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十勝岳のふもとで宿が営業再開|北海道駒ヶ岳はレベル2継続、火口周辺は立入禁止

十勝岳のふもとで宿が営業再開|北海道駒ヶ岳はレベル2継続、火口周辺は立入禁止

この記事の要点:十勝岳(北海道)の噴火警戒レベルが10月16日に3から2へ下がったことを受け、11月1日、上富良野町の吹上温泉地区で宿泊施設が営業を再開しました。一方、道南の北海道駒ヶ岳は10月25日に約2分間の火山性微動が観測され、噴火警戒レベル2が続いています。どちらの山も「火口周辺には入れない」状態は変わらないため、北海道の山へ出かける人は最新の火山情報と規制範囲を確かめてから計画を立ててください。

何があったか

NHKによると、十勝岳のふもと、上富良野町の吹上温泉地区で11月1日に宿泊施設が営業を再開しました。吹上温泉地区は、9月12日に十勝岳の噴火警戒レベルが3(入山規制)に引き上げられた際、規制範囲に入って避難指示が出ていた地区です。

気象庁は10月16日10時、振幅の大きな火山性地震が起きておらず地震活動が下がってきているとして、十勝岳のレベルを2(火口周辺規制)に引き下げました。これに合わせて北海道の発表では、吹上温泉地区の避難指示と、十勝岳温泉地区の高齢者等避難が解除されています。

同じ北海道では、10月2日に噴火警戒レベル2へ引き上げられた北海道駒ヶ岳で、10月25日に傾きの変化を伴う火山性微動がおよそ2分間観測されました。気象台は小さな噴火が起こる可能性があるとして、レベル2を続けています(NHK、10月30日)。

くわしく:2つの火山の今の状態

  • 噴火警戒レベル:十勝岳 2(10月16日に3から引き下げ) / 北海道駒ヶ岳 2(10月2日に1から引き上げ)
  • 大きな噴石に警戒する範囲:十勝岳 62-2火口からおおむね1.5km / 北海道駒ヶ岳 火口からおおむね4km
  • 気象庁が示す活動の様子:十勝岳 地震は減ったが、熱活動は高い状態。火山ガス(二酸化硫黄)の量が増え、山の深いところのふくらみも続く / 北海道駒ヶ岳 山頂火口原の浅いところがふくらんだ状態が続き、火口原の中で小噴火の可能性

十勝岳について気象庁は、火口から3kmまで届くような噴火の可能性は低くなったと判断した一方で、「火山活動は高まった状態」と説明しています。レベルが下がったことは「安全になった」という意味ではなく、警戒する範囲が3kmから1.5kmに狭まったという意味です。

北海道駒ヶ岳は、9月下旬から山頂火口原の方向が持ち上がる傾きの変化が続いています。10月16日の解説情報では、変化は鈍くなりつつも続いているとしていました。

登山者にとっての意味・気をつけたいこと

  • 火口に近い登山道には入れません。十勝岳は62-2火口からおおむね1.5km、北海道駒ヶ岳は火口からおおむね4kmの範囲が警戒の対象です。山頂を目指す計画は立てられないと考えてください。
  • ふもとの温泉や散策は、各施設の案内で確かめる。吹上温泉地区では宿の営業が戻り始めましたが、すべての施設が同じ時期に再開しているとは限りません。行く前に施設や町の公式情報を見てください。
  • 風下の火山灰・火山ガス。十勝岳は二酸化硫黄の量が増えています。風下側では、小さな噴石や火山灰が遠くまで運ばれることがあります。くぼ地や谷筋は火山ガスがたまりやすいので、においを感じたら引き返します。
  • 雪と道路の冬季閉鎖。11月の大雪山系はすでに冬山です。十勝岳の望岳台方面へ通じる道路など、山岳道路は冬季通行止めになる時期です。火山の規制が緩んでも、登山口までの道路や積雪の状況で計画が成り立たないことがあります。
  • 噴火警戒レベル1の山でも油断しない。レベル1は「活火山であることに留意」という意味で、突然の噴火がないとは言えません。火山に登るときはヘルメットを持ち、登山届を出しておきましょう。

次の発表と確かめ方

気象庁は、活動の変化があれば随時、解説情報を出します。出かける前の日と当日の朝に、次の3つを確かめると安心です。

  1. 気象庁「噴火警戒レベルが運用されている火山」のページで、現在のレベルと最新の解説情報
  2. 上富良野町・美瑛町(十勝岳)、森町・鹿部町・七飯町(北海道駒ヶ岳)など地元自治体の規制・通行止めのお知らせ
  3. 泊まる宿や立ち寄る施設の営業案内

北海道の山に入るときは、北海道警察の「登山届」のページから届け出の方法を確かめ、オンラインの登山届(コンパスなど)も活用してください。

出典:NHK「大雪山系十勝岳 噴火警戒レベル引き下げで宿泊施設が営業再開」(2026年11月1日)/気象庁「十勝岳の噴火警戒レベルを2へ引下げ」(2026年10月16日)/北海道「十勝岳の対応について」/NHK「北海道駒ヶ岳 25日に2分間の火山性微動 レベル2継続」(2026年10月30日)/札幌管区気象台「北海道駒ヶ岳 火山の状況に関する解説情報 第14号」(2026年10月16日)(2026年11月1日確認)

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