山小屋とは、登山者が宿泊、休憩、場合によっては緊急時に避難できる施設のこと。有人で営業し利用者が料金を支払うのが「営業小屋」で無人の場合は「避難小屋」と言います。緊急時に避難できる施設という山小屋の性質上、予約していないからという理由で当日の宿泊を断られるということはまずありません。なぜならそれは生命に関わることだからです。
ただ、それはあくまでも緊急時のみであって事前予約が基本でありマナーです。登山客が多く混雑するところは完全予約制とする山小屋もあったり、以前とは変わって現在は宿泊を受け入れていない山小屋もありますので計画される場合には事前に調べておくこと、これ大切ですね。
山頂付近で絶景を楽しむのか、山腹や登山口付近の山小屋でゆっくりと自然を満喫したいのかによって選ぶ山小屋も違ってきます。この記事では関東地方の山小屋を8つ選び紹介しています。初心者にも安心安全な、ほぼ旅館といっても過言ではない山小屋も掲載していますので、小屋泊登山といっても決して敷居は高くありません。
次の登山計画がより特別なものになるようこの情報を役立てていただければ幸いです。
魅力あふれる関東地方の山小屋はグルメ・温泉・歴史あり
関東地方には、多くの魅力的な山小屋が点在しています。今回はその中でも特に人気が高い山小屋の紹介です。人気のグルメ、温泉など快適な施設、絶景スポット、抜群の雰囲気など登山者を惹きつける魅力が満載です。
1・関東地方の山小屋【尊仏山荘】/塔ノ岳
丹沢山塊は神奈川県の屋根と呼ばれる広大な山域。なかでも宿泊ができる山小屋で人気なのが塔ノ岳の尊仏山荘。広々とした山頂からのロケーションの素晴らしさは一級品。東には相模湾と広がる関東平野、西にそびえるは富士山。
塔ノ岳の大倉尾根、通称「バカ尾根」をただただ登り詰めると山頂にひょっこり現れる山小屋。登山口からおよそ4時間30分の行程は整備された登山道をひたすら登ります。山頂直下は特に傾斜がきつくなりますが、ただそれだけに登頂した時の喜びはひとしおです。
宿泊した人だけに与えられる特等席。麓に宝石のようにちりばめられた街の夜景、翌朝のご来光に加えて朝日に染まる富士山と、これだけでこの山小屋に宿泊した意味があるというもの。日帰り登山客がほとんどのため込み合うことは少ないそうですが、ハイシーズンや2月に見られるダイヤモンド富士の時期だけは混雑しますので注意が必要です。
そして尊仏山荘で有名なグルメが具だくさんの手作りカレー。点在する丹沢山塊の山小屋の中では唯一の手作りで、スパイシーなカレーにライスはおかわり自由。フルーツが乗った野菜サラダ付きで満足度100%!そして翌朝の朝食はしっかり塩分をチャージできるおでんと白飯。食が進みますよ。
小屋には自由に飲める水はありませんので、自分で用意するか売店でミネラルウォーターを購入するかになります。(300m下った場所に水場あり)また、客室は2階で相部屋と個室があり消灯は20時。夜景や星空観察する場合は他の宿泊客に迷惑がかからないように注意しましょう。
山小屋の名前 | 尊仏山荘(そんぶつさんそう) |
所在地/登れる山/標高 | 神奈川県・丹沢/塔ノ岳・丹沢山・蛭ヶ岳/1,491m |
営業期間 | 通年 |
収容人数 | 120人 |
テント場 | 無し |
チェックイン/チェックアウト | 遅くとも16:00までに到着 |
TEL | ※予約必要 予約・問合せは下記電話番号(受付時間9:00~19:00) 070-2796-5270 |
公式ホームページ | 塔ノ岳 尊仏山荘 |
2・関東地方の山小屋【三斗小屋温泉 大黒屋旅館】/那須岳
奥那須の秘湯である三斗小屋温泉は、朝日岳西側山腹の標高1,460mの場所にある那須七湯のうちのひとつ。発見は1,142年。戊辰戦争で焼失し翌年の明治2年に再建され現在に至ります。
峠の茶屋駐車場にある登山口から歩いて約2時間強の場所に、煙草屋旅館とともにひっそりと佇む電気のない自家発電のランプの宿。その本館は150年以上風雪に耐えてきた歴史ある建物で見応え十分。
温泉は源泉かけ流し。アルカリ性単純泉の大風呂と源泉の違う岩風呂があり、1時間ごとに男女入れ替え制です。石けん・シャンプーは禁止。照明は脱衣所にあるのみなので浴室は暗め、陽が沈む前の入浴がおすすめです。
山小屋であり山小屋でない?個室は28室あり宿泊定員は80名まで。なんと布団はふんわり温かい羽毛布団、さらに連泊する人には浴衣まで貸し出します。そして極めつけは、お膳に乗って料理が運ばれてくる部屋食。こんな山中で絶品料理を部屋で気兼ねなくいただくことができるなんて驚きですね。
経験豊富な登山家からも大絶賛の理由は、山小屋というイメージを良い意味で裏切ってくれる寝・食そして温泉。都心からでも日帰り登山が当たり前の那須岳ですが、敢えて小屋泊し非日常を味わうには文句なし、初心者にもおすすめの宿です。
山小屋の名前 | 三斗小屋温泉 大黒屋(さんどごやおんせん だいこくや) |
所在地/登れる山/標高 | 栃木県・那須/那須連山・流石山・三倉山/1,460m |
営業期間 | 4月上旬(第2土曜日)~11月下旬(最終土曜日) |
収容人数 | 60人 |
テント場 | 有り 8張/10名 |
チェックイン/チェックアウト | 14:00/8:00 |
TEL | ※予約必要 予約・問合せ 090-1045-4933(4月上旬~11月下旬) 0287-74-2309(通年) |
公式ホームページ | 三斗小屋温泉大黒屋 |
3・関東地方の山小屋【金峰山小屋】/金峰山
奥秩父の名峰金峰山の山頂下2,440mのところに立つ山小屋。山頂まで約20分の場所です。近くに瑞牆山そして雲取山までの奥秩父主脈縦走路の拠点となっており、奥多摩からの縦走中間点としても重宝されています。
金峰山小屋の特徴としては、小屋から眺める夕日、山頂でのご来光、きれいなトイレ。金峰山のおすすめグルメはワンプレートで出てくるおいしい料理におかわり自由のおいしいカレー。ワイン好きなら300円でいただけますよ。
小屋横には広場があり小屋前にはベンチがたくさん設置されてますので、お茶やビールを飲みながらまったりすることができます。金峰山を仰ぎ見れば目を引く五丈岩、八ヶ岳や瑞牆山も眺められ癒されること間違いなしです。
寝室は2階で大部屋のみとなります。上下2段になっており、いわゆる雑魚寝ですがカーテンを引くことができるのでプライベートは意外に保てます。消灯は20:30、翌日の朝食は5:30(冬は6:00)、おかわり自由で満足感高めです。
ご来光を見るには山頂まで約20分。富士山を横目に昇る朝日は神々しいほどの威厳を放ちます。小屋泊して山頂でゆったりと過ごす時間は、忙しい日常から解放されカラダも浄化されていきそうです。
支払いは、現金またはPayPayが利用でき利便性が向上しています。
山小屋の名前 | 金峰山小屋(きんぷさんこや) |
所在地/登れる山/標高 | 長野県奥秩父/金峰山・瑞牆山/2,440m |
営業期間 | 4月下旬~11月下旬 年末年始~1・2月の土曜日 |
収容人数 | 46人 |
テント場/水場 | 無し/無し |
チェックイン/チェックアウト | 14:00~19:00/不明 |
TEL | 090-4931-1998(現地) 070-3962-0448(小屋番) ※予約必要 予約は公式ホームページ内予約フォームまたは電話にて 090-4931-1998 ※予約のない日は営業していませんのでご注意ください |
公式ホームページ |
4・関東地方の山小屋【日光澤温泉】/鬼怒沼山
日光国立公園の奥鬼怒。関東最後の秘境と呼ばれる奥鬼怒温泉郷は車で行くことができないまさに秘湯。開湯は江戸時代というロマンを掻き立てられるような温泉です。日光澤温泉はもちろん温泉宿ですが、宿泊客の多くはハイカーや登山者であるれっきとした山小屋。秘湯好き、レトロな温泉宿好きな人たちが、昔ながらの湯治場という何とも言えないノスタルジックな雰囲気を求めて多く訪れます。
昭和6年に開いてから93年。味わいある木造の建屋は時代を感じさせ、まるでタイムスリップでもしたかのような佇まい。車が乗入れられる夫婦渕温泉からは徒歩で八丁の湯、加仁湯を経て2時間弱。広大な湿原が広がる鬼怒沼湿原への登山口になるところで、登山ポストや水場、自販機などが置いてあります。
館内の設備・サービスは山小屋というよりはもはや旅館であり、部屋には浴衣や手ぬぐい、そしてこたつ。談話室にある薪ストーブの前に座れば日頃のストレスも解放されそう。日光澤温泉のグルメというとお膳でいただく豪華な食事。おなかも心も満たされます。
最大の魅力は、にごり湯と透明な2種類の源泉が24時間楽しめるところ。透明なお湯が白濁したり、また透明になったりすることから「神霊泉」と飛ばれ湯治に利用されていた不思議な内風呂(時間制で男女入れ替えになります)。その他に露天風呂が2つあり、より開放的な雰囲気を味わえます。素泊まり可、日帰り入浴(露天風呂のみ)もできます。
宿の看板犬、柴犬のサンボが人懐っこくお迎えしてくれます。触れあっているうちに自然と日頃のストレスが抜けていることがわかりますよ。もちろん初心者でも安心して利用できます。
山小屋の名前 | 日光澤温泉(にっこうさわおんせん) |
所在地/登れる山/標高 | 栃木県・奥鬼怒温泉郷/鬼怒沼湿原・尾瀬沼・根名草山/1,387m |
営業期間 | 通年 |
収容人数 | 約30人 |
テント場/水場 | 無し/有り |
チェックイン/チェックアウト | 14:00(16:00までの到着)/8:30~9:00(夏季) 9:30(冬季) |
TEL | ※予約必要 0288-96-0316 |
公式ホームページ | 奥鬼怒の秘湯日光澤温泉 |
5・関東地方の山小屋【尾瀬小屋】/尾瀬・燧ヶ岳・至仏山
出典:尾瀬小屋公式HP
尾瀬ヶ原を一望できる絶好のロケーションである見晴地区に建つ尾瀬小屋。この周辺には尾瀬小屋のほか個性的な山小屋が5軒点在していますが、食に並々ならぬこだわりを持つ尾瀬小屋のクオリティは街中のグルメ店をも凌駕するほど。
現オーナーの工藤さんが「小さいころから大好きだった山に恩返しがしたい」と、2020年に宿を引き継ぎ始めたのが「やまごやグルメ」。山小屋の食事の概念を変えたいという思いから、木下シェフと工藤オーナーがタッグを組み心に残る料理を提供しています。
メニューを見るだけでも「えっ、これが山小屋で食べれるの?」と誰もが感嘆の声をあげてしまいそうなほどの品数は、「訪れる人の至福の思い出に刻まれること」というシェフの思いが詰まっています。喫茶メニューは毎年半分以上入れ替えをするそうで、そのこだわりぶりがハンパありません。
なかでも希少部位「カイノミ」を使用したステーキ丼は尾瀬小屋の人気No1グルメ。実はこの部位、1頭の牛から3Kgしか取れないという貴重なもの。尾瀬を訪れたなら是非味わってもらいたい一品です。
清潔感溢れる館内とジャズのBGMが、まるでリゾート地にでも来たかのような空間を醸し出す。お風呂、無料で使えるマッサージ機、乾燥室、ロッカー、温水ウォシュレット付きトイレ、フリーWi-Fiなど快適な設備も充実しています。
支払いは現金のみならず各種クレジットカードにも対応、売店は朝の7時から夜の7時まで開けていてくれるという徹底ぶり。山小屋という概念を覆すほどの数々のサービスは、いかに宿泊客に満足してもらえるかを追求した結果なのです。
「尾瀬小屋テラス」で至仏山を眺めながらビール片手に、家族・友人・パートナーと談笑するもよし、ソロで尾瀬の大自然に身を任せるのもよし。絶景と絶品グルメをぜひ体感してください。
山小屋の名前 | 尾瀬小屋(おぜごや) |
所在地/登れる山/標高 | 福島県・尾瀬/燧ケ岳・至仏山/1,421m |
営業期間 | 5月中旬~10月中旬 |
収容人数 | 約200人 |
テント場/水場 | 無し/有り |
チェックイン/チェックアウト | 12:00/8:00 |
TEL | 090-8921-8342 (8:00~18:00) ※予約必要 予約は下記ホームページ内予約フォームから ※前日・当日の予約は電話のみでの受付になります |
6・関東地方の山小屋【鍋割山荘】/鍋割山
出典:OMOTAN
表丹沢山域を代表する鍋割山。その山頂で年中無休で登山客を迎えているのが鍋割山荘です。伝説のオーナー草野延孝さんは、100Kg超えの荷物(最大114Kg)を歩荷(ボッカ)で30回以上、90Kg超えは300回以上、これまでに荷揚げした回数は10,000回にのぼります。
鍋割山荘に入ってから5年後にはアコンカグアやインドヒマラヤ、ダウラギリI峰などを踏破した経歴の持ち主。1985年から鍋割山荘の本格的小屋改修に着手し山小屋を修繕する総重量80t以上の資材も自ら担ぎ上げたという驚異の人。
1976年に山荘に入ってから約50年。歩荷に強いこだわりを持ち今でも毎日荷物を担ぎ上げているというから驚きです。そして鍋割山荘の名物グルメといえば、その草野さんが登山客のために作る「鍋焼きうどん」。これを食べるためだけに往復6時間かけて登ってくる人もいるほどの人気で、ある情報では登山者の7割は鍋焼きうどんを注文するそうです。
多い日は460杯も売れたという鍋焼きうどんは、かぼちゃの天ぷらや卵、きのこ類など具だくさんでボリューミー。売り切れ次第で営業は終了となり予約は一切受け付けていません。その他メニューには、おしるこ、かき氷(夏季限定)、コーヒー、紅茶、甘酒、生姜湯など。清涼飲料水やビールなど販売しています。
最近までは大晦日のみ宿泊できていたのですが、現在宿泊サービスは受け付けていないとのこと。また、月曜日と金曜日は定休日で、悪天候の日は営業時間を短縮しているそうなので注意が必要です。また常時、水や物資の歩荷ボランティアを募集していますので、体力に自信のある方は協力してみてはいかがでしょうか。
山小屋の名前 | 鍋割山荘 |
所在地/登れる山/標高 | 神奈川県・丹沢山地/鍋割山・塔ノ岳・丹沢山・蛭ヶ岳/1,273m |
営業期間 | 通年 |
営業時間 | 火・水・木 11:00~13:00 土・日・祝 10:00~13:00 ※鍋焼きうどんが売り切れた時点で終了 特にシーズン時(GW・9月下旬~12月上旬)は混雑するため終了時間が早まるようです |
定休日 | 月曜日・金曜日 |
テント場/水場 | 無し/無し |
チェックイン/チェックアウト | ※現在宿泊は不可 |
TEL | 0463-87-3298 |
公式ホームページ | 鍋割山荘 – 丹沢・鍋割山荘のご案内 |
7・関東地方の山小屋【長蔵小屋】/尾瀬・燧ヶ岳・至仏山
出典:長蔵小屋公式HP
尾瀬からはもうひとつの山小屋をご紹介。尾瀬沼畔に建つ長蔵小屋です。初代主人平野長蔵が19歳の時に尾瀬を開拓、燧ヶ岳の登山道を開きました。小屋の創業は明治23年長蔵が20歳の頃で尾瀬で一番古い山小屋です。以来130年以上にわたり登山者を支え続け今日に至ります。
昭和9年に建てられ長年磨き続けられた黒光りする木の廊下と、登山客から特に親しまれている談話室は一見の価値あり。そして、ここでいただく天然水で淹れたコーヒーは至福の味わい。寒い日は薪ストーブで暖を取りながらゆっくりと時間の流れに身をゆだねるのも一興です。
絶景を独り占めできるロケーション。大江川湿原に咲き乱れる高山植物など尾瀬の美しい大自然を堪能できます。福島県側から約1時間、群馬県側からは約3時間の立地は燧ヶ岳や至仏山へのアクセスも抜群です。
客室は簡素ですが清掃が行き届いているためとても快適。春と秋の寒い日にはこたつも用意されるそうです。2名以上は個室、ソロの場合は個室または相部屋を選べます。また、チェックインは13時から手続きできますので荷物を置いて出かけることも可能。(16:00までには戻りましょう)お風呂に浸かれるのもポイントです。
長蔵小屋別館はまるで山の喫茶店。ランプが下がるおしゃれな空間で軽食やコーヒー、ビールなどを楽しめます。居心地のいい空間はここが山の中とは思えないほどで、時間の許す限り長居したい、そんな場所です。
翌朝、尾瀬沼へ出てみれば朝霧の中にそびえる燧ヶ岳の幻想的な風景。小屋泊するからこそ出会える、一生の記憶に残る絶景です。
山小屋の名前 | 長蔵小屋(ちょうぞうごや) |
所在地/登れる山/標高 | 福島県・尾瀬/燧ヶ岳・至仏山/1,667m |
営業期間 | 4月下旬~10月下旬 |
収容人数 | 200名 |
テント場/水場 | 有り/有り |
チェックイン/チェックアウト | 13:00(16:00までの到着)/8:00 |
TEL | ※予約必要 ・予約は公式HP内予約フォームまたは電話にて ・電話での予約・問合せは10:00~16:00 日曜・水曜は受付できません 0278-58-7100 |
公式ホームページ | 山小屋尾瀬 | 長蔵小屋 |
8・関東地方の山小屋【雲取山荘】/雲取山
東京都の最高峰雲取山。山荘は山頂から北側へ約700m下った尾根上に建っており、表側が東京都で裏側が埼玉県に面する山小屋です。昭和3年に建てられ、その後3度の建て替えを経て現在に至ります。特筆すべきは隅々までお掃除が行き届いている部屋です。
お風呂はありません。トイレは夏用と冬用に分かれており共に水洗トイレですが、建物内にはなく別棟です。個室は指定ですが大部屋は男女別で好きな場所を選べます。7~8月以外は豆炭のこたつが用意されているのもうれしいところ。基本、ソロの場合は大部屋利用になります。
夕食のごはんはおかわり自由です。デミグラスソースのハンバーグに白飯、お味噌汁、サラダに漬物といったオーソドックスなメニュー。朝食は焼鮭に卵や海苔といった、これまた日本の朝食の王道メニューです。
雲取山荘の眺望はあまりよくはありませんが、夜外に出てみれば満天の星と東京の夜景がきれいに見えます。また、1階の廊下に並んだ本棚には本がぎっしり詰まっているため暇つぶしできます。こたつに足を入れてまったりすれば、いつの間にか寝落ちしてしまいそうです。
翌朝は雲取山山頂でご来光を拝みましょう、山頂までは30~40分。太陽が昇れば、右手に富士山と南アルプスの山々がピンク色に染まっていきます。
山小屋の名前 | 雲取山荘(くもとりさんそう) |
所在地/登れる山/標高 | 埼玉県・奥秩父/雲取山/1,830m |
営業期間 | 通年 |
収容人数 | 22室/200人 |
テント場/水場 | 有り(50張)/有り ※テント泊は予約不可、山荘で直接申し込み |
チェックイン/チェックアウト | 114:00(遅くても18:00まで)/ |
支払い | 現金のみ |
TEL | ※予約必要 0494-23-3338(山荘直通ではありません) 予約はFAXでも受付中 0494-23-0582(FAX) メールの場合は下記アドレスへ |
公式ホームページ | 雲取山荘 |
関東地方の山小屋で充実した登山ライフを
日帰りでの無理な登山は、下山中に陽が落ち遭難の危険がつきまといます。しかし山小屋泊を組み込めば行動や心にもゆとりができるため安全な登山を楽しむことができます。山小屋は登山者にとって重要な休息場所であり、そこで楽しめる地元の食材を使った料理や温泉は、登山の疲れを癒し心も体も満たしてくれます。自分に合った山小屋を見つけ充実した登山ライフを楽しんでください。