この記事の要点:北アルプスの岐阜県側の玄関口、新穂高ロープウェイは11月24日(火)から27日(金)まで、点検のため全線が運休します。新穂高から登る穂高・槍の稜線の山小屋は、穂高岳山荘・槍ヶ岳山荘とも11月3日で今季の営業を終え、冬の休業に入りました。11月の新穂高から稜線へ向かう計画は、小屋に頼れない冬山として組み直す必要があります。
何が発表されたか
新穂高ロープウェイは通年営業ですが、毎年メンテナンスのための運休日があります。公式サイトの2026年度の運行計画では、6月15日〜26日に続いて、11月24日(火)〜27日(金)に第1・第2ロープウェイとも運行を休みます。この期間は、各駅の売店や飲食施設も終日休業です。
あわせて、新穂高から歩いて向かう稜線の山小屋は、すでに今季の営業を終えています。穂高岳山荘は11月3日まで営業し、11月6日に「冬季休業中」と知らせています。槍ヶ岳山荘グループの公式サイトでは、槍ヶ岳山荘・槍沢ロッヂ・岳沢小屋の今季の営業期間を4月27日〜11月3日としています。
くわしく:新穂高まわりの施設の状況
11月7日時点の各公式サイトの案内をまとめました。
- 新穂高ロープウェイ:営業状況 営業中(通年) / 期間 11月24日〜27日は全線運休 / 予約 不要(新穂高温泉駅〜西穂高口駅の往復は大人3,800円) / アクセス 新穂高温泉駅まで濃飛バスまたはマイカー
- 穂高岳山荘(奥穂高岳・涸沢岳の間):営業状況 冬季休業 / 期間 今季は4月27日〜11月3日 / 予約 来季の予定は未発表 / アクセス 新穂高・上高地から稜線まで長い登り
- 槍ヶ岳山荘:営業状況 営業終了 / 期間 今季は4月27日〜11月3日 / 予約 来季の予定は公式サイトで発表 / アクセス 新穂高から飛騨沢、上高地から槍沢
- 槍沢ロッヂ・岳沢小屋:営業状況 営業終了 / 期間 今季は4月27日〜11月3日 / 予約 同上 / アクセス 上高地から
穂高岳山荘は営業最終盤の11月1日、山荘のまわりで積雪10〜20cm、吹きだまりでは腰ほどの深さと伝え、厳冬期の装備が必要だとしていました。日没が早いため、小屋に着くのは15時までを目安にするよう呼びかけていました。
バスは、濃飛バスの運行情報によると、平湯・新穂高線が国道158号の土砂崩落による通行止めのため迂回して運行しています。8月17日〜11月16日は佳留萱と山のホテル前のバス停に止まりません。新穂高と松本を結ぶ特急バスは、冬は12月29日〜1月3日だけの運行です。
営業状況や運行は変わりやすいので、出かける前に各公式サイトで最新の情報を確かめてください。
登山者にとっての意味・気をつけたいこと
- 24〜27日はロープウェイで標高を稼げません。西穂高口(標高約2,150m)からの散策や西穂方面の計画は、この4日間を外して組みます。運休明けや週末も、点検の延長や強風での運休がありえます。
- 稜線の小屋はどこも閉まっています。営業中の小屋に泊まって翌日に稜線へ、という夏秋の計画は使えません。食料・燃料・寒さへの備えを自分で持つ必要があります。
- 11月の北アルプスの稜線は冬山です。11月上旬の時点ですでに腰ほどの吹きだまりが報告されています。アイゼン・ピッケル・冬用の手袋や防寒着が前提で、雪山の経験がない人が稜線に上がるのは避けます。
- 日の短さを計画に入れます。11月の日没は16時半ごろです。下山や小屋のない場所での行動は、15時には終える余裕を持たせます。
登山届と、確かめ方
新穂高を含む岐阜県側の北アルプス(焼岳を含む)は、県の条例で登山届の提出が義務になっている地区です。届け出をしないで登った場合や、うその内容で届け出た場合は、5万円以下の過料の対象になります。登山届は、登山口の登山届ポストのほか、岐阜県北アルプス山岳遭難対策協議会のオンライン窓口、コンパス、ヤマップから出せます。
ロープウェイの運行は新穂高ロープウェイの公式サイト、バスは濃飛バスの運行情報、山小屋の来季の予定は各小屋の公式サイトで確かめられます。
新穂高や上高地のような登山口の、季節ごとの変化は山旅旅のInstagramでも短くお知らせしています。冬に向けて計画を立てるときの参考にしてください。
出典:新穂高ロープウェイ「【2026年度】新穂高ロープウェイの運行計画について」(2026年3月9日)/山と溪谷オンライン「穂高岳山荘からの情報」(2026年11月1日・6日)/槍ヶ岳山荘グループ 公式サイト/濃飛バス「運行情報」/岐阜県「山岳遭難の防止に関する条例」(2026年1月7日更新)(2026年11月7日確認)





