この記事の結論:大岳山(おおだけさん、1,266m)は、ケーブルカーで標高831mの御岳山駅まで上がり、武蔵御嶽神社から尾根をたどって登る奥多摩の山です。御岳山駅から大岳山に登り、ロックガーデンを通って駅へ戻る周回は、歩く時間が約5時間20分、距離は約10.2km、登りの合計は約950mです。いちばんの見どころは、山頂直下の鎖場と岩場を越えた先の、富士山方面が開けた山頂の展望です。11月からは日の短さと日陰の岩場の冷え込みから逆算して、早い出発と手袋・滑り止めを軸に装備を組みます。
大岳山はこんな山
- レベル:中級者向け(歩く時間は5時間を超え、山頂直下に鎖場と両手を使う岩場が続きます)
- 標高:1,266m(東京都奥多摩町と檜原村の境。日本二百名山・関東百名山のひとつ)
- 歩き出しの標高:御岳山駅 831m(御岳登山鉄道のケーブルカーの山上駅)
- 歩く時間の目安:約5時間18分(御岳山駅からの周回。休憩は含みません)
- 距離・登りの合計:約10.2km、登りの合計 約952m・下りの合計 約952m
- 場所:秩父多摩甲斐国立公園。片方の肩が張り出した形で、遠くからでも見分けやすく、江戸時代には江戸湾を行き来する船の目印にもなったといわれます
- 注意(2026年9月18日の東京都御岳ビジターセンターの情報):御岳山〜大岳山、大岳山〜鋸山〜奥多摩駅の道は通行できます。御岳山周辺の神苑の森コース(天狗の腰掛杉〜鳥居前広場)は倒木のため当面通行止めです。出かける前に最新のコース状況を確認してください
コースの流れ
御岳山駅から武蔵御嶽神社、奥の院を経て大岳山に登り、帰りは鍋割山分岐からロックガーデン、七代の滝を通って駅に戻る周回です。区間の時間はYAMA HACKのコースガイド(2026年7月更新)の目安です。
- 御岳山駅〜御岳山(武蔵御嶽神社):登り 約21分 / 下り — / ひとこと 宿坊の並ぶ舗装された参道
- 御岳山〜奥の院〜鍋割山分岐:登り 約1時間5分 / 下り — / ひとこと 奥の院の付近に鎖場と細い岩の道
- 鍋割山分岐〜大岳神社〜大岳山:登り 約1時間 / 下り 約43分 / ひとこと 鎖場と岩場が続くコースの核心部
- 鍋割山分岐〜ロックガーデン〜七代の滝:登り — / 下り 約1時間10分 / ひとこと 沢沿いの苔むした岩の道
- 七代の滝〜御岳山駅:登り — / 下り 約59分 / ひとこと 天狗岩・長尾平へ登り返して駅へ
- 御岳山駅から武蔵御嶽神社へ:ケーブルカーを降りたら、宿坊が並ぶ参道を歩いて武蔵御嶽神社へ向かいます。御岳山駅の裏手などにトイレがあるので、ここで済ませておきます。

- 奥の院を経て鍋割山分岐へ:神社の先から奥の院へ登ります。奥の院の付近には鎖場があり、その先は道幅が狭く、滑りやすい岩が出てきます。奥の院峰から鍋割山へは急な岩の下りです。鍋割山分岐には「滑落事故多発」の看板が立っています。
- 大岳山荘跡から大岳神社、山頂へ:廃業した大岳山荘の跡を過ぎると、岩場の登りが始まります。大岳神社は、奈良時代に吉野の大峯山から蔵王権現を迎えてまつったと伝えられる神社です。神社から山頂までは急な岩場が続き、両手を使う場面があります。手がかりと足場を一つずつ確かめて登ります。
- 大岳山の山頂:山頂は富士山の方向が開け、晴れていれば富士山が見えます。昼ごはんをとる人が多い場所です。下りは登ってきた岩場を戻るので、登り以上にゆっくり、体を岩に近づけて下ります。
- 鍋割山分岐からロックガーデンへ:鍋割山分岐まで戻ったら、綾広の滝・ロックガーデン方面へ下ります。苔むした岩のあいだを沢が流れる道で、雨のあとは飛び石が滑りやすくなります。

- 七代の滝から御岳山駅へ:七代の滝からは天狗岩の脇を通って長尾平へ登り返します。最後の登り返しは疲れが出るところなので、時間に余裕をもって駅へ向かいます。

ロックガーデンと武蔵御嶽神社のまわりだけを歩くコースは、こちらの記事で紹介しています。
山旅旅の切り口:道具から逆算するコース選び
大岳山は、御岳山までの参道は楽に歩けますが、その先は鎖場と岩場が何度も出てくる山です。両手を使う場面が多いので、ストックはザックにしまえるものにし、スマートフォンや地図などの小物は手に持たずに出し入れできる場所にまとめます。山頂は風が当たり、日陰の岩場は冬に冷え込むため、汗をかく登りと、止まると冷える山頂・岩場の差に合わせて重ね着を組みます。また、ケーブルカーの時刻があり、11月以降は日が短いので、帰りの時間から逆算して朝早く歩き出すことも装備と同じくらい大切です。
この山の装備リスト(晩秋〜冬:11月〜2月)
- 汗が冷えにくい肌着(化繊またはメリノウール。綿は避けます)
- 行動中に着たままにできる薄手の保温着
- 風を防ぐ上着(レインウェアでも可)、保温の帽子
- 指先まで覆う手袋(冷えた鎖と岩をつかむため)
- チェーンスパイクか軽アイゼン(12月〜2月。日陰の山道や岩場の凍結に備えて)
- 靴底のしっかりした登山靴、ザックにしまえるストック
- 水 1〜1.5Lと行動食、温かい昼ごはん
- ヘッドランプ(下山が遅れたときのため)
装備ごとの選び方
この山で使う山旅の道具
岩場の登りでかいた汗を冷やさず、風の当たる山頂で温かい昼ごはんをとるための3点です。
季節ごとの服装の目安
- 11月:紅葉から落葉の時期です。落ち葉で岩や木の根が隠れて滑りやすくなります。朝晩は冷えるので、肌着・保温着・風を防ぐ上着を重ねる前提にします。
- 12月〜2月:空気が澄んで山頂からの眺めがよい時期ですが、日陰の道や岩場が凍ることがあります。滑り止めと厚手の手袋を加え、凍っているときは岩場の手前で引き返すことも選択肢にします。
- 4月〜6月:新緑の時期です。登りは汗をかくので速乾性の肌着を選び、山頂で羽織る薄手の上着を1枚持ちます。
アクセスと登山口
- 公共交通:JR青梅線の御嶽駅から西東京バスで約10分の「ケーブル下」で降り、歩いて約5分の滝本駅から御岳登山鉄道のケーブルカーに乗ります。乗車時間は約6分、運賃は大人片道700円・往復1,400円です(往復は2日間で1往復有効)。
- 車:圏央道の日の出ICから国道411号と都道を経由して約30分、青梅ICから約40分です。カーナビは「御岳登山鉄道 滝本駅」で設定します(「御岳山」と入れると通行止めの道に案内されるため)。
- 駐車場:滝本駅駐車場は136台、営業時間は7時10分〜19時です。料金は軽・普通車で平日1時間400円(1日の上限1,500円)、土日・特定日は1時間450円(1日の上限2,000円)です。
- 別の下山路:大岳山から鋸山を経て鋸尾根をJR奥多摩駅へ下る道もあります。鎖場とハシゴのある長い下りなので、周回に慣れてから計画します。
ケーブルカーの時刻、運賃、駐車料金、登山道の状況は変わることがあります。出かける前に最新の情報を確認してください。
まとめ
大岳山は、ケーブルカーで標高831mから歩き出し、約5時間20分の周回で鎖場と岩場を越えて、富士山方面の開けた山頂に立てる山です。両手を空けて岩場を通れる装備と、冷える山頂や日陰に合わせた重ね着が要になります。日の短い時期は、ケーブルカーの帰りの時刻から逆算して早めに出発してください。
出典:YAMA HACK「大岳山コースガイド|御岳山~大岳山縦走コース」/山と溪谷オンライン「大岳山」/山と溪谷オンライン 山行記録「御岳山~大岳山~奥多摩駅」(2024年12月)/東京都御岳ビジターセンター「御岳山周辺のコース状況」/御岳登山鉄道「時刻表・運賃」/御岳登山鉄道「御岳山へのアクセス」/ニッポン旅マガジン「大岳山」(2026年11月2日確認)
※本記事の作成にはAIを活用し、製品の仕様は各公式サイトの掲載情報(確認日時点)と照合しています。





