥17,600
構造	ハイブリット
サイズ	ユニセックスサイズレンジ(52-62cm)
重量（S/M）	187g
カラー	アイスミント
規格	EN 12492規格

⑤マムート　ウォールライダーミップス

最新の安全技術を取り入れたハイブリッド構造の登山・クライミング用ヘルメットです。マムートは、高品質なアウトドア製品で知られるブランドであり、ウォールライダーミップスもそのひとつで、高い安全性と快適性を提供するヘルメットです。

このヘルメットの最大の特徴は、MIPS（多方向衝撃保護システム）という特許技術が搭載されていることです。MIPS技術は、斜め方向からの衝撃に対しても頭部を保護する設計となっており、クライミング中の万が一の際にも頭部へのダメージを軽減します。MIPSの導入により、従来のヘルメットよりもさらに高い安全性が確保されている点が、ウォールライダーミップスの大きな魅力です。

重量は約225gで、ヘルメットとしては比較的軽量な部類に入りますが、ハイブリッド構造の中では軽いとは言えません。また、ヘルメット全体に配置された通気孔が効果的に熱を逃がし、頭部を涼しく保つため、蒸れにくい設計となっています。調整可能なフィッティングシステムも装備されており、様々な頭の形にフィットするように簡単に調整が可能です。

価格帯については、ウォールライダーミップスはMIPS技術を搭載していることもあり、他のハイブリッドヘルメットと比較してやや高価格帯に位置します。しかし、その安全性と快適性、そしてMIPSによる保護機能を考慮すると、納得の価格であるでしょう。安全性を最重視するクライマーや登山者におすすめのヘルメットです。

ブランド	マムート
モデル名	ウォールライダーミップス
価格（税込）	¥22,000
構造	ハイブリッド
サイズ	52-57cm、56-61cm
重量（S/M）	225g
カラー	ホワイト
規格	EN 12492規格

⑥ペツル　ボレオ

耐久性と汎用性を兼ね備えたハイブリッド構造の登山・クライミング用ヘルメットです。ボレオの特徴は、その頑丈な構造です。外殻には耐久性の高いABSプラスチックを使用しており、外部からの衝撃に対して高い保護性能を発揮します。内部にはEPPフォームとEPSフォームが組み合わされており、軽量でありながら、しっかりとした衝撃吸収能力を持っています。このハイブリッド構造により、頭部全体をしっかりと保護するだけでなく、耐久性も確保されています。

重量は約285gと、他のハイブリッドヘルメットと比べてやや重めですが、その分、耐久性と保護性能が高い点が特徴です。複数の通気孔が設けられているため、通気性が良く、長時間の使用でも頭部の蒸れを防ぎます。また、調整可能なヘッドバンドとストラップにより、頭の形状に合わせてフィット感を調整することができ、快適な装着感を提供します。

価格帯はハイブリッド構造としては安価で、頑丈な作りと高い保護性能からコストパフォーマンスに優れた製品と言えます。特に、長期的に使用できる耐久性の高いヘルメットを求めるユーザーにおすすめです。

ブランド	ペツル
モデル名	ボレオ
価格（税込）	¥11,000
構造	ハイブリット
サイズ	S/M(48-58cm)、M/L(53-61cm)
重量（S/M）	300g(S/M)、330g(M/L)
カラー	ホワイト、グレー、オレンジ、レッド、ブルー
規格	EN 12492規格 UIAA