パッキングとは
登山用のザックに装備を収納することをパッキングと言う。パッキングの基本とコツを覚える前に、まず目的を明確にすることからスタートすると掴みやすいだろう。登山では足元が不安なために安定した歩行と行動ができると転倒防止、疲れ防止につながる。このように重心移動が楽に行えるようにパッキングを行うことが目的となる。パッキングを行う際に重視するポイントは重い荷物が体から離れないようにすることとザックの中に隙間ができてしまわないようにすること、重い荷物がザックの上の方に来ないようにすること。この3点を気をつけてパッキングすることで登山時に安定して歩くことができるようになる。重い荷物が体から離れて外側にパッキングされていると歩いている際にこの重い荷物に体が振られてしまう。よって背中に近いところに重い荷物は収納するよう心がける。隙間ができてしまうとザックの中で装備が動いてしまうためにこれも同じように体がザックに振られてしまう。隙間を作らないようにするために小さな道具や圧縮できるようなウェアなどを豆腐を詰めた後に隙間に埋めていくようにすると隙間無くパッキングができる。次に重い荷物がザックの上の方に来ないようにする点にはもう一つ注意が必要で、ザックの形状や特徴にもよるが、最下部にあまり使用しない例えばテントやシュラフマット山ごはん道具などを収納するのが良いだろう。登山中に利用する可能性のあるものをザックの最下部に収納してしまうとそれを取り出す際、全ての装備をザックから取り出す必要が出てきてしまう。このように上手にパッキングをするとザックがコンパクトになり、ザックが岩や木々に当たることで体が跳ね返るような危険を防止することにもつながる。登山中にザックのまわりに小さなギアやゴミ袋をぶら下げている人を見るが、意図せず木々に引っかけてしまったり、ぶらぶらと揺れることで体が小さく振られている状態が続くために真似してはいけない。パッキングを行動中視点で見てきたが、道具を忘れずに持ち歩く事、また目的地に到着してザックの中のものを使用する際に取り出しやすいように、道具をカテゴリ化し小さなスタッフサックに小分けすることもおすすめする。意図しない豪雨に見舞われることも登山では多くあるため、濡れては消して困るダウンウェアやダウンシュラフなどは防水対策をのため、防水のスタッフサックに収納するなどでパッキングをする。登山時にゴミが出てしまうと多くのゴミを持ち帰ることが必須となるため、ゴミが出ないように、またゴミが出ても小さくなるサランラップなどを活用し、下山する時にコンパクトになるよう心がけることもお勧めする。ザックにも容量とジッパーの数、1〜2気室、雨蓋のありなし、レインカバーの必要のない防水仕様の生地など様々な特徴があるため自分に合ったザック選びも大事になる。パッキングから逆算してザックを選ぶと間違いのない買い物ができるだろう。
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