茨木県は平野部が多く、山地は県北部と、県央西部から筑波山にかけての一帯にとどまります。しかし、全体的になだらかな山容の山が多く、標高1000m以下の低山がほとんどですので、初心者の山歩きにピッタリです。
この記事では、茨城県の低山の中から初心者におすすめの山を12座ピックアップし、登山コースや交通アクセスとあわせて紹介しています。コースによってはベテランが楽しめる山もありますので、茨城県の低山に興味のある方はぜひ最後までお読みください。
1.筑波山(つくばさん)/標高877m
筑波山は、日本百名山の1つであり、常陸三山、関東百名山、日本百低山、新日本百低山にも選定されている茨城県を代表する秀峰です。
男体山と女体山の2つの峰からなる双耳峰で、両者は山頂でつながっています。男体山、女体山どちらの山頂からも大展望が広がり、関東平野が見渡せます。
男体山にはケーブルカー、女体山にはロープウェイが通っているため観光客も多く、年間を通じて訪れる人の絶えない人気の低山です。
おすすめ登山コース
筑波山の登山コースはいくつもあり、好みやレベルに応じて選べます。ここではおたつ石コースで女体山を往復する初心者向けのコースを紹介します。
ロープウェイのつつじヶ丘駅からスタート。おたつ石コースには、奇岩、巨岩の名所が多く、説明文を読みながら楽しく歩けます。
山頂はほぼ観光地と化していますが、山歩きが初めての方には安心できるといえるでしょう。帰りは来た道を戻ります。
つつじヶ丘駅→屏風岩→女体山→筑波山頂駅→女体山→屏風岩→つつじヶ丘駅
コースタイム(休憩時間含まず) | 約3時間 |
総距離 | 6.2㎞ |
累積標高 | 上り580m、下り575m |
難易度 | ★☆☆☆☆ |
アクセス
- つくばエクスプレスつくば駅からシャトルバス筑波山行きでつつじヶ丘バス停下車
- 常磐自動車道土浦北ICから国道125号、県道14号、県道42号を経て約40分、筑波山つつじヶ丘駐車場を利用
2.宝篋山(ほうきょうさん)/標高461m
宝篋山は、筑波山に次ぐ知名度を誇る、人気の高い里山です。春はコブシや山桜など可憐な花々が咲き、夏は新緑に覆われ、秋は一面紅葉に染まり、訪れる人を飽きさせません。
山頂からは筑波山を筆頭に榛名山、赤城山、日光連山が見渡せ、天気が良ければ富士山やスカイツリーまで一望できる大パノラマが広がります。
初心者からベテランまで年間を通じて楽しく里山歩きが楽しめます。
山の名前 | 宝篋山(ほうきょうさん) |
標高 | 461m |
場所 | つくば市 |
地図・天気など | 詳細情報 |
おすすめ登山コース
宝篋山のコースはいろいろありますが、ここでは最も人気の高い極楽寺コースの往復を紹介します。沢に沿って登り、山頂直下で急登になりますが、歩きやすく初心者向けコースです。
子ども連れファミリーにもおすすめです。
宝篋山駐車場→宝篋山→宝篋山駐車場
コースタイム(休憩時間含まず) | 約2時間30分 |
総距離 | 6.1km |
累積標高 | 上り523m、下り523m |
難易度 | ★☆☆☆☆ |
アクセス
- つくばエクスプレスつくば駅から小田シャトルバスで約40分、小田東部バス停下車
- JR土浦駅から関鉄バス筑波山口行きで約30分、宝篋山入口バス停下車
- 常磐自動車道土浦北ICから国道125号を経て約8㎞、宝篋山小田休憩所の駐車場を利用
3.加波山(かばさん)/標高709m
加波山は筑波連山の1つで、筑波山に次ぐ標高の高さを誇ります。関東百名山、日本百名山、シニア百山に選定されている信仰の山で、山中のあちこちに祠や石碑があり、山頂には加波山神社本殿が鎮座しているため、神社仏閣が好きな方にはおすすめです。
また、筑波山、足尾山と共に常陸三山と呼ばれており、観光の山でもある筑波山と比べると、それほど人が多くないため静かな山歩きが楽しめます。
山の名前 | 加波山(かばさん) |
標高 | 709m |
場所 | 桜川市と石岡市の境 |
地図・天気など | 詳細情報 |
おすすめ登山コース
初心者にもおすすめの加波山周回コースを紹介します。ふもとにある立派な加波山神社から車道を1kmほど歩いて本宮路と親宮路の分岐へ向かいます。
右の本宮路を進み、本宮の鳥居の脇を通ると、ずっと登りが続きます。山頂に到着しても、残念ながら展望はありません。
いくつかの神社の脇を通り過ぎて加波山神社の拝殿へ向かったら、9合目、8合目、7合目と下っていき、本宮路と親宮路の分岐へ戻ります。
加波山は、採石場から唯一の展望がありますが、そのほかに展望はほとんどないといっていいでしょう。
登山口→加波山→登山口
コースタイム(休憩時間含まず) | 約2時間 |
総距離 | 4.1㎞ |
累積標高 | 上り522m、下り520m |
難易度 | ★☆☆☆☆ |
アクセス
- JR水戸線岩瀬駅からタクシーで約30分、本宮路・親宮路分岐へ
- 北関東自動車道桜川筑西ICから国道50号、県道41号を経て約11㎞、樺穂小学校手前信号を左折して加波山神社の駐車場を利用、または加波山神社を通り越して桜観音のある本宮路・親宮路分岐脇の駐車場を利用
4.男体山(なんたいさん)/標高654m
男体山は、奥久慈男体山(おくくじなんたいさん)とも呼ばれる岩峰で、関東百名山、日本百低山、シニア百山、新日本百名山に選定されている秀峰です。標高こそ高くないものの、そそり立つような険しい山容が特徴で、西~南側は落差300mの断崖絶壁となっています。
登山コースは中上級者向けから初級者向けまで複数あり、健脚者から初心者まで年間を通じて山歩きが楽しめます。
山頂からは太平洋や富士山が一望できる大パノラマが広がり、特に秋の紅葉のシーズンには多くの登山者が訪れる好展望の山です。
山の名前 | 男体山(なんたいさん) |
標高 |
654m |
場所 | 常陸太田市と久慈郡大子町の境 |
地図・天気など | 詳細情報 |
おすすめ登山コース
西金駅~男体山~鍋転山~月居山~袋田駅の縦走コースを紹介します。奥久慈男体山から月居山を通って名所、袋田の滝まで行く健脚者向けコースです。低山とは思えない本格的な登山の醍醐味がたっぷり味わえるので、ベテランも満足できます。
西金駅から一般道を1時間ほど歩いて登山口へ。健脚者コースを登ります。急登、鎖場が続きますが、途中眺めの良い場所で休憩しつつ登っていきましょう。岩登りをやり切ると山頂に到着します。
男体山から先はアップダウンを繰り返してピークを踏んでいくので、きつく感じられまが、袋田の滝が見えたら感動もひとしおです。
たっぷり見学してから帰路につきましょう。
西金駅→男体山→第2展望台→鍋転山→月居山→月居観音堂→袋田の滝→袋田駅
コースタイム(休憩時間含まず) | 約6時間50分 |
総距離 | 16.2㎞ |
累積標高 | 上り1360m、下り1331m |
難易度 | ★★★☆☆ |
アクセス
- JR水郡線西金駅下車
- 常磐自動車道那珂ICから国道118号、県道322号、町道を経て約37㎞、大円地の無料駐車場を利用
5.小町山(こまちやま)/標高361m
小町山は、土浦市にある人気の高い里山です。筑波山から連なる山地の一角にあり、宝篋山の隣に位置しているため宝篋山と一緒に登る方も多く、ベテランから初心者、子供、シニアにまで親しまれています。
5つある登山コースは急登箇所があるものの、地元有志の方々が整備してくださっているため、急斜面にはロープが張られていたり、随所に手作りのベンチやイスが置かれていたりと歩きやすくなっています。
山頂にはパラグライダーの離陸場があり、茨城県を代表する名峰、筑波山をはじめ関東平野一望の景色が得られます。
積雪の影響をあまり受けないため、年間を通じて山歩きが楽しめる里山です。
山の名前 | 小町山(こまちやま) |
標高 | 361m |
場所 | 土浦市 |
おすすめ登山コース
天の川沢コースで登り、朝日峠ハイキングコースで下る初心者向けの周回コースを紹介します。起点となる小町の館は直径7mの水車が目印で、駐車場や名物の蕎麦が食べられる蕎麦処などがあります。
産直物販売コーナーもあるので下山後のお楽しみにするといいでしょう。登山口の入口には自由に使える杖が置いてあります。
沢沿いに登っていき、展望岩や食事休憩にピッタリのもぐもぐ処を経て山頂へ。帰りは朝日峠のハイキングコースを下っていきます。ハートの形をしたハート岩、おかめの顔に見えるおかめ岩などの見どころを経て登山口に戻ります。
小町の館→朝日峠ハイキングコース入口→小町山登山口→小町山→朝日峠ハイキングコース入口→小町の館
コースタイム(休憩時間含まず) | 約2時間10分 |
総距離 | 3.8km |
累積標高 | 上り357m、下り356m |
難易度 | ★☆☆☆☆ |
アクセス
- JR常磐線土浦駅からタクシーで約30分またはつくばエクスプレスつくば駅からタクシーで約30分
- 常磐自動車道土浦北ICから約15分、小町の館無料駐車場を利用
6.高鈴山(たかすずさん)/標高623m
日立市と常陸太田市の境に位置する高鈴山は、神峰山(かみねやま)とともに多賀山地の南部の主峰です。山頂からの展望が素晴らしく、筑波山、加波山、奥久慈男体山から那須連山まで見渡せます。
隣の御岩山から高鈴山へと尾根をたどるハイキングコースが、昔から日立市民に親しまれています。御岩山は信仰の山で神社や奇岩巨岩がそびえ立ちますが、高鈴山は信仰に関係ないなだらかな山です。
高鈴山はまた、御岩山、風神山、神峰山などとともに日立アルプスと呼ばれ、センブリが咲く花の百名山に選定されています。
山の名前 | 高鈴山(たかすずさん) |
標高 | 623m |
場所 | 日立市と常盤太田市の境 |
地図・天気など | 詳細情報 |
おすすめ登山コース
御岩神社から登って御岩山~高鈴山、御岩山に戻って今度は神峰山へ、神峰山から来た道を戻って御岩神社に戻る、高鈴山登山のスタンダードコースを紹介します。日立アルプスを歩き、眺望を満喫するコースです。
スタートの御岩神社は立派な神社で楼門が壮麗です。ここをくぐると本殿の先から表参道と裏参道に分かれますが、のちに合流します。山頂直下は鋭い岩場で信仰の山であることを彷彿とさせます。
高鈴産の山頂には展望台が設置されていくので心行くまで眺望が楽しみましょう。
神峰山山頂からは日立や水戸の市街地、太平洋が望めます。
御岩神社→御岩山→高鈴山→御岩山→神峰山→御岩山→御岩神社
コースタイム(休憩時間含まず) | 約3時間40分 |
総距離 | 11.4㎞ |
累積標高 | 上り753m、下り753m |
難易度 | ★☆☆☆☆ |
アクセス
- JR常磐線日立駅から日立電鉄バスで御岩神社前バス停下車
- 常磐自動車道日立中央ICから日立道路、県道36号を経て約5㎞、JR日立駅周辺のコインパーキングを利用
7.竪破山(たつわれさん)/標高658m
竪破山は、茨城県日立市の最高峰で、関東百名山、日本百低山に選定されている低山です。古くから山岳信仰の霊場として崇められており、今もなお神秘的な雰囲気に包まれています。
竪破山には奇岩・巨岩信仰があり、登山コース上にはさまざまな奇石、巨石が点在しています。なかでも山頂付近にある太刀割(たちわり)石は、直径7mの巨石がまるで刃物でスパッと切られたかのように真っ二つに割れていることで有名です。
この巨石には、源義家が大太刀を一振りして割ったという言い伝えがあり、竪破山の見どころの1つとなっています。そのほかにも伝説やいわれのある奇石・巨石がいくつかあり、山頂には黒坂命(くろさかのみこと)が祀られた黒前(くろさき)神社があります。
歴史や伝説に興味がある方には特におすすめの山です。
おすすめ登山コース
胎内石、太刀割石、奈々久良の滝などパワースポットでもある竪破山の見どころを見て回る周回コース。
不思議な石の博覧会のような趣で、のんびりと低山ハイクを楽しみましょう。
登山口→竪破山→胎内石→竪破山→太刀割石→奈々久良の滝→登山口
コースタイム(休憩時間含まず) | 約2時間30分 |
総距離 | 4.5㎞ |
累積標高 | 上り316m、下り324m |
難易度 | ★☆☆☆☆ |
アクセス
- JR常磐線十王駅からバスで約30分、鬼越バス停下車徒歩30分
- 常磐道日立ICから県道10号・60号を経て、竪破山林道口駐車場を利用。駐車場奥に登山口
難台山(なんだいさん)/標高553m
難台山は笠間市と石岡市の境にある低山で、尾根上の吾国山(わがくにやま)、愛宕山(あたごやま)へのハイキングコースが続いています。
登山道は標高のわりにアップダウンが多く、しっかりとした歩きごたえを求める方も満足できるコースとなっています。
樹林帯の登山道を歩くため、新緑や紅葉は見事。冬枯れの時期は落葉で展望が良くなりおすすめです。また、珍しいスズランの群生地があり、開花期の5月中旬は、花を目当てにしたハイカーでにぎわいます。
山の名前 | 難台山(なんだいさん) |
標高 | 553m |
場所 | 石岡市と笠間市の境 |
地図・天気など | 詳細情報 |
おすすめ登山コース
愛宕山~難台山~吾国山と縦走する、吾国愛宕ハイキングコースを紹介します。愛宕山へはJR常磐線岩間駅から、吾国山へはJR水戸線福原駅からアクセスできるため、駅から駅へと効率よく歩ける人気のコースです。
このコースは笠間アルプス縦走路とも呼ばれ、登山道はアップダウンが続きますが、整備されているため歩きやすくなっています。
各山の山頂や愛宕神社、南山展望台などからは眺望が楽しめ、団子石、屏風岩など見どころスポットも点在し、充実した日帰り縦走が楽しめます。
岩間駅→愛宕山→あたご天狗の森登山口→南山→団子石峠→団子石→団子山→大福山→難台山→道祖神峠→吾国山→福原駅
コースタイム(休憩時間含まず) | 約5時間 |
総距離 | 16.1km |
累積標高 | 上り1054m、下り1029m |
難易度 | ★★☆☆☆ |
アクセス
- JR常磐線岩間駅下車
- 常磐道岩間ICから県道34号、国道355号を経て、愛宕神社の鳥居前にある、あたご天狗の森駐車場を利用
9.雪入山(ゆきいりやま)/標高345m
雪入山は、かすみがうら市と石岡市の境に位置している低山で、初心者向けの1DAYハイキングにピッタリな里山です。
雪入ふれあいの里公園というネイチャーセンターを配した広大な自然公園を起点に5つのハイキングコースが整備されており、そのうちの1つは「茨城森林浴の道100選」に選ばれています。
どのコースも四季折々の自然にたっぷり浸れる、気持のいい里山歩きが楽しめるため人気があります。雪入ふれあいの里公園に詳しいパンフレットが置いてあるので、初心者の方は利用するといいでしょう。
年間を通じて山歩きができますが、近くの茨城県立中央青年の家の辺りが桜の名所として知られているため、お花見を兼ねた春の山行がおすすめです。
山の名前 | 雪入山(ゆきいりやま) |
標高 | 345m |
場所 | かすみがうら市と石岡市の境 |
地図・天気など | 詳細情報 |
おすすめ登山コース
雪入ふれあいの里公園を起点に剣ヶ峰、雪入山、青木葉山、浅間山とピークを踏んで雪入ふれあいの里公園に戻る周回コースを紹介します。千代田アルプスと呼ばれる人気のコースです。
最初の剣ヶ峰への登りのみ急登ですが、後は気持ちの良い尾根歩きが続くので初心者から歩けます。途中の黒文字平からは、美しい筑波山が拝めます。
雪入ふれあいの里公園→つめくさ広場→剣ヶ峰→雪入山→青木葉峠→青木葉山→浅間山→雪入ふれあいの里公園
コースタイム(休憩時間含まず) | 約2時間30分 |
総距離 | 5.7km |
累積標高 | 上り446m、下り441m |
難易度 | ★☆☆☆☆ |
アクセス
- JR土浦駅から関東鉄道バス柿岡車庫行きで田上バス停下車、徒歩45分
- JR神立駅またはJR石岡駅からタクシーで約20分
- 常磐道千代田石岡ICから約15分、雪入ふれあいの里公園駐車場を利用
10.土岳(つちだけ)/標高599m
高萩市の土岳は、「茨城の自然百選」に選ばれている、初心者でも気軽に登山が楽しめる低山です。
登山口付近には紅葉で有名な花貫渓谷や汐見橋吊り橋があり、11月には紅葉祭りが開催されます。山頂からはパノラマビューが広がり、神峰山や高鈴山、筑波山が望め、冬季には那須連峰、日光連山、富士山まで遠望できます。
コースタイムは短いですが、岩場が多く急登箇所もあるため登りごたえがあります。ハイキングというよりプチ登山気分が味わえる低山です。
山の名前 | 土岳(つちだけ) |
標高 | 599m |
場所 | 高萩市 |
地図・天気など | 詳細情報 |
おすすめ登山コース
小滝沢キャンプ場の登山口から土岳に登る、往復コースを紹介します。ゴロゴロとした岩場を登っていくので、しっかりとした歩きごたえがあります。
山頂手前にある七ツ岩は、眺望の良いビューポイント。また、幹が1回転しているユニークな木は一見の価値アリです。
山頂までは約70分。芝生に覆われた山頂には、テーブルやいす、展望台が設置されています。展望を楽しんだら来た道を戻りましょう。
土岳登山口→小滝沢キャンプ場→土岳登山口→土岳→土岳登山口
コースタイム(休憩時間含まず) | 約2時間 |
総距離 | 3.9㎞ |
累積標高 | 上り381m、下り378m |
難易度 | ★☆☆☆☆ |
アクセス
- JR常磐線高萩駅からタクシーで約35分
- 常磐自動車道高萩ICから約30分、高萩市営大能駐車場、土岳登山口駐車場、花貫駐車場を利用
11.御前山(ごぜんやま)/標高156m
御前山は、標高156mの自然豊かな里山です。江戸時代に水戸徳川家が伐採を禁じたことにより、かつての自然の面影が現在に至るまでそのまま残されています。
また、近くを流れる那珂川、那珂川大橋とで創り出す景観が京都の嵐山に似ているため、御前山は「関東の嵐山」とも称されています。
四季を通じて楽しめる景観美と、貴重な植物や野鳥との出会いが多くのハイカーを引き付けています。標高が低いので山歩きが初めての方にもおすすめです。
山の名前 | 御前山(ごぜんやま) |
標高 | 156m |
場所 | 東茨城郡城里町 |
地図・天気など | 詳細情報 |
おすすめ登山コース
道の駅かつらを起点に東登山口から御前山を目指し、帰りは西登山口から道の駅に戻る、周回コースを紹介します。登山道は整備されて危険なところがないので初心者にもおすすめです。
起点となる道の駅かつらから車道を歩いて東登山口に行き、登山道に入ります。東屋を過ぎ、分岐を左に行くと鐘つき堂跡があるので立ち寄ってみましょう。分岐に戻り、しばらく歩いて御前山へ。帰りは西登山口を経て藤倉の滝などを見つつ道の駅に戻ります。
道の駅かつら→東登山口→御前山→西登山口→道の駅かつら
コースタイム(休憩時間含まず) | 約1時間45分 |
総距離 |
5.8km |
累積標高 | 上り264m、下り264m |
難易度 | ★☆☆☆☆ |
アクセス
- JR水戸駅北口7番乗り場からバス「野口」行き、または「長倉・御前山車庫」行きで約60分。御前山バス停下車
- 常磐道水戸ICから県道52号、国道123号を経て約22㎞、道の駅かつらのふれあい広場駐車場を利用
12.鶏足山(けいそくさん)/標高431m
鶏足山は茨城県城里町と栃木県茂木町にまたがる里山で、茨城県城里町の最高峰です。弘法大師にまつわる伝説がある山で、山中には護摩焚石、鶏石など弘法大師にちなんだ奇岩があります。
里山らしく登山コースは多彩で、山頂付近からは日光連山、那須連山、筑波山などが展望でき、天気が良ければ富士山も見られます。
また、隣の焼森山は関東有数のミツマタの群生地として知られ、開花期の3月はミツマタ目当ての登山客がおおぜい訪れます。地元の人たちに親しまれている人気の低山です。
山の名前 | 鶏足山(けいそくさん) |
標高 |
431m |
場所 | 茨城県東茨城郡城里町と栃木県茂木町の境 |
地図・天気など | 詳細情報 |
おすすめ登山コース
鶏足山登山のスタンダードコースである、鶏足山駐車場から赤沢富士~鶏足山~焼森山と3山を回る縦走コースを紹介します。アップダウンは多いものの、適度な疲労感で、心地よい里山ハイクが楽しめます。
起点は鶏足山駐車場。新しくなったトイレがあります。赤沢富士までは急登ですが、眺望を楽しみつつ歩いて行けます。鶏足山から歩いて10分ほどで鶏石へ。
鶏のとさかのような形の奇岩を見たらコースに戻って、焼森山へ向かいます。山頂からの景色を楽しんだら下山し、鶏足山登山口から駐車場へと戻ります。
鶏足山駐車場→赤沢富士→鶏足山→鶏石→焼森山→鶏足山登山口→鶏足山駐車場
コースタイム(休憩時間含まず) | 約2時間30分 |
総距離 | 5.7㎞ |
累積標高 | 上り577m、下り577m |
難易度 | ★☆☆☆☆ |
アクセス
- 公共交通機関でのアクセスは困難
- 北関東自動車道友部ICから国道355号、県道1号・226号を経て車は鶏足山駐車場を利用
まとめ:休日は茨城県の低山を歩こう
茨木県の低山は、地元の人には親しまれていても、県外の人には筑波山を除いて馴染みが薄いようです。車だとアクセスしやすい山が多いので、県外の方も次の週末は、マイカーで茨城の山へ出かけてみてはいかがでしょうか。